カタナが目を覚ますと、そこは見知らぬ場所だった。
「ここは・・・?」
カタナが手元を見てみると、阿朱羅丸が無かった。ハッとして、周りを探そうとすると、一人の女性が部屋に入ってきた。
「あ、目が覚めたんですね」
「あんたは・・・?」
「私はスピア。チョウリの娘です」
「チョウリ元大臣は、無事なのか?」
「はい。お陰様で」
右腕を見てみると、鬼呪の侵食が進んでいた。これは、50%位だろうか。侵食のアザが、右肩までひろがっていた。
(もうそろそろ、限度を考えなくちゃな)
鬼人になってしまう。そのアザに気づいたのか、スピアが聞いてくる。
「そのアザ・・・。失礼かと思いますが、そのアザは・・・?」
「鬼呪の侵食だよ。言われてもわからないだろうけど・・・。ところで、俺が持っていた刀は」
「父上が預かっています。こちらに来て下さい」
そう言うと、スピアはカタナをチョウリの下へ、案内した。
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ある部屋。チョウリは帝都に関する資料を読んでいた。そのページには、[ファントム]について、書いてあった。
「父上。カタナさんを連れて来ました」
「おお。入ってくれ」
そう言うと、スピアとカタナが入ってきた。
「失礼します」
「カタナ君。良かった、目を覚ました様だな。3日目を覚まさなくてな。心配したぞ」
「3日!?」
まさか、ここまで目が覚めなかったとは。ナイトレイドに帰った後、大丈夫だろうか・・・。
「助けに来てくれて、有難う。おかげで、娘を殺されずにすんだ」
「もっと早く着けば、兵士の皆さんも殺されずにすんだんですが・・・」
「いや。あの三獣士相手では、結果は変わらんかった。なんせ、三獣士は、エスデスの部隊だからな」
「・・・・」
チョウリが、話を変えて、
「さて、ではご飯としよう。カタナ君も、座りたまえ」
「では、お言葉に甘えて」
元大臣とはいえ、偉い人との食事会、緊張するな・・・。
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食事会で分かった事、それは、チョウリは物凄い親バカだと言う事。
「でな。スピアはその時と来たら・・」
「へ~~」
「父上、恥ずかしいから、やめて下さい!!」
結構凄い話ばかりだった。なんでも、スピアは強盗を1人で捕まえた事があるらしい。
「凄いですね。そこらの男では、相手にならないでしょう」
「そうじゃな。そのせいで、なかなか男が見つからない、と言うのが、多少困り物だが・・・」
「父上!!」
そう、この話は、ここで止めさせておくべきだったのだ。そうすれば、あんな事には、ならなかったのに・・・。
この話のせいで、なってしまった事とは?