ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
~ルフトside~
ルフトだ。何故かおれは今……。
「行ったわよイッセ―!」
「は、はい!」
野球をしています。あれ?悪魔関係なくね?ちなみになんで野球をしているかと言ったら……。
「来週は駒王学園球技大会よ。部活対抗戦、負けるわけにはいかないわ。みんな!頑張って行きましょう!」
リアスが言った通り、来週に学校行事である球技大会がある。野球だけでなく、サッカー、バスケ、テニス、バレーなど球技競技を一日使ってやる行事だ。クラス対抗、学年対抗、部活対抗など様々な対抗戦があり、それに向けての練習中なのだ。もっとも部活対抗戦の種目は当日発表なので、何で対決するかはわからない。何で対決するか分からないからこそ、目ぼしい球技の練習をしている訳だ。
去年はクラス対抗でドッチボール、学年対抗はサッカーで部活対抗は野球やったな。成績はクラス対抗優勝、学年対抗優勝、部活対抗は準優勝だったな。
野球で負けたリアスは散々悔しがっていたな。それで今年はリベンジするつもりって野球を重点的に練習しているが……。
(流石に2年連続同じ球技はないと思うが……分かってるのかリアスは?)
「バッティングの練習はこんな感じでいいわね。三番は私、四番はルフト、五番は小猫ね。」
「OK。」
「……了解です。」
多分気付いてないだろうな。こいつ割かし抜けてるし。
「次はノックよ!さあ、皆!グローブをはめたらグラウンドにばらけなさい!」
その言葉にオカルト研究部のみんなはグラウンドに散らばって行く。ん?おれは行かないのかって?おれはキャッチャーなんで。
グレモリー家の人達ってこういうイベントが好きなんだろうか?
「というよりあれは負けず嫌いだな……負けず嫌いか。」
……あいつも負けず嫌いだったな。一撃で叩きのめしたのに、もう一度戦えと何度も言ったり、終いには{おれの仲間になれ!!!}なんてぬかしてきたからな。
「ほら、アーシア! 行くわよ!」
リアスがバットで弾いたボールがアーシアの方へ飛んでいく。コントロール上手いな……。
「はぅ!あぅあぅあぅ……あっ!」
ボールはアーシアの股下を通って、後方へ行ってしまった。身体能力は悪くないんだが、運動神経はよくないな。たまに何もないところで転ぶし。
「アーシア!取れなかったボールはちゃんと取ってくるのよ!」
「は、はいっ!」
「次、祐斗! 行くわ!」
今度は祐斗の方にボールを飛ばす。あいつなら普通にとれるだろう。
「…………。」
……と思っていたが、ボケーっと俯いていた祐斗の頭部にボールが落ちた。
「木場!シャキッとしろよ!」
エスへお一世の声に気付いたのか、エスへお一世の方に顔を向ける祐斗だったが、その顔はきょとんとしていた。
「あ、すみません。ボーッとしてました」
下に落ちたボールを拾うと、作業的な放り方でリアスの方へ投げた。リアスも溜め息を吐きながら、ボールをキャッチした。
「祐斗、どうしたの?最近ボケッとしてて、あなたらしくないわよ?」
「すみません。」
リアスの言う通り、祐斗はここ最近難しい表情で何かを考え込んでいた。オカルト研究部の会議でもどこか遠い目をしてて話し合いに参加していない。
一体どうしたんだこいつは……?
「さーて、練習再開よ!」
リアスがバットを振り上げて練習が再開された。
……今は気にしてもしょうがない。時を待つか。
~ルフトsideout~
~イッセ―side~
イッセ―だ。練習の翌日俺たちが部室に向かうとそこには……。
「せ、生徒会長……?」
ソファーに座る支取蒼那先輩を見て俺は震える声で呟いた。
「なんだ、リアス先輩、もしかして俺たちのことを兵藤や竜成に話していないんですか? 同じ悪魔なのに気づかない方もおかしいけどさ」
えっと……、こいつ誰だ?
「サジ、基本的には表の生活以外ではお互いに干渉しない事になっているのだから仕方ないのよ。、竜成さんは別として、兵藤くんとアーシアさんは悪魔になって日が浅いわ。兵藤くんは当然の反応をしているだけ。」
え、ひょっとしてこの人って……。
「この学園の生徒会長、支取蒼那さまの真実のお名前はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主さまですわ。」
ま、まじですか……。
「シトリー家もグレモリーやフェニックス同様、大昔の戦争で生き残った七十二柱の一つ
この学園は実質グレモリー家が実権を握っていますが、表の生活では生徒会……つまり、シトリー家に支配を一任しております。昼と夜で学園での分担を分けたのです。」
「へ、へぇえ~。」
「会長と俺達シトリー眷属の悪魔が日中動き回ってるからこそ、平和な学園生活を送れているんだ。それだけは覚えておいてくれてもバチはあたらないぜ? 因みに俺の名前は匙元士郎。二年生で副会長の
「おおっ、同学年で俺と同じ兵士か!」
その言葉を聞いた匙はため息をついた。なんだよ!?
「俺としては変態3人組の1人であるおまえと同じなんてのが酷くプライド傷つくんだけどな……」
「なっ、なんだと!」
こいつむかつく奴だな!
「おっ?やるか?こう見えても俺は駒4つ消費の兵士だぜ?最近悪魔になったばかりだが、兵藤なんぞに負けるかよ。」
「上等!ルフトの地獄のしごきを耐え抜いた俺の力を……!」
「やめとけエスへお一世。」
殴りかかろうとした俺をルフトが止める。くそ……!
「ルフト……!」
「そんなザコザコザコにいちいち目くじら立てるな。」
「のやろう……。誰がザコザコザコだって!?」
「おやめなさいサジ。」
「し、しかし、会長!」
殴りかかろうとした匙を会長が止める。
「今日ここへ来たのはこの学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕にした悪魔を紹介し合うためです。つまり、あなたとリアスのところの兵藤くんとアルジェントさんと、竜成さんを会わせるための会合です。私の眷属なら、私に恥をかかせないこと。それに……。」
そう言って俺達を見つめる生徒会長。び、美人だ……。
「サジ、いまのあなたでは竜成さんはおろか兵藤くんに勝てません。彼は兵士の駒を8個も消費した事は知っているでしょう?」
「そ、それは……!」
すると会長は、俺たちに頭を下げる……美人が頭を下げないでください!
「ごめんなさい、竜成ルフトさん、兵藤一誠くん、アーシア・アルジェントさん。うちの眷属はあなた達より実績がないので、失礼な部分が多いのです。よろしければ同じ新人の悪魔同士、仲良くしてあげてください。」
……ルフトもまだ新人扱いなのか?
「サジ。」
「え、は、はい!……よろしく。」
渋々ながら俺達に頭を下げた。
「よろしく。」
「よろ~。」
「はい、よろしくお願いします。」
俺に続いてルフトがだるく挨拶しかえし、アーシアが屈託なくニッコリしながら挨拶を返す。
「アーシアさんなら大歓迎だよ!」
匙がアーシアの手を取り、俺の時とは正反対の行動を取る。このやろう……!むかついた俺はアーシアの手から匙の手を引き離し、思いっきり力をこめて握手をしてやった。
「ハハハ!匙くん!俺のこともよろしくね!つーか、アーシアに手を出したらマジ殺すからね、匙くん!」
「う、うんうん!よろしくね、兵藤くん!金髪美少女を独り占めだなんて、本当にエロエロな鬼畜くんなんだね!やー、天罰でも起きないものかな!下校途中、落雷にでも当たって死んでしまえ!」
俺の無理に作った笑顔のまま暴言にこいつも無理矢理作った笑顔で暴言で返した。そして互いに手を強く握り合った。
「ま、バカは放っておいて……よろしくソーナ。」
「ええ、よろしくお願いします。」
そう言って握手するルフトと会長……羨ましいぞ!
「それにしてもあんた……どこで覇気を習得した?」
「……!」
え、覇気って……?あの相手の動きを先読みしたり体を固くする力か!?
「分かるのですか?」
「ああ。」
「……私の眷族からです。」
「眷族……。」
ってことはこの人も!?いや悪魔か。
「そうです。彼女は部長と同じ数少ない、
「ジェ、将軍!?」
「ほう将軍からか……。」
ジェ、将軍ってことはルフト並みに強いんだろう!?
「私の将軍も、いずれあなたにお会いしたいと言ってましたわ。」
「へぇ……おれのことを知ってるやつか。誰なんだ?」
「それは本人が秘密にしてくれと言ってるので。」
「ちっ。」
「将軍か……。やっぱつええのかな?」
ルフトも桁違いに強いし。
「そうですね。私も彼に勝ったことは一度もありませんし。」
ま、まじですか?
「まぁ彼がどんな方かは、実際にお会いしてから判断してください。」
その言葉を皮切りに今日の会議は終わった……ルフト以外の将軍……会ってみたいな。
~イッセーsideout~