インフィニット・ストラトス いちか君と一夏のIS学園生活 作:迷い人
自分なりに噛み砕いて説明してみましたどうなんでしょう?子供が相手と
いうことで生々しくは説明はしてないのですが・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
劇的な出会い?を終えて、互いのベットに腰掛けて向かい合い二人は黙ったままだった。
「えっと・・・シャルルお兄ちゃん・・なんだよね?」
いちか君が話を切り出した。
「ははは・・・シャルルには違いないんだけどね。お兄ちゃんではないかな」
力なく笑うシャルル。
「え・・・えっと・・・・?」
混乱するいちか君。急な事で混乱しているようだ。
「混乱するよね。僕は男の子じゃなくて女の子なんだ」
「・・・・何で男の子の恰好をしてたの?」
「実家の方からそうしろって言われて・・・」
「実家?」
「デュノア社だよ。僕の父がそこの社長。その人から直接の命令なんだよ」
実家の話をし始めてからシャルルの顔が顕著に曇りだした。
「シャルルお兄、お姉ちゃん。大丈夫?辛そうだよ・・・」
「う、うん。大丈夫。話を続けるね。・・・・僕はね、いちか。愛人の子なんだよ」
「あいじん?」
首を傾げるいちか君。子供には難しいかな?まあ、一夏が理解しているだろうから大丈夫かな。
「シャルルお姉ちゃん。愛人って何?」
「ええっと・・・何て言えばいいのかな?」
予想外の質問に戸惑うシャルル。
「例えばだよ・・・。王子様とお姫様はお互いに好きになったから結婚をした」
「うん」
「だけど王子様は別のお姫様のことも好きになった。王子様はお姫様と結婚しているからその別のお姫様とは結婚が出来ない。する気もない。だから王子様にとって別のお姫様は゛ただ仲良くしているだけの存在゛になった。位置的に言うと僕はその仲良くしているだけのお姫様の子供なんだけど、わかるかな?」
「う、う~ん。なんとなく」
やはり子供には難しいか?
「何となく分かればいいよ。僕が父にあったのは二回くらい。会話は数回くらいかな。普段は別邸で生活しているんだけど、一度だけ本邸に呼ばれてね。あのときはひどかったなぁ。本妻の人に殴られたよ。『泥棒猫の娘が!』ってね。参るよね。母さんもちょっとくらい教えてくれたら、あんなに戸惑わなかったのにね」
あはは、と愛想笑いを繋げるシャルル。その声は乾いていてちっとも笑ってはいなかった。
「・・・・・」
無言でシャルルの話す様子を見ているいちか君。
「それから少し経って、デュノア社は経営危機に陥ったの」
「経営危機って会社が危ないことだよね?」
経営危機のことは知っていたいちか君。
「デュノア社ってとっても大きな会社って聞いたよ?」
「会社が大きいからといって、経営危機に陥らないとは限らないよ」
「ふ~ん」
「IS開発っていうのはものすごくお金がかかるんだ。ほとんどの企業は国からの支援があってやっと成り立っているところばかりだよ。それで、フランスは欧州連合の統合防衛企画『イグニッション・プラン』から除名されているからね。第三世代型の開発は急務なの。国防のためもあるけど、資本力で負ける国が最初のアドバンテージを取れないと悲惨なことになるんだよ」
現在、トライアルに参加しているのは、イギリスのティアーズ型、ドイツのレーゲン型、イタリアのテンぺスタⅡ型らしい。ドイツのラウラが転入してきたのもその辺りの事情が絡んでいるのだろう。
「デュノア社でも第三世代型を開発していたけど、元々遅れに遅れての第二世代型最後発だからね。圧倒的にデータも時間も不足していて、なかなか形にならなかったの。それで、政府からの通達で予算を大幅にカットされたの。そして、次のトライアルで選ばれなかった場合は援助を全面カット、その上でIS開発許可も剥奪するって流れになったの」
「ん、う~ん」
首を傾げるいちか君。子供には難しすぎる内容だろう。
「シャルルお姉ちゃんのお父さんが男の子の格好をするように言った事はわかったけど、何でそんな事をするように言ったの?」
「簡単だよ。注目を浴びるための広告塔。それに・・・」
シャルルはいちか君から視線を逸らし、どこか苛立ちを含んだ声で続けた。
「同じ男子なら日本で登場した特異ケースと接触しやすい。可能であればその使用機体と本人のデータを取れるだろうってね」
「それ・・・・」
「そう、白式のデータを盗んでこいって言われているんだよ。僕は、あの人にね」
どうやら、シャルルの父親はただ一方的にシャルルを利用しているのだろう。たまたまIS適応があった、それなら使おうと、そのくらいしか感じていないのだろう。
「とまあ、そんなところかな。でもいちかにばれちゃったし、きっと僕は本国に呼び戻されるだろうね。デュノア社はっ!」
シャルルが喋っていると急にいちか君が抱きついた。
「イヤだ!シャルルお姉ちゃんがいなくなるなんてイヤだ!せっかく仲良くなったのに。ずっといてよ!」
泣き叫ぶいちか君。
「いちか・・・・」
いちか君を抱きしめるシャルル。
「ごめんね、いちか・・・・・」
涙ぐみながら謝るシャルル。
しばらく抱きしめあっていた二人。
「シャルルお姉ちゃん・・・」
「どうしたの、いちか」
「シャルルお姉ちゃんのこと、一夏お兄ちゃんに相談してみようよ」
「えっ、一夏に?」
「一夏お兄ちゃんならきっと、いい方法を考えてくれるよ!」
「ありがとうね、いちか。でも二人に迷惑はかけられないよ」
「迷惑なんかじゃないよ。ぼくも、きっと一夏お兄ちゃんも。ちょっと待っててね。」
「い、いちか」
いちか君はシャルルから離れると、目を瞑り深呼吸をする。
「来て、白式」
いちか君はISを展開した。右腕の部分だけ。
「上手くいったな」
急に口調と雰囲気が変わったいちか君。
「えっ、いちか・・・じゃなくて一夏なの?」
「ん?そうだが・・・って部分展開じゃ、姿は子供ままなのか」
さすがに全開でISを展開するのは不味いと思ったようで、いちか君はISを部分展開することで一夏と変わった。ただし姿はいちか君のままだった。白式もいちか君に合ったサイズになっている。声はいちか君のままだ。これはもうどこかの某探偵と完全に一緒だね。
「シャルルと話をするのに見上げないといけないというのは変だな」
シャルルの近くに行き、見上げるいちか君サイズの一夏。
「僕も変な気分だよ。いちかの口調と雰囲気が変わって」
「ま、まあ、気になるかもしれないが気にしないでくれ。で、シャルルはどうする気なんだ?」
「どうするって・・・」
「本国に帰る気なのか?」
「それしかないよ。それが一番いい・・・」
「それはシャルルの本心か?」
「えっ?」
「本国に帰ること。デュノア社に戻る事がシャルルの望んでいる事か?」
「・・・・・」
俯くシャルル。
「もう聞いただろうけど、小さい俺はシャルルにいてもらいたいようだぜ」
「うん」
「その・・・」
ポリポリと指で若干、赤くなった自分の頬をかきながら。
「俺も・・・シャルルには・・・いてほしい・・・かな・・・」
「えっ!」
予想外の一夏の言葉に驚くシャルル。
「一夏、今なんて?」
「ああっ、もう!と、とにかくシャルルはどうしたいんだ!本心を言ってくれ!」
赤くなりながら言う一夏。ひょっとして照れてる?
「僕は・・・」
シャルルは手をぎゅっと握ると。
「僕は・・・僕はいちかや一夏、二人と一緒にいたいよ。」
自分の想いを告げるシャルル。
「わかった。だったら、ここにいろ」
「えっ?」
「特記事項第二十一、本学園における生徒はその在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない。本人の同意がない場合、それらの外的介入は原則として許可されない。だったかな?」
腕を組んで考える仕草をする一夏。
「つまり、この学園にいれば、すくなくとも三年間は大丈夫だろ?それだけ時間があれば、なんとかなる方法だって見つけられる。別に急ぐ必要だってないだろう」
「一夏」
「ん?何だ?」
「よく覚えられたね。特記事項って五十五個もあるのに」
「今の俺の体って特殊だろ?それを言い訳にしたくないからな。日頃から色々とがんばってるんだ」
「そうなんだ。ふふっ」
笑顔を見せるシャルル。
「やっと、笑ってくれた」
「え?」
「事情を説明してくれている時のシャルル、辛そうだったからな。笑顔を見れてよかった」
「え、え、え、あ、う、うん」
また予想外の一夏の言葉に驚くシャルル。顔は真っ赤になっている。
「守るから」
「えっ・・・」
「シャルルの事、守るから・・・。俺と小さい俺でさ。だから何も心配はいらないぜ」
笑顔で言う一夏。容姿がいちか君なのでカッコいいというよりは可愛い笑顔だが。
「一夏っ!」
涙を流しながらいちか君じゃなくて一夏を抱きしめるシャルル。
「ぐえっ!」
シャルルの抱きしめる力が思いのほか力があったのか変な声が出る一夏。
「一夏。一夏。一夏。ありがとう・・・・」
何度も一夏の名前を言いながらお礼を言うシャルル。
「(ぐ、ぐるじい。シャ、シャルルってこんなに力があったのか)」
締めつけられ悶える一夏。
「(で、でも、シャルルって胸が大きいだな。抱きしめられているからよくわかるというか・・・)」
別の意味で悶える一夏。思春期だね!
「あ、あの、シャルル?」
「・・・・・」
シャルルは応えない。一夏の耳元でスンスンと鼻息が聞こえる。息を吸っているのだろうか?それとも・・・。
「シャルル!」
「えっ、あっ、何一夏?」
「苦しいから・・・」
「ご、ごめん」
力を緩めるシャルル。
「いや、力を緩めるじゃなくて離してくれないか」
「なんで?」
「なんでって・・・その・・・胸が当たってな・・・小さい俺なら問題は・・・・記憶が反映されるから問題がないというわけでは・・・・」
赤くなりながら、しどろもどろな一夏。
「・・・・一夏のえっち・・・」
「ええっ!」
何?この空気?作者はいない方がいいかな?いたら不味いよね?
「///////」
「///////」
互いに顔を赤らめ黙ってしまっている。
コンコン。
「「!!」」
「いちかさん、いらっしゃいます?夕食をまだ取られていないようですけど、体の具合でも悪いのですか?」
いきなりのノックと呼び声に一夏とシャルルは二人そろって身をすくませる。
ナイス、セシリア!(作者の声)
「ど、どうしよう?」
「とりあえず隠れろ。布団の中に」
「わ、わかったよ」
「って、俺はISを解除して!」
慌てる二人。バタバタとしているとドアが開きセシリアが入ってきた。
「どうしましたの?」
布団をかぶったシャルルの横で椅子に座っているいちか君。
「あっ、セシリアお姉ちゃん。シャルルお兄ちゃんが風邪っぽいっていうから一緒にいてあげてたんだ」
「そうですの、偉いですわ」
そう言っていちか君の頭を撫でるセシリア。
「シャルルお兄ちゃんは具合が悪いからしばらく寝るって言ってるよ。夕食もいらないって。だからぼく一人で行こうって話をしてたんだ」
「うん、そうなんだ」
布団の中からくぐもったシャルルの声が聞こえる。
「あら、そうですの?では、わたくしもちょうど夕食はまだですし、ご一緒しましょう。ええ、ええ。珍しい偶然もあったものです」
それは本当に偶然ですか?
「ごほごほっ。そ、それじゃあごゆっくり」
「うん、行ってくるね」
「デュノアさん、お大事に。さあ、いちかさん、参りましょう」
セシリアはいちかと手を繋ぎ、そのまま部屋から出て廊下へ。食堂に向かうために階段を下りると、そこで呼び声と出会った。
「なっ、なっ、何をしている」
廊下の端からずんずんと早足でやってくる。それが誰かは見なくてもわかる。大魔神じゃなくて箒だ。
「あら、箒さん。これからわたくしたち二人きりで夕食ですの。そう二人きりで」
二人きりを強調するセシリア。
「そこで手を繋ぐこととどういう関係がある?」
いや、箒さんもよく繋いでいません?
「あら、幼い子が迷子にならないように手を繋ぐのは当然のことですわ」
「くっ!後手に回ってしまった」
拳を握り悔しそうな表情をする箒。
「では、わたくしたちはこれから楽しい夕食ですので失礼しますわね」
「ま、待て!それなら私も同席しよう。ちょうどこれから夕食だったのでな」
「あらあら箒さん、一日四食は体重を加速させますわよ?」
量によっては健康にも良くなさそうですからね。
「ふん、心配は無用だ。私はその分運動でカロリーを消費しているからな」
さすが剣道部!いちか君に構ってばかりで部に顔を出してなくても剣の練習は怠ってなかったようで。
「それに、実家からこれを送ってもらった。今日もあとで居合の習練をするから何も問題はない」
そう言って日本刀を見せる箒。
「で、では行くとするか」
そう言って箒はいちか君の横に来て手を繋いだ。
「箒さん、何をしてらっしゃるのかしら?」
「幼い子が迷子にならないように手を繋ぐのは当然なのだろう?」
睨みあう二人。そんな二人を周りのみんなが見ている。
「ああっ、いいなぁ・・・」
「あの、小さい紅葉のような手に触れたい・・・」
「じゅるり・・・」
何、じゅるりという音は?
「箒お姉ちゃん、セシリアお姉ちゃん。お腹が空いたから早くご飯を食べに行こ」
小さな手で二人の手をギュッと握り、潤んだ瞳で二人を見上げるいちか君。
「さあ、行くぞセシリア」
「ええ、箒さん。三人で行きましょう」
二人は空いた手で握手をする二人。和平を結んだようだ。そして三人で夕食を食べにいくのでした。
「ただいま~」
「あ、いちかお帰り」
「シャルルお姉ちゃん。晩御飯を持ってきたよ」
トレイをたどたどしく持ってシャルルの元へ行くいちか君。
「ああ、だ、大丈夫、いちか」
こぼしてしまいそうで慌てるシャルル。
「はい、シャルルお姉ちゃん」
「うん、ありがとう。いちか」
得意げな顔をするいちか君の頭を撫でながらお礼を言うシャルル。
「えへへ」
お礼を言われ嬉しそうに笑ういちか君。
「じゃあ、いただくね。いちか」
「うん」
一緒にご飯を食べる。ただそれだけだがシャルルにとってはいちか君と過す時間はとても楽しい時間のようだ。色々ありすぎたためか、この後二人はすぐに眠ってしまった。
「トイレが遠いよ・・・」
いちか君はトイレに向かっているようだが問題があった。学園内に男子が使えるトイレが三か所しかないという現状。授業終了のチャイムと同時に中距離走開始だ。もちろん帰りも全力疾走しなければ授業に間に合わない。子供のいちか君にとっては大変な距離だろう。
「なぜこんなところで教師など!」
「やれやれ・・・」
曲がり角の先でラウラと千冬が話をしているようだ。
「何度も言わせるな。私には私の役目がある。それだけだ(いちかに〇〇〇をしたり、いちかの×××たり、いちかを△△△するなど、非常にじゅぅぅぅぅぅぅぅぅだいな役目が!)」
千冬さん。何を考えているのですか?
「このような極東の地で何の役目があるというのですか!」
ラウラがこうまで声を荒げているということは他にないだろう。話の内容はどうやら千冬の現在の仕事についての不満や思いの丈をラウラがぶつけているようだ。
「お願いです、教官。我がドイツで再びご指導を。ここではあなたの能力は半分も生かされません」
「ほう」
「大体、この学園の生徒など教官が教えるにたる人間ではありません」
「何故だ」
「意識が甘く、危機感に疎く、ISをファッションかなにかと勘違いしている。特に、小さくなった教官の弟に対してだらしがなく!」
「そこまでにしておけよ、小娘」
「っ・・・・・・!」
凄味のある千冬の声に、さすがのラウラもその声にある覇気にすくんでしまった。
「あのいちかの可愛さに気がつかんとは情けない・・・」
はぁ、とため息をつく千冬。覇気はなかったようです。
「きょ、教官?」
千冬の言葉が理解できず混乱するラウラ。
「さて、授業が始まるな。さっさと教室に戻れよ」
「・・・・・・・」
ラウラは黙したまま早足で去って行った。
「そこの男子。盗み聞きか?以上性癖は感心しないぞ」
「ごめんなさい、千冬お姉ちゃん」
なでなで
「反省しているようだからいいだろう」
いちか君にはとことん甘い千冬だった。
「さて、私も一緒に教室に行ってやろう。そうすれば多少遅れても許してもらえるだろう」
そんなことしてもいいのですか?
「うん」
そう言って千冬と手を繋いで教室に向かういちか君。
しばらくすると。
「ねぇ、千冬お姉ちゃん?」
「ん、何だ?」
「ぼく、ラウラお姉ちゃんと仲良くなれるかな?」
「急にどうした?」
「うん、ラウラお姉ちゃんと仲良くなりたいんだ。ぼくの事を叩いて怖かったけど、きっと理由があると思うんだ。それに・・・」
「それに?」
「ラウラお姉ちゃんって本当はとっても優しいと思うんだ。だから仲良くなりたい」
いちか君からラウラと仲良くなりたい理由を聞いてぽかーんとする千冬。
「ふふっ。ああ、なれるともお前ならな。きっとお前が望めば誰とでも仲良くなれるさ」
「うん!」
二人は笑顔で教室に向かったとさ。
指摘もあったのですがこの作品ってまともな人がいませんね・・・・
これでいいのかと思ったのですが・・・いいかな?
いつか登場するでろう更識姉妹に期待ということで!個人的にはのほほさんが・・・
では次回もよろしくお願いします!