ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
~イッセーside~
オーディンの爺さんに任せて神殿に入った俺たちを待っていたのは下種オドラの眷族とのゲームだった。もっとも俺の
「や、おひさ~。」
そこにいたのは白髪の神父……昔俺が初めてであったはぐれ悪魔祓い。
「……フリード!」
目の前に現れたのはイカレ神父ことフリード。エクスカリバー強奪事件のとき以来だ。こいつ生きていたのか……。その体には傷は見えなかった。けど下種オドラの
「おんや?もしかして騎士のお二人をお捜しで?」
俺の思考を読んだかのような発言するフリード。フリードは口をモゴモゴすると、ペッと何かを吐き出した。それは……人の指だった。
「それなら俺さまが食ったよ。」
その言葉で俺たちはフリード正体に気付いた。一番最初に気付いていたであろう小猫ちゃんが鼻を押さえながら目元を細めた。
「……その人、人間辞めてます。」
「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!てめえらに殺されかけたあと、ヴァーリに回収されてなぁぁぁぁぁぁああああ!腐れアザゼルにリストラ食らってよぉぉぉおお!」
するとフリードの体が不気味に盛り上がる!角のようなものが体から生え、全身が隆起していく。腕も足も何倍も膨れあがった。
「行き場をなくした俺を拾ったのが
背の片側だけコウモリのような翼が生え、もう片側には巨大な腕が生えてきていた。顔も原形をとどめないほど変質し、突きだした口には凶暴な牙が生えそろう。変化を遂げた眼前の生物はフリードの面影は一切残さない異形の存在だった。ここまでするのかよ……!
「ああ、そうだ。ところで知っていたかい?ディオドラ・アスタロトの趣味をさ。これが素敵にイカレてて聞くだけで胸がドキドキだぜ!」
突然下種オドラの話しを始めるフリード。何を……?
「ディオドラの女の趣味さ。あのお坊ちゃん、大した好みでさー、教会に通じた女が好みなんだって!そ、シスターとかそういうのがさ!」
「……。」
フリードの言葉を俺たちは何故か黙って聞いていた。真実を話そうとしていると分かったからだ。
「しかも狙う相手は熱心な信者や教会の本部になじみの深い女ばかりだ。俺さまの言ってることわかるよねー?さっきイッセーくんたちがぶっ倒してきた眷属悪魔の女たちは元信者ばかりなんだよ!自分の屋敷で囲ってる女どもも同じ!ぜーんぶ、元は有名なシスターや各地の聖女さま方なんだぜ!ヒャハハハ!マジで趣味良いよなぁぁぁっ!悪魔のお坊ちゃんが教会の女を手篭めにしてんだからよ!いやはや、だからこそ、悪魔でもあるのか!熱心な聖女さまを言葉巧みに超絶うまいことやって堕とすんだからさ!まさに悪魔のささやきだ!」
そこまで言われて俺は気が付いた。
「じゃ、じゃあアーシアは……。」
そう問いかけるとフリードはニンマリと醜悪な笑みを見せつける。
「そう!アーシアちゃんが教会から追放されるシナリオを書いたのは元をただせばディオドラ・アスタロトなんだぜー。シナリオはこうだ。ある日、シスターとセックスするのが大好きなとある悪魔のお坊ちゃんは、チョー好みの美少女聖女さまを見つけました。会ったその日からエッチをしたくてたまりません。でも、教会から連れ出すには骨が折れそうと判断して、他の方法で彼女を自分のものにする作戦にしました。聖女さまはとてもおやさしい娘さんです。
あの時、彼を救ったこと、後悔してません。
俺の脳内で、笑顔でそういったアーシアが思いだされる。なんだよ、それ。なんなんだよ、それ……。
「信じていた教会から追放され、神を信じられなくなって人生を狂わされたら、簡単に僕のもとに来るだろう――と!ヒャハハハハ!聖女さまの苦しみも坊ちゃんにとってみれば最高のスパイスなのさ!最底辺まで堕ちたところを掬い上げて、犯す!心身共に犯す!それが坊ちゃんの最高最大のお楽しみなのでした!それはこれからも変わりません!坊ちゃん……ディオドラ・アスタロトくんは教会信者の女の子を抱くのが大好きな悪魔さんなのでした!ヒャハハハハハ!」
「やっぱり下種屑だったか……救いようがないな。」
「俺はあいつを100発は殴りたいぜ。」
「!」
すると突然壁のほうからルフトと誰か知らない男の声が聞こえてきた。そして次の瞬間!
《ドガーーーン!!!》
壁が大きく吹き飛ぶ。これは……!そして煙の中から出てくるのは。
「ちょっと待たせたか?」
「「「ルフト!」」」
「ルフトさん!」
「ルフトくん!」
「「ルフト先輩!」」
ルフトともう1人はゼファーさんによく似た顔つきと武器をもった男だった。もしかしてあの人が?
「ああ。あんたらは初めましてだな。俺はゼフィ。ゼフィ・フォレだ。よろしくな。」
やっぱりゼファーさんの息子……そうとう若いな!
「おいおい……あんたには5000人の悪魔差し向けたって聞いたんだが……無傷かよ?」
「はっ、海軍の精鋭ならともかく、あの程度の5000人でおれを殺せるか。おれを殺したければその3倍は持ってくるんだな。」
く、くそ……かっこいい!
「話は聞いていたぜ。このいかれはおれが仕留める。」
そう言って前にでるが、それをゼフィさんが押さえる。
「なんだ?」
「ここは俺に任せてくれよ。貯め込んだフラストレーションを少しすっきりさせておきたいんでな。それにこいつは乱入者なんだろう?乱入者は乱入者でしとめる。」
その言葉を聞き入れたのか。ルフトは後ろに下がる。部長たちも特に反対はないのか後ろに下がる。
「お、おい!そいつは俺が……。」
「落ち着けエスオ。」
《ゴン!》
「ごべ!」
いきなり俺の隣に現れたルフトに頭をたたかれた。……なにすんだよ!?
「てめえのその怒りは下種屑までとっとけ。」
「おまえ、これを黙っていろって言う……!」
ルフトにつっかかろうとしたけどやめた。ルフトの顔には怒りが浮かんでいたからだ。いやルフトだけじゃない。みんなが怒りを浮かべていた。そうだ……みんな同じ気持ちなんだ。
「分かった……ゼフィさん、任せて良いか?」
「ゼフィでいいぜ。まあこいつはおれがしとめておく。」
そんなゼフィの物言いに腹を立てたのかフリードが興奮する。
「あああ!?人間ごときが人間やめちゃった俺様々に勝てると思ってるのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?くそむかつくんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「うぜえ……近所迷惑だろお前?」
「調子くれてんじゃねぇぇぇぇぞぉぉぉぉっ!」
憤怒の形相となったフリードは全身から生物的なフォルムの刃を幾重にも生やしてこちらへ
……。
「ゴム……。」
その瞬間にはフリードの目の前でバトルスマッシャーっていう武器を後ろに大きくのばしているゼフィがいた。っていうかあれって伸びるのか!?
「ブレッド!!!」
近距離から後ろにバトルスマッシャーを伸ばして得られた反動を利用して0距離で放たれたその一撃がフリードに着弾すると、
《ぼがぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!!!》
爆発し、フリードを一撃で消滅させる。だけであきたらずフリードの後ろの壁ごと粉砕する。すげえ……。
「さて……あとは下種屑だけか……。」
「とっととそのアーシアって娘を助け出そうぜ。」
二人が動き出したのに合わせて俺たちも動き出す。待ってろアーシア……下種オドラ……いや下種屑から必ず助け出してやる!
「はあ……はあ……待ってにゃあ~。」
空気が台無しだ!
~イッセーsideout~