ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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第100話 グレモリー家の試練③ 魔竜VS火拳

〜ルフトSide〜

 

「よう、待ってたぜ」

 

魔法陣に入り通った先の空間は限りなく広くて何もない空間だった。その空間の中にはサタンファイヤーのコスプレをした火拳がいた。

 

「試験の内容は簡単だ。おれと戦って認めさせることだ」

 

火拳の言う試験の内容はリアスの受ける試験となんら変わらない代物だった。

 

「そしてこの空間はおれとお前の試験のために作られた特別な空間だ。たとえおれとお前が本気で三日間戦っていてもびくともしないぜ」

 

ほう?それはいいな……本気のこいつとやりあえる日が来るとは……。

 

「じゃあ早速始めようぜ」

 

そう言って構える火拳……しかし。

 

「おいちょっと待った」

 

「なんだ?忘れものか?」

 

「ちげーよ。その前にそのコスプレ脱いだらどうだ火拳?」

 

すると火拳は驚いたような顔でおれを見る。一体……?

 

「なんでばれたんだ?」

 

「ばれないと思っていたのか!?」

 

こいつといい、ガープさんといい、麦わらといい、Dは天然の集まりなのか?

 

「ちぇ……せっかくのふいんきが台無しだぜ……」

 

「そんなものいらねえだろう。あとふいんきじゃなくてふんいきだ」

 

「……そうとも言う」

 

「そうとしか言わねえ」

 

たっく……やっぱ調子狂うな……

 

「それじゃあ改めて……やろうか!魔竜!!!」

 

「……!へっ……ああ……やろうぜ!火拳!!!」

 

〜ルフトSideout〜

 

〜NoSide〜

 

「ウォーター・ブレス!」

 

「火拳!」

 

《ドン!!!!!!ブファアアアアアアアアアアアア!!!!!!!》

 

いきなり二人の技がぶつかりあう。その威力はすさまじく、互いに相殺しあい大量の蒸気を生み出す。これにより互いの姿がほとんど隠れる。

 

「二重開翼!八嵐斬風!」

 

「火閃‘十奏’!」

 

《ザシャシャシャシャシャシャシャシャシャン!!!!!》

 

しかし二人はそんなこと関係ないとばかりに煙で隠れている相手に向かって的確に技を打ち込む。見聞色の覇気は確実に相手の位置を見極める。

 

「獣厳!」

 

「剃!」

 

ルフトが隙を狙って殴りかかるものの、エースは高速で移動して躱す。

 

「流石だ……だがこれはよけきれまい!嵐脚‘龍線’!」

 

そう言って龍の形をした嵐脚を放つ。当然エースも避けようとするものの……

 

「曲がった!?」

 

そう、この技は相手を自動で追い詰めるのだ。いくら速くてもこれはきつい。

 

「だったら……火幻武者!」

 

「何!?」

 

すると剃で移動るエースを追うようにくっきりとエースが浮かび上がる。それに龍線が当たると、燃えて龍線が消えてしまう。

 

「……極端な温度差による蜃気楼か。しかも炎で実態を作るとは……厄介だな」

 

「へへっ。お前にはできねえだろ?」

 

確かにこの技はエースの能力の使用が前提となっている技だ。ルフトにはできない。

 

「……探り合いはやめだな……ならば!」

 

すると身体を強い光が覆う。

 

「それがてめえの新しい力か……」

 

禁手(バランス・ブレイク)……七星蒼龍の鎧(ポルンガ・ギアズール・スケイルメイル)だ……」

 

光が収まるとそこにはルフトの能力と神器(セイグリット・ギア)、そして正義のコートが混ざり合った姿がそこにあった。

 

「戦闘で使うのは実質初めてだからな。加減は期待するなよ」

 

「!!!」

 

最後のよが言い終わった刹那、ルフトはエースの知覚を超え、背後をとる。

 

「指銃!」

 

「うぉ!」

 

《バヒュ!》

 

その指銃は紙一重で躱されたものの、衝撃がすさまじい勢いで突き進んでいき見えなくなる。

 

「おいおい……今のありかよ?」

 

「おれも驚いてるな……ただの指銃でこの威力かよ……なら……嵐脚!」

 

「うぉ!」

 

《ズァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!》

 

その一撃も辛うじてエースは躱すものの、巨大な斬撃の跡を地面に残し、あっという間に底が見えなくなる。

 

「おいおい……桁外れすぎねえか?」

 

「だから言っただろう?実戦で使うのは初めてだと」

 

しかしこのパワーアップはエースの予想のはるか上を言っていた。実質今のエースでは勝てない。

 

「ちょっときついなこれは……」

 

「だったら次はお前の番だ」

 

「……」

 

「隠してるんだろう?何らかの手をな?」

 

「ふぅー……なら仕方ねえな。今度はおれの新しい力を見せてやるよ」

 

するとエースの手に突然短剣が現れる。ルフトはその現象をよく知っていた。

 

「それは……神器か」

 

「そうだ。アザゼルに作らせたおれの人工神器、火蓋薙。こいつはおれの炎を自動解析・収束・制御し、それによる火力・熱量・燃費の向上ができるってやつだ。それでこれで切り付けた奴は大抵のものが爆炎と化すんだが……剃!」

 

「武装魔闘気」

 

《ギャオォォォォォォォォォォォォォン!!!!!》

 

「……やっぱその鎧と武装魔闘気には歯が立たないか」

 

「分かっていて何故?」

 

今のエースの表情は別段焦ってなかった。恐らく切り札であろう代物が通用しなかったというのに、この表情はルフトにとって不可解だった。

 

「まだ上があるからな」

 

「お前……まさか?」

 

「今度はおれが見せてやるよ……禁手!」

 

すると先ほどのルフトと同じように強い光に包まれるエース。その光が収まるとそこには胴体の背中にアーム状の一対の翼が付いた軽装鎧で覆っているエースがそこにいた。

 

「これがおれの禁手、永火黒陽薙だ!」

 

人造神器で禁手をする。これが意味することは二つ、暴走させて使う。もしくは、

 

「能力と融合させたか……」

 

「ああ……お前が能力と融合させて禁手を使ったって聞いたんでな。ならおれもできると思ってやってみたんだ……そして……」

 

するとエースの覇気、闘気、魔力が混ざり合っていく。

 

「……武装魔闘気か……」

 

「ああ……おかげで使えるようになったよ……そしてこれが本当のとっておきだ」

 

するとエースの右手が焼け焦げていく。この現象にルフトは眉をひそめる。

 

「三昧真火、残火闘法……行くぜ!」

 

エースがルフトに突っ込んで行き蹴りを放つ。ルフトはその蹴りを防ぐが眉をひそめる。

 

(熱を……感じない?熱は一体どこに……?)

 

すると今度は焦げた右腕で殴ろうとし、アーム状の翼も追随するように動く。ルフトはそれを受け止めようとして。

 

(ゾクッ!)

 

直感に従って避けた。すると拳とアームは外れ、そのまま地面に激突する。

 

《ゾアアン!》

 

すると接触した地面が一瞬にして消えてしまう。その一撃にルフトは今何が起きているか理解をする。

 

「拳に炎を集中させたのか!」

 

「そうだ。この一撃はお前と言えども防げないだろう?」

 

確かにその火力は異常とも言ってもいい。攻撃にだけ特化させたこの一撃を防ぐのはまず無理だろう。

 

「そしてこのアームもこれと同じ効果を持っている……いつまでもかわしきれないぜ?」

 

「確かに大したもんだが……逆に言えば右手とアーム以外は普通と言うこと!強烈ではあるが、脅威にはならん!嵐脚!」

 

ルフトは足から斬撃を放つ。しかし斬撃がエースに当たったとたん燃やされる。

 

「……何?」

 

「三昧真火、日天炎鎧」

 

先ほど違い、エースが勢いよく燃えていた。その炎は凄まじい以外のなにものでもなかった。

 

「残火闘法が攻撃に集中したものなら、日天炎鎧は攻防一体の炎の鎧。その火力はすげえぜ」

 

(確かにすごい炎だ……だがなんだ?見ているとむしろ体が冷えていくようなこの錯覚は……!)

 

錯覚ではなかった。実際にルフトの体だけでなく、空間が冷えていっているのである。

 

「地面が……空気が凍てついている!?」

 

今のエースとは真逆の現象だ。

 

「まさか……他の物体の熱を吸収してるのか!?」

 

「そうだ。日天炎鎧は周囲の熱を吸収してその鎧をたもつんだ。本当だったらおれも死にかけるほどの熱だが、永火黒陽薙のおかげで問題がないぜ」

 

「こいつは……不味いな」

 

ルフトの言葉通りに、この状況はひじょうに不味いものとなった。日天炎鎧により攻撃も防御もほぼ無意味とかしてしまったからだ。

 

「ディハハハ……」

 

「?」

 

「ディーハッハッハ!」

 

すると突然笑い出すルフト。一体なにがおかしいのだろうか?

 

「おい一体どうしたんだ?」

 

「いやあ……正直言って調子に乗っていたなおれ。禁手を使うようになって天狗になってたみてえだ……すまねーな」

 

「おお、別にいいぞ」

 

「わび代わりに見せてやるよ。たった今完成させたばかりの最強を!」

 

するとルフトにの身に何かが起きる。それはエースを非常に驚愕させた。

 

「これは!?」

 

〜NoSideout〜




オリジナル技

火幻武者(かげむしゃ)炎の残像を造りだしながら移動する特殊な剃。炎自体が質量を持っているので触れると燃える。

火蓋薙(ひぶたなぎ):アザゼルがエース専用に開発したアゾット(パラケルススの短剣の事)型の人工神器。メラメラの実の能力を自動解析し収束し制御する事で燃費(火力・熱量すらも)を数倍加させることが可能となり、神器として使う場合は斬りつけた対象を(形無き物も例外ではない為大気すらも)爆炎と化す能力を持つ為防ぐことは至難。名付け親はエース。見た目はエースが持っていた短剣そっくり。

禁手:永火黒陽薙(えいかこくようなぎ)
形状は胴体を背中にアーム状の一対の翼が付いた軽装鎧で覆っている感じ。イメージモデルはシャーマンキングのハオの甲縛式O.S.スピリットオブファイア黒雛(但し2本の蝋燭はなく、アームがもう一対の悪魔の翼という位置づけ)

メラメラの能力に加えて闘気と魔力の燃費向上。エースの技のほぼ全てに、触れた対象に対する爆炎の追加効果付加。禁手時のみ炎の精霊との感応も可能で炎術の才覚を発揮(風のスティグマ参照)。機動力の向上にも一役買う2本のアーム状の翼は変幻自在で、エース自身の技(手掌で連動して構えて繰り出すと威力倍増)も倍加する。



三昧真火
エースが武装魔闘気と禁手を使って初めて使用できる技。その技は壱式から終式まで存在する。

残火闘法(ざんかとうほう)…右手が疑似的に焼け焦げた状態となり、武装魔闘気を練り合わせたメラメラの能力の熱の全てをその一筋にのみ集中させた状態となる壱式。肉弾戦だけで燃えもせず爆炎も吐かず、触れるもの皆すべてを跡形もなく消滅させる。(その消滅能力は、武装色を練り合わせたサーゼクスの滅びの魔力の100倍以上)元ネタは言うまでもなく、元柳斎の卍解「残火の太刀・東・旭日刃」

日天炎鎧(にってんえんがい)…太陽の中心温度に匹敵する熱量を誇る炎を全身に纏った状態となる弐式。究極の攻防一体の能力を持つ反面、周囲の構造物から熱を吸収し隷属し炎に還元するため使い手であるエース自身の身すら焼きかねないので持続時間は限られる。元ネタは言うまでもなく、元柳斎の卍解「残火の太刀・西・残日獄衣」

設定はいくらか変えてますが全部YKさんが考えました。
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