インフィニット・ストラトス  いちか君と一夏のIS学園生活    作:迷い人

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やっと一夏が登場。でも出番が少ない。この作品の一夏って基本は戦闘シーンしか出番がないわけで…何か主人公を蔑ろにしてるような…とりあえず今回もおバカな話です。では今回もよろしくお願いします


さんわめ~

いきなりだがここIS学園は全寮制なのだ。生徒は全て寮での生活が義務づけられている。これは将来有望なIS操縦者達を保護するという目的がある。確かに、未来の国防が関わっているとなると、学生のころからあれこれと勧誘しようとする国がいてもおかしくない。特にこの物語の主人公こと織斑いちか君と織斑一夏は、今まで前例のない『男のIS操縦者』だ。それに体に変化がおきている。だから、各国の大使だの遺伝子工学研究所の人間など色々な連中が来るだろう。そんな連中から二人を守るために寮に入るのも当然といえる。そして今、いちか君は副担任の山田先生と手を繋いでいちか君の部屋に向かっている。

 

 

「それでね!」

 

 

「そうですか~」

 

 

笑顔で一日の出来事を話すいちか君。それを優しく笑顔で応える山田先生。中睦まじい姉弟に見える。山田先生が千冬以上に姉に見えるのは気のせいか?ちなみにいちか君の着替えなど日用品は千冬が用意した。恐らくは大金を使い特注のばかり用意したと思われる。

 

 

「えーと、ここですね。1025号室は」

 

 

山田先生は部屋番号を確認してドアを開けた。

 

 

「はい。今日からここが織斑くんのお部屋になりますよ」

 

 

部屋の中は、まず目に入るのは大きめのベット。それが二つ並んでいる。恐らくそこいらのビジネスホテルのよりいい代物だろう。いちか君がベットの上で飛び跳ねていると。

 

 

「誰かいるのか?」

 

 

奥の方から声が聞こえてきた。ドア越しなんだろう、声に独特の曇りがある。部屋にシャワー室があるのでそこにいるのだろう。

 

 

「ああ、同室になった者か。これから一年よろしく頼むぞ」

 

 

部屋にあるシャワー室から出てきたのは今日再会を果たした幼なじみだった。相手が女子だと思ってそのままの格好で出てきたのか、箒はその体にバスタオル一枚を巻いただけの姿だった。

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

きょとんとした顔の箒。

 

 

「い、い、いちか・・・山田先生?」

 

 

「あっ、箒お姉ちゃん」

 

 

「あっ、篠ノ之さん。こんなタイミングで来てすいません」

 

 

「あ、いえ、お構いなく、ではなくて…」

 

 

状況について行けず混乱する箒。

 

 

「え、ええと…な、何故、いちかと山田先生がここに?」

 

 

「えっとですね。織斑くんもこの部屋で生活する事になります。つまり篠ノ之さんのルームメイトは織斑くんです」

 

 

「へ?」

 

 

さらに混乱する箒。

 

 

「本当は年頃の男女が同じ部屋というのは良くないですけど、今の織斑くんの状態で一人にするのは色々と不安なので」

 

 

「はぁ…」

 

 

「織斑先生との相部屋も考えられたんですけど、教師と生徒が同じ部屋というのも良くないですから。そんな時、織斑先生から篠ノ之さんと織斑くんが幼馴染みだと聞いたので、良くはないのですが織斑くんの事を任せようという事になりまして」

 

 

「そんないいかげんな!」

 

 

「篠ノ之さんも急にこんな事を言われて困るでしょうけど、そこを何とかお願いしたいんです」

 

 

頭を下げる山田先生。

 

 

「う、んー」

 

 

悩む箒。さすがに子供の姿だといえ、好きな異性と相部屋というのは悩むようだ。そんな時…

 

 

「箒お姉ちゃん…」

 

 

箒の手を握り切なげな顔で箒を見上げるいちか君。本日三回目の落雷が箒に落ちた。

 

 

「はい、問題はありません。任せてください!」

 

 

一瞬にして決断する箒。

 

 

「ありがとうございます。ではお願いします」

 

 

そう言って部屋から出て行こうとする山田先生。

 

 

「あっ、篠ノ之さん」

 

 

「はい」

 

 

「何時までもその格好だと風邪を引きますよ」

 

 

「えっ…」

 

 

箒はまだバスタオル一枚を巻いただけのままだ。

 

 

「それから織斑先生が言っていましたが、小さい織斑くんの記憶は本来の姿の織斑くんに反映されますから…」

 

 

「(いちかの記憶が一夏に反映される…じゃあ、今の私の姿も…)」

 

 

ゆっくりと首を動かし、いちか君を見る箒。

 

 

「/////////////」

 

 

一夏に今の自分の姿を見られたと思い、顔が真っ赤になる箒。

 

 

「直ぐに着替えてくださいね」

 

 

そう言って山田先生は部屋から出ていった。

 

 

「あ、あ、あ、い、いちか。ちょっと待ってくれ。服を着てくる」

 

 

急いで服を着る箒だった。服を着た後、お互いのベットに座りこの部屋の線引きについて話そうとしたが…

 

 

「・・・・・・」

 

 

子供の体の為かいちか君はおねむの様だ。うつらうつらとしている。

 

 

「仕方がない。もう眠るぞ、いちか」

 

 

「…ん~」

 

 

意識が朦朧としているのか、返事もはっきりせずそのまま眠ってしまった。

 

 

「仕方がない奴だ」

 

 

ふぅと軽くため息をつきながら、いちか君に布団をかける箒。

 

 

「さて、私も眠るかな…」

 

 

そう言いながら何故か゛いちか君と一緒のベット゛で眠る箒。

 

 

「(一夏と同じ部屋というのはその、色々とな…あるが、嬉しくもあるな)」

 

 

箒の表情は照れたような、恋する乙女の表情のようだ。

 

 

「(それにいちかとの生活というのも…イイ!)」

 

 

先ほどの恋する乙女の表情とは違い、顔が緩み目が逝っていた。鼻息も荒い。

 

 

「う、う~ん。箒お姉ちゃん怖い…」

 

 

夢の中でも、逝った箒に怯えるいちか君だった。

 

 

とある別の部屋。そこに織斑千冬が椅子に座り携帯を使って誰かと話していた。

 

 

「で、一夏が何故幼児化したのかわかったのか?」

 

 

「ん~さすがに束さんでも直ぐには分からないですな。情報が少な過ぎるからね~いっくんを私に預けてくれれば直ぐにでも…」

 

 

電話の相手は箒の姉にしてISの製作者…篠ノ之束のようだ。

 

 

「却下だ」

 

 

「ちーちゃんはつれないね。束さんも小さいいっくんとスキンシップをしたいよ~」

 

 

「いちかが汚れる」

 

 

「酷いな~まあ、ちーちゃんはいっくんLOVEだから仕方がないかな。わー待って待って、斬らないでじゃなくて切らないで!」

 

 

千冬が電話を切ろうとしたのをわかったらしく止めにはいる。

 

 

「とにかく一夏の件、調べておけ」

 

 

「了解~。あっ、ちーちゃんに言っておきたい事があるんだ」

 

 

「何だ…」

 

 

「いっくんに色んな衣装を着せてみたらいいと思うんだ。だって、だってあんなに可愛いだよ!だよ!そして衣装を着たいっくんの…」

 

 

千冬は電話を切った。

 

 

「アイツは何を言っているんだ」

 

 

ふぅとため息をつく千冬。

 

 

「そんなのは当たり前だろう」

 

 

部屋に置かれている大量の衣装ケース見る千冬。

 

 

「さて、どれから…」

 

 

いちか君にどの衣装を着せるか吟味を始める千冬。この人は本当に伝説のIS操縦者と言われた人なのだろうか?

 

 

「むっ、これもいいな…」

 

 

言われた人だよね?

 

 

翌日朝の八時。食堂でいちか君と箒は朝食を食べていた。ちなみにメニューは和食セットだ。

 

 

「ねえねえ、あの子が噂の子だって~」

 

 

「何でも千冬様の弟らしいわよ」

 

 

「小さい手でがんばって箸を使っている姿。可愛い……」

 

 

いちか君を珍しがるのは昨日から変わらないようだ。周りの女子が一定の距離を保ちつつも、『興味津津ですよ。でもがっつきませんよ。そして…』という状況だった。

 

 

「お、織斑くん。隣いいかな?」

 

 

「?」

 

 

声が聞こえた方を見ると朝食のトレーを持った女子が三名、いちか君の反応を待ちわびる如く立っていた。

 

 

「うん。いいよ」

 

 

声をかけてきた女子は安堵のため息を漏らし、後ろの二人は小さくガッツポーズをしている。周囲からは何か妙なざわめきが聞こえた。

 

 

ざわざわ…ざわざわ…

 

 

どこかの賭博場から聞こえてきそうな気がする。

 

 

「ああ~っ、私も早く声をかけておけば!」

 

 

「まだ、まだ二日目。焦る段階じゃないわ」

 

 

「そ、それより織斑くんの部屋って何処かわかった?」

 

 

「山田先生が案内してたっていう情報しか…」

 

 

いちか君の部屋の情報はまだばれたないようだ。

 

 

「織斑くん。男の子といっても体が子供だから食べる量が少ないね」

 

 

「だね~」

 

 

「お姉さん達も少ないよ」

 

 

「わ、私達は、ねえ?」

 

 

「う、うん。平気かな?」

 

 

「お菓子よく食べてるし!」

 

 

等と話していると。

 

 

「いちか。私は先に行くぞ」

 

 

「う、うん」

 

 

食事を済ませた箒は席を立って行ってしまう。何か機嫌が悪そうに見えた。

 

 

「織斑くんって、篠ノ之さんと仲がいいの?」

 

 

「うん。幼馴染みなんだよ」

 

 

「そ、そうなんだ」

 

 

「それに同じ部屋なんだ」

 

 

爆弾を投下するいちか君。その爆弾の威力はいか程のものか?

 

 

「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」」」」

 

 

周囲は大いにどよめいた。

 

 

「き、聞いた?先っきの話」

 

 

「え、ええ。篠ノ之さんと同じ部屋って」

 

 

「急いで篠ノ之さんの部屋番号を調べて」

 

 

この学園はプライバシーはないのか?とにかく女子達の反応は様々だが威力は凄まじいようだ。

 

 

「うるさいぞ!食事は迅速に効率よく取れ。遅刻をしたらグランド十周させるぞ」

 

 

千冬の声がよく通る。食堂にいた全員が慌てて朝食の続きに戻った。いちか君も急いで食べていると。

 

 

「いちか。ゆっくりでいいから、よく噛んで食べるんだぞ」

 

 

「うん。千冬お姉ちゃん」

 

 

微笑ましい姉弟のやりとり?を聞いていた女子達は『何か理不尽』と思っていた。

 

 

三時間目の授業の時、少し問題が起きた。ISの授業をすれば必ず゛篠ノ之 束゛の名前が出てくる。そうなると妹である箒に話題が行く。そして姉の事を聞かれると大声を出して終わらせてしまった。そのせいか教室の空気がやや重いものになっていた。

 

 

「さて、授業を続けるぞ。と、そういえば織斑」

 

 

「はい、千冬お姉ちゃん」

 

 

「お前のISだが準備まで時間がかかる」

 

 

「?」

 

 

「予備機がない。だから、少し待ってくれ。学園で専用機を用意させる。出来ないと言われてもさせる」

 

 

「それって政府からの支援が出るって事」

 

 

「いいなぁ…私も専用機欲しいなぁ」

 

 

女子達がそれぞれ羨ましがる。

 

 

「それと織斑」

 

 

「はい、千冬お姉ちゃん」

 

 

「私の事は、学校では織斑先生と呼ぶように」

 

 

「はい」

 

 

「話は終わりだ。さあ、授業をはじめるぞ(いちかにお姉ちゃんと呼ばれるのが少なくなるが仕方がない。いや、だが、しかし…)」

 

 

複雑な心境のまま授業をはじめる千冬だった。

 

 

「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど」

 

 

休み時間。早速いちか君の席にやってきたセシリアは、腰に手を当ててそう言った。

 

 

「うん。僕も安心したよ」

 

 

笑顔で応えるいちか君。

 

 

「(やっぱり、調子が狂いますわ。それに…)」

 

 

セシリアも前回のアウェー感を味わいたくないのだろう矛先を箒に変えた。

 

 

「そういえばあなた、篠ノ之博士の妹なんですってね」

 

 

「妹というだけだ」

 

 

束の事を聞かれたせいか、鋭い視線ですごむ。

 

 

「(また、いちかを泣かせる気か…)」

 

 

束の事ではなかったようだ。

 

 

「ま、まあ。どちらにしてもこのクラスで代表に相応しいのはわたくし、セシリア・オルコットであるということをお忘れなく」

 

 

ぱさっと髪を手で払って綺麗に回れ右、そのまま立ち去ろうとした時。

 

 

「うん、わかったよ。セシリアお姉ちゃん」

 

 

何故か返事をするいちか君。その返事を聞いてずっこけるセシリア。

 

 

「・・・・・・・くっ」

 

 

何か言いたげにいちか君を見るセシリア。何も言わずそのまま立ち去っていった。この後、いちか君は箒と一緒に昼食をとることにした。

 

 

「箒お姉ちゃん」

 

 

「何だ。いちか」

 

 

「僕、ISを上手に動かせるようになりたいから僕を鍛えてほしんだ」

 

 

「急だな。しかしだな…(いちかを鍛えて本来の姿に戻った時に鍛えた効果があるのだろうか?そもそもこの可愛い、いちかに厳しくするなんて出来るだろうか…)」

 

 

「箒お姉ちゃん。お願い」

 

 

涙目になり小さな両手で箒の片手に触れるいちか君。

 

 

「よし、わかった。今日の放課後、剣道場で」

 

 

威力は絶大で悩む箒を一撃で陥落した。

 

 

「(よく考えれば、いちかとの二人の時間が増える事になるな。これはこれで良いか。放課後、いちかと二人きり…)」

 

 

顔が緩み鼻息も荒くなる箒。

 

 

「この時の箒お姉ちゃん怖い…」

 

 

この時の箒はいちか君とってトラウマになりつつあるようだ。

 

 

いちか君との特訓の後、道場で着替える箒。

 

 

「(小さくなっても体が剣道の事を覚えているのか、素振りをさせても技術がしっかりしていたな)」

 

 

いちか君との特訓を思い出す箒。体が子供なので厳しい特訓をするわけにはいかないので素振りなど基礎的な事をした。

 

 

「(しかし、いちかが素振りをしている姿を見ていると昔を思い出すな)」

 

 

思い出に浸る箒。

 

 

「(いちかも良いが本来の一夏とも会いたいな。まだニュースで流れた写真でしか見た事がない。テレビで出た一夏は、その、まあ、カッコいいと思う。そして…)」

 

 

頭に巻いた手ぬぐいをほどき、髪に触れる。長く伸びたそれは、後ろでくくってもまだ腰近くまで届くほどだ。

 

 

「(よく私だとわかったものだ…)」

 

 

六年もの時間が過ぎて一夏自身、体に異常が起きているのに直ぐに箒だとわかってくれた。箒はそれが妙に嬉しかった。

 

 

「(髪型を変えなかった甲斐があったというものだ)」

 

 

些細な偶然にすがるような、あるいは願掛けに期待するような、そんな甘い考えが多少なりとあった。箒も十五歳の春を迎えた恋する少女である。

 

 

「(しばらく放課後はいちかの特訓だ。いちかと二人きりになる口実が出来た)」

 

 

小さくて可愛いものが好きな十五歳、篠ノ之 箒だった。

 

 

そして翌週、月曜日。セシリアとの対決の日。

 

 

「箒お姉ちゃん…」

 

 

「何だ、いちか」

 

 

「僕さ…」

 

 

「ん?」

 

 

「僕さ、剣道の訓練ばかりでISの訓練をしなかったけどいいのかな」

 

 

「し、仕方がないだろう。お前のISがなかったのだから」

 

 

「うん。そうなんだけど…」

 

 

いちか君専用のISは何かごたついていたらしく、結局届いていない。そう、今も届いてない。その時…

 

 

「お、織斑くん織斑くん織斑くん!」

 

 

第三アリーナ・Aピットに駆け足でやってきたのは山田先生だ。その後ろには千冬もいた。

 

 

「ついに来ました!織斑くん専用のIS!」

 

 

「!」

 

 

「織斑、すぐに準備しろ。アリーナを使用できる時間は限られている。ぶっつけ本番で本番でものにしろ」

 

 

「え?」

 

 

「この程度の障害、男子たるもの軽く乗り越えてみせろ」

 

 

「え、え?」

 

 

「「「早く」」」

 

 

そう言われ、そのままピット搬入口まで連れて行かれるいちか君。そして搬入口の奥にあったのは…

 

 

そこには『白』がいた。

 

 

白。真っ白。飾り気のない無の色。眩しい程の純白を纏ったISが、その装甲を解放して操縦者を待っていた。

 

 

「これが僕の…」

 

 

「はい!織斑くんの専用IS『白式』です!」

 

 

「体を動かせ。すぐに装着しろ。時間が無いからフォーマットとフィッティングは実戦でやれ」

 

 

せかされて、いちか君は純白のISの前に立つ。

 

 

「あ…」

 

 

少しぼ~とするいちか君。

 

 

「何をしている。背中を預けるように座る感じでいい」

 

 

「ちふ…織斑先生…」

 

 

いちか君は千冬達の方を見て。

 

 

「背がとどかないし、体にあわない」

 

 

「「「・・・・・・・」」」

 

 

三人とも絶句した。確かにそうだ。本来の姿は十五歳でも今の姿は五・六歳くらいの体なのだから。

 

 

「ど、どうしましょう。お、織斑先生!」

 

 

慌てる山田先生。

 

 

「む…」

 

 

サイズの事を忘れていたのか珍しく言葉に詰まる千冬。

 

 

「・・・・・」

 

 

箒はただ唖然としていた。三人が慌てている時、いちか君は『白式』に触れていた。

 

 

「(あれ…何でだろう?゛僕゛がISに触れるのは初めてのはずなのに、これが何なのか。何のためにあるのか。わかる…)」

 

 

いちか君が戸惑っていると。

 

 

「(いくよ…)」

 

 

「えっ!」

 

 

いちか君の頭の中に誰かの声が響いた。同時に白式が光りだし、その光がいちか君を包み込みそして…ISを装着した一夏がいた。

 

 

「先っきの声は…」

 

 

一夏が先ほど聞こえた声について考えていると。

 

 

「い、一夏、一夏なのか…?」

 

 

恐る恐る質問する箒。

 

 

「あ、ああ、久しぶりだな」

 

 

笑顔で応える一夏。

 

 

「////////」

 

 

やっと本来の姿になった幼馴染みは男らしい顔立ちになっていた。生意気だけだった瞳は、わずかだが大人の男を感じさせるものに変わっていた。そんな一夏の姿に見惚れる箒だった。

 

 

「えっと…箒」

 

 

「な、何だ」

 

 

「その、小さくなった俺の面倒を色々と見てくれてありがとな…」

 

 

「あ、いや、そ、その、幼馴染みなんだ。そんな事は気にするな」

 

 

「あ、ああ」

 

 

何でしょうこの空気は?

 

 

「そ、それとな箒」

 

 

「ん、な、何だ?」

 

 

「小さくなった俺の面倒をみてくれるのはありがたく思っているけどな、その…一緒のベットで眠たりするのはちょっとな…。千冬姉や山田先生が言っていたと思うけど小さくなった時の俺の記憶は今の俺に反映されるわけで、その…な?」

 

 

赤くなりながら言う一夏。

 

 

「え・・・・・・・はっ!〇×△□#¥(しまった!いちかの可愛さについ忘れていた)」

 

 

真っ赤になった箒は全身から湯気を出しているように見えた。

 

 

「・・・・・・・・」

 

 

「・・・・・・・・」

 

 

一夏は自分の頬を指でポリポリとかき、箒は恥ずかしげに俯いていた。互いの顔は真っ赤だ。だからこの空気は何だろう?そんな雰囲気を壊す音がした。

 

 

パァンッ!

 

 

「痛た!」

 

 

「これからISを使って戦闘を行うのに何をしているんだ。お前は」

 

 

凄く不機嫌そうな千冬が何故か持っている出席簿で一夏を叩いた。

 

 

「ち、千冬姉。あれ?俺ISを装備しているのに何でこんなに痛いんだ」

 

 

頭を押さえて千冬に質問する一夏。

 

 

「それは私の技があればこそだ」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

何という理由。しかし何故か納得ができる理由。千冬の技はIS無しでバリアーをも貫けるのか!

 

 

「時間が無いんだ。さっさと行って来い」

 

 

「わかったよ…」

 

 

ゲートに向かう一夏。

 

 

「箒」

 

 

「な、何だ」

 

 

「行ってくる」

 

 

「あ…ああ。勝ってこい」

 

 

その言葉に首肯で応えて一夏はピット・ゲートに進む。

 

 

「(先っき聞こえた、声が気になるがとりあえず後だ。今は!)」

 

 

一夏は気持ちを切り替え戦いの舞台に向かった。セシリアがいる舞台へ。

 

 




さ~て次回のいちか君は?
迷い人です。寒くなってきましたね~みなさんは風邪などには気を付けてください。最近、友人の家で発掘された古いゲームで対戦してます。対戦と言えば次回は一夏とセシリアの対戦です。次回も読んでくださいね!

すいません。頭の中が終わってます。許してください。バカですいません。はい…では、次回もよろしくお願いします。
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