ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
〜NoSide〜
「あなたたち!いくらなんでもやりすぎです!試験用とはいえ特製会場を破壊してしまうなんて……!」
ここはリアスとバ……サーゼクスが戦っていたコロシアム。そこで私服のグレイフィアがどなっていた。相手はルフトとエースだ。どうやら熱中しすぎたあまりに試験会場を壊してしまったようだ。
「全く……一体何をすればあの試験会場を壊すことができるのですか?あなたたち禁じ手を除いた全力のぶつかりあいで三日、
「それは内緒だ」
「わりいな、秘密にしてくれって言われてるんだ」
二人とも言うつもりは欠片もないようだ。
「はあ……もういいです。それと試練の結果についてすが……」
その言葉に気を引き締めるルフトとリアス。元々そのためにこの二人はここに来たのだ。空気が重くなる。
「「合格」」
「「軽!?」」
しかしあっさりとばらす二人。空気を読めない、いや空気を読むつもりがないようだ。
「これで君たちは正式な婚約者だ。結婚はリアスが大学を卒業してからになるだろうが……リアスをよろしく頼むよルフトくん!」
「ああ!おれの正義と誇りにかけて誓う!」
サーゼクスの言葉に力強く答えるルフト。その言葉を聞いて周りが祝福をする。
「うぅぅ~。眠いから僕は帰るね」
そう言って、ファルビウムは転移魔法陣を使ってどこかへと転移した。これでも冥界一の戦略家らしいがとうてい信じられない。
「もう!ファルビーったら。惜しいけど、本当に惜しいけど私もお仕事があるから帰ろっと!またね!サーゼクスちゃん!エーたん愛してるよーーーー!」
そう言い残しながらセラフォルーも転移する。
「アジュカ。君は帰らなくていいのか?」
「そうだな。俺がいなくなるとゲームの運営に支障をきたすからな。会場の改修をしなければいけないしな。それと魔竜くん、身内の件、礼を言うよ。それではまた会おう」
そうしてアジュカも帰る。身内というのは下種オドラ・屑タロトのことのようだ。よくここまで兄弟に差がでるもんだなと思います。
「そんじゃおれは先に行くぜ。腹も減ったし。んじゃあなー」
そうしてエースも転移する。転移する直前に腹の音が鳴っていたことから考えるに相当腹が減っていたようだ。
「先に行く?」
「ああ、君たちの婚約を記念してパーティを開くんだよ」
どうやらサーゼクスはルフトたちが合格すると確信していたようだ。
「君たちは魔法陣を使わず、ゆっくり飛んで来たまえ。ああそれとこれはパーティで発表することだが先に伝えておこう」
そう言いながら魔法陣に包まれるサーゼクスとグレイフィア。
「君たちグレモリー眷族とサイラオーグ眷族とのゲームが決まった」
「「ッ!!」」
その言葉に驚いた表情をする二人。
「開催日時は学園祭と同時期になりそうだ。スケジュール調整はこちらでおこなうが、それだけは覚えておおいてくれたまえ」
そうしながら消える二人。残されたルフトとリアスは期待と不安の入り乱れた表情をしていた。
二人が転移してから数十分後、ドラゴンになったルフトはリアスを背に乗せ冥界の空を雄大に飛んでいた。
「正直言って今世で誰かを背中に乗せて飛ぶのはお前が二人目だな」
「あら?それだけなの?意外ね。今世ってことは前世でも何人か乗せていたの?」
「ああ、ガープさんはしょっちゅう乗せていたし、コビーやヘルモップも割と乗せていたな」
「あら初めて聞く名前ね?後の二人はお友達なの?」
「ああ、コビーはちっさいくせに根性あるやつだったし、ヘルモップはヘルモップで親の七光りに頼っていたくせに根性あるやつだったな」
「いい友達だったのね」
「ああ、いいダチだったよ」
そう楽しげに会話する二人だったものの、その表情は明るいとは言い切れなかった。
「やっぱりあなたも不安なの?」
「……まあな。おれも自分の実力には自信もあるし、とっておきもあるが不安はぬぐえねえ。前世で一蹴されたことは今でも忘れられん」
「……私も不安よ。今の実力でサイラオーグたち相手に勝てるかどうか……」
「リアス……」
双方が不安な表情をする。
「でも私たちは勝つのよ!レーティングゲームランキングナンバー1を目指すためにも負けられないわ!」
「……そうだな!ここでひざまずいてはいられないな!」
「そうと決まれば、急ぎましょう!ルフト飛ばしてちょうだい!」
「おうよ!しっかり捕まってろよー!」
そう言ってスピードを上げるルフト。二人の表情には先ほどの不安はもう無かった。
〜NoSideout〜