ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
第44話 転校生と新任と魔王襲来
~ルフトside~
ゼノヴィアが眷属入りしてから数日……あれから罰として部屋にリアスが居座るようになった。親父もお袋も認めているから下手に追い出せず困っていた。だが目の前の状況におれは困惑していた……。
「あー、〇〇学校からやってきたエース・焔・ゴールドだ。ゴールドって苗字はあんまり好きじゃないからエースか
「新しい副担任の塔城黒歌だにゃ。よろしくにゃ。」
「きゃああああイケメン!」
「すっげー!」
「制服を着崩してるのがワイルドでいい!」
「胸の谷間が……見える!」
「そ、そんな……あんな体で下のサイズは竜成クラス!?」
「塔城……まさか小猫ちゃんの!?」
そう、あの火拳のエースが転校、黒歌が転任してきたのだ。後で聞いたらエースは会長に色々言われて渋々通うことになったらしい。勉強は融通するという条件で。ゴールドって海賊王の苗字かよ。こいつ海賊王はどっちかと言えば嫌いじゃなかったのか?裏の事情を知らないクラス連中にはこの時期に怪しいもんだと言われたが、そんなもんエースと黒歌を見た瞬間一斉に歓喜の声に変わった。つか桐生、何のサイズだ何の。
「よろしくな。ルフトとエロス。」
「誰がエロスだぁぁぁぁぁ!?」
「そうそう、こいつはエロスじゃなくてエスへお一世だ。」
「面倒な名前だな。おれはエスって呼ぶよ。」
「それでいいんじゃね?」
「よくねええええええ!!!!!!!!!」
うるさいなエスへお一世。
「こ、これは竜成君×兵藤×エースくんで兵藤総受け!?」
「いいえ!兵藤+焔くん×竜成くんで竜成くんの総攻めよ!」
「いやいや、兵藤×竜成×焔くんで竜成の総受けよ!」
「…………。」
聞かなかったことにしよう。主におれの精神のために。
「ルフトく~ん。先生と実践的な保険体育を《ドゴォ!》しにゃ!?」
無視しよう。主におれの精神のために。
~ルフトsideout~
~イッセーside~
「冗談じゃないわ。確かに悪魔、天使、堕天使の三すくみのトップ会議がこの町で執り行われるとはいえ、堕天使の総督が私の縄張りに侵入して営業妨害をしていたなんて……!」
イッセーです。最近できたお得意さんが実は堕天使、しかも総督だったのを知って驚きました。悪魔の領地に来るのは基本的にタブーだというのに。ちなみ今この場には黒歌さんも居ます。正式に顧問になるのはまだ先の話ですが、俺たちは顧問として見てます。
「しかし、どうしたものかしらね。あちらの動きが分からない以上、こちらも動きづらいわ。相手は堕天使の総督。下手に接する事も出来ないわ。レイナーレ達も買い出しでいないし……。」
考え込む部長……いいです絵になります。
「アザゼルは昔から、ああいう男だよ、リアス。」
突然、この場に誰でもない声が聞こえ、全員が声がした方へ視線を移すと、そこには紅髪の男性がにこやかに微笑んでいた。誰だ?と思っていると、部長達がその場で跪いた。俺とルフト、リリスちゃん、アーシア、ゼノヴィアは対応に困り、反応できなかった。
「お、お、お、お兄様……。」
お、お兄様って!後ろにグレイフィアさんを伴ってるしじゃあこの人が!
「先週のコカビエルのような事はしないよアザゼルは。今回みたいな悪戯はするだろうけどね。しかし、総督殿は予定より早い来日だな。」
やっぱり魔王様!俺たちは慌てて跪く。けどルフトだけはそのままだった。
「お、おいルフト!」
「悪いけどおれは信用も尊敬もできない奴に下げる頭は持ってない。」
うおい!
「信用も尊敬も出来ないか……なぜだが聞いてもいいかい?」
「初対面だしな。それに約束破るような奴は尊敬できない。」
約束?何かあったのか?
「耳が痛いね。けど私魔王とグレモリー家は最も近く、最も遠い存在だからね。リアスの結婚騒動にもそう簡単に口出しできないのさ。」
ああ!そういえば元々部長が結婚するのは成人でそれまでは自由って話だったから!それで約束を破ったってことになるのか!
「そうか、けどそれだけじゃなく初対面だから。立場だけで信用も尊敬もしない。」
「厳しいね。ま、今私はプライベートで来てるからね。そんなかしこまらなくてもいいよ。」
そう言って手を上げるサーゼクス様。それに伴い俺たちもゆっくり体を上げる。
「やぁ我が妹よ。前から気になってたけどこの部屋は殺風景じゃないか。年頃の娘達が集まるにしては魔方陣だらけというのはどうだろうか?」
部屋を見渡しながら、サーゼクス様は苦笑される。確かに慣れたとはいえ、変だよな、この部屋。いくらオカルト研究部とはいえ魔法陣だらけとは……。
「お兄様、ど、どうして、ここへ?」
怪訝そうに部長が聴いた。するとサーゼクス様は一枚のプリント用紙を取り出した。
「何を言っているんだ。公開授業が近いのだろう?私も参観しようと思ってね。是非とも妹が勉学に励む姿を間近で見たいものだ。」
あー、そういえばそんなのがあったな。高校生になって、授業参観は辛いな。これにはルフトもちょっとテンション低めだったし。
「グ、グレイフィアね?お兄様に伝えたのは?」
困った様子の部長の問いにグレイフィアさんは頷く。
「はい。学園からの報告はグレモリー眷属のスケジュールを任されている私の下に届きます。むろん、サーゼクス様の女王でもありますので主へ報告も致しました。」
それを聞き、部長は項垂れる。その気持ち、俺も分かります部長!
「報告を受けた私は魔王職が激務であろうと、休暇を入れてでも妹の公開授業に参観したかったのだよ。安心しなさい、父上もちゃんとお越しになられる。」
部長の父親も来るのか!?
「そ、そうではありません!お兄様は魔王なのですよ?仕事をほっぽり出してくるなんて!魔王がいち悪魔を特別視されてはいけませんわ!」
「いやいや、これは仕事でもあるんだよ、リアス。実は三すくみの会談をこの学園で執り行おうと思っていてね。会場の下見に来たんだよ。」
な、なんだと!サーゼクス様の言葉に俺は、いや俺達は驚愕した。この学園で三すくみの会談をするのか!?さすがにこれにはルフトも驚いた表情をとる。
「っ!本当にここで!?」
部長も驚きで目を見開いて、再度訊いている。
「ああ。この学園はどうやら何かしらの縁があるようだ。私の妹であるお前、伝説の赤龍帝、聖魔剣使い、堕天使幹部の娘、猫又、聖剣デュランダル使い、異世界からの転生者、魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹が所属し、コカビエルと白龍皇、七聖剣使いの転生者が襲来した。これは偶然で片付けられない事象だ。様々な力が入り混じり、うねりとなっているのだろう。そのうねりを加速度的にましているのが兵藤一誠くん、赤龍帝だとは思うのだが。」
お、俺!?つか猫又ってひょっとして小猫ちゃんか!?
「それと竜成ルフトくん。君に伝えたいことがある。」
そう言うと魔王様はルフトに向き直る。さっきと違ってきりっとした姿だ。これにはルフトも姿勢を少し正す。
「我ら四大魔王で話し合った結果、竜成ルフトくん。ジンエ・エッジを倒した功績を認め、君を上級悪魔に昇格することが決まった。」
「何?」
まじかよ!?ルフトが上級悪魔昇格!?それって……それって……!
「お前はハーレム築けるってことか!ふざ……!」
「黙れ。」
く、首を髪の毛で絞めないで!
「は…………………い。」
「ふん。」
「ハーハーハーハー……窒息死するかと思った!」
しかし実際羨ましいな。こいつは俺たちの何百歩先に進んでやがる。
「はー。おれが上級ですか。分かりました。その話お受けします。」
そう言って頭を下げるルフト。ただ俺たちが頭下げるのとは違って形式的って感じが強くした。
「まだ正式な決定ではないが、祝いの言葉を贈らせてもらうよ。おめでとう。」
「おめでとうルフト!あなたも私と同じ上級悪魔ね!」
「上級悪魔ですか……それなら!」
「ルフト先輩おめでとうございます。」
「ルフトさん!おめでたいです!」
「流石はルフトだな。」
「ちっくしょう!すげえなルフト!」
「流石は私の旦那にゃ。」
「早く上級悪魔になって、早く私を悪魔にしてくださいね祐斗さん!」
「勿論だよ。」
そう言って祝いの言葉を送る俺たち。何か朱乃先輩考えてる気がするけど。
「さて、これ以上の話はここでしても仕方がない。しかし、人間界にきたとはいえ、こんな時間に宿泊施設は空いているのだろうか?」
あー、確かに。もうこの時間か……。空いてないほうが多いよな。そこで俺は思わず恐る恐る手を上げながら、口に出した。
「あの、それなら……。」
~超疫病神エスへお一世sideout~
やめんか!ていうか超疫病神ってなんだ!?
10月9日 エースの苗字を変更しました。