ナイトレイドを出てから、しばらくすると、革命軍本部に到着した。入り口には、赤がかった茶髪の美少女がいた。その少女が、こっちに近づいてくる。
「久しぶり、ナジェンダ。そして、そっちが、最近入ったっていう新人ね。私はチェルシー。地方部隊の所属なんだけど、今回、遺跡の案内を引き受けたのよ。これから暫く、宜しく」
「カタナです。こちらこそ、宜しく」
「・・・知り合いなんだから、呼び捨てで良いのに・・・」
「へ?知り合い?」
「・・・本当に、覚えてないんだ・・・」
確かに、何処かで会った事が、有るような、無いような・・・。まだ自分が帝都の人間だった時だろうか・・・。まあ、良い。呼び捨てでかまわないなら、その様にする。
「わかった、チェルシー。これで、良いか?」
「うん。そっちの方が、カタナらしい」
そんな話しをしていると、ナジェンダが、
「チェルシー。目的の遺跡まで、連れていってやってくれないか?私は、少し本部に用があるんでな」
「リョーカイ!!」
そう言うと、チェルシーが案内を開始した。
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暫くすると、謎の遺跡にたどり着いた。
「ここが?」
「ええ。そうみたい」
遺跡に入ると、一人の少女がいた。その少女の手には、大鎌が握られている。その少女の正体は・・・
「カエデ!?」
馬鹿な!カエデは死んだはず!そう想ってると、カエデがこちらに気付き、振り向く。その直後、カエデが大鎌ー四鎌童子の能力である、鬼の創出を使い、鬼を飛ばして来る。
「なっ!?」
チェルシーを突飛ばし、その反動を利用して避けると、バコォンと、遺跡の壁が少し崩れた。と、言うより、穴が開いた。
「クッ!」
すぐさま阿朱羅丸を抜刀する。すると、もう目の前に、カエデが迫ってきていた。四鎌童子と阿朱羅丸が激突する。本来は鬼呪帝具の性質は同じなので、吹き飛ばされる事は無いのだが・・・
ガギイイン!!
という音と共に吹き飛ばされ、壁におもいっきり激突する。
「ガハッ!」
そのまま追撃され、もう少しで殺られると思ったその時・・・
鎌が、止まった。カエデが苦しそうに、
「や、め・・・て・・・。カタナ・・・速く・・・。私は、もう・・・3年前に・・・。速く、しないと・・・」
昔の約束を思い出す。
ーねえ、カタナ。約束ね。もし、私が鬼人化したときは、貴方が、殺して。
ーどうせなら、愛する人の手で、殺されたいの・・・。
目を見開く。覚悟は、3年前に出来てる。カエデは、鬼人となってしまった。もう、人に戻る事は、出来ない。なら、俺が殺してやる。約束を守る為に。過去を、振り切る為に。
しかし、基本、鬼人化した人間を、普通の人が倒す事は、出来ない。体力が違うのだ。どうしようか考えていると、刀から声が聞こえてくる。
ー力を、望むか?
(ああ)
ーなぜ、力を、望む?
(あいつを、チェルシーを、カエデを、帝都にメチャクチャにされてる人達を救う為!)
ー良いだろう。もし、人間を辞めても良いなら、力をやる)
声が、そう言う。なら、答えは決まっている。
「チェルシーを、カエデを、帝都にメチャクチャにされてる人達を救う為に、俺は、人を、辞める!!」
次の瞬間、カタナの侵食率が、臨界点を突破し、鬼の欲望が、カタナを飲み込んだ。