インフィニット・ストラトス  いちか君と一夏のIS学園生活    作:迷い人

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この作品、一夏が子供の姿に時はいちか君。大人の姿の時は一夏と書きます。解りにくいとは、思いますがよろしくお願いします。変なところがあれば指摘をしてください。では!


いちわめ~

『IS』…正式名称『インフィニット・ストラトス』

 

 

 

 

宇宙空間での活動を想定して作られたマルチフォーム・スーツ。しかしこのスーツは致命的な欠陥があった。『IS』は女性以外は使う事が出来ない。だが例外が出た。一人の男性が『IS』を動かしたのだ。その例外な存在、『世界で唯一ISを使える男』になった男性の名前は織斑一夏。彼自身はそれを望んだわけではないだろうが出来てしまった以上『IS』と関わった生活を余儀なくされるだろう。その点は彼も『IS』を動かした時点で覚悟は出来ていたかもしれない。だが予想外のことが彼の身に起きた。恐らく誰も予想しなかったことだろう。それは…

 

 

 

 

「全員揃ってますね!それじゃあSHRをはじめますよ」

 

 

黒板の前で微笑む女性、副担任こと山田真耶先生。

 

 

「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね」

 

 

「・・・・・・」

 

 

誰からも反応はない。教室の中は緊張感…ではなく疑問を感じている生徒ばかりだろう。山田先生と『当の本人』以外は。

 

 

「そ、それじゃあ自己紹介を始めましょうか」

 

 

何とか場を和ませようとする山田先生。妙な空気のまま自己紹介が始まった。順調に自己紹介が進んで行き遂にクラスの女生徒達が疑問に思っている者の順番がきた。

 

 

「え~と、次は織斑いちか君」

 

 

「は~い」

 

 

名前を呼ばれ元気よく返事をする青年…ではなく、幼く可愛らしい男の子が教壇に向けて歩き始めた。年齢は五歳か六歳くらいだろう。IS学園の制服を着ており、何故か半ズボンだ。

 

 

「織斑いちかです。よろしくおねがいします!」

 

 

いちか君?は頭をペコッと下げて礼をした。

 

 

「はい、上手に自己紹介が出来ましたね。えらいですよ~」

 

 

山田先生はいちか君の頭を撫でた。

 

 

「えへへ…」

 

 

褒められたのが嬉しいのか、やや顔を赤くして照れた表情をするいちか君。二人は和やかな空間を作っているが女生徒達は困惑していた。そして女生徒達はこう思っていた。

 

 

『何でここに子供がいるんだろう…』

 

 

そんな女生徒達を余所に二人は和んでいた。そんな時…

 

 

パアンッ!

 

 

と教室に音が響いた。それと同時に山田先生は頭を抱えて苦しんでいた。あっ、でかいコブが見える…

 

 

「山田先生。生徒達の前で何をなさってるので?」

 

 

すらりとした長身、過肉厚ではないボディライン。狼を思わせる鋭い吊り目。黒いスーツを着た女性が出席簿を持って山田先生の背後にいた。先ほどの音は出席簿で叩いた音だろう。

 

 

「あっ、千冬お姉ちゃん!」

 

 

笑顔で千冬の元に行くいちか君。

 

 

「自己紹介は出来たか?」

 

 

「うん!」

 

 

「そうか…」

 

 

笑顔で頷くいちか君。そんないちか君の頭を撫でるのはいちか君の姉、織斑千冬。若干、顔が緩んでいるように見えるのは気のせいか?そして女生徒達はこの状況について行けず唖然としていた。

 

 

「お、織斑先生。何で叩いたんですか?痛いです…」

 

 

叩かれた頭を擦り、涙を流しながら千冬に訴える山田先生。

 

 

「生徒達の前に惚気ているからです」

 

 

そう言いながら、いちか君を撫でながら緩んだ顔をしている千冬。自分はどうなのだろうか?

 

 

「すいません…(今の織斑くんを見ていると母性本能が擽られるですよね~)」

 

 

そんなやり取りを千冬と山田先生がしていると、遂に女生徒の一人が恐る恐る質問をした。

 

 

「あ、あの~先生方。き、聞きたい事があるんですが…」

 

 

「んっ?何だ言ってみろ」

 

 

「その…そちらのお子さんは一体…」

 

 

質問をしながら、いちか君を指さす女生徒。

 

 

「この子か?自己紹介したのだろう?この子は織斑いちか。私の弟だ」

 

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

 

驚く女生徒達。

 

 

「え?え?あの子って千冬様の弟…?」

 

 

「そ、それじゃあ…世界で唯一、男で『IS』を使えるっていう?」

 

 

ざわめく女生徒達。

 

 

「でも、年齢は私達と同じって聞いたけど…」

 

 

女生徒達はギギギギと音が鳴らんばかりにゆっくりと首をいちか君の方へと向ける。そして…

 

 

「「「「「「どう見ても、年下…」」」」」」

 

 

女生徒達の考えはシンクロした。100%超えだ。

 

 

「君達もニュース等で知っていると思うが、この子は『世界で唯一ISを使える男』だ。ISを使える以上はこの学園…IS学園に入学させた」

 

 

「それはわかるんですが…」

 

 

女生徒達がいちか君をチラチラと見る。

 

 

「君達の疑問はわかる。同年齢と聞いていたのにここにいるのは小さな子供だ。不思議に思うだろう」

 

 

女生徒達は一同に頷く。

 

 

「男なのにISを使えるためかどうかは原因不明だが、初めてISを起動させた後…そのまま体が子供になった。それに体だけでなく精神面まで子供になってな…」

 

 

「そ、そんな事があるの?」

 

 

「さ、さあ?」

 

 

女生徒達もISを使って体に異常が出るなど考えてなかったせいか、女生徒達は動揺している。

 

 

「安心しろ。君達がISを使っても体に異常は出ない。この子が特例なだけだ」

 

 

「でも、その…子供の状態で授業なんて受けられるんですか?」

 

 

女生徒の一人が質問する。

 

 

「その点は大丈夫だ。ISを機動させれば本来の姿に戻る。それに子供の姿での記憶も本来の姿に戻れば反映される。頭は悪くないから学科の方は大丈夫だろ。ダメな時は別に方法を考える」

 

 

「はぁ…」と言いながら女生徒達は頷く。

 

 

「君達は何も気にせずに訓練に勤しむように。この子が気になって訓練に集中出来なかったという言い訳は聞かん。いいな」

 

 

「まぁ、千冬様がそう言うなら…」

 

 

女生徒達は簡単に納得していく。いいのだろうか?

 

 

「それにあの織斑くんを見ていると何か…」

 

 

「うん。母性本能を擽られるというか…」

 

 

「半ズボン…」

 

 

女生徒達はいちか君を見て顔を赤くする者、鼻息が荒くなる者、何故か手をワキワキする者など様々だ。まともな生徒はいないようである。そんな感じで話をしているとチャイムが鳴った。

 

 

「さあ、SHRは終わりだ。諸君らにはISの知識を覚えてもらう。その後の実習だが、半月で体に染み込ませろ。よかろうがよくなかろうが返事をしろ。私の言葉には返事をしろ」

 

 

「は~い!」

 

 

いちか君は自分が問題の中心になっているとは露知らず手を上げて元気に返事をする。そんないちか君を見て、教室にいる女性陣は…顔が緩んでいた。

 

 

 

 

一時間目のIS基礎理論授業が終わり今は休み時間。教室は異様なオーラで包まれていた。『世界で唯一ISを使える男』を見ようと、廊下には他のクラスの女子、二、三年生の先輩達が詰めかけていた。一夏を見に来た生徒達はまさか一夏が『可愛らしい男の子』になっているとは思わず驚いていたが、直ぐに可愛いいから気にしないと言う事になりいちか君を見ながら様々な反応をしていた。生徒達はいちか君に話しかけようとしているが互いに抜け駆けをしようと思っているためか、相手の出方を気にしていて膠着状態になっていた。

 

 

「…ちょっといいか」

 

 

この膠着状態を崩しいちか君に話しかける女子がいた。髪型はポニーテールで肩下まである黒い髪。つり上がった目尻。身長は女子の平均的なものだろう。いちか君は少し首を傾げて声をかけてきた女子を見ていた。そして…

 

 

「あっ!箒お姉ちゃん」

 

 

いちか君は笑顔になり箒と呼ばれた女子の足にくっ付いた。その時、室内なのに箒に落雷が落ちたように見えた。

 

 

「あっ、あ~。い、いちか。と、取りあえず放してくれ(か、可愛い。抱きしめたい!…い、いかん。冷静になれ。この子は一夏なんだ。姿は子供でも、あの一夏なんだ。あの…私の…だが!ああ、考えが纏まらない)」

 

 

顔を赤らめながら必死に緩む顔を我慢している箒。

 

 

「箒お姉ちゃん~」

 

 

小動物のように箒に懐き、子供特有の無邪気で無垢な笑顔で箒を見上げるいちか君。再び箒に落雷が落ちたように見えた。

 

 

「か、可愛い!可愛いぞいちか!反則だぞいちか!」

 

 

限界を超えたらしく箒は逝っちゃた顔をしていちか君を抱きしめた。つり上がった目尻は下がり、鼻息はかなり荒い。

 

 

「ぐえっ!」

 

 

 

箒に力いっぱい抱きしめられ苦しむいちか君。箒の力が強すぎるのかいちか君は苦しんでいた。そんな中。

 

 

「あーっ!篠ノ之さんズルイ!」

 

 

「私も抱きしめたい!」

 

 

「次は私が!」

 

 

「私はイケないことを…」

 

 

自分もいちか君を抱きしめたいと生徒達が言いだす。今のいちか君の状態を心配をしてくれる人はいないようだ。

 

 

「ええい!いちかは今、私との時間を過ごしているんだ。邪魔をするな!」

 

 

箒が咆える。

 

 

「織斑君はクラスの共有財産よ!一人占めは違法よ!」

 

 

「「「「「そうよ!」」」」」

 

 

女生徒達も負けじと咆える。しかし、いちか君は何時の間にクラスの共有財産になった?こんな感じでギャーギャー言い合っていると…

 

 

「うるさいぞバカ共が!」

 

 

いつの間にか教室に来た千冬が一喝する。

 

 

「さっさと席につけ。授業をはじめる」

 

 

しぶしぶ席につきはじめる女生徒達。ただ女生徒達は口々に。

 

 

「「「「「次は私が織斑くんを…」」」」」

 

 

と言っていた。何をする気だ?

 

 

ふぅ…と息をつく箒。

 

 

「(何とかいちかを守る事が出来た。この最高の癒しを!ではなくて一夏の事に関しては他の誰にも譲りたくない。一夏は…私の…)」

 

 

逝っちゃた顔から恋する乙女の顔になる箒。

 

 

「(はっ!わ、私は何を考えているんだ。私は…)」

 

 

先ほどの逝っちゃた顔や恋する乙女の顔ではなく、緩んでいた目はつり上がりキリッとした顔になる。

 

 

「さ、さぁいちか。授業がはじまる。席につくぞ」

 

 

いちか君に声をかける箒。しかし、いちか君の反応がない。無反応のいちか君を見ると口から魂らしきものが出ていた。

 

 

「い、いちか!いちか!どうしたんだ、いちか!」

 

 

自分のバカ力…もとい恋する乙女の力でもないか?とにかく箒のハグが原因でいちか君が意識を失っているとは露知らずいちか君に呼びかける箒。

 

 

「篠ノ之。何をして…っていちか!しっかりしろ!保健室、いや救急車、ああ、いや、どどど、どうする!」

 

 

一人で混乱する千冬。いつもの威厳が全くない。

 

 

「きゃー織斑くん!」

 

 

「しっかりして!」

 

 

「今、人工呼吸を!」

 

 

「それは私が!」

 

 

女生徒達も騒ぎ出す。世界で唯一ISを使える男だからか、それとも…とにかく騒ぎの中心にいるのはいちか君のようだ。こんな感じでいちか君と一夏のIS学園の生活が始まった。

 

 

 




投稿しておいてなんですが、ISが好きな方々に怒られないか不安です。キャラ崩壊が酷くて…そしてこれは、指定をかけたほうがよいのでしょうか?こんな作品ですがよろしくお願いします。
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