仮面ライダーの力を持ってマイソロの世界に行く   作:味噌神のスペリア

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脆いドクメント

クエストを終えホールに入るとそこには、

アリス、メルディ、ハロルド、リタともう一人の女性 のメンバーが揃っていた。

 

 

リタ「…ある程度の解析が終わったわ」 

 

 

ハロルド「そのとーり。どうやら、光気丹術は憶測通り、ソウルアルケミーの一端だったみたいよ」

 

 

リタの言葉の後

ハロルドが此方に気付いたのかそう言いながら此方に近付いてきた。

ソウルアルケミー

……確かリタが研究してた魔術の曙…だっけかな?

 

 

 

 

 

大和「えっと……それで……?」

 

 

リタ「一応調べて分かった事は、生物全てに『ドクメント』があるって事ね」

 

 

皆「『ドクメント』?」

 

 

リタ「そね、まぁ直接見たほうが早いわね」

 

 

知らない単語に思わず首を傾げると

リタがメルディに手を伸ば

 

 

 

 

 

大和「…これは…!?」

 

 

アリス「……輪っか…出た」

 

 

アリスが言ったとおり、

奇妙な音と同時にメルディの体の周りに数個程の白色の光の輪が現れた。

 

 

 

 

 

リタ「これが、ドクメント。これの場合はメルディの情報、あるいは設計書みたいなものと思って。物質はまず、このドクメントというエネルギー体ありきなの。自分の設計書を持って、皆生まれてくる。これは生命の営みでもあるの」

 

 

大和「…こんな輪にそれ程……すごい」

 

 

リタの説明を聞きながら思わずそんな言葉が漏れた。だって確かに大きいけど、こんな細い輪に人の情報が詰まっているなんて想像もつかない。

 

 

リタ「驚くのはまだこれからよ。これをさらに細かく見ると……」

 

そう言って、リタは何かを呟くと、先程現れた輪の周りにもう一つ大きめな白い輪が現れた。

 

 

リタ「これは潜在能力とか、病気になりうる要素とか、設計書のさらに細かい所ね。ドクメントと物質体は互いにフィードバックしあってるの。治癒術ってのは、実はここに干渉して傷や疲労を治したりするの」

 

 

ハロルド「いわゆる『呪い』って奴も、実はこのドクメントに干渉して相手にダメージを刷り込むわけ」

 

 

リタの説明に続け、ハロルドがそう続ける。ドクメント、か…本当に凄いな……。

 

 

しいな「このソウルアルケミーはドクメントをいじったり、作り出したりする技術。ミブナの里に伝わる人工精霊もこれの応用よ」

 

大和「ドクメントをいじるって……大丈夫なのか?」

 

 

リタ「ドクメントの中の、ヒトをヒトたらしめている設計をいじる事が出来るんだもの。それは…ヒトの存在や形を変えてしまう事も出来るかもしれないわね」

 

 

 

 

大和「成る程…つまり、今起きている生物変化は、この仕組みで起きているかもしれない という事か」

 

 

リタ「現段階じゃ正解って事かしら。じゃあ、ドクメントを閉じるわね」

 

 

リタが頷いてそう言った後、

メルディの周りに出ていたドクメントはゆっくりと消えていった。 

 

 

 

 

 

メルディ「う~……メルディ、何か、クラクラするよ~」

 

 

アリス「……大丈夫……?」

 

 

ドクメントが消えたと同時にフラつくメルディをアリスが支える。

それを見たリタは苦い表情を浮かべた。 

 

 

リタ「ごめん。無理をさせてしまったわね。本来、不可視のものを、今は無理矢理可視状態にしてるから、被験者には負担がかかってしまうのよ」

 

 

ハロルド「細かいドクメントの展開も危険ね。本当は細かいトコまで解析させてもらいたいけど」

 

 

そう説明していくリタとハロルド。そうなんだ……それじゃ人工精霊は…? 

 

 

大和「それじゃ…人工精霊はどうやって出来てるんだ…?」

 

 

ハロルド「人工精霊の場合は、人工的にドクメントを作り出すところから始まるわ。ドクメントは、精妙な非物質エネルギー。術者の念、自然界の気なんかを掛け合わせてドクメントを作るの。んで、その人工ドクメントエネルギーの振動数を、濃密な状態へ落とすと実体化するってワケ。

あ、ほら。聖者が何もない所から、食べ物や衣類を出して人々に与えたって話とかあるでしょ?あれは、この技術の為と言われてるわ。マナ、自然界の気、術者の意識を持って非物質状態でドクメントを構成して。そのドクメントの振動数を落としてやると物質になっていくのよ」

 

 

 

 

 

大和「でも……実質そんな事って…」

 

 

リタ「まあ、術者の精神力や技量によってまちまちよ。そこまでの力を持つ様な精神力の持ち主は滅多にいないと思うわ。この技術は、そうそう簡単に使えるもんじゃないわね」

 

 

 

 

大和「……だよな。そんな事出来る人がいればそれこそ大騒ぎだし…だからこそしいなの人工精霊も暴走したんでしょ?カノンノから聞いた」

 

 

シリアスな空気の中、不意に『どうせアタシなんか……』とか聞こえた気がした。 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

大和「なぁ…リタ、ハロルド…ちょっとお願いがあるんだけどいいか?」

 

 

ホールに集まっていた面々が解散した後、俺はリタとハロルドについて研究室に入り、二人の前でそう口を開いた。

 

 

リタ「何よ急に改まって…面倒事なら勘弁よ」

 

 

ハロルド「それで、なになに~お願いって?新しい薬の実験台になってくれるなら喜んで聞いてあげるけど♪それかロックシードを解体させてくれるの?♪」

 

リタが面倒そうに、ハロルドが楽しげな笑みを浮かべながらそう言ってきたが、

俺のお願い

それは先程のドクメントの説明を受けて…自分自身に気になった事…。 

 

 

 

大和「俺のドクメントを展開して欲しいんだ」

 

 

リタ「……アンタ、さっきの話聞いてた?どうせ、アンタの記憶の事についてだろうけど…これは、調べる対象に相当な負担が掛かるのよ?それこそ記憶なんて事になったらどんだけ深く調べるか……」

 

 

大和「ううん。別にそこまで調べなくていい。ただ……展開してくれればいいんだ…」

 

 

 

リタ「……どういうこと…?」

 

僕の言葉にリタが先程までの面倒そうな表情から一気に表情が変わりそう聞いてくる。

それもそうか…いきなり現記憶喪失設定だが

俺は気になっていたんだ…

 

 

大和「……理由は上手く言えない。だけど…お願いだ

少しの間でいいから、展開して欲しい」

 

 

リタ「……アンタねぇ…」

 

 

ハロルド「いいんじゃない?展開してあげれば」

 

 

俺の言葉に、どこか怒ったように見えるリタが言いかけた時、ハロルドがそう口を開いた。 

 

 

 

ハロルド「調べられる対象がどうなるか本人も知ってのその言葉だし。それに、大和の場合はこうなったら諦めないわよ」

 

 

リタ「……分かったわよ」

 

 

 

ハロルドのその言葉に、リタは一度深めな溜め息を吐くとそう言って俺の前に立った。

…良かった…後でハロルドに感謝だな

 

 

リタ「……先に言っとくけど、アンタも知っての通り、ドクメントを展開される対象はそれなりに疲労するから、辛くなったり、気分が悪くなったら直ぐに言うこと。分かったわね?」

 

 

 

大和「うん」

 

 

リタの言葉に俺は頷いてそう言った後、ゆっくりと目を閉じる。自分なりの意識集中である。

 

 

そして目を閉じて数秒後、自分の周りに奇妙な音が聞こえた気がした。多分、ドクメントが展開されたんだろう。

そして―― 

 

 

 

リタ「……何よ、これ…」

 

 

ハロルド「…成る程ねぇ…」

 

 

少しして聞こえ始めた、驚いた様子の声と、意味深に調べるような声。

そして、俺はゆっくりと目を開けると……

 

 

大和「……。」

 

 

大和の周りに展開されたドクメント。それは先程、メルディに展開された白く、綺麗な輪ではなく

灰色の輪っかの周りに植物に侵食された

大和のドクメントがあった。

 

 

リタ「大和…説明しなさいよ…これは一体」

 

大和「ごめん…まだ話せない…でも、整理したら

ちゃんと話すよ」

 

リタ「大和!!…分かったわ…今日はゆっくり休んで…

明日…教えなさい」

 

 

リタは大和のドクメントを直し

大和のドクメントが見えなくなる

 

大和は頷き

研究室から出た。

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