black-Lily   作:龍晄

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文才のない可哀想な奴の処女作です!
温かい目で見守ってやってください(人∀・)タノム


複数の世界

「よぉ……久しぶりだな…いや、この世界軸のあんたには初めましてって言った方が適切か?まぁ、いいか。んな瑣末な事一々構ってらんねぇしな」

黒い雨が降り注ぐ中、その雨さえも気にせず、静かに歩み寄ってきた男はクロユリの顔を見るなりそう言い出してきた。

目深に被ったフードのせいで顔を見ることは出来ない。

突然意味の分からない事を言われ、警戒心から喋り出せないクロユリを見て、男はおどけた様な調子で続ける。

「おいおい、初めて会った相手には初めましてって習わなかったか?あぁ、そういや、んな事教えてくれる様な優しい親なんて、居なかったもんなぁ?」

クロユリを嘲る様に言い放つ言葉の中に自分の過去を言い当てる様な言葉が混じっていた事にクロユリは驚きと動揺を隠し切れない。

確かに自分の過去にそんな一般的な常識を教えてくれる様な優しい両親は居なかった。しかし、何故この男は知っているんだろうか?そんな疑問がつい口を付いてしまう。

「な、何故それを……?君は一体……」

そんなクロユリからの質問は心底面白いというような男からの嘲笑で返された。

「ハハハッ!あんたは本当に何も知らねぇんだな!まぁ、いいさ。どうせ知ったところであんたには詮無き事だよ」

そう言って一頻り笑った男は呼吸を整える様に一拍の間を空け、喋り出す。

「さて、突然で悪いがあんたには死んで貰うぜ?」

男からの突然の殺害予告に驚くと共に身構えるクロユリ。

「ほんと申し訳ないねぇ。こんな安っぽいシチュエーションの中で死んでもらって。まぁ、これも一つの区切りと思って諦めてくれ」

全く誠意の無い謝罪を口にしながら、男は虚空から一本の刀を取り出す。

男の顔は未だにフードで隠されており、表情から意思を読み取る事は出来ない。しかし、先程までのおどけた雰囲気はなくなり、静謐さを携えた殺気に変わる。

クロユリはその姿を見て戦闘は避けられない事を認識する。しかし、それでも疑問は出てしまう。

「……き、君は何故俺を狙う?俺が死ななければならない理由はない………!」

そんなクロユリの疑問に答えず、男は前傾姿勢で走り出した。そのままの勢いでクロユリに袈裟斬りを仕掛ける。

しかし、クロユリはその袈裟斬りを自らの刀の腹で力を流す様にいなし、返しの刃で男の首を狙う。

男はいなされた刀を下から振り上げる様に打ち上げ、クロユリの刀を叩きあげた。クロユリは叩き上げられたせいで無防備に上半身を開けてしまう。男はそこから流れる様な太刀筋でクロユリの上半身を横一文字に切り裂く。クロユリはその刀を上から押し潰す様に刀を振り下ろす。しかし、男の放つ一撃の前にはあまりに脆過ぎた。

鉄と鉄のぶつかる金属音が響いたと共に、肉を抉り切る不快音も響く。

「ぐっ……………………!」

クロユリは雨に濡れた地面に倒れ伏し、浅い呼吸を繰り返す。傷口からは鮮血が止めどなく溢れ出ている。

そんなクロユリを見下ろし、男は喋り出した。

「やっぱりな。この世界軸のあんたも同じだ」

男が意味有りげな事を呟いているが、今のクロユリにそんなことを気にしている余裕はない。

「あぁ、そういや、俺の自己紹介をしてなかったな。あんたには常識だなんだって言っといて自分も初歩的な所を忘れていた」

そこで一拍つき、しゃがみ込んでクロユリの顔を見る。

「俺の名は、クロユリ・アクトゥル。糞な奴等の間に生まれ、挙げ句棄てられた哀れな男さ」

そう言いながら外したフードの下にはクロユリと全く同じ顔があった。

クロユリは目を見開き、驚愕している。

最早声が出る状態ではないが、震える手を自分と同じ顔を持つ男に伸ばし肩を掴む。

「じゃあな、クロユリ・アクトゥル。」

その言葉はクロユリの意識が最期に認識した言葉だった。




どうでしたか?
とっても短い上に、面白くないとは思いますが……w
次作も投稿するかもなので、その時はよろしくですヨロ ゚+.゚ヽ(*>∇<)ノ゚.+゚ シク♪
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