ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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第97話 最後の眷族

〜イッセーSide〜

 

「人造神器(セイグリット・ギア)を能力と融合させて禁手(バランス・ブレイカー)した上にフェンリルを使い魔にしたですって!?」

 

「ああそうだ」

 

イッセーです……ロキ戦を終わらせた俺たちは、別の戦いをしていたルフトと合流を行った。もちろんルフトも終わらせていたが、ルフトが得た戦果は想像以上のものだった。

 

「フェンリルと使い魔って……ははは、すごいねルフトくんは」

 

「流石私を孕ませる男だ」

 

確かにもうすごいとしか言いようがなかった。ルフトは。禁手とか使い魔とか更に突き放された気分だ。俺なんか使い魔いないし。

 

「ルフトさん、ところでその禁手って一体どういうしろものなのですか?」

 

「……そうだな。口で言うより見せたほうがいいだろう」

 

そう言うとルフトの体が光に包まれる。そしてそれが消えるとそこには……

 

「これがおれの禁手(バランス・ブレイク)七星蒼龍の鎧(ポルンガ・ギアズール・スケイルメイル)だ」

 

俺の赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)によく似た鎧を着ていたルフトだった。ただ色は違うし、正義と刻み込まれたマントを身に着け居た。あれ?このマントって……?

 

「なあルフト、それって正義のコートか?」

 

「よく気がついたな。そうだ。おれの誇りであるこのコートも一緒に融合……いやこのコートがおれの能力と神器を融合させたんだろうな」

 

「……どういうことですか?」

 

「知らん。ただおれがそう思っただけだ」

 

ルフト本人もよくわかってないみたいだな。まあ今はいいか。そんな疑問を後にしながら俺は復旧作業を進めていくのだった……。

 

〜エース―オーSideout〜

 

伸ばすな!

 

〜ルフトSide〜

 

あれから数日、ロキはオーディンが自国に連れて帰り、フェンリルはおれが飼うことになった。ゼフィも正式におれの眷族になった。無論駒は将軍(ジェネラル)だ。ただなぜか余計な者まで残った。

 

「もう、終わりだわ!」

 

何故かオーディンのじじいに残されたヴァルキリーの少女、ロスヴァイセだ。

 

「うぅぅぅぅっ!酷い!オーディン様ったら、酷い!私を置いていくなんて!」

 

彼女は会談を終えたオーディンに放置されてしまったらしい。今頃気付いている筈なのだが、何の連絡もやって来ない恐らく意図的において行かれたのだろう。だがあのエロジジイはわざわざ置いていくか……?さっぱり意図が分からない。だがロスヴァイセはそう思っていないらしい。

 

「うわぁぁぁぁぁぁんっ!リストラ!これは紛れもないリストラよ!私、あんなにオーディン様のために頑張ったのに日本に置いていかれるなんて!どうせ私は仕事が出来ない女よ!処女よ!彼氏いない歴=年齢よ!ふえぇぇぇぇぇぇんっ!」

 

やけくそだな。

 

「もう、泣かないでロスヴァイセ。この学園で働けるようにしておいたから」

 

リアスがロスヴァイセの肩に手を置く。

 

「……グスン。ほ、本当に?」

 

「ええ。希望通り、女性教諭ってことでいいのよね? 女子生徒ではなくて?」

 

何時聞いた?というより聞いたのなら働けるってこと知ってるはずじゃなかったのか?

 

「もちろんです……。私、これでも飛び級で祖国の学び舎を卒業しているもの。歳は若いけれど、教員として教えられます」

 

……飛び級か。前世にはそんなもの無かったな。

 

「けど、私、この国でやっていけるかしら……?かと言って国には戻れないし……うぅっ……せっかく安定した生活が送れそうな職に就けたのに!」

 

再び嘆くロスヴァイセにリアスが書類を取り出して見せる。

 

「今冥界に来ると、住居とこんな特典が付いてくるわよ?」

 

「ウソ!保険金がこんなに……?こっちのは掛け捨てじゃない!」

 

「更に住居のアパートには、ゼフィも住むわ」

 

「ゼフィ様もですか!?」

 

すごい表情でゼフィに詰め寄るロスヴァイセ。その様子にゼフィもたじろぐ。

 

「お、おう。俺も駒王学園で用務員として働くことが決まったからな。近いアパートに住むことにしたんだ」

 

するとロスヴァイセは丁寧にお辞儀をする。

 

「ふつつかものでございますがよろしくお願いします」

 

……早いよ。気が早いぞロスヴァイセ。するとリアスがポケットから紅い駒を取り出す

 

「……そんな訳で、冥界で一仕事するためにも私の眷属にならない?あなたのその魔術、戦車(ルーク)として得る事で動ける魔術砲台要員になれると思うの」

 

その言葉に全員が驚く。当たり前だ。リアスの未使用の悪魔の駒(イーヴィル・ピース)で最後の駒だったしな。だが悪くはないはずだ。才能もあるし、魔術の戦い方も朱乃とは違う移動砲台タイプだ。一応朱乃もやれないことはないが、一定の場所から打ち続けた方が本人の性にもあってるしな。接近戦のやり方はおれが教えればいいし、エスオが編み出したやり方なら短期間で覇気を目覚めさせることもできるしな。

 

「……どこか運命を感じます。私の勝手な空想ですけど、それでも冥界の病院であなた達に出会った時から、こうなるのが決まっていたかもしれませんね」

 

ロスヴァイセが紅い戦車の駒を受け取ると、背中から悪魔の翼が生えた

 

「皆さん、悪魔に転生しました。元ヴァルキリーのロスヴァイセです。グレモリーさんの財政面も含め、将来の安心度、素敵な住居もあるので悪魔になってみました。どうぞ、これからもよろしくお願い致します」

 

「と言う訳で、皆、私、リアス・グレモリーの最後の戦車は彼女、ロスヴァイセとなりました」

 

ロスヴァイセを歓迎するかのように皆拍手を行う。もちろんおれも。

 

「全員そろっているか?」

 

そんな空気の中、アザゼルが入ってくる。空気読めよと皆そんな表情になったそんなことは言わない。調査結果がきになるからな。

 

「簡単に言うとあれはイッセーの覇気によるギフトを誰にでも使えるようになる装置だな」

 

そう、何故ロキ達が短期間で覇気を使えるようになったのかを調査していたのだ。フェンリルを調べてもらったところ、妙な装置がついていたからそれをアザゼルが調べていたのだ。因みに無事だったのはフェンリルだけだった。他のは皆ぶっこわれていた。

 

「俺のギフトを!?」

 

「そうだ。もっともイッセーのやつとは本来の目的と副次効果が逆だ」

 

「逆?」

 

「イッセーのは覇気を目覚めさせやすくするのが目的で、覇気を少しの間扱えるのは副次効果。ロキが使っていたのはその逆だ」

 

つまりエスオのギフトを覇気だけとはいえ再現したのか……厄介だな。だが上手く使えば……。

 

「その装置を量産できないのか?」

 

そう尋ねるもののアザゼルの答えはNoだった。

 

「無理だな。あれは特殊な金属が使われてやがる。あれは俺ですら見たこともない代物だ」

 

アザゼルですら見たこともない金属……一体何なんだ?

 

「とりあえずあの装置はバラキエルに持たしておく。あいつはまだまだだしな」

 

「そうだな。その方がいいな」

 

それで今日の会議は終わった。しかし何故シキはそんな代物をロキたちに渡したんだ……?

 

〜ルフトSideout〜




七星蒼龍の鎧(ポルンガ・ギアズール・スケイルメイル)…第95話にて初登場した、七星の籠手(セブスター・ギア)とヘビヘビの実モデル[ドラゴン]の能力が融合し禁手化した姿の正式名称。ステータス的にはパワーと防御力は獣型の2倍。スピードは生命帰還紙絵武身の2倍という恐ろしいパワーアップ。また一応獣型にもなれる。ただステータスは変わらないので同等の敵にはむしろ不利なので雑魚殲滅用。だがそもそも雑魚なら使う必要はないのでほぼ無用の長物。ただ変身するドラゴンは真似することができるので特訓すれば五大龍王や二天龍になれる。
名前はYKさんから半分もらいました。元々はポルンガではなくセブスターでしたが面白くないなー。→七星の龍なら神龍がいいんじゃね?→でも神龍って名づけるのはわー→あ、ナメック星の神龍がいるな!→ポルンガにしよう!という謎思考で決まりました。
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