勉強タイムはゆるゆるっといきましょう!   作:橘田 露草

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こんにちは!
くーさんこと露草です。

なんだかんだでUA200突破しましたね~!
完全に趣味と妄想で書いている物語をこんなに多くの人に見てもらえていることがすごく嬉しく、ありがたいです。
今後ともよろしくお願いします<(_ _)>

さて、今回は優紀の個別回です。
結構シリアスになってしまいましたが、今回はちょっとこうしたかったのです!
次回からはちゃんとふざけます!(おい)

では、どうぞ!


優紀先輩との日曜日

「さて、せっかく出たし、どうしようかな。」

 

日曜日だというのに仕事があるというセナ姉に弁当を届けた後、あてもなくぶらぶらしていた。

家に帰って明日の勉強会の準備をするのもいいが、今回の小テストも3人とも優秀で、ちー姉ですらぎりぎり合格していたので、明日はあまり根を詰めてやる気はない。

暇だなぁ。

 

「へいへいかーのじょ!俺とお茶しない?」

 

へいへい彼女って……また古いナンパのやり方してるな。

そう思い右を見ると、ちゃらちゃらした男が、優紀先輩みたいなブラウンの髪のかわいい女の子にナンパしていた。

というか、優紀先輩だった。

 

「え、えっと…。」

「もしかして俺のこと知らない?DATA GARLYってバンドのボーカルやっているON☆CHIだぜ。」

「知らないです。」

 

うん、僕も聞いたことないな。

まず男でガーリーっていうのも変だと思うけど。

おっとそんなことより助けないと。

 

「遅くなってすいません先輩!」

「え?みっくん?」

 

そこで不思議そうな顔しないでくださいよ、ばれちゃうでしょうが。

 

「何だお前、この子の彼氏かよ?」

 

突然先輩に声を掛けた僕に視線を向ける……えっと、出たがり音痴さん。

よかった先輩の表情には気づいていないようだ。

違うけど、まあ認めておいたほうがいいだろう。

 

「そうですよ。これからデートなので。」

「ちっ、なんだよ男連れかよ。」

 

そう言って出たがり音痴さんは去っていった。

 

「大丈夫でしたか、先輩?」

「ありがとね、みっくん。」

 

そう言って笑いかけてくれるが、いつもと違ってどこか浮かない顔しているような気がした。

 

「ねぇ、みっくん。これから時間ある?」

「え、ええ。大丈夫ですよ。」

 

いきなり聞かれて面食らったが、別に用事は無い。

 

「じゃあさ、ホントにデートしよっか。」

 

 

 

 

「ねぇ、何で目をつぶってるの?」

 

先輩が不思議そうに僕に聞いてくるが、僕は無視する。

 

「目を開けないと選べないでしょ?」

「無茶言わないでくださいよ…。」

 

優紀先輩に連れられてやって来たのは、花柄や縞々の布がいっぱいある店。

つまり、女性下着店だった。

 

「何で僕を連れてきたんですか…。」

「元から行くつもりだったんだよね~。最近サイズが変わっちゃって。」

 

確か、前にもらった身体測定の紙には…ってなにを考えてるんだ僕は。

 

「それにこういうのは男の子の意見とか聞くべきじゃない?」

「それは、普通の服の話です…。」

「もう、いいから目を開ける!」

 

そう言われ、やむなく目を開ける。

先輩は2つの下着を持っていた。

 

「みっくんは、どっちがいいと思う?」

 

いや何を聞いてるんだこの人は。

ここは無視だ無視。

 

「ヒマワリの柄も元気な先輩らしくて似合う気がしますが、ここはそっちの黒ですね。こどもっぽい先輩がまさかの黒い下着をっていうととてもこうふ……はっ!?」

 

やれやれ思わず妄想を口に出してしまいそうだったよ。

思いっきり口に出してたじゃねぇかってツッコミはマジでやめて、ホントに!

 

「ん、了解。じゃあ買ってくるね。」

 

そう言ってレジに向かった。

どうやらうまくごまかせたようだ。

絶対ごまかせてないと思うが、自分で信じる他なかった。

 

「やった~!新記録!」

 

買い物の後、ゲームセンターに行った。

先輩も僕も運動は得意なため、運動系のゲームを中心にやっていたら、2人でやるダンスゲームで新記録をとってしまった。

 

「みっくん、ダンスうまいね。何かやってた?」

「特に何もやってませんよ。先輩こそすごいですね。」

 

中学の時、テニス部にいた僕は多少なりとも運動はしていた。

でも先輩は、中学の部活は空欄だったはずだ。

 

「あ~昔から運動が好きだったからね。」

 

先輩は何てことないように言うが、一瞬目が暗くなったのを見逃さなかった。

 

「ほら、次の行こっ!」

 

でも、次に見せた笑顔で、僕はその理由を聞くことができなかった。

 

 

 

結局、先輩と夕方まで遊び、暗くなる前に僕らは帰ることにした。

帰り道では、先輩が色々話してくれた。

学校のこと、友達のこと。

だが、不意に声を止めた。

 

「ねぇ、聞かないの?」

「…え?」

 

急に聞かれて一瞬何のことだかわからなかった。

 

「ずっと聞こうか迷ってたんでしょ。私の昔のこと。」

 

ばれてた。

あの顔を見てから、頭のどこかでそのことがぐるぐるしていた。

でも。

 

「聞きませんよ。」

 

僕は先輩のことを何も知らない。

どうして一人暮らしをしているのか。

どうしてそんな顔をするのか。

だけど、僕らはまだ会って一か月も経っていない。

踏み込むにはあまりに早すぎる。

その言葉を聞いた先輩は僕を見て、ふふっと笑った。

 

「…優しいね、みっくんは。」

 

そう寂しそうに言った。

踏み込むな。知ろうとするな。お前にそれが背負えるのか。

心の叫ぶ声が聞こえたが、言葉は止められなかった。

 

「聞きませんが、これだけは言わせてください。先輩は一人じゃありません。小鈴先輩も、みーちゃん先輩も、僕もいます。だから、少しでいいから頼ってください。僕は…あなたの先生(・・)なんですから。」

 

先輩は僕の言葉を聞いて驚いた顔をし、下を向いて震えだした。

すぐに顔を上げたが、目の端に光るものがあったのを見逃さなかった。

 

「もう…、後輩のくせに生意気だよ、みっくんは。」

 

そして笑った。

それは、いつもの僕の好きな先輩の笑顔だった。




今回登場した出たがり音痴くんは実は作者お気に入りのキャラでして、色々な作品で登場させてます 笑
悪い子じゃないんですよ、ただ名前が残念な優しい子です(^^;)


錐さん、こっちの登録もありがとうございます!
どっちも全力で書くのでよろしくお願いしましゅ(^^)
鈴さんも評価ありがとうございました!
今度は10をつけたくなるような小説にしてみせますよ~ 笑


次回、新入り現る!?キャラ付け少女は超おバカ!?
お楽しみに!
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