北の異民族、ヌマ・セイカの地。そこは、槍を持てば全戦全勝と言われた彼は、今、帝都の将軍、エスデスに膝まずいて、靴を舐めていた。それを見る帝都の軍人ーエスデスの部下達。
「こんな物だったか・・・」
そう言うと、エスデスはヌマ・セイカを、ハイヒールで蹴りつける。
「死ね」
ハイヒールが靴にめり込み、息絶えた。それを見ながら、一人の青年が近づく。
「あれ?もう殺しちゃったの?」
彼の名前は、ショウヤ。若き三人目の将軍であり、エスデス隊の副隊長でもある。
「ああ、ショウヤか」
「うわヒッド。それは無いでしょ、エスデス・・・」
帝都一のドS軍人であるエスデスに、タメ口で話すショウヤ。内心ビクビクしながら、部下達が見守る。そんなことも気にせず、ショウヤはエスデスに報告する。
「エスデス。帝都からお呼びが掛かっている」
「そうか」
「さて、それじゃあ、帝都に向かいますか!!」
「そうだな」
「・・・あのさ、もう少し、空気読まね?」
,,,,,,,,,,,,,,,,,,
場所は変わり、ナイトレイドアジト。とある部屋に、カタナとブラート、イエヤスがいた。三人の中心には、二対の剣が刺さっている。カタナが、
「イエヤス。準備は良いな?」
「ああ。何時でもOKだ!!」
「良し、じゃあ、剣を抜いてくれ」
「おう!」
そう言うと、イエヤスが鬼籍王の場所まで移動する。そして、剣の柄を握る。
「良いか!心を強く持て!!鬼の誘惑に負けるな!!」
「ハァ。いくぞ!」
そう言うと、イエヤスは鬼籍王を抜く。
「俺に力を貸せ、鬼!!」
イエヤスを、光が包み込む。
,,,,,,,,,,,,,,,
目を開くと、真っ白な空間にいた。イエヤスの目の前に、少女がいた。
「サヨ!?」
急いでサヨに近づく。腕を掴もうとするが、すり抜けてしまう。すると、後ろから声が聞こえてきた。
「酷いよ、イエヤス。私だけ死んで、イエヤスは生きているなんて」
「!?」
次は目の前に現れる。サヨがイエヤスに抱きつく。
「力を欲しているんでしょ?」
「・・・」
「なら、私を受け止めて?そうすれば全てーー」
「お前、誰だ?」
サヨの言葉を無視し、イエヤスが聞く。
「お前、本当に、サヨなのか?」
「・・・・・」
「鬼。俺が欲しているのは、ただの力じゃない。大切な、仲間を守る為の力だ。だから、力を貸せよ。鬼!!」
空間が壊れていく。最後に、鬼の声が聴こえた。
「ー我、汝の為に力を尽くそう。何時でも呼ぶが良いー」
,,,,,,,,,,,,,,,,,,
「お。目、覚めたか」
目を覚ますと、目の前に、ブラートがいた。思わず飛び蹴りを食らわせてしまう。すると、ブラートが遠くに吹っ飛んでいった。
「え?」
驚く程に、身体能力が、上がっていた。
「おお。スゲッ。さすが、鬼と契約した者ってか?」
ブラートが近づいてくる。次の瞬間、ドッと疲れが出てきた。
「あれ、なんか、疲れが・・・」
「契約の反動だろうな。今日は絶対安静だ」
「おう。わかった」
部屋に戻ろうとした時、カタナがこちらに言ってきた。
「ああ、そうそう。適合おめでとう!、イエヤス!!」
「ッ。おう!ありがと!!」