バスケ少年とアイドル   作:山田P

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 山田です。
 宜しくお願い致します。


叶え!私たちの夢___
episode 1


夕方 時刻 17:31

4月半ばと言えど、日が暮れるのは夏に比べて遅い。だから何だと言われると大した事は無いが、

帰宅時間が早い、という事だ。

 

一週間と少し前、中学から高校に進学し周囲から

チヤホヤもてはやされた。主に先輩とかに。

しかし、暫くすればそんな上辺だけ綺麗なペンキは剥がれる。

部活見学の時なんて、「練習、楽しいよ!」とか

「気のいいヤツらばっかだよ!」とか

「休みも結構あるから」とか

先輩方がこぞって新入生である俺達に良い所アピールをする。しかも爽やかフェイスといオプション付きで。

 

だが、蓋を開ければ案の定。

練習はドがつく程キツいし、先輩は…まぁ良い人達っぽいが、休みなんて日曜日と月曜日しか無い。

つまり何が言いたいのか…

 疲れた という素直な感想である。

 

本来なら今すぐ直帰し、シャワーを浴び飯を済ませて寝たい所なのだが…

今の俺は乗るはずも無い電車に乗り、サラリーマンのおっさん達の波にもみくちゃにされながら秋葉原に向かっている。(ちなみに俺の家は高校から徒歩15分の所にある)

 

 

現状を説明するため、もう少し時間を遡る。

しばし付き合って頂きたい。

 

「スクールアイドル始めたんだ!」

もう3年も会っていない親戚、高坂穂乃果。

彼女から電話を通して聞かされたのは、突拍子もない一言だった。

「……そうなんスか」

喉から何とか声を絞り出し相槌をうつ。

まず、ワケがわからない。説明も無しに突然言われたため思考が一時停止したが、元々そんな人だったと諦める。

「うん!私達、頑張るから応援してね!」

私…達?複数形なのに疑問を感じたが 分かりました とだけ答える。

じゃあ、またね! と言われたため、要件は終わりと判断し受話器を置く。

 

報告だけしたくて連絡したのか。

ふと、そんな疑問が浮かぶ。

が、切ってしまった後に考えても意味は無い。

 

自室に戻ろうと足を踏み出した瞬間、

固定電話機の通知音が鳴り思わず飛び上がる。

「はい、桜場(さくらば)です」

心を落ち着けて受話器を取り、電話を取る時の決まり文句を言う。

「ごめーん。穂乃果だけど、言い忘れた事があって」

…まぁ、想定内ではある。

「実は大事な相談があるから直接話したいんだけど、会えないかな?」

現時刻 PM9:46 今日はどう考えても無理だ。

「部活があるから、日曜日か月曜日…になりますかね」

穂乃果先輩からの相談、はっきり言って嫌な予感しかしないが親戚として小さい頃はお世話になったため無碍には出来ない。

「うーん。部活って何時に終わるの?」

「今だと、17時15分くらいですけ「じゃあ!」

「?」

途中で遮られる。ってか声がデカい。

「明日の部活終わり、穂むらにおいでよ!」

………は!?

部活は始まったばかりで、まだ身体が練習について行けてない。つまり、疲れた身体にムチ打って秋葉原まで電車で行かなければならない。

それは非常にキツい。

「あのーやっぱりげ「よし!じゃあ、また明日ね!」

月曜日にしてもらえませんか?

言う前に爽やかな声にもみ消され、俺の考えは呆気なく崩れ去る。

 

受話器から発せられるツーツーという音だけが虚しくリビングに響き渡っていた。

 

 




 第一話いかがだったでしょうか?
 出て来たのが穂乃果だけですみませんでした。

 次回がいつになるか分かりませんが、
 次回には南ことりさん、園田海未さんを出す…
 予定ですので、もし良ければお願いします。
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