超人類 俺はお前の事が気に食わねぇ   作:遼明

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超人類、用務員になる

 超人類は見事、用務員の採用面接に合格した。が問題も少し残っていた。

 デスクワークをしていた超人類に用務員が話しかける。

 

「ジェイソン!! アリーナの整備頼んでもいいか?」

「ああ、任せろ…………ジェイソンは何とかならんのか?」

「ん? お前の名前『ジェイソン』だろ?」

 

 そう、超人類は事務員の叫びが全校舎に響き渡っていたせいで、ジェイソンが本名と勘違いされている。

 

「いや、俺の名前は超人類で…………」

「分かっているって、『超人類』のジェイソンだろ? もしくは『IS学園のジェイソン』!!」

 

 思わず頭を抱えてしまう超人類である。本人の知らないうちに不名誉なあだ名が付いていた。

 超人類がこなす仕事の量は常人の行う量を遥かに超えている。

 その仕事量は約1000倍(切捨て)。

 心配になった職員達は超人類に話しかけるのだが、超人類曰く、「『超人類』ならこの程度、問題ない」らしいが、この発言が『超人類』のジェイソン、いや『IS学園のジェイソン』を誕生させてしまったのだ。

 

「……アリーナの整備の間、書類のチェックお願いしてもいいか?」

「おう!! ジェイソン持って来い」

「ありがとうございます。これが書類だ」

 

 超人類は用務員の席に書類を置くが、その書類の高さは2メートルを突破していた。

 ちなみに片手ずつ持っていたので、併せると4メートル越えだった。

 用務員の額から汗が流れる。

 

「おー、ちょうどコピー用紙が無くなって困ってたんだよ……ってこれ全部書類!? 一体何したら、こんな書類の量になるんだ!?」

「そうだな。この学園の無駄に使っている経費を削減して、ISの整備工場のガタを直す為の経費、学校の教材強化の経費、セキュリティーの強化、災害時の――」

「もういい、お前がオーバースペックなのは分かった。聞いた俺が馬鹿だった――――とりあえず……アリーナに行って来い」

「そうか、それではちょっと行って来る」

 

 用務員室を出て行く超人類を見送った用務員は書類を見て呟く。

 

「……俺の100年分以上の仕事量じゃね?」

 

 

 

 

 

 俺はアリーナに向かって歩きながら考えていた。

 このIS学園は無駄が多い!!

 国営の学校だからか知らないが、異常なまでに金の使い方が荒い。

 俺はコストを下げる為、様々な仕事に手を出した。

 おかげで、俺はいつの間にか用務員ではなく何でも屋なっていたのだった。

 まぁ給料が上がったので文句は無いが……。

 

 

 

 アリーナに着いた超人類は手際よくアリーナ内を整備していく、と言っても特に問題は無く仕事は順調に進んでいくがアリーナの真ん中に何かあることに気付いた超人類は近付いて見てみる。

 

「何だこれは、『引っ張って下さい』?」

 

 そこには、白いウサギの耳が生えており、その近くには張り紙があった。

 

「誰だ? こんなつまらない悪戯をする奴は……ここは、全生徒が使う大事な練習場なのに―――許せん!!」

 

 超人類の顔は怒りに満ちていた。『練習場所は神聖な場所』と思っている超人類には許せない行為だったのだろう。いつも垂れ流している威圧感が強力になる。今の状態で引火物を超人類の近くに持っていったら確実に引火するであろう。

 

「ふん!! そこにいないのは分かっているっ!! さぁ出て来い」

 

 超人類は足払いをして、ウサギの耳と張り紙を払い除ける。

 そして、全神経を研ぎ澄ませ、敵が何処にいるかを探す。

 

「そこかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 超人類は空に高く飛び上がる。

 超人類の目線の先には人参があった。あれかと思いながら超人類は跳躍だけでどんどん近付いていき、構える。

 

「海の彼方まで、飛んで行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! 超龍拳・速!!」

 

 超人類は光速を超えた拳で飛んできた人参に攻撃する。どうやら人参は鉄で出来ていた様だが、この世のものとは思えない音がして、ひん曲がり海の彼方までぶっ飛んでいった。

 

「ふん、俺の安息地を脅かす奴はどんな奴でも許さねぇ…………てかあれは何だったんだ?」

 

 ぶっ飛ばしたものを少し気にした超人類だったが、すぐに仕事に戻る事にしたのだった。




まだ、天才には登場させん!!
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