ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
〜ルフトSide〜
儀式を受けろと言われてから数日、おれとリアスは冥界のグレモリー領のとある山岳地域に存在する遺跡に来ていた。遺跡は精巧な石造りで両脇に石柱が立ち並び、石柱と石柱の合間に歴代のグレモリー家らしき人?たちを模した石像も建っていた。重要な遺跡だけあって全体的に豪華な創りだな。
「ふぅ……まさかもうこの儀式を受けることになるなんて……」
おれの隣で深いため息を吐くリアス。
「まあ、いいんだろべつに?。いずれ受けなきゃいけないみたいだし」
「そう……、そうね。いつかは受けなきゃいけないんだからね」
リアスがそうつぶやいて前を向こうとしているときだった。
「とう!」
突然何者かの気配と声を感じ見上げるおれたち。どこかで見たような安物らしき衣装と仮面を被った6人組が降りてきた。色は赤、青、黄色、緑、ピンク、赤と特徴が薄い戦隊ものだった。つか赤被ってる!そしてそいつらが着地すると各々ポージングを決める。と同時に、
《ボォォォォォォォ!!!》
カラフルな炎が一気に燃え上がる。
「い、一体……」
「ふっはっはっは!我こそは謎の魔、」
《スパコーン!》
すると黄色が赤を叩いた。……声ぐらい変えとけよ。
「すまんすまん。コホン。改めて!我らは魔王戦隊サタンレンジャー!私はリーダーのサタンレッド!」
「同じくサタンブルー」
「めんどいけど、サタングリーン」
「レヴィアたん……じゃなくて、サタンピンクよ☆」
「……はぁ、えーと、サタンイエローです」
「6人目の戦士、サタンファイヤーだ!」
……やっぱりこいつら魔王たち+グレイフィアとエースか。もうちょっと正体隠す努力しやがれ。そんなもんが通じるのはガキか天然ぐらいのもんだぜ……。
「どうだ?いいポーズだろう。昨夜、息子と一緒に練習したのだよ」
「何よ!私だって、かわいいポーズをたくさん考えたんだから☆」
「おれのポーズが一番かっこいいぜ?」
ノリノリでポージングを決めていくサー……レッド、ピンク、ファイヤー。冥界って本当に平和だなぁ……。こいつら本当に悪魔なんだろうか……?
「な……!?魔王クラスが6人だなんて……あなたたち一体何者!?」
「はああ!?」
気づいてないのか!?覇気で分かるだろう!?あれか!?無意識のうちに正体を知ることを恐れているのか!?それともあれか!?お前やっぱ天然なのか!?
「我々はグレモリー家に雇われたのだ。この遺跡には3つの知れんがキミたちを待ち受けている。それを見事に2人の力で突破してもらいたい。大事なのはコンビネーションと個々の能力!」
「試練……?それはいったい?」
本当に気づいてないみたいだな。おれも気づかないことにしておこう。
「我々が各試験を受け持つ!グレモリーを受け継ぐ若き2人よ!見事、三つの試練を超えて遺跡の奥まで到達してみせるのだ!それでは我々は先に各セレクションで待っているぞ!フハハハハハハ!」
そう笑いながら遺跡の中に入るサタンレンジャーたち。
「ルフト行きましょう!私とルフトがどれだけ深い仲か彼らに見せつけてあげましょう!」
「おおー……」
リアスには悪いがイマイチテンションが上がりきらないおれ……そしてそのまま遺跡に入る……。
魔王戦隊が出した3つの試練は、ダンスやテーブルマナー、筆記試験と悪魔として貴族としての常識問題だったが、ダンスやテーブルマナーは元々前世で知っていたし、問題もそれほど難しくもなくそれも楽勝で終わった。リアスは喜んでいるが、おれはこのまま終われるとは思えなかった。
「あらここは?」
「……」
試練が終わったことをレッドに報告するために扉をくぐると、そこは天井が無くいやに広い円形の空間だった。……まるでコロシアムだな。レッドとイエローは中央で待ち構えていた。
「おめでとうございます、2人とも」
「よくぞ、ここまで来た!しかーし、これで終われるほどグレモリー家の試練は甘くないのだ!ルフトとリアスにはそれぞれ真の最終試験を受けてもらう!」
その言葉にこれまでの試練でさらにテンションが高くなったリアスがレッドに叫びながら返す。
「受けて立ちましょう!さあ、試験内容を教えて!必ず合格して私たちの仲を認めさせてあげるわ!」
レッドは大きくうなずいて言う。
「うむ!リアス・グレモリーの最終試験はこのサタンレッドと戦い、認めさせることだ! 竜成ルフトの最終試験はサタンファイヤーが別の場所で行なわれることになっている!」
別々で対決か……これは嬉しいな。前エースと戦ったときはお互い本気とは言えなかった。それで今回戦えるのは嬉しい誤算だな。だがリアスとサー……レッドか。リアスもかなり強くなってはいるが、ハッキリ言ってこのレベルのクラスを倒すにはまだ足りない……まあ条件は認めさせることだから大丈夫だろ。
「いいでしょう!たとえ相手が魔王クラスだろうが認めさせるどころか倒してあげるわ!」
リアスも認めさせるだけなら倒す必要はないことは気がついているが、それでも倒すつもりらしい。すごい胆力だな。
「ルフト様、こちらへどうぞ」
そういうイエローの先には赤い魔法陣があった。あそこにエースが……!
「じゃあルフト、また後で」
「おうよ」
そう言って別れるおれたち……待ってろよ!エー……いや火拳!
〜ルフトSideout〜