大分経ってから投稿にもかかわらず、文字数は少ないです。というか、八幡の性格でミカグラ学園とか甘く見てました。
想像以上にキツいです。
続いて、演劇部に立ち寄りなにやら騒がしく、憂鬱になりながらもノックを扉を開ける。
「失礼します……」
「放課後リーダー……。赤間遊兎……。なんで俺がこんなこと……」
「放課後ワン!にゃみりん!たのしー!」
「放課後ツー!熊野さんっつって!がおー!」
「放課後スリー。トンきゅん。トンきゅんっていうか、本名は……」
「放課後フォォォォォォ!うさ丸ゥゥゥゥゥゥ!」
「放課後ファイブ!一宮エルナ!6人揃って───────!」
「「「「「「放課後シックス!!!!!」」」」」」
…………なにやら6人が戦隊ヒーローよろしく声を合わせて、ポーズをとると頭にヒョウ柄のバンダナを被る男子生徒が顔を赤くしてなにやら呟いている。
「帰りてぇ……。まだ顔合わせしかしてないけど、今日はもう終わりにして帰りてぇ………………え?」
そこで俺と彼の目が合う。演劇部は忙しいようだ。邪魔しちゃ悪いから最後である華道部に行こう。
何事もなく扉を閉じようとした時、閉まりかかった扉の隙間に4本の指が進行を妨げる。
「まってまって!いらっしゃい!どうしたの?今のは違うから!?」
相当恥ずかしかったのだろう、顔を赤くして俺の腕を強く引き寄せる。すげえな、初対面に普通こんなこと出来ねえよ。
男子生徒に連れられるまま、演劇部に入る見知った顔と見知らぬ顔が混在している。
「ヒッキー………?」
ヒッキーと聞き慣れぬ単語を発した一宮の目線はばっちりこちらへと向いているではないか。ヒッキーって誰?
「一宮ちゃん、知り合い?」
「え、あいや、クラスメイトだから、話したことないけど………」
話したことない奴に普通あだ名つけるかよ。面倒だから、話をしてここを去ろう。
「見学に来ました」
「見学……?そんな時期はもう終わってるはずですが」
マスクをした男子生徒が淡々と疑問を上げると、一様に不思議そうに注目する。やめて!ぼっちは注目されるの慣れてないんだから!
「諸事情。話しても面白みがあるもんじゃねえよ」
同学年であろうマスクの彼の疑問に自分なりの答えを返すと、そうですかとあっさり引き下がった。質問者が引き下がったらなのか、皆突っ込もうとはしなかった。
一宮は難しい顔をして俺を見ている。はて、彼女とは初対面であると記憶しているのだ。自意識過剰だったか?
「それで演劇部に来たわけなんだね、ヒッキーは!」
「あぁ、まぁそうだな……」
一宮は百面相の如く、表情を変えると顔を近づけてくる。ちょ、近い近い近いよ。いい匂いやめて。
「それでそれで~君はうちに入るのかな~」
「今は色んな部活回ってるとこです」
「遊兎~。この子入れたげよ~」
「えー、一宮ちゃんを断った手前、入部させるのは気が引けるんだけど」
「あ、無理なら無理で大丈夫なんで。気にしなくていいですから」
代表であろう先輩に一礼して、部室を出ようとするとうさぎの被り物を奴に呼び止められる。
「待ってほしいっス!赤間代表悩んでるとこっスから一緒に青春しようっス!仲間が多ければ多いほど青春は盛り上がるもんスから!」
そいつは明るい笑顔で曇りなく、純粋な親切心で言ったのだろう。
「なら友達のいない俺は青春してないってのかよ」
「へ?」
呆気にとられたうさぎは固まる。
「青春ってなんだよ?」
「そ、そりゃ友達と共に笑ったり喧嘩したり戦ったりっスよ!失敗を乗り越えたりだって出来るんスから!」
「なら友達作りに失敗した俺も青春したことになるじゃねえか。友達いなくても受け入れている俺は十分青春を謳歌している訳だ」
「………………」
後ずさるそいつと入れ替わるように、赤間代表と呼ばれた困ったような顔をして歩み寄る。
「ま、まぁ考え方は人それぞれだしさ。うさ丸は暑苦しい奴だから「そんなに嫌われるのが怖いんすか」…ッ!」
赤間代表にしか聞こえない程度の声量で言うと、目を開き頬に一筋の汗が伝う。
「誰かに嫌われたくなくて必死に自分を取り繕ってるように見えますよ。そんなに縋らないと怖いですか?」
「…………」
「失礼しました」
それだけ言って演劇部を去った。
喋りすぎたな。
早足ですみません。
ただ、演劇部は八幡と正反対な部分のキャラが多いので早々に切り上げた方がいいとの判断です。