インフィニット・ストラトス  いちか君と一夏のIS学園生活    作:迷い人

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今回もお馬鹿な展開です。
箒たちのキャラが崩れ過ぎてないか心配です。
今回も駄作ですがよろしくお願いします。



じゅうさんわめ~

 

学年別個人トーナメント。

 

文字どうり学年別のIS対決トーナメント戦。これを一週間かけて行うらしい。一週間もかかる理由は単純明快。全員強制参加だから。

 

一学年が大体百二十名。これをトーナメントでやるものだから、規模もそうとうなものらしい。IS関連の企業のスカウトマンはもちろんのこと、各国のお偉いさんも身に来るらしい。

 

一夏はトーナメントに向けて特訓を行っていた。本人曰く

 

『千冬姉が恥をかかないくらいには活躍をしないといけない』

 

との事。まず一夏は朝練から始めていた。千冬に頼んで朝からアリーナを使わせてもらいがんばっていた。もちろん、箒、セシリア、鈴も一夏の朝練に付き合っていた。あわよくば、いちか君や一夏との心の距離を縮めようと思っての事だろう。

 

「ふぃー疲れた」

 

雪片を杖かわりにして体を支える一夏。

 

「だらしがないわね。あれくらいで疲れるなんて」

 

やれやれと鈴はため息をつく。

 

「って、三対一だぞ。それも休みも無しでぶっ続けで!」

 

さすがに箒、セシリア、鈴の三人を同時に相手にするのは至難の技のようだ。

 

「日頃の鍛錬が足りないからだ」

 

一夏の言葉をバッサリと斬る箒。いちか君には甘いが一夏には厳しい箒。といってもただ素直になれずにいるだけだろうが。

 

「一夏さん、大丈夫ですか?」

 

「俺を労ってくれるのはセシリアだけだよ」

 

「そんなこと、当り前ですわ」

 

頬を赤くしながら微笑むセシリア。

 

「セシリア。一夏を甘やかすな!」

 

「あら、わたくしは純粋に一夏さんの事を心配しているだけですわ」

 

抗議の声を上げる箒。ふふと笑いながら牽制するセシリア。出会った頃に比べ随分と仲良くなったがいちか君と一夏に関する時は、互いに引かず戦いが始まる。

 

「(あの謎のIS使いを倒した時の感覚。小さい俺の声が聞こえたあの時間。あれが自由に扱えたなら誰にも負けない気がする)」

 

いちか君と意識をシンクロした感覚。あの後、一夏は何度か試したが一度も成功はしなかった。

 

「どうしたの、ボーとして」

 

鈴が声をかけてきた。

 

「あ、ああ…」

 

「調子…悪いの?(ここで一夏に甲斐甲斐しい所を見せておけば、好感があがるわね)」

 

「いや、大丈夫だ。心配してくれてありがとな、鈴」

 

笑顔で応える一夏。

 

「…え、あ、うん…」

 

一夏の笑顔に見惚れて返事が遅れる鈴。

 

「「一夏(さん)!」」

 

箒とセシリアが叫ぶ。

 

「わたくし達を置いて、鈴さんと何をしてらっしゃるのです?」

 

「そうだ。それなら私と!」

 

さらっと自己主張する箒。侮れませんね。

 

「何よ!邪魔しないでよ!」

 

鈴が抗議の声をあげ、三つ巴の戦いが始まった。こういった面倒事に巻き込まれることがよくあったが、一夏は三人には感謝していた。

 

「(三人のお蔭で以前に比べて強くなった気がする。何か理不尽な事で怒られたりすることがあるが…)」

 

三人の様子を見ながら一夏は思う。

 

「(俺って、色々な人に支えられているよな。この前会った弾や蘭…)」

 

自分で言った蘭の名前で固まる一夏。

 

「(幼児化しているとはいえ、俺…蘭と風呂に…入ったんだよな…)」

 

その時の事を思い出す一夏。

 

「(いや、蘭って意外とスタイルよかったよな。出るとこはでていて…それで柔らか…)」

 

蘭の裸を思い出して真っ赤になる一夏。

 

「(いや、いや、俺は何を考えてるんだ!)」

 

首をブンブンと振って火照った頭の中を冷やす一夏。

 

その時…

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

箒、セシリア、鈴の三人が一夏を取り囲んでいた。それぞれの武器を構えて。

 

「あ、あの~これは一体なんなんでしょう?」

 

一夏の眼前には、箒が持つ打鉄の『近接用ブレード』、セシリアのブルーティアーズの『スターライトmkⅢ』、鈴の甲龍の『双天牙月』が突きつけられていた。

 

「ほほほ…一夏さんが今、何を考えていらっしゃるのかとても気になりまして…ええ、とても」

 

満面の笑顔で言うセシリア。

 

「だらしがないほど、鼻の下がのびていたな。破廉恥なこと考えていたのではないか?」

 

箒も満面の笑顔で言っている。

 

「そういえばあんた、弾の奴に会いに行ったって言っていたわよね。確かアイツには妹がいたわよね?まさか…その子と何かあった?」

 

満面の笑顔で言う鈴。

 

三人とも笑ってはいるが、目は笑っていない。

 

「あーいやー」

 

まさに前門の虎、後門の狼である。

 

「「「さあ、何を考えていた(のです!)(よ!)」」」

 

三人の声がハモる。

 

「あーあっ!」

 

一夏は何かに気がついたのか箒たちの後ろを見る。つられて箒たちは後ろを見た。三人の視線が外れたその時。

 

「あれ?お姉ちゃん達、どうしたの」

 

一夏はISを解除して、いちか君になっていた。

 

「「「ひ、卑怯だぞ!(ですわ!)(よ!)一夏(さん)」」」

 

さすがにいちか君に対しては何も出来ないらしい。箒たちからの逃げ方を一夏は習得したようだ。

 

「お姉ちゃん達。お腹が空いたからご飯を食べに行こうよ!」

 

にぱーと笑顔を見せながら言ういちか君。

 

「うむ、そうだな」

 

「ええ、行きましょう」

 

「そうね。行くわよ」

 

やっぱり最強はいちか君ようです。

 

 

 

 

 

一組の朝のホームルーム。

 

千冬が連絡事項を伝えた。そして山田先生とバトンタッチをした。

 

「ええとですね、今日は何と転校生を紹介します。それも二人です!」

 

「「「えええええっ!」」」

 

いきなりの転校生紹介にクラス中がいっきにざわつく。

 

「失礼します」

 

「・・・・・」

 

クラスに入ってきたふたりの転校生を見て、ざわめきがぴたりと止まる。

 

そうだろう。そのうち一人が男子だったんだから。

 

 

 

 

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことも多いかと思いますがみなさんよろしくお願いします」

 

転校生の一人、シャルルはにこやかな顔でそう告げて一礼する。

 

「お、男…」

 

誰かがそうつぶやいた。

 

「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を…」

 

印象は、誇張じゃなく『貴公子』といった感じで、特に嫌味のない笑顔が眩しい。

 

「きゃ・・・」

 

「はい?」

 

「きゃああああああああっ!」

 

女子達の歓喜の声が響く。

 

「男子!二人目の男子!」

 

「しかもうちのクラス!」

 

「美形!守ってあげたくなる系の!」

 

「薄い本のネタに!」

 

「いちか君や織斑くんと〇〇〇出来る」

 

「じゅるり・・・・」

 

「私、わくわくしてきた」

 

様々な反応をしめす女子達。

 

「あー、騒ぐな。静かにしろ」

 

面倒くさそうに千冬がぼやく。

 

「み、皆さんお静かに。まだ自己紹介が終わってませんから~」

 

クラスの女子達に大人しくするように注意する山田先生。

 

もう一人の転校生は異端だった。輝くような銀髪。それを腰近くまで長くおろしている。そして左目に眼帯。身長はシャルルより小さいが全身から放つ冷たく鋭い気配は同じ背丈であるように感じさせていた。

 

「・・・・・」

 

当の本人は未だに口を開かず、腕組をした状態で教室の女子達を下らなさそうに見ていた。

 

「…挨拶をしろ、ラウラ」

 

「はい、教官」

 

「ここでは、そう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ。私の事は織斑先生と呼べ」

 

「了解しました」

 

そう答えるラウラはぴっと伸ばした手を体の真横につけ、足をかかとで合わせて背筋を伸ばしている。どう見ても軍人であった。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「・・・・・・」

 

一同沈黙。続く言葉を待っているのだが、名前を口にしたら、そのまま口を閉ざしてしまった。

 

「あ、あの、以上・・・ですか?」

 

「以上だ」

 

空気にいたたまれなくなった山田先生が出来る限りの笑顔でラウラに聞くが、返ってきたのは無慈悲な即答だった。

 

「あ、あの」

 

そんな時、シャルルが手を上げて、声をあげた。

 

「先っきから、気になっていることがあるんですがて・・・」

 

「はい、なんでしょう?」

 

この後、どうするべきか悩んでた山田先生にとってしゃるるの行為は救いだった。

 

「あの、何でここに子供がいるんですか?それに男子の姿が見えないのですが…」

 

いちか君を見た後、教室を見回すシャルル。

 

「あっ、その事ですが!」

 

ポンと手を叩く山田先生。

 

「デュノア君が探している男子は、デュノア君が質問した子ですよ」

 

山田先生は笑顔で答える。

 

「え?」

 

答えがわからず素っ頓狂な声を出すシャルル。

 

「あの、ですねこの子がデュノア君が探している男子です」

 

山田先生はいちか君の傍まで行き、頭を撫でながら教えてくれる。

 

いちか君も頭を撫でられて嬉しいのか笑顔だ。

 

「え、え、え?」

 

混乱するシャルル。多分、シャルルは自分と同じ年齢の男子がISを動かしていると思っていたのだろう。間違ってはないんだけどね。

 

「名前は織斑いちか君。織斑先生の弟さんです」

 

『織斑先生の弟』という言葉に反応して、いちか君を見るラウラ。

 

「あー混乱していると思うが、この子が世界で唯一…ではないな。世界で初めてISを動かした男子の織斑一夏だ。原因はわかってないが、初めてISを動かした時に子供の姿になってな。精神面も子供になっている。ISを起動させれば心も体も元の姿に戻るようになっている」

 

淡々と説明をする千冬。

 

「そ、そんな事があるんですか?」

 

「現実に起こっているのだからあるのだろう(可愛いいちかを見れて、私は幸せだが!)」

 

「そんな…」

 

驚きの表情を隠せないシャルル。

 

千冬とシャルルが話をしていると、つかつかとラウラがいちか君の傍まで歩いてきた。そして…

 

パシンッ!

 

「・・・・・・」

 

いきなり、いちか君に平手打ちをした。

 

「私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」

 

「・・・・」

 

状況がわからずボー然とするいちか君。

 

「・・・・・・」

 

まだボー然とするいちか君。

 

「・・・・・・・・・・・・・ぐずっ」

 

だんだんと涙ぐんでくるいちか君。

 

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

そして爆発した。

 

涙を流し大泣きするいちか君。

 

「むっ・・・」

 

さすがに子供に泣かれ、たじろぐラウラ。

 

ガシッ!

 

ラウラの頭を鷲掴みする千冬。

 

「・・・これから死刑ではなくて、私刑ではなくて、特訓をする。異論は認めん(可愛い、いちかをん泣かせるとは…。ラウラ…〇〇だ)」

 

すげー物騒な単語が聞こえましたが…

 

「きょ、教官、ではなくて…お、織斑先生?」

 

千冬の髪の毛が逆立っており、黄金の気を纏い金髪になっていた。超サ〇ヤ人のようだ。千冬の怒りが限界を超えた!千冬の気迫におどろくラウラ。

 

「ひと~つ。いちかを傷つける者の生き血をすすり」

 

「ふた~つ。破廉恥な悪行三昧」

 

「みぃ~つ。私以外の者がいちかをペロペロしたら退治してくれよう篠ノ之 箒!」

 

どこから出したのか日本刀を出し、鬼のお面を付け、桃〇郎侍のようなセリフを言う箒。でも何かセリフが違う?

 

「わたくし…本能的にいちかさんを傷つける者を排除します(いちかさんの柔肌に平手打ちをするなんて。万死に値しますわ!)」

 

何時の間に着替えたのか、黒いサングラスに黒いシャツに赤いネクタイ等々の衣装。そして狙撃銃。まるでゴ〇ゴ13のようだ。

 

ドガッ!

 

「ふぁちゃあ!」

 

奇妙な掛け声で教室のドアを壊しながら入ってきた鈴。ブ〇ース〇ーの黄色のジャンプススーツを着ていた。

 

しかし勝手に一組の教室に入って良いのだろうか?鈴のクラスのホームルームは終わったのだろか?

 

「いちかが泣いてるんだから、ホームルームなんてどうでもいいのよ!」

 

よくはないでしょう。

 

「(な、なんだコイツら?)」

 

箒、セシリア、鈴から発せられるよくわからない気迫?に気圧されたじろぐラウラ。

 

「「「織斑先生。(私も)(わたくしも)(あたし)もその特訓に参加させてください!」」」

 

「いいだろう。行くぞ!」

 

千冬はラウラを引きずりながら教室を出て行く。箒、セシリア、鈴もそれに続く。

 

その後、どこかでラウラの断末魔が聞こえたような気がする…

 

 

 

 

 

千冬たちが教室から出ていった後…

 

「ひっく、ひっく・・・・」

 

「痛いの、痛いの、飛んでけ~。ほら、もう痛くないですよ~」

 

「ほら~おりむー。お菓子だよ~美味しいよ~」

 

山田先生がいちか君を抱き上げ慰めていた。まるで母親のようだ。

 

のほほさんもお菓子をあげて慰めていた。

 

この二人。この作品では数少ない癒しなのではないだろうか?

 

状況について行けずに佇んでいるシャルル。

 

「僕、このクラスに馴染んでいけるのかな…」

 

 

 




この作品ってヒロイン達が壊れているので、山田先生やのほほんさんが最後の要の様な気がします。
これから登場するキャラはみんな壊れていくのだろうか?
こんな、作品ですがこれからもよろしくお願いします。
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