インフィニット・ストラトス  いちか君と一夏のIS学園生活    作:迷い人

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一夏のチート力発揮です。一夏の強さにはツッコミ所が色々とありますが流してください。
原作では迫力のあるバトルシーンのはずが自分が書くとこうなる。
良いのでしょうか・・・・
では、今回もよろしくお願いします!


じゅうはちわめ~

 

六月も最終週に入り、IS学園は月曜から学年別トーナメント一色に変わる。その慌ただしさはとても凄く、今こうして第一回戦が始まる直前まで、全生徒が雑務や会場の整理、来賓の誘導を行っていた。いちか君が出来る事は少なかったが任された事を一生懸命がんばった。何事もがんばることは良い事ですね。

 

それからそういったことから解放された生徒達は急いで各アリーナの更衣室へと走る。ちなみに男子側はだだっ広い更衣室をふたり占めである。反対側の更衣室では本来の倍の数の女子生徒を収容している。恐らく朝の満員電車の状態だろう。

 

「すごーい!」

 

更衣室のモニターから観客席の様子を見る。そこには各国政府関係者、研究所員、企業エージェント、その他諸々の顔ぶれが一堂に会していた。

 

「三年生にはスカウト、二年生には一年間の成果の確認にそれぞれ人が来ているからね。一年には今のところ関係ないみたいだけど、それでもトーナメント上位入賞者にはさっそくチェックが入ると思うよ」

 

「?」

 

キョトンとするいちか君。

 

「え、えーと、IS学園で生徒達が日頃どれだけがんばっているかみんなで見に来ているだよ」

 

「そっかー」

 

理解は出来たのだろうか?

 

「(IS関連の組織や企業の中で、いちかや一夏に対して何か良くない事を考えている人達がいるかもしれない。そんな奴等から僕が二人を守らないと!」

 

一人闘志を燃やすシャルル。IS学園の中でもいちか君や一夏に対して別の意味で良くない事を考えている人達はいますが・・・

 

「・・・・・」

 

シャルルがふと気がつくと、いちか君は表情から笑みは消えその視線はモニターに向けられている。

 

「いちかはボーデヴィッヒさんとの対戦だけが気になるみたいだね」

 

「うん・・・」

 

セシリアと鈴はやはりトーナメント参加の許可が下りず、今回は辞退せざるを得ない状況になっていた。普通の生徒ならいざしらず、ふたりは国家代表候補生でありその中でも選りすぐりの専用機持ちである。それがトーナメントで結果を出すどころか参加すらできないというのは、おそらくふたりの立場を悪くする要因になるだろう。

 

「セシリアお姉ちゃんと鈴お姉ちゃんの分もがんばるって決めたから」

 

「・・・いちか。感情的にならないでね。彼女は、おそらく一年の中では現時点での最強だと思う」

 

「うん。でも、大丈夫だよ」

 

「えっ?」

 

「ぼくと一夏お兄ちゃんとシャルルお姉ちゃんの三人で戦うんだよ。だから大丈夫だよ」

 

「ふふっ、そうだね」

 

笑顔になる二人。

 

「そろそろ対戦表が決まるはずだよね」

 

どういう理由なんだか知らないが、突然のペア対戦への変更がなされてから従来まで使っていたシステムが正しく機能しなかった。本当なら前日にできるはずの対戦表も、今朝から生徒達が手作りの抽選クジで作っていた。

 

「あ、対戦相手が決まったみたい」

 

モニターがトーナメント表に切り替わった。二人は表示されている文字を食い入るように見つめた。

 

「「え?」」

 

出てきた文字を見て、いちか君とシャルルは同時にぽかんとした声をあげた。一回戦の対戦相手はラウラ、そして箒のペアだった。

 

 

 

 

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

いちか君たちが使っているのとは反対側の更衣室。人口過密があってなお、冷気を放つ一角があった。一人はラウラ。もう一人は箒だった。

 

「(初戦の相手がいちかと一夏だと!なんという組み合わせだ)」

 

箒は瞼を閉じながら、その心中は穏やかではなかった。ペア参加への変更が決まった日、どう言っていちか君と一夏を誘うか考えていたら夜はどっぷり更けており、せめて日付が変わる前にと部屋に訪れると

 

「シャルルお兄ちゃんと組んだよ」

 

という返事だった。それからどうしたものかと考えているうちに締め切り当日になり、ペアが抽選で決まったようだ。

 

「いちかや一夏に好戦的なやつだからな・・・」

 

ラウラを睨む箒。

 

「必要以上に二人に危害を加えるなら・・・斬る!」

 

どうやらいちか君達の試合は三対二ではなく、四対一のようです。

 

 

 

 

 

「一戦目で当たるとはな。待つ手間が省けたというものだ」

 

「それはなにより・・・」

 

試合開始まであと五秒、四、三、二、一、開始!

 

「叩きのめす!」

 

ラウラが叫ぶ。

 

試合開始と同時にラウラは後方に移動して一夏と距離をとる。

 

「・・・・・」

 

一夏はラウラと直接戦ったセシリアと鈴の意見を聞いた時のことを思い浮かべた。

 

『A~I~C?』

 

きょとんとするいちか君。

 

『シュヴァルツェア・レーゲンの第三世代型兵器よ。アクティブ・イナ―シャル・キャンセラーの略。AIC』

 

『う、うん』

 

『ちなみにいちかさん、PICは・・・ご・・ぞん・・』

 

『?』

 

『いちかさんはご存じではないようですわね。一夏さんはどうなのでしょう?』

 

『大丈夫じゃない。一夏って成績は良かったし、予習復習もやってるでしょ』

 

『ではそれを踏まえて対策を考えましょう』

 

といった感じでラウラへの対策が考えられた。いちか君が置いてけぼり感があったがしかたがない。色々と考えたが確実な手段でAICを破る方法は思い付かなかった。手段として一夏の『速さ』で攻めるだった。一夏の速さにはラウラも反応が出来てなかったからだ。

 

ドンッ!

 

ラウラは大型カノン砲を撃つ。一夏はそれを《雪片》で逸らす。続けてワイヤーブレードで攻撃を行ってきた。一夏は横に移動して躱す。

 

「やっぱり、そうくるわね」

 

会場で一夏達の試合を観戦しているセシリアと鈴。

 

「遠距離攻撃で一夏を近づけさせないでいる。それに闇雲に撃っているんじゃなくて、一夏が接近しても対応できるように一夏の接近ルートを限定するように撃ってる。あれじゃ、一夏は簡単には近づけないじゃない」

 

焦る鈴。

 

「大丈夫ですわ」

 

「えっ?」

 

「一夏さんは接近戦以外の攻撃方法はありますわ」

 

「?」

 

一夏はラウラの攻撃を躱しながら《雪片》にエネルギーを集める。そして・・・

 

「光芒一閃!」

 

一夏は横一閃に雪片を振り抜いた。そうすると刃先から高密度のエネルギーの斬撃として放出されラウラに迫る。

 

「何っ!」

 

ラウラは大型カノン砲で防ぐ。

 

「(あんな、攻撃方法を持っていたとは・・・)」

 

予想外の一夏の攻撃に驚くラウラ。一夏は光芒一閃を何発か放ちラウラとの距離を詰めようとする。

 

「私を忘れてもらっては困る!」

 

ラウラへの追撃を遮るように打鉄を纏った箒が現れる。

 

「させないよ」

 

シャルルがアサルトライフルを撃って箒の動きを止める。

 

「゛僕の゛一夏には攻撃はさせないよ!」

 

アサルトライフルからショットガンに変え、構えたシャルルが言う。

 

「・・・・・」

 

何故か固まる箒。

 

「デュノア。少しいいか?」

 

「試合中だよ、篠ノ之さん」

 

「どうしても気になる事があってな・・・」

 

「・・・何かな?」

 

「デュノア。先っきなんて言った?」

 

「・・・・・一夏には攻撃はさせないよ・・・かな?」

 

冷や汗をかき始めたシャルル。

 

「゛僕の゛が抜けているぞ!」

 

「い、言ってないよ、そんなこと!」

 

「いいや、言った!しっかりと聞いたぞ!それはどういう意味だ?」

 

「ええと・・・」

 

しどろもどろになるシャルル。

 

「・・・ま、まさか!い、いいい、一夏っ!」

 

急に大声で叫ぶ箒。

 

「「?」」

 

箒の様子が変なので戦闘を中断する一夏とラウラ。

 

「一夏っ!」

 

「何だよ?」

 

「お、お前・・・」

 

体を震わせながら、ゆっくりと一夏を指さす箒。

 

「お前、デュノアとBLの道に進んだのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「「はぁ?」」

 

箒の言葉に思わず間の抜けた声が出た一夏とシャルル。

 

「だから、私がどんなにアプローチをかけてもお前は・・・」

 

近接ブレードを杖かわりにして膝をつく箒。

 

「ほ、箒。お前何を言って・・・」

 

一夏が箒に声をかけようとした時。

 

「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」

 

IS学園の女子生徒達が喜声(奇声?)をあげる。

 

「やっぱりそうだったんだ!」

 

「そうよね!そうよね!二人って仲が良すぎだったもんね!」

 

「最初は同じ境遇の存在だったけど、同じ時間を過ごすうちに二人の気持ちは////」

 

「やっぱり、織斑くんが攻め?」

 

「私としては細身の男の子の方が・・・」

 

「搦め手として、小さい織斑くんが!」

 

3年から1年までの女子生徒達が思い思いのことを言っている。教師達が注意しているが効果はないようだ。あれ?山田先生の顔が若干赤く・・・。千冬の額には怒筋が・・・。

 

「(仲が良いと思っていたけど、まさか!BLは弾の奴だけじゃなかったのね)」

 

「(そういった世界があるのは知ってはいましたがまさか一夏さんが・・・)」

 

観戦していたセシリアと鈴は項垂れていた。

 

「箒が変な事を言うから、学園のみんなに誤解されているじゃないか!」

 

叫ぶ一夏。

 

「シャルルからも誤解だって言ってくれ!」

 

「う、うん(このまま誤解されていれば、学園で堂々といちかや一夏と・・・その・・・色々と出来るよね・・・)」

 

赤くなるシャルル。

 

「何で赤くなるんだよ!余計に誤解されるだろ!」

 

さらに叫ぶ一夏。

 

「(BL?奴等のISの新機能か?)」

 

見当違いの事を考えるラウラ。

 

「・・・・・・・一夏」

 

無言だった箒がゆっくりと立ち上がり一夏の名を呼んだ。

 

「な、なんだよ」

 

俯いているため、異様な雰囲気の箒の表情が見えず焦る一夏。

 

「・・・一夏」

 

「だから何だよ?」

 

「お前を殺して私も死ぬ!」

 

「訳が解らん!」

 

これは何かの修羅場ですか?

 

「何故そんな道を!何故、私と!」

 

「訳のわからない事を言ってるわりには強い」

 

箒の斬撃が一夏に迫る。錯乱?しているような感じでも日頃の鍛錬のおかげか剣筋はしっかりしているようだ。シャルルはラウラと戦っており援護は出来そうにない。

 

「(シャルルにラウラを任せてばかりにはいかないからな。早く箒をなんとかしないと)」

 

一夏がシャルルを見ていると、一瞬だけシャルルは一夏を見てすぐにラウラの方を見た。

 

「(そうか!箒の意識を逸らさないとな。・・・千冬姉が言ってたやつを試してみるか)」

 

ギンッ!

 

一夏は箒の一撃を弾き間合いを詰めた。そしてドンドンと箒に近づく。

 

ドンドンと。

 

ドンドンとドンドンと。

 

一夏と箒の互いの顔が近くになる。

 

「//////」

 

錯乱?していた箒の顔が赤くなる。同時に恥ずかしさからか、ぎゅっと目を瞑った。・・・が一夏がそれ以上に箒に近づくことはなく、一夏は箒を避けてラウラに向けて『光芒一閃』を放つ。

 

「ちっ!」

 

一夏からの攻撃を咄嗟に防ぐラウラ。

 

「はっ!」

 

シャルルはラウラの一瞬の隙をつき、箒に向けて集中砲火。

 

「なっ!」

 

箒にシャルルの攻撃が全て直撃した。そして箒はシールドエネルギー残量が0になった。

 

「以心伝心っと。しかし千冬姉が自分にしてみろと言ってたことを箒にしてみたが上手くいったな」

 

千冬さん。あなたは何を教えているのですか?

 

「あの技、わたくしにも試してもらいたいですわ」

 

「うん。代表候補生としてはぜひとも知っておかないと」

 

真面目な顔で言うセシリアと鈴。しかし代表候補生として知っておかないといけないものですか?

 

「い、一夏っ!」

 

「な、何だよ。箒」

 

「ず、ずるいぞ!」

 

箒は顔を赤くして若干、目を潤まして一夏を見上げている。

 

「あ、あんな事をされたら、わ、私は・・・」

 

「え、あ、その、すまん(あ、あれ?箒ってこんなに可愛かったっけ?)」

 

箒の反応に一夏も顔を赤くする。

 

「////////」

 

「////////」

 

妙な沈黙が続く。

 

「はっ!」

 

殺気を感じて咄嗟に横に飛ぶ一夏。先っきまで一夏の頭があった場所を弾丸が通過した。

 

「な、何だ!」

 

一夏が銃弾が飛んできた方向を見ると笑顔のシャルルがいた。

 

「ごめん一夏。誤射しちゃった」

 

「いや、誤射って・・・正確に俺の後頭部を狙ってなかったか?」

 

「クスッ」

 

笑顔になるシャルル。

 

「そ、そうだな。誤射ならしかたがないな(こ、怖えっ!)」

 

「そうだよ。さあ、一夏。篠ノ之さんに現をぬかしてないでボーデヴィッヒさんに意識を向けようね」

 

「は、はい!」

 

よくはわからないがとにかくシャルルを怒らせない方がいいと理解した一夏だった。

 

 




次回はラウラの救出シーンです。
はたしていちか君と一夏は無事にラウラを救出できるのか!
話の流れは何も考えてません。どうするべきか?
では次回もよろしくお願いします!
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