今回は、予告していた。希とデートです。
今回希視点多いです。
それでは、スタートします
時刻は10時40分。僕は音ノ木坂に向かっていた。μ'sの朝練の後、
家に帰り、軽くシャワーで汗を流した後、淡い水色のYシャツにジーパンというラフな格好をし、いつもより多くお金を持ってきて、家を出た。僕は銀髪が目立ってしまって、派手な色合いの服と合わなく、いつも髪の色に合う服を選んでしまう。
・・・だからといって、お母さんがピンクのワンピースを買ってきた時は、一回も着ないで、クラスの女子にバレンタインのお返しとして渡した。物凄くお母さんは残念がっていた。その反応はおかしいよ?
ーーーーー
音ノ木坂に着いた時には時計は11時前を示してた。流石に早く来すぎたかなと思ってると、希さんがすでに校門で待っていた。
「すいません、待たせてしまいましたか?」
「うんうん、ウチが早く来ただけやしね、それより結柊君も予定より早く来たね?」
「いつもより早めに出ましたからね、希さんとのお出かけですから」
「ふふっ、ありがとなー、結柊君、今日の服かっこええなー」
「ありがとうございます。希さんもいつもに増して可愛いですよ」
「いつもにも増しては、言い過ぎやんー///」
希さんの服装は純白のロングワンピースに、薄紫のカーディガンといった、全体的にゆったりとした感じの服だった。よく似合っている。
「本当の事を言っただけですよー」
「もう!お世辞はええから!!」
機嫌を損なわれそうだったので、これ以上は何も言わなかった。僕は本当にそう思ってるんだけどなー
「さて、最初はどこに行きますか?」
「そうやね、とりあえず商店街の方に行こか?」
「そうですね・・・商店街に「ぐぅーー」」
「「・・・・・・」」
「ご飯・・・食べに行こか?」
「はっ!い、今のは違うんです!!「ぐぅーー」・・・行きます」
僕のお腹の音が鳴り響き続けた。うー、恥ずかしい・・・
ー希sideー
「希さん!ラーメン食べませんか!?ここのラーメン屋、大盛りラーメン食べきれたら、無料ですよ!!」
「へぇー、確かに美味しそうな匂いがするね、ほな、ラーメンにしよか」
ウチらは、結柊君がお腹を空かせたため、商店街で、早めの昼食を取ることになった。結柊君のお腹の音、可愛かったわー♪
それにしても、ラーメンかー、久しぶりに食べるなー、ウチは普通のラーメンやけど、結柊君は大盛りラーメンを頼むようだ。まぁ、食べきれると思うけど・・・
「いらっしゃいませー!!」
中に入ると、活気ある声と共に、鼻いっぱいに調味料や出汁の匂いが漂ってきた。ウチもお腹空いてきたなー
「希さん、こっちですよ!」
結柊君に席を案内され、ついて行き、カウンター前の席に座った。
すると、奥に先客がいた。うん?あの3人は・・・
「「「結柊先輩(にゃ)!!!!」」」
「あれー、凛ちゃん達?」
偶然にもウチらの隣に座っていたのは、凛ちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃんだった。おー、あの、真姫ちゃんが・・・
「3人とも、奇遇だねー、どうしたの?」
「凛ちゃんがラーメンを食べに行こうって言ったので、私達3人で
食べに来たんです。」
「ここのラーメン屋は一度行ってみたかったんだにゃー!!」
「結柊先輩はここで何してるんです?それに、希先輩となんで一緒なんですか?」
「ウチらも同じ理由なんよ、結柊君がお腹空いたって言ったからなー、一緒にいるのは何でやと思うー?」
「それは普通に希さんの・・・むぐっ!?「結柊君はラーメン頼もうな」・・・コクリ」
ふぅー、結柊君が本当の事言ったら面白くないやん、せっかくだから真姫ちゃんをからかってみようかな♪
「?希先輩はラーメン頼んだんですか?」
「うん、結柊君が花陽ちゃんと話してる間にね、えと、質問に戻ろうか、ウチと結柊君はなんで一緒にいると思う?真姫ちゃん?」
「な、なんで、私なのよ!?」
「だって、花陽ちゃん達はもうラーメン食べてるし、一番気になってそうやったからね」
凛ちゃんと花陽ちゃんはラーメンに箸を伸ばしていた。花陽ちゃん、ご飯の量が多いね・・・
「希先輩って結柊先輩の彼女なんですかー?だったら休日に一緒にいてもおかしくないでしょ?」
「さぁー、どうやろうな〜」
「・・・はぐらかさないでください」
「ふふっ、まぁ、真姫ちゃんが思ってるような関係ではないよ、ウチらは?」
「・・・そう、ならいいわ」
「もしかして、結柊君の事好きなんー?」
「ばっ!?ち、違うわよ、ばっかじゃないの!?」
「顔紅いでー?」
「!!もう、知らない!!」
あー、あっち向いちゃった。まぁ、丁度真姫ちゃんにもラーメン届いたし、話は終わりやな。ふふっ、結柊君は相変わらず女の子に好かれるね。ウチのライバルがどんどん増えていくわー
まぁ、当の本人は全く気づかないんやけどなー、と思いながら結柊君を見ると、
「結柊君、頼んだん?」
「はい、後は待つだけですね」
2人一緒に待っていると、頼んでいたラーメンが来た。うーん、魚介のいい匂いやなー、ウチが頼んたのは、魚介系のスープの塩ラーメンだった。意外と量多いけど、食べきれるかな・・・
うん、美味しい!あっさりしていて、見た目よりは麺が細くて食べやすいし、具材も野菜多めでそこまで多くない。ウチはお腹空いていたのもあって、いつもより早めに食べ切った。
横を見ると花陽ちゃん達も食べ終わったらしく、今はおしゃべりしている。ふと、花陽ちゃん達がこちらを見ると、驚いていた。
まぁ、結柊君が食べているのは、大盛りラーメンやしな・・・
「希さん、もう食べ終わりましたか、ちょっと待って下さいね、今食べ終わりますから」
「いや、ゆっくりでええけど・・・え、もう食べ終わるん!?」
器の大きさかして、軽く10人分を超える大きさやし、麺だけでなく具材も多かった。チャーシューとか一塊入ってたけど・・・
あ、器を持ち出した。もう、麺と具材は食べ切ったんやね・・・
「ふぅー、美味しかったー、ごちそうさまでしたー」
「結柊先輩・・・凄い」
「なんで、あんな量食べられるのよ・・・」
「凛、結柊先輩を尊敬するにゃー」
いくらなんでも、早いんとちゃう!?だって、ウチらが食べ終わるとほぼ同時って・・・
見れば、店員さんとか、信じられない様子でこっちを見てるよ!?
「いやー、まだまだ足りないですので、もう一杯頼みますか!」
「もう、勘弁してください!!!」
あ、店員さんが泣き目で、頭を下げてきた。まぁ、気持ちは分かるよ
とりあえず、ウチらは全員こう思った。
((((結柊(先輩)って本当に同じ人間・・・・・・!?))))
ーー
ラーメン屋で、真姫ちゃん達と別れてから、ウチらはあるショッピングモールに来ていた。ここでは買い物をすることになってるんや。
「希さん、今日は何買うんですか?」
「そうやね、服とか食材かな〜」
「食材・・・そういえば希さん1人暮らしでしたっけ?」
「うん、そうやけど、なんで、わかったんー?」
「うーん、なんとなくですかね。・・・希さん寂しくないですか?」
「まぁ、寂しいけど、ウチには、絵里ちや結柊君がおるしな」
「僕でよかったら、いつでも遊びに行きますよ」
「ふふっ、ありがとなー、うーん、生物とか買うかもやけん、先に服売り場に行こか?」
「了解でーす」
ー服屋にてー
「結柊君、これとこれ、どっちがええかな?」
「これですね」
「じゃあ、これとこれは?」
「うーん、これですかね」
結柊君に選んでもらった服は薄紫のシャツに、ショートズボンと、
あまり、服として簡易すぎた。まぁ、こんなもんでいいかな?
「希さん、あまり、僕のセンスを信じない方が・・・」
「いやいや、ウチもこんなもんかなと思ってたし、それに、これは練習用やから」
「練習?何のですか?」
「それはまだ秘密や♪」
「???」
まぁ、そのうち知る事になるけど、まだなんや。µ’sが完成するまでは・・・な。
µ’sには、後3人が必要なんや。その内の2人が入るまで、ウチはまだ入るわけにはいかないんよ。それに、あの2人を入れるには、君の力が必要なんよ。真姫ちゃん達を入れた時みたいにね・・・
希の考えとは裏腹に、結柊はまだ考えていた。
ーーー
服を買い終えてから、食材も買い、ウチらはショッピングモールを後にして、今は秋葉原に向かっていた。
「そういえば、結柊君は、AーRISEは知っているん?」
「もちろん、知ってますよ。スクールアイドルの頂点ですから」
AーRISE・・・スクールアイドル界のトップに君臨するUTX学院のスクールアイドルで、綺羅ツバサ、統堂英玲奈、優木あんじゅの3人がしており、彼女達の存在がUTXを支えていると言っても過言ではない。UTXには、毎年、入学希望者が絶えないほど多いんや・・・その結果、音ノ木坂に入学希望者が減少しているのも事実・・・
ちなみに、秋葉原の至る所にAーRISEのポスターが貼ってあり、ビルのスクリーンには、MVも流れている。
・・・µ’sもこのぐらい人気が出るようになればなー、その為にも絵里ちがµ’sには必要なんよ。けど、絵里ちはスクールアイドル自体を否定しているし。色々彼女達とぶつかってしまう。
生徒会として、廃校阻止の運動をしようとしても、何度も理事長には断られてしまう。その理由はウチには、わかる。絵里ち本人は気づいてない。結柊君なら気づかせてくれるかな?
「希さん、ここ寄りましょう!」
「へっ!?・・・ここは、メイド喫茶?」
考え事に集中していて、声を掛けられるまで、気づかなかった。
「結柊君、メイド喫茶行きたかったん?」
「うーん、行きたいほどまでではないですが、少し休憩したいかなって・・・休んでいきません?」
「そうやね、少し休んでこか?」
ウチらは、メイド喫茶に立寄る事にした。
「おかえりなさいませ、ご主人様、お嬢様!!」
へー、メイド喫茶ってこんな感じなんか・・・お嬢様って言われるのも新鮮やなー、そういえば、メイドさんの声どっかで聞いたような・・・
「こ、ことり!?な、何してるの!?」
「えと、ゆ、結柊くん?」
目の前には、メイド姿のことりちゃんがいた。
ー結柊sideー
「ぴいっ!!!!!!!!」
「ことり!?あ、ちょっとー!!!」
目が合った瞬間、変な声をあげ、奥へ行ってしまった。
「なんで、ことりちゃんがおるんやろな?」
「僕もびっくりです。ここでバイトですかねー?」
そう考えてると、メイドさんが僕達を席まで案内してくれた。
「まぁ、人間いろいろあるんや」
「それにしても、メイド服のことり、可愛かったですね!!」
「そうやねー」
あれ、希さんがいきなり、不機嫌になった?うーん、変な事言ってしまったかなー?とりあえず、機嫌を直してもらわないと・・・
「希さん、この、W♡ドリンク頼みませんか?どうやら、二人用らしいですよ!!」
「え!そのドリンクは多分、カップル用の///」
「カップルがどうかしたのですか?」
「いや!それでいいよ!!」
希さんの了解も取れたので、これを頼む事にした。少し時間がかかると言う事だったので、僕と希さんは少し談笑した。うーん、
さっきから視線を感じるんだけど?ちらと、後ろを見ると、ことりが奥からこちらの様子を見ていた。仕事しなさいよ・・・
「お待たせしました。W♡ドリンクです」
5分経って僕達に届いたのは、カップル用のドリンクだった・・・
ー希sideー
あー、やっぱり結柊君、知らんかったか・・・凄い慌ててるやん
「希さん、ど、どうしましょう!?」
「いやー、ウチに言われても・・・とりあえず飲むしかないやん?」
「すいません、僕が頼んだせいで、恥ずかしい思いを・・・」
と、結柊君は謝ってきてるが、ウチは別に気にしてなく、むしろ、嬉しかった。結柊君のミスとはいえ、やっと、デートらしいことを出来るのだ。いや、一応ウチに考えはあるけどねー、とりあえず、ここでウチを女の子として意識させるチャンスや!!
「では、飲みましょうか?」
結柊君がそう言って、ウチらは飲み始めた。メロンソーダがほどよく甘くて美味しい・・・上のバニラアイスも美味しいな
ふと、目線を上げると、結柊君の顔が目の前にあった。
うわー!!近いな///相変わらず女の子みたいに可愛いなー、ずっと見てたいわ///
ウチの視線には気づかず、結柊君はずっとメロンソーダを飲んでいる
・・・そう言えば、ウチも飲んでるから、これって、間接キスに近いよね///・・・アカン、そう思ったら緊張してきたやん!嬉しいけど///
「希さん?飲まないんですか?」
・・・ウチがこんなに結柊君のことで、緊張しているのに、全く気づかないんやな・・・ちょっとは気にしてくれてもええやん!?
どうにかして、ウチを意識させたいな・・・そうや!!
ウチはアイスをスプーンですくい、結柊君に近づける。
「結柊君、あーん」
「?あーん」
食べた!!はー、食べ方可愛いな///
「美味しいですね、ちょうど、メロンソーダと混ざっていて」
もうー、何で普通の反応なん!?少しぐらい恥ずかしがってええやん!結柊君をジト目で見てると、結柊君はその視線に気づき、
「希さん、あーん」
「え!?あ、あーん///」
「美味しいですかー?」
「美味しいなー」
「ですよね!!頼んでよかったですね!ニコッ」
まぁ、この笑顔だけで十分かな・・・そう言えば、スプーン一つしかないからさっきのあーんのやり取りで関節キスになってるんよね、本当、結柊君は何もわかってないなー、ふふっ♪
この光景を見ていた1人のメイドがいた事には気づかずに・・・
ーーーー
メイド喫茶を後にして、ウチらは近くの公園に来ていた。空はもう黄昏に変わっていて、気温も低くなってきた。
「希さん、本当にここでいいんですか?荷物あるので、家まで送りますよ?」
「いやいや、買い物に付き合ってもらったんのに、流石にそこまでは申し訳ないよ」
本当はウチの家が、少し散らかっているから、見られたくないん・・・
「そうですか?でも・・・」
「もう、女の子の言うことは聞くもんやで?」
「希さんがそこまで言うなら・・・わかりました」
「素直でよろしい!今日はありがとなー、めっさ楽しかったわ!」
「僕も希さんと出かけられて、楽しかったですよ!また行きます?」
「そうやねー、じゃあ、また行こうか?」
「了解です!それではここで解散にします?」
「そうやね、じゃあ、ここで別れようか?」
「では、希さんまた学校でー」
そういって、結柊君が帰って行く。うーん、なんか最後に結柊君に何かしたいな・・・そうや!!
「あ、ちょっと待って結柊君!」
「何でしょう?」
「ちょっと、こっち向いてから、目つぶっててな?」
「な、何ですか!?一応、つぶりますけど?」
よしよし、やっぱ、素直で可愛いな♪今日のお礼だからね?
「チュッ」
ウチは結柊君の頬に口づけをした。流石に唇は結柊君の方からしてもらいたいからね♪
「もう、目開けてええよー・・・って結柊君?」
「は、は、は、ハレンチですーーーー!!!!!!!!」
顔を真っ赤にして走って行った。男の子の反応としては、おかしいけど、結柊君やからね・・・これで、少しはウチを意識してくれるかな?
こ、これでも恥ずかしかったんやからね!?
ー結柊sideー
「の、希さんが僕の頬に、キ、キ、キスを///」
すぐに走ってしまったが、身体全体がもの凄く熱い。まさか、希さんがあんなことするなんて・・・学校で会ったら気まずいよ///
そもそも、キスというのは、好きな人同士が行う事のはず・・・最近の若者はそれをわかってない。軽い気持ちでする輩の気が知れない。
第一、僕には、恋愛をしたことないから、そういう気持ちはわからない。・・・恋愛の知識ないからね・・・
結柊はまだ、希の気持ちに気づかない。今は・・・
プルルルルルル〜 、うん、電話?ことり?
「もしもし、ことり、どうしたの?」
「結柊くん、今大丈夫?」
「うん、もしかして、今日のこと?」
「うん・・・今日は隠れてごめんね・・・それで、今日見たことは穂乃果ちゃん達には内緒にして欲しいの」
そう言うことりの声に、違和感を覚えた。あれ、ことりってこんなに自信がない子だったかな?
「あ〜、大丈夫ー、言うつもりはないよ、誰にも内緒にしときたいことはあるからね」
「よかった〜ありがとう、結柊くん」
「何か困っているなら、相談してね、ことり。1人で抱え込まないでね?」
「何のことかな?」
「うんうん、なんでもないよ?それじゃ、またね」
ことりとの電話が終わり、結柊は自分の家に帰っていく。
ことりの悩みを結柊が知るのは、もう少し先の話・・・
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
いやー、結柊は初心すぎますね・・・
さぁ、今回で希を意識し始めた結柊ですが、まだまだ恋愛についてはわかりません。彼が、恋愛をわかるようになるには、もう少し時間が必要です。
私にも、勉強と趣味の時間がもう少し必要です。
次回は海未と勉強会です。2話連続オリジナルですが、本編とは少しだけ絡むかもです。よろしくです