昔、人類はある脅威にさらされた事があった。それは、悪の秘密結社 ショッカー。ショッカーは人間社会に潜み、その技術力で生み出した化け物“改造人間”を使い、世界を我が物にしようとした。改造人間の力は凄まじく、普通の人間では到底太刀打ちできるものではなかった。だが、人類にもまだ光はあった。ショッカーに改造人間にされた一人の男が、ショッカーに反旗を翻した。そして、その男はその人間を超えた肉体で人類を脅かすショッカーと戦った。それにより、ショッカーは壊滅し、世界は救われた。その男は、仮面に孤独と悲しみを隠し、バイクを駆るその姿からこう呼ばれた、“仮面ライダー”と。その後も、様々な秘密結社が誕生したが、その度にその時代に新たな仮面ライダーも誕生し、人々をその脅威から守り抜いた。そして、人類に平和が訪れ、人々は安寧を手に入れた。だが、時が進むにつれて人々の記憶からはかつて人類を脅かした脅威の事は忘れ去られ、その脅威と戦った仮面ライダーの事も忘れ去れようとしていた。
廃墟
その日はひどい雨がふっており、雷も鳴っていた。そこでひっそりと佇む廃墟は酷く不気味であった。その内部は、様々なものが散乱し、壁や床は壊れたり抜けたりしていて骨組みや下の階が見えているところもある。その中にある、地下の中の隠れた扉。そこには、一つの大きなカプセルがあった。そのカプセルは頑丈そうにしまっており、とても開けられるとは思えなかった。その時、廃墟に大きな雷が落ちた。廃墟からは炎が上がり、その炎は一瞬で廃墟を包んだ。それは地下も例外ではなかった。そして、その部屋からも火の手が上がる。すると、その部屋にあったカプセルが光ったと思うと、開いた。そこにあったのは、一人の少年だった。その少年は炎に包まれた部屋の中でも、目を覚まさなかった。死んでいるようにも見えるが、その呼吸音や上下に動く胸が少年が生きていることを証明していた。と、そこで少年の目が開き、起き上がった。だが、その少年は焦ることもなく、ただ無表情で虚空を見つめていた。その時、その部屋の天井が崩れ、少年もそれに飲み込まれた。
???
何処か分からない場所。そこにある赤や黒に包まれた謎の部屋には、大勢の骨の模様が入っている全身黒タイツ軍団がいた。その軍団の向く方向には壁に背後に十字架を浮かべた鷲の大きなエンブレムがあった。すると、そのエンブレムから声が発せられた。その声は思わず威圧されそうな声だった。
?「聞けぇ、我がショッカーの者共のよ‼︎時は満ちた。これから愚かにも地上にのさばる人間共を恐怖と絶望に叩き落すのだ!そして、世界を我が物とするのだ‼︎」
それを聞いた黒タイツの集団はイーッ!と言う奇声のような声をあげ、片手を挙げる。その動作は全ての集団が全て同じタイミングで行っていて、その様は何かの軍隊を思わせる姿だった。
?「我々は、この世界の支配者として地獄の底から蘇った!かつての屈辱を胸に立ち上がるのだぁ‼︎“リベンジショッカー”としてぇ‼︎」
そう宣言するように言うと、さっきよりも大きな奇声が部屋に響く。
?「フハハハハハハッ、フッハッハッハッハ…」
その奇声を聞くと、何が面白いのか急に笑い出す。そして、その声は笑い続ける。何故か笑っているだけの筈なのに、それは酷く恐ろしい光景だった。だが、これがこの場にいる以外の人間が見ることはなかった。
少なくてすみません。でも、まだプロローグで次回から本格的に物語が進んでいきます。主人公の設定などは1話か2話を投稿した後あたりに出したいと思います。それでは、また次回。