断裁分離のクライムエッジ 最悪の血を継ぐ者と最凶の血を継ぐ者   作:フィル

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お久しぶりです。

この物語は不定期でゆっくりと更新する予定です。

では、本編をどうぞ。


1話

 

 

 

 

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中世ヨーロッパの時代。

 

とある国の女王がいた。

 

女王の名はゼイヴルファ。

 

彼女は黒髪が自慢の女王だった。

 

しかし、自分以上に美しい黒髪を持っていた魔女を妬んで処刑した。

 

その際、魔女から子々孫々まで髪が切れなくなる呪詛を受けた。

 

女王が身ごもり、子を産むと、その切れない美しい髪によって首を絞められ、死産した。

 

女王は絶叫し、発狂した。

 

国にいる魔女に似た黒髪の女性を殺害する殺人鬼となった。

 

そして女王は殺人が永久に続くことを望み。殺人鬼の所持品に特殊な能力を与える呪いを残した。

 

女王の狂乱によって国は瓦解し他国に吸収された。

 

それでもなお、現代まで呪いが残っている。

 

殺人鬼が殺しに愛用した所持品を|殺害遺品≪キリンググッズ≫と呼び。殺人鬼の子孫を|権利者≪オーサー≫と呼ぶ。

 

殺人鬼の魂は子孫を呪い。人を殺させようとする。故に|権利者≪オーサー≫は子供の頃から感情の発達が阻害され、人として一線を越えてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある高校の平穏な日常。

 

病院坂法子は友人たちと楽しくお喋りをしていた。

 

ホラーものの小説や映画は苦手。そういう人間だ。

 

たしかに苦手ではあるのだろう。だが、友人たちに見せる一面は偽りの仮面。

 

日常に帰るために大切な仮面である。

 

黒霧忍はそんな法子を横目でちらりと見ていた。

 

忍と法子は高校ではあまり話さない。必要なときは話したりもするがそれは本当に必要な時だけ。高校では知り合い以上友人未満。そんな関係だ。

 

忍は話しかけられても気にはしないが、法子は忍と話したがらない。それ以上に近づきたがらない。

 

自分の日常を守るために、異常から区別するために。

 

「忍! 宿題をやったか?」

 

目の前にいる友人の佐藤が焦った様子で俺に尋ねていた。

 

「やっているに決まっているだろう」

 

忍は佐藤のアホぶりに嘆息する。

 

「見せてくれ。頼む」

 

「おかず一品な」

 

「あざーす」

 

佐藤は忍の宿題を見せてもらう。

 

はぁ。とため息をついた。

 

視線を感じ、視線の方向を目を向けると法子が忍を見ていた。

 

法子は慌てて視線を逸らした。

 

忍には法子の視線に羨望のような感情を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある大学の研究室。

 

いつもは病院坂法子が研究室で部屋の掃除やら|教授≪プロフェッサ≫のお世話をしている。

 

「法子たちは髪の女王のところか?」

 

「そうだよ」

 

教授……皇鼎は笑みを浮かべながら机には犯罪史の本。片手にはロリコン用のエロ本を読んでいた。

 

同時に読みながら同時に別の感情で喜んでいるのだろう。

 

「醜聞≪ゴシップ≫も最悪だな。保護と言う名の軟禁を強要して、女一人の自由を許さない」

 

「まぁそう言うな。彼女が普通に生活ができるわけがない。呪われている限り、どこへ行ったって疎まれるし、殺人鬼に追われる。僕たちはそんな可哀そうな彼女を保護しているんだ」

 

「そんな彼女を可哀そがって見下し、保護して、観察して、最後にはゲームに参加させるんだろう?」

 

「否定はしないさ」

 

教授はヘラヘラと笑う。

 

「君は……君は参加しないのかい? 女王を殺すゲーム。君なら簡単に殺せるだろう」

 

「俺は|醜聞≪ゴシップ≫のゲームに興味はない」

 

「つれないねぇ」

 

「そもそも、|醜聞≪ゴシップ≫の女王殺しの褒美は本当なのか? 信じられん」

 

「それは本当さ。女王を殺せば望みが叶う。史実や資料もいくつみ残っているよ」

 

「望み、奇跡のレベルの話さ」

 

「……」

 

「そりゃあ、願いは叶うだろうさ。世界一の富豪や大統領。驚異的な身体能力。物理的な願いならなんでも叶うだろうさ。だが、物理的ではない、現実的ではない類いのモノ。超能力の瞬間移動、呪いの類の願いは叶うのか?」

 

教授は一瞬だけ笑みを止めた。

 

「呪いの類……呪うという望みなら叶うだろうが、呪いを解くことはできないんだろう? でなきゃ権利者≪オーサー≫は減り続けるさ」

 

「呪いを解くことはできるさ」

 

「今代の|権利者≪オーサー≫の呪いはな」

 

教授はクククと笑う。

 

「その時代の|権利者≪オーサー≫の呪いを解くことはできる。だが、血統の呪いは解けない。今代の|権利者≪オーサー≫は魔女の呪縛から解かれようとも、そいつの子孫。もしくは同じ時代の殺人鬼の子孫に呪いが流れるだけじゃないか?」

 

「くくくくく。ふはははははははははは」

 

今度こそ耐え切れずに爆笑する教授。

 

「いや~、いやいやいやいやいや。面白い。実に面白い話だ。君の推測をほーこちゃんたちに言わないのかい?」

 

「言えるわけねーだろ。あくまで推測。お前ら醜聞≪ゴシップ≫が情報を出さない以上、推測の域は超えられん。限りなく真実だとは思っているがな」

 

「その心は?」

 

「でなければ|醜聞≪ゴシップ≫が必要以上に女王や権利者≪オーサー≫の保護。殺害遺品≪キリンググッズ≫の収集をするわけがない。したとしても殺し合いのゲームではなく、完全な呪いの解除を目的とした組織になるはずだ。可哀そうな話だがその時代における髪の女王を殺し、一人ずつ殺人鬼の呪いを解く。……そういう組織になっていたはずだ」

 

「ははははははッ! 面白い。実に面白い推測だ。黒霧忍くん。君の|殺害遺品≪キリンググッズ≫も面白いし、君の家系も面白い。今度調べてもいいかい?」

 

教授は愉快そうに言った。

 

「……クソ変態ロリコン野郎」

 

忍は教授の様子を見て、呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





原作で疑問に思ったことを原作崩壊気味で独自設定を作ってしまいました。

ペコリンコ!

では、また近いうちに……
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