ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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第94話 決戦

〜ルフトSide〜

 

夜……決戦の時は近づいてきた。おれたちはオーディンのジジイが日本の神様と会談の場所である都内の高層高級ホテルの屋上にいた。シトリー眷族は回りのビルの屋上で各々待機をしている。サジの奴は遅れているらしく後から来るらしい。今この場所にいるのはグレモリー眷族とヴァーリチーム、鎧を着て戦闘態勢をとっているロスヴァイセ、アザゼルの代わりのバラキエル、シトリー眷族代表のエース、すでに禁手(バランス・ブレイク)状態でグレイプニルを持っているゼフィ、戦闘準備ができているおれの眷族の黒歌と親父。遙か上空にタンニーンが飛んでいた。

 

「時間ね」

 

リアスが会談が始まる時間を告げる。後はロキ……いやフェンリルが来るのを待つだけだ。

 

「小細工なしか。恐れ入る」

 

ヴァーリが空を見ながら苦笑したので空を見ると空間が歪み大きな穴が開いて、そこからロキとフェンリルが現れた。来たか……!

 

「目標確認。作戦開始」

 

バラキエルが合図を出すとホテル一帯を包み込むように巨大な魔法陣が現れる。そして光が収まるとそこは巨大な荒野だった。そこにはおれとゼフィとフェンリルしかいなかった。フェンリルはロキと離され一瞬戸惑っていたが、おれたちの姿を確認すると大きく吠える。

 

「ウォォォォォォォォォォン!!!!!」

 

……上等だ!!!おれは体を大きく変化させていく……久々の獣型だ!

 

「グォォォォォォォォォォォ!!!!!」

 

正面から叩きつぶしてやるよ!

 

〜ルフトSideout〜

 

〜イッセーSide〜

 

俺たちが転移した場所は、どこかの古い採石場跡地で周りには岩肌しかなかった。

 

「逃げないのね」

 

部長が皮肉げに言う。そうだロキは逃げなかったのだ。

 

「逃げてもお前らは追ってくるのだろう?ならここでお前たちを倒し、ホテルにもどればいいことだ。会談をしてもしていなくてもオーディンには退場してもらうだけだ」

 

「貴殿は危険な発想をしているな」

 

「危険な発想をしているのはそちらだろう。各神話の協力など……。元はと言えば三大勢力が手を取り合ったことから歪んだのだ」

 

手を取り合ってなんで悪いんだ?こいつは本当に危険だ。

 

「話し合いは無意味か」

 

バラキエルさんは手に雷光まとわせ始めた。背中には十枚もの黒い翼が展開していく。俺もちょうどカウントが終わったので女王(クイーン)昇格(プロモーション)と同時に禁手化した。

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!!』

 

赤い閃光を放ちながら赤い全身鎧が装着される。

 

『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!!』

 

ヴァーリも禁手化状態の白い全身鎧を装着した。本当に俺とは色違いだ。

 

「これは素晴らしい!二天龍がこのロキを倒すために手を組むとは!」

 

それを見ても、ロキはただただ嬉しそうだった。

 

「ただ流石に多勢に無勢だな。ここは……」

 

するとロキの左右の空間がゆがむ……なんだ?

 

「スペックは多少劣るが……スコルッ!ハティッ!」

 

こから灰色の毛並みに鋭い爪。感情のこもっていない双眸。さらに大きく裂けた口。少しサイズは小さいものの、それは紛れもないフェンリルだった。なんでだ!?フェンリルは一匹じゃないのか!?

 

「ヤルンヴィドに住まう巨人族の女を狼に変えて、フェンリルと交わらせた。その結果生まれたのがこの2匹だ。親よりも多少スペックは劣るが牙は健在だ。十分に神、そして貴殿らも屠れるだろう……更に!」

 

すると今度はロキの後ろから真っ黒な細長いへび、いやドラゴンが10匹も現れる。あれは!?

 

「ミドガルズムも量産していたのか!?」

 

そうだ。色と大きさは違うが前に会ったミドガルズムにそっくりだ。いや色、あれは……。

 

「こいつらも覇気とやらが使える。貴様らに相手ができるか?」

 

すると子フェンリルと子ミドガルズムが一斉に部長たちにとびかかる!まずい!

 

「こちらに構うな赤龍帝!お前らはロキをやれ!」

 

助けに行こうとしたがバラキエルさんに止められる。俺はそれを聞いてロキのほうに向き直ると、ロキは覇気で強化した魔術の光を幾重にも出してきた。ヴァーリはそれを縫うように躱しながら前に進む。俺はまっすぐにしか進めないから覇気で強化した腕で弾きながら前に進む。それを見たロキが魔法陣らしきもので防御しようとする。無駄だ!

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!』

 

強化して殴ると魔法陣はあっさり砕けた。その隙を狙いヴァーリが近づき、手には新しく覚えた北欧の魔術のらしき魔法陣が展開されていた。

 

「……とりあえず、初手だ」

 

そう言って一斉に掃射した。ちょっとまて!?俺がいるだろうが!?とりあえず慌てて離れるとヴァーリの攻撃はロキにぶつかり一気に爆発を起こした。すげえ威力……だが覇気により生命力が衰えてないことが分かった俺は煙にまぎれて攻撃しようとミョルニルのレプリカをだして煙の中のロキに叩きつける。

 

「ふはははっ何!?」

 

ロキは慌てて躱す。ハンマーはそのまま地面にたたきつけられ、大きなクレーターを生み出す。

 

「あれ?」

 

しかし雷が全く出なかった。ハンマーを振るえば雷が出るって言ってたのに……俺が不思議に思っていると、

 

「ふはははっ!」

 

ロキが再び笑い出した。

 

「……ミョルニルのレプリカか?それにしても危険なものを持っているな。オーディンめ、それほどまでに会談を成功させたいか?だが残念。その槌は、力強く、そして純粋な心の持ち主にしかあつかえない。貴殿は邪な心があるのだろう。だから雷が出なかったのだ。本来ならばハンマーも、重さもなく羽根のように軽いと聞くぞ」

 

「うぐ……」

 

「確かに兵藤一誠は邪な心の持ち主だからな」

 

「うるせぇ!俺が使えって言われたから使ったのになんでそんなこと言われなくちゃならねんだよ!」

 

泣くぞ俺!?

 

「こちらもそろそろ本格的に攻撃させてもらおう……」

 

すると一瞬で大量の弾幕が降り注ぐ……!それは俺たちだけじゃなく、部長たちの方にも降り注いだ……まずい!

 

「塞門鏡火炎!」

 

すると一瞬にして炎が防御する。エースか!

 

「ほう……俺の技で一瞬で焼き尽くすとは……二天龍より貴様のほうが厄介だな。」

 

「こっちは少し余裕が出てきたんだ……焼き尽くすから覚悟しろよ」

 

おお!エースがこっちに来てくれるのか!これはありがたい!

 

「ふむ……それは少々困るな……組まれると厄介だ。ならば余裕をなくしてやろう」

 

すると再びロキの後ろから子ミドガルズムが現れる。……その数10匹!

 

「ゆけ!」

 

ロキの指示で一斉に向かっていく。

 

「くそ……!」

 

流石のエースもこの数相手にはつらいのか、その場にとどまる……くそう!覇王色の覇気もきっちり対策をとれているのか。全く意味をなさなかった。

 

「これでこっちにはこれまい。その間に貴様らを始末するか」

 

「なめるな!!!」

 

そう言ってヴァーリがロキに向かう。

 

「……相手が神格だと半減の力がうまく発動できないからな。少しずつでもその力を削らせてもらう!」

 

ヴァーリの手元から幾重にも魔力の攻撃を北欧の術式と混ぜながら撃ちだしていた。そのことごとくがロキの魔術でなぎ払われるが、全部が打ち消されるわけでもなく、何発かロキの体に当たっていた。しかし、魔術の壁を突破してもロキの鎧に全て防がれ、ノーダメージをだった。

 

「さすがは白龍皇!短期間で北欧の魔術を覚えたようだが……甘い!」

 

7色に黒く輝く強大な魔術の波動がいくつも放たれヴァーリの攻撃を消し去っていく。それに対してヴァーリは迎え撃つように背中の光の翼を大きく展開した。

 

『DividDividDividDividDividDividDividDividDivid!!』

 

「……これぐらいの攻撃ならば触れなくとも半減の力は発動できる。が消耗が激しいのでね」

 

触れていないのの半減した……?あの半分フィールドの応用か?ロキ本体には効かなくても、その攻撃には有効なのか。こいつも成長して新しい力を得ているようだ。こええ……。だけどいくつかはヴァーリに当たって鎧が破損する。もっともその旅に再生していくが……俺も負けてられねえ!!!

 

「食らえ!アーマメント・ドラゴンショット!!!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

鋭く向かっていく俺の一撃だが、ロキは不適に鬼気迫る表情を浮かべて真っ正面から俺の攻撃を片手で受け止め、ヴァーリのほうへいなす。まじか!ヴァーリは高速で動いて避けてなんとかなったが……うそだろう?片手かよ?

 

「ふはははは。白龍皇のほうは熟練した強さを誇り、赤龍帝のほうは凄まじい気合を込めて一撃を放ってきている。技術はないが、意外に侮れないものだ。うーん、すごい!想いのこもった一撃というものは内に響くもの。どれだけの想いをいまの攻撃に込めたものか。鎧が無ければ腕ぐらいしびれていたかもしれんな」

 

それでも腕がしびれる程度なのか……こいつまじでやばいな……だけどまだチャンスはある。おれの倍加した力をヴァーリに譲渡すれば……。

 

「赤と白の競演も十分楽しんだ。だが面倒になってきたな。赤龍帝!倍加した力を譲渡されるのは面倒極まりない!貴様から先に殺してくれる!」

 

ロキは俺に狙いをさだめたのかこちらに向かう!まずい!

 

「俺を無視するな!」

 

ヴァーリが瞬時に動いて、こちらに攻撃の矛先を向けていたロキの背後を捕らえた!よし!あの至近距離なら譲渡しなくても大ダメージを……!?

 

「ウォォォォォォン!」

 

「がは!?」

 

ヴァーリが噛まれた……なんで!?飛んできた方を見ると小猫ちゃんが茫然とて拳を突き出していた。あの小っちゃいフェンリル……!小猫ちゃんに吹き飛ばされたのを利用してこっちにきたのか!

 

「ふははははっ!まずは白龍皇を噛み砕いたぞ!」

 

「ヴァーリィィィィィ!!!!!」

 

〜イッセーSideout〜




オリジナル技
塞門鏡火炎(さいもんきょうかえん)…鏡火炎の強化版。武装色or武装闘気によって桁違いの密度と質量の炎の壁を、超広範囲に要塞のごとく展開する防御技。その力は大規模な雪崩や土砂崩れすら一瞬でせき止め蒸発させる。YK考案の技。
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