ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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今回久々にゆーむ@狐巫女さんの『もし博麗神社にBARがあったら』からのマスターがゲスト出演します。


体育館裏のホーリー
第73話 ルフトの駒と前世のゼファー


〜イッセーSide〜

 

あの後ディオドラを帰らせた俺たちは部室でルフトを問い詰めていた。そしたら驚きの事実が分かった。

 

「お前の恩師が結婚してたの!?」

 

「しかもあなたと同年代の子供ね……それは色々ショックよね。」

 

あのごっつい男が結婚……しかも子供って……あいつ何歳だ?相手次第じゃ相当年の差がありそうだ。

 

「でも結婚しててもおかしくないよね?あの人だって人間だよ?」

 

確かにな〜。

 

「嫌……あの人は前世のことがあるから結婚してるとはとても思えなかったんだ。」

 

「前世の事って?」

 

何があったんだ?

 

「……あの人は、前世でも結婚して子供もいたんだ。ただあの人に恨みを持つ海賊に自分の妻子を殺されてるんだ。」

 

「!!!」

 

その言葉に俺たちに驚愕が走る。自分の大切な人を殺されていたのか……。

 

「そもそもあの人は、大切な人を殺されていたのは一度だけじゃない。」

 

「え……?」

 

「教官時代にも自分の新兵たちの教え子たちを海賊に殺されてるんだ。」

 

……俺たちは思わず黙ってしまった……あの人にそんな辛い過去があったとは……。

 

「だから結婚していたのは驚きだったな。当時のあの人の瞳の奥には憎しみの炎が揺らいでいたからな。」

 

そっからああなったのも驚きだなあ……。

 

「まあ、詳しいことは明日聞くことになってるから、そこで疑問を解き明かすか。」

 

そう言って立ち上がる、ルフト。そのまま部室を出ようとするが……。

 

「ちょっと待ちなさいよルフト。」

 

「なんだ?今日は契約とり無しのはずじゃ?」

 

それを部長が止める。そうだな……ルフトの言う通り契約とり無しじゃ?

 

「あなた悪魔の駒(イーヴィル・ピース)をもらったんでしょ?ちょっと見せてくれないかしら?」

 

ああ、そういえば……ルフト駒もらったんだな……。一体どんな駒なんだろう?

 

「そうだな……これがおれの駒だ。」

 

そう言ってルフトが出した駒はルフトの髪の毛の色と同じ蒼色だった。なんかクールっぽい感じがするな……。

 

「……みんな同じような駒ですね。ルフトさんは変異の駒(ミューテーション・ピース)は持ってないんですか?」

 

朱乃先輩が疑問を口に出す。確かにルフトの能力なら変異の駒をいくらか持っててもおかしくないと思ったんだけどな……。

 

「ああ。将軍(ジェネラル)以外全部変異の駒だ。」

 

「……は?」

 

……再び部室を静寂がつつむ……え?全部変異の駒?

 

「まじかよおおおおおおおおおお!?」

 

「流石はルフトね……。」

 

「桁違いですわ。」

 

「……先輩すごい。」

 

「本当にすごいにゃ。」

 

「す、すごいですうううううううう!!!」

 

「ふむ……さすがは私を孕ませる男だな。」

 

「はうあ……ルフトさんすごいです。」

 

「お兄ちゃんすごい……。」

 

「ははは……ルフトくんはどこまでいくのやら。」

 

「こいつの能力は俺の予想をどこまで上回るんだ?」

 

「……当時こいつ戦った自分がどれだけ愚かかよく分かるわ。」

 

「「はいそうですね……。」」

 

こいつまじですげえ。

 

「黒歌、お前の駒は好きな奴を与える。どれでもすきな奴に転生しろ。」

 

そう言ってルフトは黒歌さんの前に駒を置いていく。あれ?黒歌さんは女王(クイーン)じゃないのか?

 

「むむむ……やっぱり女王?でも私の能力の相性的には僧侶(ビショップ)?でもあれから成長してるし……悩むにゃあ。 」

 

ああ、黒歌さんの判断に任すのか。気配りきっちりできるんだな。

 

〜エロス一世→エスへお一世→エロス一世→エスオSideout〜

 

なげえよ!つか繋げるな!

 

翌日……。

 

〜ルフトSide〜

 

ルフトだ。おれは今、久しぶりにBARで酒を飲んでいる。全くここに暫くこないうちに店が壊れて新築してそしてマスターは結婚してるとは……すごい驚きだな。

 

「あんた中々波乱の人生を歩んでるな。」

 

「あんたに言われたかねえよ。転生したくせに。」

 

「…………ディハハハハハハハ!」

 

「…………わっはっはっはっは!」

 

「お互いさまだな。」

 

「そうだな。」

 

そう言っておれはシェリー酒を飲む。ゼファー先生お気に入りの一番カッコいい酒……やっぱうめえな。

 

「お前今日誰かと待ち合わせしてるのか?やけに時計を気にしてるみたいだが……?」

 

「ああ、今日は恩師と呑む約束をしてるんだ。」

 

「恩師って……どんな奴?」

 

「そうだな……ま《ゴッ!》ず!?」

 

いきなりぶんなぐられた……これは……。

 

「何をしとるんだ貴様は……?」

 

「ゼファー先生!」

 

何時の間にかゼファー先生が来ていた……。

 

「はあー。あんたがルフトの恩師か……ルフト以上にでかい奴なんて初めて見たぜ。」

 

「ふん……おれにもシェリー酒を……。」

 

「あいよ。」

 

そう言ってシェリー酒を頼んで呑むゼファー先生……やっぱり様になってるな。

 

「……ルフト。」

 

「は、はい!」

 

「おれがお前をここに呼んだのは、話しておきたいことがあるからだ。」

 

「は、はい!」

 

話しておきたいこと……。

 

「おれが前世でどうやって死んだかだ。」

 

「!!!」

 

ゼファー先生の最後……一体なにがあったんだ?

 

「始まりはおれが死ぬ一年前……、お前が死んだ頂上戦争の一年後の話だ。」

 

「……。」

 

つまりゼファー先生は頂上戦争の2年後に死んだということか。

 

「その年に、おれの教え子たちを殺した海賊が、七武海に加盟したことだ。」

 

「な……!?」

 

しょっぱなからとんでもない衝撃の話だった。海軍船を襲った海賊が七武海入り……!?世界政府は何を考えている!?

 

「センゴク元帥は抗議しなかったのですか!?」

 

「恐らくしただろうな。だがおれはそれが受け入れられずに海軍を脱退した。」

 

「脱退……!」

 

海軍の英雄が脱退だって……?

 

「そしておれは受け入れらない現実を壊そうとエンド・ポイントを破壊しようとした。」

 

「エンド・ポイント……!」

 

エンド・ポイント……新世界に3箇所あるマグマ溜り。3つ全てが破壊されると、新世界の海全体を焼きつくすほどの大破局噴火が起きるとされる伝説の……!

 

「ですがあれは政府が調査した結果、嘘と実証されたのでは!?」

 

「調査の結果はその真逆だった。」

 

「!!!」

 

「だから政府はそれを、ありとあらゆる手段を尽くして情報操作を行なって隠蔽していた。真実を知るのは政府と軍の上層部の一部のみ。」

 

「……その一人があなたですか……ですが!もし伝説が本当ならそれを叩き起こせば!罪の無い一般人が大勢死にますよ!?……まさかあなたはエンド・ポイントをたたき起こしてそれで……!」

 

おれの頭の中に最悪の想像が浮かぶ。まさかこの人……!

 

「安心しろ、エンド・ポイントをたたき起こすのは失敗した。一人の海賊に止められてな。」

 

「海賊……?」

 

「麦わらのルフィだ。」

 

「!!!ガープさんの孫で懸賞金3億の……!」

 

まさか麦わらのルフィがかかわってるとは……。

 

「ちなみにそいつがおれをとめたときは4億だ。」

 

「よ、4億……。」

 

ますますアップしてるじゃねえか……。

 

「しかし麦わらがあなたを……大破局噴火を止めるために……!」

 

「ふっ……あいつはそんなことどうでもよかったらしい。」

 

「は?」

 

大破局噴火がどうでもいいって……じゃなんで麦わらは……?

 

「あいつはおれが一度しばき倒したときにとった、麦わら帽子を取り返すために乗り込んできた。ただそれだけのためにな。」

 

「それだけのために……一度しかあってないが、なんともあいつらしい……。」

 

「だがそれゆえに骨があったな。やつとの戦いは最後まで楽しかった。」

 

「ゼファー先生……。」

 

本当に楽しそうだ。

 

「だが最後にはボルサリーノがゾロゾロ引き連れてきてな。」

 

「ボルサリーノさんが……。そこであなたは麦わらたちと一緒に……。」

 

だとしたら麦わらのルフィもこの世界に……。

 

「いや麦わらは生きている。最後はおれが海軍の奴らの稽古と落とし前もかねて足止めしたからな。」

 

「あなたが海軍の足止めを……!」

 

麦わらのルフィ……ゼファー先生をそこまで惚れこませるとは……やっぱただものじゃねえな。

 

「そして最後の稽古つけてる最中でぽっくり逝っちまってな。それでこの世界に転生したのさ。どうだルフト?おれの最後を聞いて幻滅したか?」

 

そう言って自嘲するように笑うゼファー先生……。

 

「いえ。おれは幻滅しません。」

 

「ほう……。」

 

「結果論ですが、あなたは大破局噴火をおこしませんでした。それに落とし前もつけたんでしょう?ならば幻滅するような理由なんてありません。」

 

それにもしおれだったら自分の妻子を殺されてる時点で耐えきれない……それを耐えきったあなたを笑えません。

 

「ふん。お前もなんだかんだいって大した奴だな。」

 

そう言ってるとグラスに酒が注がれていく。

 

「あんたも結構苦労してるんだな。呑め。俺の奢りだ。」

 

何時の間にかBARのマスターが酒を注いでいた。全くあんたは気配りできるな!

 

「ではいただくか……乾杯!」

 

「「乾杯!!!」」

 

《カチン!》

 

その日おれとゼファー先生、BARのマスターは心行くまで呑んだ。……後日リアスたちに怒られた。後で聞けばゼファー先生とマスターも嫁さんに怒られたらしい……世の中なんだかんだいって男は女に勝てないんだな。

 

〜ルフトSideout〜

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