カタナは、レオンが言っていたティターンアジトに来ていた。事情を話すと・・・
「あはははは!」
「ホント、笑い事じゃ無いんだけど・・・」
「いや、まあ。気に入られて、良かったじゃないか」
「まあ、報告は以上だ。帰るぞ」
「まて、カタナ」
何時になく真剣な表情で話す。
「お前が会ったっていう男。ショウヤって言ったな」
「ああ」
「そいつ、将軍だよ」
「なに!?」
まさか将軍だとは。
「そして、三獣士についてだが、多分また来るぞ」
「護衛任務でか?」
「多分、だがな・・・」
カタナが嫌な予感を感じ、空を見上げる。
(三人共、無事で帰って来いよ・・・)
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その三人は、まさに今その三獣士と戦っていた。
「俺は、あの白髪の男をやる!お前らは、残りを頼む!!」
「「おう!!」」
そう言うと、イエヤスはダイダラに勝負を挑む。
「相手はお前か!良い経験値、貰えると良いな!」
「鬼呪帝具、展開!来い!!鬼籍王!!」
そう言うと、空っぽだったイエヤスの手に、双剣型の鬼呪帝具、鬼籍王が現れる。手に持つと、自身の身体能力が上昇する。
「行くぜ!!」
「来いよ!!」
斧を振り上げて来る。鬼籍王をクロスし、防御すると、地面が軋む。
「それ、帝具かよ!!」
「正解だ![二挺大斧]ベルヴァーグ。すげえ破壊力だろう?」
「そうだな。だが、俺の方が、速い!!」
鬼呪の技を展開する。リミッターを解除。目が緑に変わり、鬼籍王の刀身も緑が増す。そして、スッ、とイエヤスは剣を掲げた。
「奥の手」
すると、鬼の様な何かが、剣から出てきた。
「行け!!」
鬼がダイダラを襲う。すると、ダイダラはそれを避け、ベルヴァーグを2つ、投げてくる。
「クッ」
それを寸前で避け、真っ直ぐ突っ走る。すると、ダイダラがニヤリとした。後ろから、斧が飛んでくる。
「ヤバッ」
「終わりだぁぁぁぁ!!!!」
しかし、それはイエヤスに届く事は無かった。イエヤスの鬼がベルヴァーグを受け止めたのだ。そのままダイダラを切り裂く。ドサッとダイダラは倒れた。鬼呪の技を終了すると、一気に疲れが出てくる。それを堪え、ブラート達を見てみると、ブラートもタツミも勝負がついていた。
「終わったな」
「よし!作戦完了。とっとと帰還しようぜ」
「それは、無理だね」
後ろから、声が聞こえてくる。振り向くと、そこには、一人の男がいた。
「そんな・・・まさか、あなたは・・・あなたまで・・・」
驚くブラートを影の様なものが突き刺す。ブラートは、血を吐き倒れた。
「グハッ!」
「「兄貴!!」」
「クソ!貴様ああ!」
イエヤスが斬りかかるが、
「受け止めろ。真昼の夜」
腰に刺した刀から、さっきの影の様なものが溢れだし、鬼籍王を受け止めた。そのまま、ブンッとイエヤスを吹き飛ばす。ドゴンと物凄い音を出しながら、壁に激突した。
「イエヤス!!」
「タツミ・・・」
ブラートがタツミを呼ぶ。
「お前に、これを・・・」
ブラートの帝具、インクルシオを、ブラートはタツミに渡した。
「お前、なら、使える、はずだ・・・」
「兄貴・・・」
「さあ、使え!それを使って、ダチを助けろ!!」
「ッ!!おう!!」
タツミがインクルシオのキー、剣を地面に突き立てた。ショウヤが止めようとするが、もう遅い。
「叫べ、タツミ!!熱い、魂で!!!」
「う、おおおおお!!」
タツミが、大声で、その鎧の名を呼ぶ。
「イン、クルシオォォォォ!!!!!」
地面から、インクルシオが出現する。それだけでは無かった。
「鎧が、変化している!!?」
ショウヤが驚きの声を上げる。変化した鎧を身に纏い、タツミが勝負を挑む。
「チッ。いくらなんでも、鬼呪帝具使い一人に、帝具使い一人は、えらいだろ・・・」
刀を納める。
「まあ、いい・・・。今日の所は退く」
そう言うと、ショウヤはどっかに消えていった。
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ブラートに近寄り、息を確認すると、もう、死ぬ直前まで来ていた。頬にはアザの様な物が付いてる。おそらく、鬼呪だろう。
「兄貴!」
「おう、お前ら・・・。いき、残ったか・・・」
「ああ、だから、帰ろう。直ぐに戻れば、きっとアリアが・・・!」
「ああ・・・無理だな・・・」
ブラートが、真っ直ぐタツミとイエヤスを見る。
「もう、限界、だな・・・。タツミ、イエヤス」
「なんだよ、兄貴!」
「遺言とか、許さねえぞ!」
「ハハ・・・。ふた、り、とも・・・。どこ、までも、駆け抜けろ!・・・見守って・・・いる・・から・・・・・・よ・・・」
ブラートは、その言葉を最後に、息絶えた。
「兄貴、兄貴・・・」
「そんな・・・」
ブシュと音がし、両腕が痛む。見てみると、侵食が進んでいた。しかし、まだ分からない。薄く、アザになっているだけだ。しかし、侵食は進んだ。つまり、鬼はこう言うのだ。心を強く持たなければ、仲間を失う辛さをも耐えなければ、俺達が喰らってやる、と。
大雨の中、二人の少年の悲しい叫びが、何時までも、響いていた。