インフィニット・ストラトス いちか君と一夏のIS学園生活 作:迷い人
BL系の話にしたかったのですが自分には無理でした。
そして今回は短いです。こんな作品ですか今回もよろしくお願いします!
六月の頭、土曜日の夜。とある家の屋根の上に一人の男が立っていた。
「一夏…」
一人、黄昏る男
「明日、やっとお前に会えるんだな」
グッと拳を握る男。
「神の悪戯か運命は俺とお前を引き裂いた」
両手を天に掲げる男。まるで舞台で演技をしているようだ。
「だが、神といえど俺とお前との愛の絆は引き裂けない!」
自分で自分を抱きしめる男。警察の人、変態がいるので逮捕してください!
「一夏。明日は俺、五反田弾と絆を深めよう」
高らかに叫ぶ弾。こいつは、警察じゃなくて医者が必要か…
そんな時、弾が立っている家の玄関から老人が出てきた。その人は八十過ぎてなおも健在、五反田食堂の大将にして一家の頂点、五反田厳だ。半袖を着ており、剥き出しになっている腕は筋肉隆々。中華鍋を一度に二つ振る剛腕は、熱気に焼けて浅黒い。
「うるせえ!」
厳はその剛腕でまな板をフリスピーのように投げた。
「ぐはっ!」
まな板が直撃して弾は屋根から落ちた。
「近所のみなさんに迷惑だろう」
そう言って家に入る厳。言っていることは正しいのだがやっている事が無茶だ。弾は大丈夫か?
「あががが…」
とりあえずは生きているようです。
そして日曜日。五反田家の呼び鈴が鳴った。
「一夏!待って…い…千冬さん?」
一夏を出迎えようと玄関に行くと、そこにいたのは一夏ではなく千冬だった。
「あれ、千冬さん?何か…一夏に用事でも?だったら一夏は来てませんが」
「いや、そうではなくてな。いちかを連れてきた。一人だと危ないからな」
「へっ、一夏?ど、どこに!」
辺りを見回す弾。だが一夏の姿は見えない。
「千冬さん。一夏の姿は見えませんが?」
「どこを見ている。視線をさげろ」
「はあ?」
千冬に言われ視線をさげる弾。そこには千冬と手を繋いだ、いちか君がいた。
「誰ですこの子。千冬さんのこどっ!」
言い切る前に、殴られる弾。人さまを殴るのは不味いのでは?
「馬鹿な事言うな。この子はいちかだ」
「ぶうぇ。いぢが?」
鼻血を出しながらいちか君を凝視する弾。変質者に見える。
「説明をしないといけないな…」
ため息をつく千冬だった。
「えい、えい」
弾の部屋でゲームを楽しんでいる、いちか君。千冬はいちか君を預けて出かけた。すぐに戻ってくるそうだ。
「・・・・・」
弾は呆然としながら、いちか君とゲームをしている。
「(な、なんなんだ。久しぶり会えば、一夏が子供になっているなんて!)」
いちか君を見る弾。
「(ISを起動すれば元の姿に戻るらしいが、一般人の俺ではあの凛々しい一夏とは会えないだろう。ああ…これも神の悪戯なのか!)」
弾が一人落ち込んでいると、弾の服の袖を軽く引っ張るいちか君。
「弾お兄ちゃん、どこか痛いの?病院に行く」
健気に心配するいちか君。
「いちか…お前…」
プルプルと震えながら手を伸ばす弾。
「いちか!お前って姿が変わってもお前らしさは変わらないんだな!」
ひしっ!といちか君を抱きしめる弾。ヒロイン達や千冬がいたら処刑されそうな場面だ。
「その健気さとその表情。この肌触り。俺の母性本能が刺激されてるぞぉぉぉぉ!」
頬ずりまではじめる弾。お巡りさん!幼児が変態に襲われてます!至急、救援を!
「お兄!さっきからお昼出来たって言ってんじゃん!さっさと食べに…」
いちか君の危機にドアを蹴り開けて入ってきたのは弾の妹、五反田蘭。歳は一夏の一個下で今は中三。今の弾の状態を見て固まる蘭。そして…
「な、何をやってるのよ!この変態がぁぁぁぁぁぁ!」
蘭の蹴りが弾に当たる。
「ぐはっ!」
後方に吹き飛ぶ弾。蘭はいちか君を庇うように構え。
「昔から変態だと思っていたけど、こんな幼い子に手を出すなんて!」
「ちょ、ちょっと待て、蘭。落ち着け!」
「悪・即・弾」
「いや、そのセリフは不味い気がするし、面白くないぞ」
「言い残す事は、それだけ?」
「えっ?」
今、暴力シーンやグロテスクな事が行われいるので表現を中止します。
「ぐぇぇぇぇ」
蘭にボコボコにされた弾。今回も生きているようです。
「君、大丈夫?ごめんね。変態が君に酷い事をして。トラウマにならなければいいけど」
「大丈夫だよ、蘭お姉ちゃん」
「そ、そう?よかった(あれ、何でこの子私の名前を知っているんだろう?)」
どうやら蘭もいちか君の事を知らないようです。
「あら、どうしたの蘭?」
「あ、母さん」
五反田食堂の自称看板娘。弾と蘭の母親、五反田蓮だ。
「聞いてよ、母さん。お兄がこんな小さな子を連れ込んで如何わしいことをしてたんだよ。犯罪だよ!」
「あらあら。この子は知り合いのお子さんだから、家族の人も許してくれるわ」
「そういう問題じゃないよ!」
「そうね。じゃあ、蘭。この子をお風呂にでも入れてスッキリさせてあげて」
「う、うん…君、おいで」
「うん」
蘭と手を繋いでお風呂に行くいちか君だった。
「ふふっ、織斑くん。可愛くなったわね」
クスクスと笑う蓮。この人は全て知っているようです。
「あの子が織斑くんと知ったら、蘭はどうなるかしら?楽しみね」
この人、侮れない人かもしれない。
「蘭の裸を見るんだから、責任をとってもらわないと。今夜は赤飯かしら?」
手を口元にあてて、ほほほと笑う蓮。この人は策士だ。このままだといちか君と一夏の将来が決まりそうな展開だった。
今回も次回もおバカな話です。戦闘シーンよりこちらの方が書きやすいですね。ただ、こんな作品でよいのかと思いますが。これからもこんな調子で行きますがよろしくお願いします。