勉強タイムはゆるゆるっといきましょう!   作:橘田 露草

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こんにちは!
くーさんこと露草です。

小桃ちゃんツンデレ説が流れてますが、はいツンデレです。
でもツンデレって難しいんですよね~。
でもやっぱり「べ、別に~なんだからね!」が使ってみたかったリ 笑

というわけで、「勉強全然してねぇじゃん!」でおなじみの、"ゆるっと"はじまりはじまり~♪



知らなくていいこと、知りたいこと

小桃ちゃんを加え、先生1人生徒4人となったわけであるが、特に授業に変わったところはなかった。

小桃ちゃんはいつもは騒がしいが、小鈴先輩がいる日は基本的には静かだ。

小鈴先輩がいない日はどうするのか、という感じではあるのだが、そもそも彼女は売れっ子アイドル。

学校にもまともに来れないレベルだったりするわけで、まだ小テストも受けてない。

となると、1つヤバいことがあるわけで。

 

「出席回数…か。」

 

昼休み。

セナ姉に呼び出された僕は、職員室へ来ていた。

 

「ああ。坂神妹はまともに授業も受けていない。当然出席はつかない。このままじゃ…わかるよな?」

 

この高校は3学期制で、1年を通して3分の2の出席が求められている。

それ以下の場合は、留年もしくは退学となる。

小桃ちゃんは、まだ5月入ったばかりなのに、半月近くの欠席をしている。

このままいくと出席は合計で約2分の1……余裕でアウトだ。

 

「教えるだけならできるんだけど……。」

 

他の先輩方のように点数が悪いだけなら、僕が教えればいい。

だが、出席となるとさすがに僕には何もできない。

 

「私から言うのは簡単だが、せっかく学校の知名度が上がったのに、アイドルに無理やり仕事を辞めさせたなんてスキャンダルは駄目だというのが学校の考えでね。」

「特別に便宜を図るというのも…駄目だろうね。」

「それはそれで立派なスキャンダルだ。」

 

そして、セナ姉は真剣な目で僕を見た。

 

「こんなこと生徒に頼むのは、間違っているとは思うが…。」

「わかった。」

 

セナ姉が最後まで言う前に口を挟む。

従姉にそれを言わせるのは何というか……後味が悪い。

 

「これでも曲がりなりにも先生だからね。生徒のことはどうにかするよ。」

「……頼んだ。」

 

 

 

 

「はあ!?アイドルの仕事を減らせって!?」

「減らせっていうか、学校にまともに来れるくらいには調節しなよってこと。」

 

その日の勉強会の後、小桃ちゃんに残ってもらい、昼間のセナ姉の話をした。

最初はびっくりしていたが、それ以上に僕のその後の言葉に驚いていた。

 

「無理よ!あたしには仕事がいっぱいあるの!」

「でも、留年や退学なんてなったら…!」

「だから何!?」

 

しまった、小桃ちゃんを怒らせてしまった。

何とかなだめないと。

 

「打滝……アンタは知らないでしょうけど、今アイドル業界は戦いなのよ!1個仕事を断っただけでそれ以外の仕事もどんどん別のアイドルに回される!だから来た仕事は全部やらないと!」

「小鈴先輩が……きみがもう1週間近くまともに帰って来てないって。ホントにこのままじゃ…。」

「…アンタに」

 

怒りの形相で僕を睨みつける小桃ちゃん。

そして爆発した。

 

「何も知らないアンタに何がわかるって言うのよ!!!!!!!!」

 

僕に怒鳴る小桃ちゃん。

だけど、まったく怖くなかった。

だって、

 

一番泣いているのは小桃ちゃんじゃないか。

 

そう思った途端、僕の口は勝手に動いていた。

 

「…わからないよ。」

「…っ!?やっぱりアンタも…。」

「わからないよ、僕には。きみがそんな思いをしてまで続けなきゃいけないなんて。」

「まだ言うの…。何も知らないくせに。」

「知らないよ。だってまだ会って一週間だよ。きみのことなんか全然わからない。…でもさ。」

 

言葉をいったん切る。

ここから先は小桃ちゃんに絶対に届けなきゃいけないことだから。

 

「でも、知る努力はできる。これでも勉強は得意なんだよ。それに……僕は先生なんだから。」

 

小桃ちゃんが勉強会に参加することに決まった日、僕は彼女についての勉強(・ ・ )を始めた。

クラスメートから借りた雑誌やテレビやネットから白鳥ノ森桃について勉強し、小鈴先輩からは昔の話などから坂神小桃についての勉強をした。

ネットや雑誌には嘘情報もあったが、そんなので僕は騙せない。

そして彼女の一言一句すべて覚えた。

それが、「相手を知る勉強」だから。

 

「きみの勉強をしてて気付いたんだ。きみはある時から笑顔が変わった。」

 

純粋な笑顔から、求められる笑顔へ。

それは、彼女の心を少しずつむしばんでいた。

 

「でもさ、僕思ったんだよ。」

 

それは、小鈴先輩から見せてもらった写真。

彼女がアイドルを目指すと決めた日に、初めて撮ったたった2人だけのための写真。

その笑顔は純粋で心の底からの笑顔で。

 

「その時のきみの笑顔はすごくかわいかった。」

「ッ!?」

「だから、無理をしない笑顔を見せてほしい。その方が何倍も何十倍もかわいいんだからさ。」

 

正直すごく恥ずかしかった。

だがその時、彼女の涙は決壊した。

 

「うわあああああああああ!!」

 

そして、座り込む小桃ちゃん。

ここで、ホントのイケメンなら何か気の利いた一言でも言うんだろうけど、そこまでできない僕には、泣きじゃくる彼女の頭をなで続けることが精いっぱいだった。

 

 

 

「来てやったわよ!」

 

あれから3日後、彼女は事務所と相談し、仕事を大幅に減らしてもらったらしい。

そうなると、普通なら人気が落ちるのかもしれないが、むしろ彼女の人気は急上昇した。

というのも、昨日発売された彼女が載った雑誌の写真を見たかららしい。

僕も買ったが、それは小鈴先輩に見せてもらった昔の写真のようなかわいい笑顔だった。

 

「……たき!打滝ってば!」

「うわっ!?な、何?」

 

いつの間にか、小桃ちゃんに何度も名前を呼ばれていたようだ。

 

「あ、あのさ…。」

 

ん?何かもじもじしているが、トイレか?

 

「な、何であんなにあたしに一生懸命になってくれたの…?まだ会ったばかりなのに…。」

 

いつもなら騒がしいはずの彼女にしては珍しく、消え入りそうな声だった。

な、何かこの雰囲気やだな。

苦手だけど冗談でも言うか。

 

「きみの笑顔に一目惚れしたから。そんな理由じゃ駄目かな?」

 

よし、空気を変わったな。

かわいいと思ったのはホントだし。

 

「………ふわぁ///」

 

何か小桃ちゃんは赤面して気絶してしまった。

え?僕なんかした?

その時、確かに空気は変わった。

ただし、悪い方に。

 

「ふ~ん、みっくんはそういうこと平気で言うんだ。」

「妹まで誑かした罪は大きいですよ♪」

「みっくんの幼なじみとしてこれは見逃せないね。」

「旦那さんが浮気したら、罰を与えるのが妻の役目です!」

 

じりじりと寄ってくる4人の悪魔。

 

「ちょ、なんでやめっ!?た、たすけてぇぇぇぇぇ!!!!!!!!?」

 

結局今日の勉強会は、僕のつるし上げで終わった。




というわけで、初のハーレム締めです。
ちょっともう1つのほのぼの系を「ハーレム?」にしたので、「ハーレム(確定)」なコッチはその色を濃くしてみようかと 笑
好評ならまた水樹くんハーレム書きたいんですが、どうでしょう?(^^)

2話でオトされるという、チョロインなチョロ桃さんがかわいい今回でした。
デート回とか書きたいなぁ(いや、勉強しろよ)

よし、さすがにタイトル詐欺になっちゃうので次回は勉強させる……か~もね?(^◇^)

感想お待ちしとりやす!
では失礼(^o^)
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