ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
~イッセーside~
あのレーティングゲーム開催宣言から10日……とうとう今日はレーティングゲームの開始の日だ。
初めてのレーティングゲーム……俺はめっちゃ緊張している。だけど俺は今自信にあふれている!最終日俺は手加減していたとは言えあのレイナーレを敗北に追い込んだ!しかも前と違い攻撃を一回も受けなかった!確実に強くなっているっていう実感があった!それにルフトからも[お前は既にあの雉もどきの
ちなみに今ルフトを除いたグレモリー眷族は全員部室に集まってる。ルフトだけは少し遅れるって話だったけど……何してんだ?
「わり待たせたか?」
「何してんだよル……?」
突然出てきたルフトの恰好は奇妙なものだった。全体的に白く、肩に装飾の付いたコートを羽織ってるからだ。な、なんだそりゃ!?
「ル、ルフトどうしたのその格好は……?」
「せっかくの初レーティングゲームだからな。前世のおれの制服をお袋に作ってもらってたんだよ。見てろよ。」
そう言って背中をこちらに向ける。そこには、
「正……義?」
そうだ。蒼い色で大きく正義と書かれているのだ。
「そう。正義の2文字だ。」
ルフトが正義って……想像できねえな。
「ま、おれ自身海軍の正義とは馴染めない部分もあったからな。自分の正義を背負う意味を込めて文字の色を黒から蒼にしてみた。」
それでいいのか?
そうこうしている時間が近くなったのかグレイフィアさんがきた。
「開始時間になりましたら、ここの魔法陣から戦闘フィールドへ移送されます。場所は異空間に作られた戦闘用の世界。そこではどんな派手な事をしても構いません。使い捨て空間なのでどうぞ。ただし覇王色の覇気は使用を禁止します。」
覇王色の覇気って……確かライザーたちを気絶させたやつか。使用禁止なのはつらいんじゃないのか?って思ったら……。
「覇王色の覇気で相手を気絶させるには相手との隔絶した実力差がないと効果がない。つまりなくても別に問題はねえよ。」
そうですか、あれそういえば……
「あの、部長?」
「何かしらイッセー?」
「部長にはもう一人、
部長の眷族なんだから参加すべきじゃないのか?
「残念だけど、もう一名の僧侶は参加できないわ。いずれ、そのことについても話すときがくるでしょうね。」
部長が苦々しく返した。なんだかワケありみたいだ。
(そういや結局封印されているとしかきいてないな……今度詳しくきくか。)
「今回のレーティングゲームは両家の皆さまも他の場所から中継でフィールドでの戦闘をご覧になります。さらに魔王ルシファーさまも今回の一戦を拝見されておられます。それをお忘れなきように。」
「お兄さまが? ……そう、お兄さまが直接見られるのね。」
………。
「あ、あの、いま、部長が魔王さまの事をお兄さまって……。俺の聞き間違いでしょうか?」
「聞き間違いじゃないぞエロス一世。」
「えええええええ!?!?ぶ、部長のお、お兄様がま、ままま、魔王!?」
「先代の魔王は昔の戦いで皆死んでしまっ て、強力な力を持つ悪魔を魔王としたんで す。」
「それが私のお兄様なのよ。」
小猫ちゃんと部長が説明をしてくれる。はぁ~あ……すげえ……。
「サーゼクス・ルシファー…………
まじかよ……。
「そろそろ時間です。皆さま魔法陣のほうへ。」
グレイフィアさんにに促され、俺たちは魔法陣の方へと集結する。
「なお、一度あちらへ移動しますと終了するまで魔法陣での転移は不可能となりま」。
グレイフィアのさん説明が終わると同時に魔法陣の紋様が何時もの形からから違うものへと変化して光り出した。
魔法陣の光が収まると、そこは相変わらずのいつもの部室だった。あれ?転移失敗か?
『皆さま。フェニックス家のレーティングゲームの審査員を担うことになりました、グレモリー家の使用人グレイフィアでごさいます。我が主サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞよろしくお願いします。さっそくですが、今回のバトルフィールドはリアスさまとライザーさまのご意見を参考にし、リアスさまが通う人間界の学び舎、駒王学園のレプリカを異空間にご用意いたしました。』
レプリカの異空間!?じゃあここは偽物……?ははマジだ。空が真っ白だ。雲なんかの白とは違う白だ。
『両陣営移転された先が、本陣でございます。リアスさまの本陣が旧校舎のオカルト研究部の部室。 ライザーさまの本陣は新校舎の生徒会室。プロモーションする際、相手の本陣の周囲まで赴いてください。』
「全員、この通信機を耳につけてください。」
朱乃さんがイヤホンマイクタイプの無線機を配る。それを耳につけながら部長が言う。
「戦場ではこれで味方同士やり取りをするわ。」
『開始のお時間となりました。なお、ゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。ゲームスタートです。それでは、』
《キンコンカンコーン》
学校のチャイムの音が鳴り響く。学校らしいな。
「さて、まずはライザーの兵士を撃破しないといけないわね。八名全員が女王にプロモーション
したら少し面倒だわ。」
部長がソファに腰を降ろしながら呟き、 朱乃さんがお茶の用意を始めた。え、え、あれ?
「ぶ、部長、結構落ち着いていますね……。」
オレは紅茶を優雅に飲んでいる部長に思わず呟く。
「元々ライザー眷族と私たちでは私たちの方が圧倒的に格上だからね。それに戦いはまだ始まったばかり。 もともと、レーティングゲームは短時間で終わるものではないわ。 短期決戦の場合もあるけど、大概は時間を使うわ。実際のチェスと同様ね。」
そういうと部長は、チェスの盤上のようにマスで区切られた学園全体の地図を取り出し、作戦会議を始めた。
作戦会議の結果、拠点として体育館を取る事になり、木場と子猫ちゃんがまず旧校舎と新校舎の間にある森へ念の為トラップを仕掛けに行き、トラップを仕掛け終わった後に、朱乃さんが森の周囲と空にライザー眷属のみに反応する霧&幻術を仕掛ける手はずになった。
あれ……?俺とルフトとアーシアは?
「あ、あの、部長。俺はどうしたらいいんですか?」
「そうね。イッセーは兵士だからプロモーションしないとあけないわね。」
「はい!」
元気よく返事すると部長が俺に向かってちょいちょいと手招きする。
「ここに座りなさい。」
ま、まじで!?では失礼して部長の隣へと腰を降ろすが、部長はさらに自分の太ももを指差す。
「ここへ横になるのよ。」
え、えええええ、そ、そそそそそそれってまさか……?
「よ、よろしくお願いします!」
と言いながら俺は頭を下げて部長の膝へ頭を置いた。くぅ~!この感触たまらない!でも何でこんな事するんだ?そう思って尋ねたら、
「封印を解くためよ。」
封印?
何でも俺は悪魔として未熟すぎたために封印していた兵士の駒の力を封印していたらしい。あの修行はその力に耐えるための体を作るためでもあったらしい……ううう、辛く苦しい修行……とくにルフトの修行を耐えたかいがあったな!部長のひざまくらなんて……気合が入る!
「あれ?そういえば結局ルフトはどうするんですか?」
「おれは基本的にライザーしか相手にしねえ。」
え?何で?
「だってただでさえオーバーキル気味なのにおれが出たら確実に殺すぞあいつら?」
……本当に実力差があるんだな。俺も負けてられないな!
「ようし!封印解いたし行くぜぇぇぇ!」
この勝負!部長のためにも絶対負けらんねえ!
そう気合いを入れて俺は駆けだしていく……待ってろよ焼き鳥野郎!
「……部屋ん中で走るなよ……。」
……しまらねえな俺。
~イッセーsideout~