勉強タイムはゆるゆるっといきましょう!   作:橘田 露草

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ゆるにちわっ!くーさんこと露草と申します。
懐かしいこの挨拶wさてしばらく放置していたこのゆるっとですが、友人からのお題リクエスト…あ、タイトルのやつです。それがあまりにもこの作品にぴったりだったのでヒロイン5人分をそれぞれ短編で書いてみようと思います。これがきっかけで数年前のも読んでくださったら、恥ずかしい8割嬉しい2割で喜びまする(*´ω`*)

では、ゆるっと優紀編。
投稿します。
※高校生設定だと書き辛さを感じたためメインキャラを中学生に変えました。今後完全復活する時には前の話を書き直します。


リクエスト短編"ドヤ顔でバスキンロビンスと言いたいだけのおバカ系先輩"〜優紀編〜

ある日の放課後勉強会終わり。僕は止まらないあくびをしつつ片付けをする。

 

「みっくん眠いの?」

「優紀先輩?まだ居たんですか?」

 

現れたのは勉強会の元気系補習っ子の宮沢優紀先輩だった。というか他のみんなととっくに帰ったと思ったんだが。

 

「忘れ物しちゃったのー。ほらっ、このボールペン」

「ああ、やっぱり優紀先輩のでしたか」

 

教卓の上にあったボールペンを手に取る優紀先輩。さっき床に落ちているのを見つけて避けて置いたのだが、見覚えのあるそれは彼女のだったらしい。

 

「そー!昨日鈴ちゃんと買ってきたの!」

「小鈴先輩と?そう言えば、小鈴先輩も同じの持ってましたね」

「色違いのお揃いにしたのっ♪」

 

ご機嫌な優紀先輩であるが、一応注意だけはしておくべきだろう。

 

「あまり遅い時間まで出掛けちゃだめですよ?この前みたいにナンパされても助けてあげられるかわかりませんし」

「あぅ……その節はお世話になりましたぁ」

 

先日の休み、偶然ナンパされている彼女を発見し助けたのだが押しの強い相手への対応は割と苦手そうだった。中身はおバカであるが、見かけはめちゃくちゃ可愛いから心配にもなる。

 

というか、"その節"なんて言葉よく知ってるなぁと思っていると優紀先輩がニヤリと笑う。

 

「あれあれ〜?水樹くんは私がナンパされないか心配なんだぁ〜?」

 

わぁ、お手本のようなムカつく顔。ニヤニヤネチョネチョとその美少女フェイスを二段階ぐらい落とした笑い方をする優紀先輩に、僕は。僕は。

 

 

普通に帰りました、まる

 

 

「みっくん待ってぇぇぇぇぇ!?」

「あ、優紀先輩」

 

靴箱まで着いたところで、モンスターもとい優紀先輩と再会する。置いていくためにそこそこ早歩きしたつもりだったが流石は元気少女、追いつかれてしまった。

 

「なんですか、優紀先輩」

「なんですかじゃないよ!?ああいう時って照れたりするんじゃないの!?」

「照れませんね。はいさよなら」

「だから待ってよぉ!?」

 

素早い回り込みで逃走を防ぐ辺りホントにモンスターなんじゃないかと感じてしまうがそれはさておき。部活終わりの生徒たちが大声で騒ぐ優紀先輩に注目してしまっている。悪目立ちしたく無い僕はため息吐きつつ仕方なく言う。

 

「心配ですよ、めちゃくちゃ心配です。だから変なことに巻き込まれないよう早く帰ってくださいね」

「……はぅ///」

 

いやアンタが照れるんかい。真っ赤な顔をする優紀先輩を放置して靴を履いて外に出る。早歩きして疲れたからか、眠気と同時に空腹感も感じる。今日の夕飯何にするかなぁ。

 

「だーかーらっ!みっくん何で私を置いていくの!」

「……はぁ」

 

余計な考え事していたからだろうか。逃走は失敗し、目の前には両手を腰に添え頬を膨らめる優紀先輩がいた。細い腰と少し前屈みで睨んでいることで強調されるそれなりにある部分に視線が向くことは健全な中学生として許して欲しい。

 

別にそのことで幸福と罪悪感を感じたわけじゃ無いが、決して無いが僕は色々諦める。

 

「はいはい、分かりました。用があるなら付き合いますよ」

 

 

「♫〜」

 

ご機嫌にスキップをする優紀先輩の少し後ろを僕は付いて行く。

みっくんと行きたいお店がある───そう言って歩き出した彼女だが一向にどこに行くか教えてくれない。

 

「優紀先輩、いい加減どこに行くか教えてくださいよ」

 

そう僕が言うと彼女は振り返る。そしてニヤリと笑うと。

 

「"バスキンロビンス"───この名前に聞き覚えあるかな?」

 

そしてそう言った。ちなみに教科書に載せたいレベルのドヤ顔だ。

 

「バスキンロビンス……」

「聞いたことないよね!私もさっき初めて…じゃなくて元から知ってたからね!」

 

なるほど、さっき何かで知って僕にマウント取ろうとしているわけか。

 

「バスキンロビンスって有名なのにみっくん知らないんだ〜?バスキンロビンスだよ、バスキンロビンスっ!」

 

めちゃくちゃドヤ顔で何度も繰り返す優紀先輩。まあなんだろ…別にいいんだけどさ別にいいんだけど、なんかイラッとするよね。少し考えて僕はあえて彼女に笑顔を向ける。

 

「さすが優紀先輩、博識ですね」

「そうだよ、私ハクシキなんだよー。ハクシってしてるでしょ?」

「はい、めちゃくちゃハクシってしてます」

「ふふーんっ!」

 

褒められて嬉しそうな顔をする優紀先輩だが、博識って言葉はわからなかったらしくテキトーに相槌を打つ。さて───仕掛けどころだろう。

 

「どんなお店なんですかねー、そのバスキンロビンスって」

「ふふん、じゃあ予想してみる〜?」

「えーでも、僕に分かるかなぁ」

「じゃあ、当たったらバスキンロビンスの好きなもの奢ってあげるよ♪」

 

調子に乗りまくりはまぐりな優紀先輩だが、僕はその言葉を待っていた。

 

 

 

 

「サーティワンですよね」

「……え?」

 

 

笑顔のまま固まる優紀先輩。その笑顔はすさまじく可愛いが固まった今若干の怖さを感じるまである。あ、何かブワァッと汗が吹き出してきてる。

 

「し、知ってたの……みっくん?」

「サーティワンは日本名で海外ではバスキンロビンスの名前で知られているんですよね。確か創業者の名前だったかと」

「そ、そうなの…?」

 

いや、そこまで知らんかったんかい。ツッコミたくなる心は抑えつつ僕は目の前を指差す。

 

「ほら、ちょうどお店に着きましたよ。ゴチになります優紀先輩」

「ちょ、ちょっと待って!し、知ってたならズルじゃ…!?」

「え?でも僕知らないなんて言ってませんよ?勝手に優紀先輩がクイズにしただけですし」

「うぐっ!?」

「それとも……優紀先輩は後輩に言いがかりを付けて奢りを拒否する、そんなズルい先輩なんでしょうか?悲しいなぁ」

「わ、わかったよっ!奢る奢る奢りますっ!それでいいでしょ?」

「しゃあ」

 

チョロいなぁ、この先輩。多分そういう素直さが良いところなんだろうけど。

 

「うぅ…私のお小遣いがぁぁ」

 

まあ先輩に免じて1段で許してあげよう。え?私怨?ストレス発散?さあ、なんのことやら。

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