(平和、だなぁ)
目の前の湖ではしゃいでいるタツミ達を見て、カタナはそう思った。
(本当に、平和だ)
嵐の前の静けさ、というものかもしれないが、決戦前とは到底思えなかった。
今回の任務は、イェーガーズを誘き出す為にアカメとマインが人目に付かせる、というものだった。その為、カタナ達はやる事が無いのである。結果的に、自由時間という事になった。
カタナがボーッとしてると、チェルシーがやって来た。
「ねえ、カタナも遊ぼうよ!!」
チェルシーの目がキラキラしてる。
(こういう所って、子供っぽいよなぁ)
カタナがそう思うと、チェルシーがほっぺたを膨らませながら、
「今、子供っぽいって思ったでしょ・・・」
「ギクッ」
思い切り考えを当てられたので、カタナが冷や汗をかく。その様子を、チェルシーは、ジーッと見ていた。
「あ、遊ぶんだろ?は、速く行こうぜ!」
「何か、気になるんだけど、まあ良っか」
チェルシーのジト目に堪えきれず、カタナはチェルシーの手を引いて湖へと向かう。チェルシーは最初はジト目だったが、まあ良いか精神で元に戻り、カタナと湖へと向かった。
場所は変わり、イェーガーズ。ショウヤ達はナイトレイドの報告を受けた為、その作戦会議を、とある町で行っていた所だ。
「ナジェンダは東へ、アカメは南へ・・・ここに来て、やつらは二手に別れた様だな」
「東へ行けば、安寧道の本部であるキョロク。南へ行けば、反乱軍の異議が掛かっている都市。何れにしても、きな臭いですね・・・」
エスデスの言葉にボルスが頷く。
「急いで行けば、直ぐ追い付けます。行きましょう!!」
「落ち着けウェイブ。それじゃあ、奴の思うツボだ」
急かすウェイブを、ショウヤが宥める。
「アイツは中々に往生際が悪いからな・・・。下手に打つと返り討ちにされる」
「そう言う事だ。それにナイトレイドは帝都の賊。地方には手配書が回っていないので、油断して顔を出した所を追跡され、挙げ句に二手に別れた所も目撃されている。余りにも都合が良すぎないか?」
「はい。高確率で罠でしょう」
エスデスの言葉にランが答える。
「私達を、帝都から誘き出して倒そうと!?」
セリューがそう言う。するとセイトが、
「ねえ隊長さん。とりあえず奴らを追いませんか?この場合は、二手に別れるべきだろう」
「そうだな。じゃあ、振り分けをする」
セイトの意見に賛成し、エスデスは振り分けを開始した。
ナジェンダ追跡班ーエスデス、ラン、セリュー、セイト
アカメ追跡班ーウェイブ、クロメ、ボルス、ショウヤ
振り分けが完了すると、イェーガーズは二手に別れ、追跡を開始した。
次回、遂にイェーガーズ戦スタート!!