勉強タイムはゆるゆるっといきましょう!   作:橘田 露草

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こんにちは!
くーさんこと露草です。

なんだかんだでUAが100目前になってきましたね~。
誰にも頼まれず始めた2作目ですが、需要あるんですかね 笑
まあ、読んでいただいた皆様が少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

よし、まじめな前書きだ!(ドヤ顔)
あ、明日はちょっと忙しいので、更新お休みします。

では、本編どうぞ!


ダメな子ほどかわいくてもダメすぎるとイラッとする

勉強会を初めて一週間。

今日初めての小テストをした。

ほとんど進んでいないのもあってか、3人ともまずまずの点を取っていた。

もちろん、やっているレベルもまだ低いため、褒められるほどではない。

 

そして、テストの次の日の土曜日。

学校はあるものの午前中だけで、午後はない。

本来なら勉強会をやってもいいのだろうが、みんなテストを受かったので今回は特別に休みにした。

……約一名を除いては。

 

「うぅ…わかんないよ、みっくん~。」

「いや、やってるの小学校の漢字だからね、ちー姉。」

 

特別授業をやっているのは、勉強会の間ずっと爆睡したせいで落ちた朱鷺城 千波(ときしろ ちなみ)だ。

僕の年上の幼馴染で、僕はちー姉と呼んでいる。

彼女は、優紀先輩と同じく、僕のことをみっくんと呼ぶ。

最も、付き合いが長い分、彼女の方が呼ばれ歴は長いが。

我ながら何だ呼ばれ歴って。

 

ちー姉は壊滅的に頭が悪い。

足し算引き算がかろうじてできるほどだ。

ホントよく高校受かったな。

 

「自称文系なのになんで漢字ができないのかねぇ…。文系の意味わかってる?」

「……漢字嫌いだもん。」

「はぁ……。」

 

いつもこれだ。

こんな残念な頭なのに、国語の読解問題は僕よりもいいのが本当に不思議だ。

ちなみにそれだけでは点数は伸びないので、結果は普通にひどい。

 

それから、何とか漢字のページを終わらせた。

だが、終わった途端ちー姉は寝転んでしまった。

 

「休憩しようよ~。」

 

ふと時計を見るともう夕方だった。

3時頃から始めたはずだから結構集中していたようだ。

 

「じゃあ、夕飯の買い物行こうか。」

 

うちは父子家庭でその父さんも家にはあまりいない。

そのため、自然とご飯を作るのも僕の役目のようになってしまった。

 

「行く!今日は何!?」

 

ご飯の話題を出した途端テンションが上がるちー姉。

いつもの光景に思わず僕も苦笑してしまう。

 

「ひき肉があったはずだから、玉ねぎ買ってきてハンバーグにしようか。」

「やったー!みっくんのハンバーグ大好き!」

 

彼女の嬉しそうな顔を見ると自然に笑顔になる。

だから、何年も幼馴染やってられるのかと思わず思ってしまう。

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「ハンバーグ♪ハンバーグ♪」

 

料理を作っていると、ちー姉はテレビを見ながら嬉しそうに歌っていた。

彼女は知らないが、僕のハンバーグには特徴がある。

大量の玉ねぎと彼女の大嫌いなピーマンだ。

そのまま出すとまず食べないので、ものすごく細かく刻む。

そうすると意外と気づかない。

こねて成形し、焼いている間は少し待つ。

 

ブーブーブー

 

「うおっ!?」

 

急に携帯が鳴って思わず変な声を出してしまった。

慌てて見ると、優紀先輩だった。

 

「はい、もしもし?」

『あ、みっくん?今大丈夫?』

「あ、はい。」

『今日ね、おじいちゃん家からリンゴ貰ったんだ~!よかったら明日取りに来る?』

「マジですか!ありがとうございます。」

 

最近知ったのだが、優紀先輩は僕の家から10分と意外と近くで1人暮らししている。

朝は、部活のあるちー姉の時間に合わせているため基本的には会わないのだが。

 

『明日、午前中は用事あるから夕方でもいい?』

「わかりました。」

 

挨拶をして電話を切る。

リンゴは僕の大好物だ。

ちょっとテンションが上がる。

ふと、視線を感じて振り向いた。

 

「うふぁい!?」

 

目の前に不機嫌そうな顔をしたちー姉がいた。

 

「な、何!?」

「…今のゆうちゃん?」

 

何でちー姉が機嫌が悪いのか分からないが、嘘をつく必要はないため素直に答える。

 

「そうだけど。リンゴを貰ったから明日取りに来るかって。」

「よくゆうちゃん家行ってるの?」

「2回くらいかな。」

 

そう答えるとさらに不機嫌な顔をする。

 

「…ずるい。」

「へ?」

 

ちー姉が小さく呟いた。

 

「私の家には、あんまり来てくれないのに。」

「いや、だってちー姉ウチに来ることが多いじゃん。」

 

ちー姉がウチに来るため、必然的にちー姉の家に行く必要はなくなる。

 

「ずるいずるいずるい!!」

 

駄々っ子のようになってしまった。

 

「はぁ…、早く食べて勉強再開するよ。今日は夜までやるんだから。」

 

そう言うとちー姉は急に静かになった。

 

「…泊まってっていいの?」

 

そう僕に聞いてくる。

 

「むしろ、すぐ帰れると思ってるの?今日は徹夜だよ。」

 

あきれて僕が言うと、なぜかちー姉は嬉しそうな顔をした。

 

「そっかぁ…。みっくん早くご飯にしようよ!」

 

そして、さっきまで手伝わなかったくせにテーブルを拭く。

 

「やれやれ…。」

 

お姫さまの命令に僕は料理の盛り付けを始めた。

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