インフィニット・ストラトス いちか君と一夏のIS学園生活 作:迷い人
今、プライベートがバタバタしているので更新など不規則になりそうですが
よろしくお願いします。
昼休み、いちか君達は屋上にいた。
天気もいいので屋上で昼食を食べる事になった。
「はい、あ~ん」
「あ~ん」
シャルルの膝の上に座り、購買で買ったパンを食べさせてもらっているいちか君。もの凄く嬉しそうだ。尻尾があればブンブン振っているだろう。
「ふふっ・・・」
そんないちか君を見て、微笑むシャルル。
午前中に同じ時間を過しただけで二人の中は深まったようだ。いちか君がシャルルの事を兄のように慕っていることが大きいと思われるが。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
苦虫を噛み潰したような顔をしている箒、セシリア、鈴。本当は自分がいちか君に食べさせてあげたいが出来ない三人。いちか君の嬉しそうな顔を見たら邪魔を出来ないでいる。
しかし三人はシャルルを警戒をしていた。
『シャルルは危険だ!理由はわからないが危険だ!油断をすればいちか君と一夏を・・・』
根拠はなかった。ただ彼女達の女の感がそう告げていた。
「い、いちか」
「なに、鈴お姉ちゃん?」
「酢豚を作ったんだ。食べてみて(このままじゃ、BL的な展開になるじゃない!)」
「わあ!ありがとう鈴お姉ちゃん」
タッパーに入った酢豚を受け取るいちか君。そしてシャルルに食べさせてもらう。
「////////」
とても美味しいのか、えくぼを浮かべて喜んでいる。
「お、美味しい?」
恐る恐る質問する鈴。
「うん!すっごく美味しい!」
「と、当然よね」
『当然』などと言ってどや顔でいるが、いちか君に美味しいと言われて嬉しいのか口がヒクヒクしていた。
「コホン、コホン。いちかさん。わたくしも今朝はたまたま偶然何の因果か早く目が覚めまして、こういうものを用意してみましたの。よろしければおひとつどうぞ」
バスケットを開くセシリア。そこにはサンドイッチがきれに並んでいる。
「ちょっと、待ってセシリア」
「なんですか、鈴さん?」
「ひとつ、もらうわ」
「食い意地が張ってますわね。いいですわ、お一つどうぞ」
セシリアからのサンドイッチを一つもらう鈴。そして鈴は゛偶然そこにいたハト゛にパンの部分をちぎり食べさせた。
パタッ
何の動作もなく倒れるハト。えっ、死んだの?
「何よコレ。ハトが動かなくなったわよ!具の部分じゃなくてパンの部分を食べさせたのに。毒でも入れたの?」
「そ、そんなもの入れるはずがありませんわ!いちかさんに喜んでもらおうと思って作りましたのに!」
「このハトの惨劇を見たら十分に毒よ。こんなのいちかが食べたらどうにかなるわよ!」
「ひ、酷いですわ鈴さん」
よよと手で顔を被い泣く仕草をするセシリア。
「・・・・・」
そんなセシリアを見たいちか君はバスケットからサンドイッチを取り食べた。
「い、いちか!」
そんないちか君の行動を見て驚く鈴。声には出さないが心配そうに見ている箒、シャルル。
「セシリアお姉ちゃん」
「はい・・・」
セシリアの服の袖を引っ張りセシリアを呼ぶいちか君
「セシリアお姉ちゃん、美味しいよ。ありがとね」
にぱぁ~とほほ笑むいちか君。だが若干変な汗をかいている。
「い、いちかさん!」
ひしっ!
いちか君を抱きしめるセシリア。
「わたくし、他の人にどう言われてもかまいませんわ。いちかさんに美味しいと言ってもらえればそれで!」
感極まるセシリア。箒、鈴、シャルルはそんな二人の姿を見て。
「「「(いちかは良い子(だ)(ね)(だね)子供なのにこんな風に気をつかえるなんて・・・)」」」
うんうんと頷く三人であった。
「んん、んんん!」
ワザとらしい咳払いをする箒。
「私も時間があったので作ってみた。自分が食べる分を作ったら作りすぎてな・・・」
「美味しそう~」
箒の作ったお弁当を見て喜ぶいちか君。
タコさんウインナー、卵焼き、エビフライ、ハンバーグに唐揚げと子供が好きな定番なおかずだが、それが嬉しいようだ。
メニューが子供よりになっているのはいちか君を意識してのことだろう。
「そのままだと、デュノアが昼食を食べれないだろう。仕方がないな、私が食べさてやろう。うむ、それしかないな」
そう言うと箒はいちか君を抱き上げ、自分の膝の上に乗せた。そして唐揚げを取り
「い、いちか。あ、あーん」
顔を赤くし若干、緊張しながらいちか君に『あ~ん』をしてあげる箒。
「あ~ん」
大きく口を開けて箒に食べさせてもらういちか君。
「すっごく、美味しいよ箒お姉ちゃん」
「そ、そうか(よ、よかった)」
心の中でほっとする箒。
「箒お姉ちゃんも食べみて」
「う、うむ(何度か作って食べたから味はわかっているのだが・・・そ、そうだ!)」
箒の頭上に電球マークが点灯する。
「こ、今度はいちかが私に食べさせてくれ」
「うん、いいよ」
いちか君が笑顔で言うと。
「ちょっと、何をしっれっとそんなことを言ってるのよ!」
「そうですわ!それはわたくしが!」
箒だけにおいしい思いをさせまいと声を上げるセシリアと鈴。
「いちかの事は私に任せて、お前達は自分の昼食を食べていろ」
「「却下(ですわ)(よ)!」」
誰がいちか君に食べさせてもらうか言い争いになる三人。
そんな中・・・
「シャルルお兄ちゃん、あ~ん」
「ははは・・・あ、あ~ん」
三人が言い争っている内に、いちか君に食べさせてもらっているシャルル。抜け目がないようで・・・
何だかんだで自分の部屋に戻ってきたいちか君とシャルル。
箒の荷物はセシリアと鈴によって移動させられている。引っ越し業者の技を上回る手腕だ。
「えっと、改めてよろしくお願いします。シャルルお兄ちゃん」
「うん。よろしく、いちか」
互いに挨拶を終えると、いちか君はホットミルク、シャルルは紅茶を飲みながら寛いでいる。そして二人は他愛のない話をしていると。
コクッ、コクッ
いちか君はうたた寝をはじめた。
「いちか、布団に入らないと風邪を引くよ」
「ん~・・・もっとお話しする・・・」
朦朧とした意識の中、返事をするいちか君。
「話は明日も出来るから今日はもう眠ようね」
「・・・ん~」
シャルルは半分意識の無いいちか君をベットに寝かせた。
「本当に可愛いな・・・」
いちか君の頭を撫でながら言うシャルル。
「少ししか話せなかったけど、一夏も優しかったな」
物憂げな表情をうかべるシャルル。
「二人を騙すのは辛いよ・・・」
「じゃあ、一夏。射撃訓練をしてみようか」
「ああ」
シャルルが転校してきてから五日が経った。一夏とシャルルはアリーナにいた。土曜日はアリーナが全開放なのでほとんどの生徒が実習に使う。一夏も同じでシャルルにレクチャーを受けていた。ISの戦闘に関しては目を見張るものがあるが、知識はまだまだなので色々と教えてもらっている一夏。
自称、一夏のコーチ達。箒、セシリア、鈴の教え方は何というか天才肌?三人の教え方が独特すぎて一夏は理解ができず行き詰まっていた。それに変わりシャルルの教え方はわかりやすかった。シャルルが優秀だからだろうか。
「ふん、私のアドバイスをちゃんと聞かないからだ」
「あんなにわかりやすく教えてやったのに」
「わたくしの理路整然とした説明の何が不満だというのかしら」
自称コーチ達がぶつくさと言っている。一夏はその声をあえて流して、シャルルから使用許諾された銃を構えた。
「構えはこうでいいのか?」
「えっと・・・脇を締めて。それと左腕はこっち」
ひょいと一夏の後ろに回り、やや密着しながら一夏の体を誘導する。
「小さい織斑くんとデュノア君もいいいけど、私はこっちの方が・・・」
「これはデュノア君が攻めか・・・」
「ああん。もっとくっついてくれれば!」
二人の様子を見て盛り上がる女子達。IS学園では二人がいるところ、やおいの道に花?それとも華?が咲き乱れるようで。
外野が盛り上がっているのをよそに一夏はシャルルに指導してもらいながらどんどん銃を撃つ。そうしていると。
「ねえ、ちょっとあれ・・・」
「ウソっ、ドイツの第三世代型だ」
「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたんだけど・・・」
急にアリーナ内がざわつきはじめてた。一夏は銃を撃つのを止めて注目の的に視線を移した。
「・・・・・」
そこには転校初日に千冬から死刑じゃなく、私刑じゃなくて、色々あったドイツ代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒだった。
「おい」
ISの開放回線でラウラが一夏に話をかけた。
「・・・なんだ?」
小さい自分が平手打ちをされたので若干警戒をしながら返事をする一夏。ラウラは言葉を続けながら飛翔してきた。
「それがお前の本来の姿か?」
「ああ・・・」
「そうか・・・そして専用機持ち。ちょうどいい。私と戦え」
「断る。俺には戦う理由がない」
「貴様にはなくても私にはある」
「(ああ。そうだろうな・・・)」
一夏の中でドイツ、千冬と来たら思い付くのは一つしかない。第二回IS世界大会『モンド・グロッソ』の決勝戦でのこと。一夏は決勝戦当日に誘拐された。謎の組織に。どういう目的があったかは不明だ。一夏に変なイタズラをするためではないだろう。多分・・そうだよね?とにかく一夏の貞操のじゃなくて危機を知り、決勝戦を不戦敗にしてまで助けにいった。その時、千冬に一夏の居場所の情報を渡したのがドイツ軍だった。そのことにより千冬はドイツ軍に『借り』が出来たため、一年ちょっとドイツ軍IS部隊で教官を務めた。その後、色々あり現在のIS学園教師という仕事に就いている。
「貴様がいなければ教官が大会二連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像できる。だから、私は貴様を・・・認めない」
千冬の教え子と言う事以上に惚れこんでいるのだろう。百合なのだろうか?
「機会があった時にな・・・」
「ふん。ならば戦わざるえないようにしてやる!」
言うが早いか、ラウラはその漆黒のISを戦闘形態へとシフトさせる。刹那、左肩に装備された大型の実弾砲が火を噴いた。
しかし・・・
実弾はあさっての方へ飛んで行き爆発した。
「な、なに・・・」
驚愕の表情をするラウラ。それはそうだろ。ラウラが撃った銃弾を一夏は瞬時に展開した雪片の切っ先で銃弾を受け流したのだから。
「凄い・・・」
シャルルも一夏の技量に感嘆の声を上げる。
「なるほど・・・腐っても教官の弟ということか。おもしろい!」
さらに追撃をしようと構えるラウラ。
「こんな密集空間でいきなり戦闘を始めようとするなんて、ドイツの人はずいぶん沸点が低いんだね。ビールだけでなく頭もホットなのかな?」
横合いからシャルルがアサルトカノンを展開してラウラに向ける。
「貴様・・・フランスの第二世代型ごときで私の前に立ちふさがるとはな」
「未だに量産化の目処が立たないドイツの第三世代型よりは動けるだろうからね」
互いに涼しい顔をした睨みあいが続く。
『そこの生徒!何をやっている!ナニを!』
突然アリーナにスピーカーからの声が響く。騒ぎを聞きつけてやってきた担当の教師だ。しかしナニを言ってるんでしょう?
「ふん。今日は引こう」
横やりを二度も入れられて興が削がれたのか、ラウラはあっさりと戦闘態勢を解除してアリーナゲートへと去っていく。その向こうでは教師がナニについて問いただそうと待っていることだろうが、ラウラがナニについて答えるかは謎だ。
「一夏、大丈夫?」
「ん、ああ、大丈夫」
「今日はもうあがろっか。四時を過ぎたし、どのみちもうアリーナの閉館時間だしね」
「そうだな。あ、銃サンキュ。色々と参考になった」
「それならよかった」
互いに微笑みあう。近くにいる女子はそんな二人を見て、はあはあ言っているだろう。
「えっと・・・じゃあ、先に着替えて戻ってて」
いつもこうなのだ。シャルルはIS実習後の着替えをいちか君と一夏とは一緒にはしたがらない。実習前の着替えも転校初日のあれ一回きりで、以降は前もってISスーツを着ていたり、いちか君より先に着替え終わっていたりだ。ただ、いちか君の着替えは手伝ってくれる。その時、シャルルの視線が何処にあるかはみなさんのご想像にお任せします。
「たまには一緒に着替えようぜ」
「い、いや」
「つれないな・・・」
「つれないっていうか、どうして一夏は僕と着替えたいの?」
「んー何というか、裸の付き合いというか。親睦を深めるというか」
「は、裸・・・」
赤くなるシャルル。
「まあ、着替える時はISを解除しているから一緒に着替えるのは小さい俺なんだが」
「う、うん」
「ダメか?」
「その・・恥ずかしいから・・・」
「そういうもんか?」
「そ、そういうものなの!」
更に顔を赤くして言うシャルル。
「はいはい、アンタはさっさと着替えに行きなさい。本人が恥ずかしいって言ってるんだから」
パンパンと手を叩きながら鈴が近づいてきた。
「じゃあ、鈴が一緒に着替えるか?」
「えっ!えっ!えええええええええ!あ、あ、あああ、あたしと!ななな、なに言ってんの!」
大声を上げる鈴。
「いや、冗談だから」
「そ、そうよね(ちょっと、残念な気がする・・・)」
「こ、コホン!どうしても誰かと着替えたいのでしたら、そうですわね。気が進みませんが仕方がありません。わ、わたくしが一緒に着替えて差し上げますわ。そしていちかさんの着替えをわたくしが手伝っで!」
「こっちも着替えに行くぞ。セシリア、早く来い」
セシリア言い終わる前に、セシリアの首根っこを引っ張る箒。
「あの三人、本当に仲良くなったよな。・・・仕方がない一人で着替えるか」
そう言ってゲートに向かう一夏だった。哀愁が漂うのは気のせいか?
「ボタンをとめて~着替え終わり~」
元気よく着替えているいちか君。
「あの~織斑くんとデュノアくんはいますかー?」
ドア越しに山田先生の声が聞こえる。
「えーと。ぼく、織斑だけいまーす」
「入っても大丈夫ですかー?まだ着替え中だったりしますかー?」
「大丈夫でーす。着替えは済んでまーす」
いちか君がそう言うとドアを開けて山田先生が入ってきた。
「デュノアくんは一緒ではないんですか?今日は織斑くんと実習しているって聞いていましたけど」
「シャルルお兄ちゃんはアリーナの方にいるよ。ピットまで戻っているかも」
「そうですか。そんなに大事な話でもないですから、織斑くんから伝えておいてください。今月下旬から大浴場が使えるようになります。結局時間帯別にすると色々と問題が起きそうだったので、男子は週に二回の使用日を設けることにしました」
「本当ー!」
「ええ、本当です」
「やった~」
喜ぶいちか君。いちか君はIS学園ではシャワーばかりだ。いちか君が普通の子供なら女子達とお風呂に入っても問題はないが、いちか君の記憶が一夏に反映される以上そういうわけにはいかなかった。
「山田先生ありがとー」
「いいえ、どういたしまして」
よほど嬉しかったのか、いちか君は山田先生の手を握って小躍りしている。保育園などで園児と先生がお遊戯をしているように見える。
「いちか?何してるの?」
「あっ、シャルルお兄ちゃん」
「まだ更衣室にいたんだ。先生と何をしているの?」
「えっとね、シャルルお兄ちゃん。今度から大浴場を僕達も使っていいんだって!」
「そうなんだ」
「一緒にお風呂に入って、泳ごうね!」
いちか君。お風呂で泳ぐのはどうかと思うよ。
「一緒に・・・お風呂・・・」
赤くなるシャルル。
「ああ、そういえば織斑くんにはもう一件用事があるんです。ちょっと書いてほしい書類があるんで、職員室まで来てもらえますか?白式の正式な登録に関するちょっと枚数が多いんですけど」
「はい、わかりました。シャルルお兄ちゃん、ちょっと行ってくるねー」
「うん。いってらっしゃい」
「山田先生、早く行こう!」
「お、織斑くん。手を引っ張らないでください~」
バタバタと出ていく二人だった。
「いちかが帰ってくる前にシャワーを浴びておこう」
シャルルは急いで着替えて寮の自室に戻るのだった。
「む~多かったよ・・・」
山田先生の言うとうり書類の枚数は多かった。一夏が書けば簡単だったかもしれないが、さすがに書類に名前を書くだけでISを使う訳にはいかないのでいちか君が書いた。ただし全て平仮名で『おりむら いちか』と書いていたが。重要な書類だろうによいのだろうか?
「ただいまーシャルルお兄ちゃん。あれ?シャルルお兄ちゃんがいない」
部屋を見渡すいちか君。そうするとシャワールームから響く水音に気付いた。
「シャルルお兄ちゃん、シャワー中なのか。そうだ、シャルルお兄ちゃんと一緒にシャワーを浴びよ!」
脱衣場でパパっと服を脱ぐいちか君。周りに変な人がいなくて良かった。服を脱いだいちか君は・・・
「シャルルお兄ちゃん。一緒にシャワーを浴びよう!」
そう言って勢いよくシャワールームに入った。
「へ・・・・?」
そこにいたのはシャルルお兄ちゃんではなく、見知らぬ『女子』だった。
「・・・・お姉ちゃん誰?」
首を傾げながら質問するいちか君。
「・・・・・」
見知らぬ女子はただ固まっていた。
シャルルの正体がいちか君にばれました。次回はいちか君とシャルルの感動的なシーンを!
書けないだろうな・・・文才がないので・・・
次回は笑いが控えめな感じになると思いますが次回もよろしくお願いします!