街中
時刻は夜。だが、都会の街中は建物の明かりや車のライトで昼間とは違った輝きを放っており、大勢の人で賑わっていた。そんな中、1人のスーツ姿の男性が歩いていた。
男性「ふ〜、今日も疲れたな。早く帰ろう…」
男性は疲れた様子で溜息を吐くと、歩くスピードを速める。その時、男性は視界の端に1台のタクシーが停まっているのを見つけた。
男性「ん?見慣れないタクシーだな…そもそも、さっき見たときはタクシーなんか無かったような…。まぁ、いいか」
男性は見慣れないタクシーに不信感を一瞬抱いたが、仕事で疲れていることもあって深く考えるのを止めて、そのタクシーに近づいて行った。そして、男性がタクシーの前まで来ると、ドアがひとりでに開く。それに男性がすぐに乗り込むとドアが閉まる。
運転手「お客さん、どちらまで?」
男性「家まで頼む。場所は…」
男性が自分の家の場所を言うと、運転手はタクシーを発進させた。そこで男性はシートにもたれる。そして、大きく息を吐いた。
運転手「大分、お疲れのようですね」
男性「まあな。仕事で色々あってな」
運転手「そうですか。それはお疲れ様ですね」
男性「ああ。済まない、少し眠りたい。着いたら、起こしてくれないか?」
運転手「分かりました」
運転手の返答を聞くと、男性はシートに深くもたれたまま眠る。タクシーのバックミラーには、それを見て気味の悪い笑みを浮かべた運転手の顔が映っていた。それから、そのタクシーは夜の闇の中へと消えていった。その男性は、その夜から家に帰らず、謎の失踪を遂げたと言う…
ある家
とある家の一室で目覚まし時計が鳴る。煩く響くそれをベッドの中から伸びた手が止める。そして、暫くその体勢で静止していたが、やがて動き出し掛け布団を取っ払う。すると、その中から1人の少年が出てきた。その少年は寝起きのせいか、起きてるのか寝てるのか微妙な目をしていた。
翔也「ふわあぁぁぁ…」
たった今起きた少年“
翔也「おはよう、宏哉叔父さん」
宏哉「おはよう、翔也くん」
朝の挨拶が済むと、男性“
翔也「僕も手伝うよ」
宏哉「ありがとう、でも僕は大丈夫だから。用意が終わるまで、テレビでも見て待っててね」
手伝いを断られた翔也は、宏哉の言う通りテレビの前のソファに座り、テレビをつける。テレビをつけた時、ちょうど朝のニュースが始まったので、それを見ることにした。
《おはようございます。ニュースの時間です。ええ、昨夜1人の男性がまた失踪すると言う事件が起こりました。現場は○○の都市街で被害者の男性は吉富商事に勤める会社員で、…》
翔也「また失踪事件か。最近、本当に多いね」
宏哉「うん、それに手掛かりも一切無しって話だからね」
翔也「物騒だな〜」
宏哉「そうだね。っと、翔也くん。準備できたよ」
翔也「は〜い」
宏哉がそう言うと、翔也はテレビを消してテーブルの席に座る。そして、いただきますと言うと二人は食べ始めた。途中で、宏哉が思い出したかの様に話し始める。
宏哉「そうだ。今日は僕、ちょっと帰りが遅くなると思うから夜は自分で作るか、何か買ってきて貰う事になるけど良いかな?お金は置いていくから」
翔也「うん、分かった。最近、忙しいの?」
宏哉「まあね。ごめんね、僕は君の保護者なのに…」
翔也「大丈夫だよ。宏哉叔父さんにはいつもお世話になってるし、僕だってもう子供じゃないんだ。ごちそうさま。じゃあ、行ってきます!」
宏哉「ありがとう。いってらっしゃい」
申し訳なさそうに話す宏哉に、翔也は笑顔を浮かべながら気にしないで良いというニュアンスの言葉をかける。それに宏哉も優しそうな微笑みを浮かべる。翔也は朝食を食べ終え、鞄を手に家を出る。そこから、何時も通っている道を歩いていると、急に後ろから声をかけらる。
将司「よっ!」
翔也「将司か、おはよう」
翔也は振り返り、片手を上げている友人である“
将司「なあなあ、俺たち友達だよな?」
翔也「何だよ、急に」
将司「いやな?昨日は夜中まで新作のスイーツ作りに熱中していてな、それで…」
翔也「今日の宿題は全くやってない、て事だね」
将司「そうなんだよ!だからさ、今回も悪いけど…」
翔也「全く…まあ、良いよ。はい、今日の宿題」
将司「サンキュー、助かるぜ!」
翔也は将司が宿題をやってない事を理解すると、ため息をつく。だが手を合わせて必死に頼む友人の姿を見ると、鞄から宿題であるノートを取り出し渡す。将司はそれを受け取り、大袈裟なくらい喜ぶ。そして、ノートを自身の鞄に仕舞う。
将司「じゃあ、俺は今からダッシュで学校に行って、宿題を終わらしてくるぜ!」
翔也「うん、頑張って〜」
将司「おう!じゃあ、学校でな!」
そう言うと将司は走り出し、暫くすると見えなくなった。それを見届けた翔也は再び歩き出した。
翔也「彼奴も相変わらずだな。まあ、いいか。お陰で彼奴の作ったスイーツを食べれる訳だからね」
そう言いながら歩いていた翔也は信号が赤の横断歩道の前に来て、立ち止まる。珍しく横断歩道には翔也以外の人は居なかった。だが、翔也はそれを大して気にはせず、信号が変わるのを待つ。と、そこで隣に誰か来る。翔也はふと何気なく其方を見る。そこには翔也と同じ学校の制服を着た少年がいた。
翔也「(僕と同じ学校みたいだけど、こんな人見た事ないな)」
翔也は改めてその少年を見る。背は翔也よりも少し高く、体型は太り過ぎても痩せ過ぎてもいない丁度いい位だった。顔は無表情ではあるが中々整っており、少年の姿形も相まってモデルの様に思えた。だが、不思議な雰囲気を纏っており、普通の人とはどこか違う様な印象を受ける。すると、少年が視線に気付いたのか翔也の方に顔を向ける。それに翔也は慌てて前を向く。それに少年は気にするでもなく、また前を向いた。それから、翔也は気まずく思いながら、何時もより信号待ちの時間を長く感じていた。そこで、信号の色が赤から青に変わる。
翔也「(あ、変わった)」
やっと変わった信号を見て、翔也は少年より少し後ろを歩きだす。その時、横からけたたましいクラクションの音が響いた。何事かと其方を向くと、赤信号であるにも関わらず此方に向かって走ってくる一台のトラックが目に入った。トラックはブレーキを掛けているようだが、それでも止まれずに向かってくる。翔也はあまりの事態に動く事が出来ず、ただただ此方に向かってくるトラックを見つめることしか出来なかった。
翔也「(ここで死ぬのかな…僕…)」
翔也は周りの世界がスローモーションで動いているように感じていた。だが、それでも動けない。死を覚悟したその瞬間、翔也は見た。先程の少年が翔也の前にゆっくりと出てきたのを。少年は目の前にトラックが迫っているにも関わらず、驚きも恐怖も感じていない様で逃げる事もせず、変わらずの無表情で目の前を見つめていた。そして、少年は眼前に迫ったトラックの車底を軽く蹴り上げる。すると、それだけでトラックは跳ね上がり、少年と翔也の上を通過して後ろの道路に車体を大きく揺らしながら巨大な音を立てながら着地した。翔也は驚きのあまり固まる。
翔也「…っ!そ、そうだ!あの人は…」
暫く呆然としていた翔也だったが、ふと我にかえる。そして、先程の少年を探す。だが、少年の姿は既になく、その場には翔也しか居なかった。翔也は自分は夢を見ているのかとも思ったが、後ろを振り向くと先程の少年が蹴り上げたトラックがある。運転手は気絶しているようだった。
翔也「何だったんだ、一体…」
翔也は再び歩き出しながら、さっきの少年の事を思い出す。しかし、翔也には分かるはずもなく、答えが出ないまま学校に着いた。翔也は自分のクラスのドアを開け、教室に入る。
将司「おう、翔也!」
翔也「将司。宿題は?」
将司「バッチリだ!これ、返すな」
翔也「ああ」
翔也は将司から自分が貸したノートを受け取る。そして、自分の席に座りながら時計を見る。何時も通りの時間である事を確認した翔也は将司に話しかける。
翔也「そうだ。今回は何を作ったんだ?」
将司「今回はシュークリームだ。中々の出来だったな。渡すから、今日の帰りに俺の家に寄っていけよ」
翔也「分かった、楽しみにしてるよ」
そんなたわいも無い会話をしている翔也だったが、先ほどの出来事を忘れられるはずもなく今も意識は将司との会話ではなく、今朝の事に向いていた。
将司「おい、なんかあったのか?」
翔也「なんかって?」
将司「とぼけんなよ。お前、別のこと考えてるだろ」
翔也「…たまに思うけど、君って妙に鋭いね」
将司「かもな。で、何考えてたんだよ?」
将司から聞かれた翔也は迷った。今朝のことを話すか否かを。普通に考えて、今朝のことなんか誰にも信じてもらえるわけが無い。自分だって直接、目にしていなければ、人から聞いただけならば信じることなど出来ないだろう。それ程の事なのだ。だが、目の前の友人は高校に入ってから特に仲が良い。そんな友人のことは多少は理解しているつもりだ。故に、あっさり納得して信じることはないだろうが、ただの妄言などとすぐに切って捨てるほど友人の話を聞かないような人物でもない。翔也はどう答えるべきかと数瞬思案した結果…
翔也「いや、ちょっとね」
あやふやに誤魔化した。結局、翔也にはあり得ないようなあの出来事を話す勇気も友人に嘘をついてやり過ごすこともできなかった。
将司「ふ〜ん、そうか」
翔也の答えを聞いた将司はその言葉の意味を少なからず察し、それより追求することはなかった。その時、教室の扉が開き、担任教師が入ってくる。それと同時に騒がしかったクラスも一瞬で静まり返る。そんなクラスを見まわして担任教師は口を開く。
担任教師「おはよう、みんな。突然だが、このクラスに転校生が来ることになった。仲良くするように」
転校生、その言葉にクラスはどよめきが走った。が、それも仕方ないこと。こんな時期外れに、しかも朝に急に伝えられて驚きを隠すことなどできるはずもなかった。翔也や将司もその一人だった。
将司「転校生か…随分急な話だな」
翔也「昨日、そんなこと言ってなかったはずだよね?」
将司「ああ、だから違和感を拭えないな。こりゃ、なんかあるかもな」
翔也「なんかって…こんな時期に急な転校なんだからそりゃ家庭の事情かなんかがあるのは当然じゃあ…」
将司「そうじゃなくてだな…それだけじゃない気がするんだ。こう、別の大きな理由とかがな」
翔也「別の大きな理由ねぇ…将司が言うならそうかもね」
翔也は将司の勘の良さを思いながら、案外冗談でもなさそうなように言う。教室全体が段々と喧しくなってきたところで、担任教師が手を叩いて静かにさせる。
担任教師「はいはい、静かにしなさい。これから、その転校生を紹介する。入りなさい」
その言葉と共に教室の扉が開き、クラスの視線が全てそちらに向けられる。そして、その転校生を見た瞬間、その容姿にまたもクラスがざわめいた。それほどまでに整った顔立ちだった。その証拠に、ざわめいている生徒は大半が女子生徒であり、男子生徒もその見た目に嫉妬を抱いている者もいる。そんな中、翔也は他の人たちとは別の驚きに襲われていた。何故なら、その転校生とは朝に横断歩道で出会ったあの男子生徒だったのだから。
担任教師「では、自己紹介を」
転校生「はい」
その転校生は担任教師に促されるままに白のチョークを手に取り、黒板に文字を書いていく。そして、少しして自らの名前を書き終えた転校生は再び前を向くと自己紹介を始める。
転校生「“
手短に済ませる零士。しかし、それすらもその見た目と雰囲気のせいかクラスの視線が釘付けになる。その為にクラスがしーんと静まる。そんな時、担任教師が口を開く。
担任教師「よし、じゃあ源の席は…あそこの席に座ってくれ」
担任教師が指差したのは翔也の隣の席だった。そういえば自分の隣の席はずっと空いていたな、と今更ながらに思う。そんなことを考えていると、こちらに歩いてくる零士が見える。そして、自分の隣に座った零士をなんとなしに見ていると、ゆっくりと零士がこちらを向き自然と目が合う。その瞬間、思わず翔也はぎしり、と固まってしまう。
零士「どうかしたか?」
翔也「へっ?あ、ああ。いや、君とは今朝にあったなぁって思っただけで」
零士「…そうだったな。確かに、あの横断歩道にいたな。あの時もこちらを見ていたが、何か用があったのか?」
翔也「え、えっと、ウチの制服着てるのに見覚えのない人がいたから何となく気になっただけだよ」
零士「そうか」
零士はそう言うと前を向く。翔也は、さっきまでの会話を考えながら、零士がどこか普通とは違うような印象を受けた。朝から先程の会話まで、零士はどんな時も無表情であった。だが、それだけなら恐らく気にはならなかった。世の中には、自分の考えや感情が表に出にくい人だっている。ただ、零士に関してはそれだけではないような気がした。いくら顔に感情が出にくい人でも声や行動には多少は出るだろうし、将司ほどではないが翔也もそこそこ鋭い方だ。それに気付かないというのは考えづらい。零士は表情は勿論のこと、声や行動にも一切の抑揚がないように感じられた。まるで、淡々と作業をこなす機械のように。
翔也「(源君って、一体…)」
教室
時間は放課後。授業を終えて、あるものは部活動に励み、あるものは寄り道をしながら帰ったり、教室に残って勉学に励む者もいる。翔也は部活動には所属しておらず、居残りの勉強をするつもりもなかったので帰宅の準備をしていた。そこへ将司が近寄ってくる。
将司「翔也、今日は一緒に帰れない。悪いな」
翔也「それはいいけど、なんでまた?」
将司「…数学で居残りくらっちまってな」
翔也「また?」
将司「またとはなんだ。前回は日本史、前々回は英語だから、またではないだろ」
翔也「どっちにしったって、居残りには変わりはないじゃないか」
将司「うっ…」
翔也の言葉にバツの悪そうな顔をしてたじろぐ将司。そんか様子を見て翔也はため息をつく。とは言っても、最早何時もの事なのでこれ以上の追求はしなかった。
翔也「今回のノート貸した分の約束、忘れないでよ」
将司「ああ、分かってるって。じゃ、俺急ぐから。じゃあな!」
将司は教室から出て、急いで補習に向かう。それを見届けた後、自分も帰ろうと思い、廊下に出ると右に数人の女子に囲まれている零士が見えた。それを見ながら今日1日の出来事を思い出す。主に零士に関することだったが、中々にインパクトのあることだったのでそう難しくはなかった。まず、国語や数学などの授業では転校初日にも関わらず教師からの質問に全て完璧に答えた。中にはまだ自分たちも習っておらず、かなりの予習が必要なものでも模範解答のように答えてみせた。そして、体育の授業ではバスケをやったのだが、そこでも一人で相手チーム全員をドリブルだけで抜くという圧倒的な身体能力を披露し、気付けば放課時間はいつも女子に囲まれているという状態になっていた。一部の男子は面白くなさそうだったが、零士に手を出そうという輩はいなかった。
翔也「(スーパー転校生か…まるで漫画やアニメの世界だな)」
そんな事を思いながら零士の横を通り過ぎる翔也。そして、昇降口から外へ出ると校門に向かって歩き出す。だが、その様子はどこかぼんやりしていた。
翔也「源君って、やっぱ普通とは何か違うような…何なんだろう」
ぼーっとしながら歩いていた翔也だったが、その最中に誰かと肩がぶつかる。翔也はそれでバランスを崩すこともよろめくこともなかったが、足を止めて謝りながら振り返る。
翔也「っと、すいません…あ」
不良「ああ?んだよ、1年の奴かよ。人にぶつかっといてそれだけとは随分と偉そうな後輩だな、ああん?」
翔也がぶつかったのはこの学校でも有名な3年の不良であった。様々な喧嘩やトラブルを繰り返し、教師ですら半ば放置している程の不良であった。それだけのことをして退学になっていないのはいつもその喧嘩やトラブルに関わっている証拠がないからだが、状況的に関わってるのは明らかだった。
翔也「すいません!先輩ってことが一瞬分からなかったたけで…」
不良「分からなかっただぁ?そんなんで済むわけねぇだろが‼︎」
翔也は言い訳しようと試みるも、逆に余計に怒らせるだけになってしまう。胸ぐらを掴まれながら、翔也は面倒なことになったと心の中で溜息をついた。そんな翔也の心中を知らず、不良は胸ぐらから手を離し、睨みつける。
不良「テメェ、ちょっとこっち来い」
そう言いながら、不良は無理やり翔也を連れて来させる。そして、辿り着いたのは薄暗い校舎裏だった。そこにはその仲間と思われる人たちが数多く屯していた。その不良仲間が翔也に気付く。
不良仲間A「おい、どうしたんだよ。そいつ」
不良「いや、なぁ。この1年坊が俺のことを分からないっつうもんだからな、直々に覚えさせてやろうと思ってよ」
不良仲間B「あーあ、可哀想にw」
不良仲間C「運が悪かったな、後輩。よりにもよって、そいつに目つけられるなんてよぉ〜w」
不良の言葉を聞いた仲間たちは下卑た笑みを浮かべながら、翔也を馬鹿にするように声をかける。すると、今まで他の仲間としゃべっていた不良が再び翔也の胸ぐらを掴む。そして、空いている方の手を上に振り上げる。今にも振り下ろされそうな手を見ながら咄嗟にそれを防ごうと両手をかざした時だった…
零士「見つけた」
翔也の耳にそんな声が聞こえた。他の不良たちも何事かと後ろを振り返ると、相も変わらず無表情の零士がこちらに歩いてきていた。その場の全員は、あまりに突然のことに誰も動けなかった。そんな中、零士は翔也のもとまで来ると胸ぐらを掴んでいた不良の手を解かせ、無理やり押しのける。その時、零士の力が強かったのか不良はふらつきながら尻餅をついた。
翔也「な、なんでこんなところに…」
零士「これ、お前のだろう?」
そう言って零士が差し出したのは、翔也の携帯だった。それを見た翔也は慌てて自分のポケットを探り、そこに何も入ってないことを確認した。その後、零士から携帯を受け取る。
翔也「ありがとう…けど、何でわざわざ」
零士「それが無いと困ると話してた奴らが言ってたから」
翔也「そ、そう」
若干、戸惑いながらもお礼を言う翔也だったが、その後ろで立ち上がりながらこちらを睨む不良が目に映った。
不良「んだ、テメェ!急に出てきて、俺のこと無視しやがって‼︎」
零士「…誰だ?」
不良「ああ⁉︎ふざけてんじゃねえぞ!」
零士「ふざけてはいない。ただ、転校したばかりで誰が誰なのか知らないだけだ」
不良は睨みをきかせながら詰め寄るが、零士はそれに動じる様子もなく簡潔に応える。不良は零士が転校生と分かると、一転してニヤニヤとした表情になる。
不良「そうか、そうか。転校生だったのか。なら、たっぷりと教えないとな〜」
零士「何をだ?」
不良「この学校で絶対に逆らっちゃいけねぇ奴がいることをだよ!」
そう言うや否や、不良は右腕を後ろに引くと、次の瞬間それを振り抜く。翔也が危ない!という暇もなく零士に拳が迫る。零士はそれを正面から見据えながら、避けようとする事もなく顔面にそれを受ける。辺りに鈍い音が響く。それを嗤いながら見ていた不良仲間と冷や汗を流しながら焦りの表情の翔也だったが、次の瞬間…
不良「ああああアァァッ⁉︎俺の、俺の手がぁぁぁぁ‼︎」
不良仲間「⁉︎」
翔也「な、何が起こってるんだ⁉︎」
不良が突然、大声をあげながら右手をおさえて地面をのたうちまわる。あまりの事態に何が何だかわからないと言った様子の不良仲間と翔也だったが、翔也はハッと零士の方を向いた。零士は殴られたにもかかわらず表情を一切変えず、怪我も全く負っていないようだった。零士は地面を転がる不良を見下ろす。
不良「ヒィッ⁉︎」
零士「何か、したか?」
不良「う、うわぁぁぁ!助けてぇぇぇ‼︎」
自分を見下ろす零士の瞳を見た瞬間、言いようもない恐怖に襲われた不良は右手の痛みを忘れてその場から慌てて走り出す。それを見ていた不良仲間も怯えながら零士を見る。零士はそれを一瞬だけ見ると、直ぐに校舎裏から歩き去る。終始、ほうけていた翔也だっが零士が去ろうとするのを見ると、慌ててそのあとを追う。だが、校舎裏から出ると零士の姿はなく、人っ子ひとりいなかった。
翔也「何なんだよ、今日は…」
その呟きに応えるものは当然のごとく誰一人としていなかった。
???
?「ふむ、先ずはこんなところか」
外見はただの廃れたアパートにしか見えたない一軒の建物。しかし、その内部は外観からは全く想像できないほど怪しげな雰囲気に包まれた広い空間だった。その一室に幾つもの液体に満たされた人間1人が入るくらいのカプセルが設置してあり、その部屋の中央は手術台の様にも見えるかなり巨大な装置があり、隅に置かれた机の上にはパソコンや何に使うか見当もつかない機械やらが乱雑に置かれていた。その床には足の踏み場もないくらいに書類が散らかっている。その中に、一人の眼鏡をかけ白衣を着た若い女性がいた。赤色の髪に服の上からでも分かるほどのプロポーションの美しい女性は、机にもたれながら一枚の書類を見ながらそう呟いた。その時、部屋の扉が開き灰色の髪の眼鏡をかけたラフな格好の青年が入ってくる。その格好は、この空間の中では不釣り合いで浮いていた。
?「どうですか、調子のほどは?ドクター」
ドクター「サイスか。出来自体はまあまあ、と言ったところかしらね。しかし、こんなの作って何になるのか」
サイス「こんなのとは随分な言い方ですね」
ドクター「だってそうじゃない?今時、一つの生物をモチーフにしただけの怪人なんて。こんなの前時代の遺物よ」
部屋の真ん中の装置を見ながら心底つまらなさそうに言うドクターにサイスはずれてもない眼鏡を直しながら反論する。
サイス「とは言ってもただの人間相手では初期の怪人でも有効なのは事実。それにコストだって技術の進歩のおかげで昔よりも低く済む」
ドクター「とは言ってもねぇ…その初期型じゃあ手に負えない事態になる可能性だってないわけじゃないでしょ」
サイス「仮面ライダー…ですか?けれど、奴らはバダンを壊滅させてから一切の消息を絶っている」
ドクター「けれど、これまでの組織全てを潰してる。油断は禁物でしょ?」
サイス「ええ。けれど、仮にそのようなことになったとしてもドクターには何か考えがおありのようですが?」
それを聞いたドクターは不機嫌そうな顔になり、舌打ちをうつ。だが、それにも一切動じる様子はなく、視線はドクターの後ろの書類に向いている。
ドクター「はぁ、何でもお見通しって訳?けど、あくまでまだ試作の段階。実戦レベルかはまだ未定よ」
サイス「それでも結構です。不測の事態に対しての対抗策があるのは心強いですから。では、自分はこれで」
サイスはそう言い残すと部屋を出る。ドクターは自分の後ろにある書類に視線を向けるが、直ぐに装置に目を移した。その書類にはこう書かれていた。
《新世代型改造人間に関する資料》
将司の家
翔也「いや〜、やっぱり将司のスイーツは絶品だよ」
将司「へへっ、だろ?今回は中々の自信作なんだぜ」
翔也は朝の約束通りに将司の家で手作りのシュークリームをご馳走になっていた。学校では色々あり、少々元気がなかった翔也だったが、将司のシュークリームを食べた瞬間にそんな暗い感情はすべて吹き飛んだ。それほどまでに素晴らしい出来だった。
将司「にしても、お前はいっつも美味そうに食うよな。まあ、その方が作る方としてもありがたいが」
翔也「だって、本当に美味しんだ。仕方ないよ」
将司「そうか。(ま、こいつが元気になったんだ。よしとするか)」
将司はまた翔也が何か隠しているとこに気付いてはいた。だが、聞いても本人は朝のように誤魔化すだけだろうと思い、あえて追求しなかった。が、将司は結果的に翔也が元気になったので、それで良かったと思っている。そんなことを考えていると、翔也はシュークリームを全て平らげていた。
翔也「ふぅー、ごちそうさま」
将司「おう、お粗末さま」
翔也「ありがとう、将司」
将司「いやいや、こっちとしても色々と試食してくれるのは助かってるんだ。お互い様だ」
翔也「そう。じゃあ、僕はこれで」
将司「おう、気をつけて帰れよ」
翔也は将司の声を聞きながら玄関のドアを開ける。外はかなり暗くなっており、少し肌寒い。翔也は早く帰ろうと思い早足で歩き始める。
翔也「将司のおかけで少し気分が晴れたみたいだ。感謝しなくちゃなぁ」
そう呟きながら歩いていると、寒さのせいか急にトイレに行きたくなった。その時、ちょうど良く近くに公園が見えた。翔也は小走りでトイレに走っていく。そして、トイレを終えて出てきた翔也はふと遊具が置いてある方を見る。すると、誰もいない筈の公園の遊具に何かがぶら下がっているのが見えた。何となく気になった翔也は、それを確かめようと近づいていく。だが、ある程度近づいて、それの正体が分かった時、翔也は驚きのあまり真面に声すら出せなかった。
翔也「⁉︎あ、ああ…」
公園の遊具に吊るされていたのは全て人間だった。それも生気のない青白い顔の、絶命した人間だった。翔也は猛烈な吐き気に襲われたが、すんでのところで何とか手を口に当てて抑える。その時、誰かが走って公園に近づいて来る足音が聞こえる。翔也は慌てて近くの物陰へと隠れる。そして、しばらくして公園に何者かが入ってきた。
翔也「あの人は、今日絡まれた…」
その人物は翔也に学校で絡んでいた不良だった。彼の性格を考えればこんな時間に外を出歩いていてもおかしくはないが、不自然なのはその挙動だった。酷く焦った様子で肌寒い気温のはずなのに大量の汗をかいている。その表情は学校の時とは比べものにならないほどの怯えが見て取れた。
不良「はあ、はあ…何なんだよあいつは…。けど、さすがに、これだけ逃げれば…」
?「逃げられると思ったか?」
不良「⁉︎わあぁぁぁぁっ!」
続いて公園に入ってきた人物の声が不良の耳に届いた瞬間、不良は酷く情けない叫び声をあげながら逃げようとする。だが、腰が抜けてしまったのか地面に座り込んだっきりその場から動けない。翔也は公園に入ってきた人物を見ると、またも驚きを隠せなかった。
翔也「あの人は、確か行方不明になった人じゃあ」
今朝のニュースでやっていた行方不明になった筈の会社員の男性だった。その男性はニュースでやっていた時と同じスーツを着ていて、確かに本人ではあった。だが、何か様子が変だ。そう感じた翔也はさらに息を潜める。
男性「さあ、鬼ごっこは終わりだ」
不良「なんなんだよ、何で俺なんだよ!」
男性「別段、君に怨みはないが…まあ、私の新たな肉体の調整に協力してもらおう」
そう言うと、会社員の男性は口を開ける。すると、その中から白く、太い蜘蛛糸のようなものを発射される。その蜘蛛糸は寸分違わず不良に向かい、その首に巻きつく。
不良「ぐっ⁉︎が、ああぁ…」
不良はその蜘蛛糸を解こうともがいたが、やがて手が力なく地面に落ちて完全に絶命した。その後、その死体を会社員の男性は付近の滑り台に吊るす。
男性「大分、この体にも慣れてきたな。そろそろ力加減を覚えるために人を襲う必要もないか」
そう言うと公園から出ようとしたが、もう一方の出入り口から人の足音が聞こえた。すぐ様、後ろを振り返ると公園から走り去る人影が一瞬だけ見えた。
男性「しまった、見られたか!だが、始末すれば問題ない」
そう言うとその会社員の男性は膝を曲げて、ジャンプする。その跳躍力は人間に出せる力を優に超えていた。そして、着地したのは逃げている翔也の目の前だった。
翔也「うわっ!」
男性「追いついたぞ、貴様」
会社員の男性はゆっくりと翔也の方へと近づいていく。翔也は恐怖で逃げることもできない。
翔也「お、お前は一体、何なんだよ!」
男性「俺か?俺は…」
その時、会社員の男性の身体がどんどん大柄になり服が破ける。しかし、その下にあったのは肌色の肉体ではく、硬そうな毛に覆われた黒と黄色の身体に2本の腕。顔も、まるで仮面が割れるように破けて、その下から大きな複眼に触覚を持った顔が現れる。その姿は、まさに人間大の人型の蜘蛛だった。
翔也「か、怪物⁉︎」
スパイダー「俺は、我がリベンジショッカーに造られし改造人間、スパイダーだ」
翔也「ショッカー?スパイダー?」
スパイダー「そうだ。そして、これから貴様を葬るものだ」
スパイダーは両の腕を大きく広げながら近づいて来る。翔也はもう駄目なのかと思い、強く目を閉じる。翔也の頭にはこれまで生きてきた中での色々な出来事が思い出される。まだ行方不明になる前の両親との思い出、宏哉叔父さんに引き取られてからの思い出、高校に入ってから友達との思い出がよぎる。それらがすべて終わってしまうことに翔也は改めて恐怖した。
翔也「誰か、助けて…」
翔也が無意識のうちにそう小さく言った時だった。スパイダーがその動きを止めて、しきりに首を左右に動かす。まるで、何かを探すように。目を開けて、それに気づいた翔也も何事かと思いあたりを見渡す。
スパイダー「む、なんだ?この音は」
翔也「お、と?」
はじめはスパイダーが何を言っているか分からなかったが、暫くすると翔也の耳にも聞こえてきた。こちらに近づいて来るバイクの轟音が。そして、スパイダーの背後にライトをつけた一台のバイクが停車した。その運転手がバイクから降りて正面に立つ。だが、未だ点灯中のバイクの逆光に加え、ヘルメットを被ったままであったので誰なのかまでは分からなかったが、どうやら男性ではあるようだ。
スパイダー「貴様、何者だ」
男性「…」
スパイダーの問いかけにも何も答えず、ただ立ち尽くすだけの男性。その対応に業を煮やしたのか、スパイダーは声を荒げる。
スパイダー「人間の分際で改造人間である俺に楯突く気か⁉︎なら、ここで貴様も死ねぇ!」
スパイダーは人間離れした身体能力で瞬時に男性に接近すると、その爪をたてて男性の首元へと突き立てようとする。
翔也「に、逃げて!」
スパイダー「もう遅いわぁ‼︎」
スパイダーの爪が男性の首元へと刺さろうとしたその時、男性は僅かに首を動かしギリギリのところで回避する。
スパイダー「なに!」
スパイダーが攻撃を避けられたことに動揺していると、男性はガラ空きの胴に拳を一発叩き込む。その威力は、改造人間であるスパイダーの身体を強制的にくの字に曲げさせるほどだった。
スパイダー「ガハァッ⁉︎」
スパイダーは予想外の反撃に反応できず、すっ飛ばされる。が、持ち前の身体能力で地面に四つん這いの状態で受け身を取る。しかし、スパイダーの頭の中には尽きることのない疑問が溢れかえっていた。
スパイダー「馬鹿な…俺が吹き飛んだ?ただの人間の拳一つで?」
男性「もう、来ないのか?」
スパイダー「くっ、舐めるなぁ!」
男性は混乱状態のスパイダーに向かって指で挑発する。それを見たスパイダーは再び怒りを燃え上がらせて飛びかかる。
翔也「すごい…」
翔也は目の前で起こっていることを目の当たりにし、自然とそう呟いた。今、翔也の目の前では怒りが頂点に達したスパイダーの攻撃を全て躱して、逆に何発ものカウンターを浴びせる男性の姿が見えていた。
スパイダー「クソ、クソ、クソォ‼︎何故だ!何故当たらん!」
男性「遅い」
スパイダー「ぐおぉぉっ!」
半ばやけくそになったスパイダーの攻撃は当たらず、男性はスパイダーの腕を掴むと自分の方へと引き寄せる。そして、鳩尾に膝蹴りをいれる。それをくらい後ろへよろめくスパイダー。
スパイダー「ぬうぅぅ。ならば‼︎」
スパイダーは口を開けるが何も発射される気配はない。だが、男性は首に何かが巻きつく感触を感じた。急いで探ると、先ほどよりも一回りも二回りも細い蜘蛛糸だった。あまりの細さに何もないように見えたのだ。
スパイダー「どうだ?俺は糸の太さを自由自在に操ることが出来るのだ。細くすれば強度は僅かに落ちるが、それでも人間の首をへし折るには十分すぎる威力を発揮する」
男性「くっ…」
スパイダーは蜘蛛糸をこちらに引き寄せる。すると、その蜘蛛糸に捕らえられた男性も引き寄せられる。ある程度まで引き寄せると腕を振り被る。
スパイダー「先ずは、ヘルメットに隠れたその素顔を拝んでくれる!」
スパイダーは男性のヘルメットを弾き飛ばす。そして、その素顔が晒される。その素顔を見たとき、翔也は今日何度目か分からない激しい驚きに襲われる。
翔也「源君…!」
その男性の正体とは、転校生である零士であった。驚く翔也を他所に、スパイダーは口を開く。
スパイダー「このスパイダーに楯突いたのが、誰かと思えばガキとはな。だが、俺はガキ相手でも容赦はしない。むしろ、貴様のようなガキはここで消えてもらう‼︎」
スパイダーは止めを刺そうと爪を零士の顔面に向けるが、間一髪で零士がスパイダーの顎を蹴り上げる。その拍子に、零士を捕らえていた蜘蛛糸は千切れる。蹴り飛ばされたスパイダーは空中を舞い、地面に叩きつけられる。が、すぐさま立ち上がる。
スパイダー「シャアアアアッ‼︎」
スパイダーは手当たり次第にあたりのものを蜘蛛糸で掴む。ゴミ箱やレンガブロックや、はては自動販売機まで。それらを零士のすぐ上に放り出し、零士を潰しにかかる。零士はそれらを避けることはなく、下敷きになってしまった。
スパイダー「はあ、はあ…かなり手こずらせてくれたな。だが、いくら奴でもここまでしたのだ。奴も人間である以上、もう生きてはいまい」
スパイダーは零士が潰された場所を見ていたが、やがて翔也の方へと向き直る。
翔也「あ…」
スパイダー「次は貴様だ。シャアアアアッ‼︎」
今にもスパイダーが翔也の命を刈り取ろうとしたその時だった。零士が潰されていた場所から突如、激しい風が吹き荒れ潰していたもの全てを吹き飛ばす。それらが無防備なスパイダーを襲う。
スパイダー「ぬおっ⁉︎今度はなんだ!」
バランスを崩したスパイダーは慌てて後ろを振り向く。そこには1人の人影が立っていた。最初は零士かと思ったが、その姿は零士とは似ても似つかない姿だった。濃緑色の装甲に同色の手袋にブーツ、頭部は黒っぽい緑色で濁った白色の複眼の片方はひび割れたような傷跡があった。腰には風車のようなものが埋め込まれたバックルのついたベルト。顔は触覚こそ生えているが、髑髏のようにも見える。その姿はまるで…
スパイダー「仮面、ライダー⁉︎」
スパイダーが思わず呟いた瞬間、ライダーはスパイダーの目にも捕捉できないほどのスピードで肉薄する。そして、すれ違いざまにスパイダーの両腕を驚異的な腕力で捥ぎ取る。
スパイダー「グギャアアァァッ⁉︎」
スパイダーは両腕を失った痛みで苦しみ悶える。その両腕があった場所からは緑色の血が勢いよく噴出していた。それを見ながらライダーはもぎ取った腕を無造作に投げ捨てる。それを屈辱と感じたスパイダーは腕の痛みを我慢して、蜘蛛糸を放つ。それをライダーは冷静に見極め、前方に跳躍して躱す。そして、両腕を失い防御する術をもたないスパイダーの顔面に手刀を喰らわせる。
スパイダー「ギャァァァッ‼︎」
手刀を喰らったスパイダーは顔面が割れて、そこからも血が噴出する。スパイダーはゴロゴロと地面を転がる。そこへ止めを刺そうとライダーが歩いてくる。それを感じたスパイダーは最後の力を振り絞り自分に出せる限界の長さの蜘蛛糸を発射し、遥か遠くの電柱に接着させる。そして、勢いをつけて飛び上がると蜘蛛糸を回収しながら逃走する。
スパイダー「これで終わりだと思うなよ!俺は!必ず貴様を殺すぞ、ライダー‼︎」
そう言い残してスパイダーは暗闇の中に消えていった。それを追うこともなく見ていたライダーは次の瞬間、身体の装甲やマスクが消えて零士の姿になった。
零士「逃げたか…」
翔也「逃げ、た?じゃあ、終わっ、たのか…」
さっきまでの全てを見ていた翔也はその言葉と共に意識を失った。
怪人file
スパイダー
リベンジショッカーがショッカーが暗躍していた時代に造られた怪人 蜘蛛男を参考に作り上げた改造人間。性能こそ初期型の改造人間とあまり変わらないが、技術の進歩により以前より低コストで造ることが可能となった。武器は両腕の鋭い爪に強靭な蜘蛛糸。蜘蛛糸は強度や長さを調整することで太さを自由自在に変えることができる。
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いかがでしたか?クロスなしのオリジナルライダーを書くのは初めてだったので、あまり自信がないですが楽しんでいただけたら幸いです。では、では。また次回