アカメが斬る!ー革命のカタナー(連載休止)   作:刃留兎

52 / 54
第49話  始まりの時

 チェルシーの報告が終わると、ナジェンダが任務の話をし出した。

 

 「さて、安寧道は知っているか?」

 

 「ああ。村長から村を出る時に貰ったのも、その像だった」

 

 ナジェンダの問いに、タツミが答える。

 

 「この安寧道が、近々武装蜂起、つまり宗教反乱を起こす。私達はそれを利用する考えだ」

 

 「ちょ、ちょっと待て!!」

 

 タツミが反論する。

 

 「そうなったら、どれだけの民が死ぬんだ!?むしろ反乱は止めた方が良いんじゃ」

 

 「それは・・・無理だ、タツミ」

 

 「無理って、どういうことだよ、カタナ!!」

 

 カタナの代わりに、レオンが答える。

 

 「腐敗政治は、民を虐げ過ぎたんだ。ここで反乱を止めても、また別の反乱が起きる・・・もう、ここまで末期に来てるんだよ、この帝国は・・・・」

 

 レオンが悔しそうな顔をしながら、そう言う。カタナもレオンも、出来るだけ犠牲は出したくない。だが・・・・。

 

 「そんな・・・」

 

 タツミが呟く。

 

 「まあ、話しは最後まで聞いた方が良いよ」

 

 「なあタツミ。前に話した、バン族の反乱や、北の移民族については、覚えているか?」

 

 ラバックがタツミに聞く。

 

 「ああ。どちらもエスデスに鎮圧されたやつだろ」

 

 「実は、三年前の革命についてもそうだけど、あれらの失敗は、単独で帝国に楯突いてしまった事にある」

 

 するとそこからカタナが話始める。

 

 「帝都の力は増大だしな・・・。安寧道の反乱だって、いつか鎮圧されるだろうさ。そして、多くの血が流れる・・・・」

 

 カタナの言葉をトリガーに、ナジェンダが机を叩く。

 

 「そこで、いよいよ我ら、革命軍の出番だ」

 

 地図の上に置いたコマを動かしながら、

 

 「安寧道の反乱と同時に、私達と同盟関係にある、西の移民族、及びティターンズに攻めいって貰う。良いよな、レオン」

 

 「ああ。革命を成功させる為なら、あいつらも喜ぶだろうさ」

 

 「よし、これで帝都は・・・」

 

 「内外に敵を抱えた状態になる・・・・」

 

 チェルシーの言葉に、ナジェンダが頷く。

 

 「それでも持ちこたえるだろう。そこで、革命軍が蜂起開始帝都へと進軍し、帝国を打倒する」

 

 カタナが手を上げる。

 

 「関所とかはどうするんだ?ここは外れの方にあるし、かなり時間掛かるんじゃ」

 

 「ああ。それについては、心配入らない。行くぞ」

 

 コマを動かし、

 

 「帝国は我々を嘗めている。反乱分子を一点に集めているし、有難いとすら思っている。確かに普通なら、時間が掛かるだろうが、我々は何人もの城の大使と内通している。真面目にやってていて罰せられたケースも多かったからな。話は通し易かった」

 

 ナジェンダは、ニヤリと笑うと、

 

 「驚くぞ。革命軍が無欠解除を繰り返しながら、凄まじい速さで帝都に向かってくるのだから!!だが、それでもブドー大将軍と、その近衛兵が迎撃してくるだろう」

 

 「・・・・・ブドー・・・・」

 

 レオンが苦虫を噛み潰した様な顔をする。

 

 「・・・・迅速に任務を遂行すれば、流れる血も少なくなる。どうだ?納得いったか、タツミ?」

 

 「ああ。突っ掛かってゴメン」

 

 「だが、その鍵を握る安寧道の内部で揉めているらしい。教祖の補佐にボリックという男がいるのだが、こいつが大臣が送り込んだスパイだったんだ」

 

 カタナが気づく。

 

 「なら・・・・」

 

 「ああ。これが今回の任務。私達は安寧道の本部まで行き、ボリックを撃つ。やつは一部の信者に薬を飲ませ、中毒にしている外道だ。遠慮はいらん」

 

 ナジェンダの言葉に、ラバックとスサノオが反応する。

 

 「きっと女をとっかえして遊んでるんだろうな・・・・!!」

 

 「食材に毒を盛るとは、食材に対する侮辱だ・・・!!」

 

 「「絶対に許せん!!」」

 

 「お前たち怒る所が違う気がするが・・・・」

 

 ナジェンダが突っ込む。そして、

 

 「イエーガーズについてだが、あいつらはエスデスが率いている以上、大臣の私兵であることに変わりはない。そこで、今回の任務を円滑に進める為、先に潰しておくべきだ。あいつらは今、全力で狩ろうとしているからな。帝都の外まで誘き寄せ、奴らを撃つ!!」

 

 「いよいよ全面対決って訳ね!!」

 

 マインがやる気に道溢れている。

 

 「中でも、クロメとボルスは機会が有ったら消してくれ、と本部から来てるしな。見知った相手でも戦えるな、タツミ」

 

 タツミが考え込む。そして、

 

 「ああ。標的以外でも戦うことになれば全力でいく!迷いは、ない!!」

 

 皆が微笑む。そしてナジェンダは、次にカタナを見る。

 

 「カタナ。相手にはショウヤも居るらしい。奴は鬼呪帝具の使い手だ。私達では太刀打ち出来ん。恐らく、イエヤスもだ。そこで、もしショウヤがいた場合、お前に任せようと思う。お前が、今回の作戦のキーパーソンだ。いけるか」

 

 カタナは頷くと、

 

 「ああ。奴には借りがあるんだ。全力で殺す!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 帝都。セリューの部屋。セリューとショウヤが対峙していた。

 

 「何故止めたんです、ショウヤさん!あいつらは罪を犯したんだ。罪人は、殺さなきゃ!」

 

 「お前は、あいつらがどうして、あんなことをしたのか、まだ分からないのか?」

 

 質問の答えになっていない!とセリューが怒る。ショウヤは、秘密を喋ることにした。何故なのか、ショウヤにも分からない。彼女なら、受け入れてくれる。何故かそう思った。

 

 「帝都でこんな事が続いてるのは、大臣のせいだ。俺がここに居るのは、この世界の人の均衡を保つ為だ。そして、[セラフ]を殺す為」

 

 「大臣のせい?それに、セラフって?」

 

 「・・・・いつか、分かるさ」

 

 スッとセリューに手を伸ばす。

 

 「目的を達する為に、俺に、力を貸してくれないか?セリュー」

 

 「・・・・・いいんですか?裏切るかも知れませんよ?」

 

 「構わないよ。今は、信じて、付いてきてほしい」

 

 「・・・・・・・」

 

 セリューが考え込む。ショウヤに付くべきか。いや、答えは決まっている。私は、彼の事が・・・

 

 「分かりました。ショウヤさん」

 

 ショウヤとセリューが和解する。ランの声が聞こえる。収集がかかったらしい。

 

 「よし、セリュー、行くぞ!」

 

 「はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -人がいずれ朽ちゆく様に

 

 -国またいずれ滅びゆく。

 

 -新国家の誕生を望む者達と、

 

 -国を守る者達

 

 -思想、理念、目的、全てを違えた彼らは、

 

 -避けられぬ運命によって、衝突の日を迎える。

 

 -鬼呪、セラフ・・・

 

 -謎が深まるなか、

 

 -必殺の武具をその身に纏い、

 

 -決戦に挑む!!  

 

 

 

 

 

 

 -革命の物語が、遂に始まった・・・・!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。