≪この機体の名は…蜃気楼です≫
ふむ…俺が今居るのは機体の中という事か。
蜃気楼、良い名前だが今はそんな事よりもこの状況をどうにかしなければならない…街中に行き成りこんな訳の分からないISの様なモノが出現したら、間違いなく国の警備が動く。
この場合はどうなるんだ?ISが航空自衛隊の戦闘機のようにスクランブル発進して此方に向かってくるのか、それとも普通にヘリコプターやら戦闘機やらなのか…。
いずれにしても、早いうちにこの機体から降りないと最悪攻撃されて終了だ。
唯一有難いのは、機体の中にいるというのに変なモニターの様なモノで正面が見えるという事、それから探知機?で何かが接近してくると分かるようになっていることか。
降りる、というか機体を解除する方法ってどうすれば…USBキーみたいなやつを抜いてみる、いやそれは少し危険だな。
目の前にめっちゃモニター出てるし、オプションやらウエポンやら映ってて訳が分からない…。
取り敢えず、オプションを押してみると
≪打ち込みのタイミングを設定してください。お手元のキーボードの光った部分を押し、終わりの合図が出るまで続けます。その間の操縦はオートモードに変更されます。オートモードから自操縦とその他操縦モードに切り替える事が可能。…それではタイミング調整開始します。≫
おぉ!キーボードの右端が光った。
軽く押すように触れてみると≪ポン≫と心地の良い音がして今度は左下が光る。
成程ドンドン押していけばいいんだな?こういうのは結構好きだ、最高記録を狙ってみよう。
記録とか無いけど
≪これで調整は終了です。次に、操縦のオート化を解除できますが、自操縦に切り替えますか?YES・NO≫
これは…NOだな。
こんなところで操縦ミスったら下の人たちが危ない。
さて次は、weapon…武器か。うーん、行き成り武器を乱射されたりすると怖いんだけど大丈夫かこれ…まぁモノは試しだ、行き成り乱射はないだろう。
見るだけ見れば大丈夫だろう。
≪現在保存、使用できるモノは此方のリストになります。≫
【ハドロン砲、スラッシュハーケン、拡散構造相転移砲】
何だか物凄い厳つい武器名が出現したけど…これ使ったら街が火の海とかないよな…?
それにしても…何か気になる事がある、この機体の言っている事『現在保存、使用できる』っていうのは、つまり後々何かしらの条件を満たすと新しい武器を使用できるという事なのだろう。
よくよく見てみると、現在使用できる武器は光っているが下の方にある幾つかの武器…人の名前っぽいけど武器なのか?これは暗くてタッチしても何の反応も示さないのだ。
何となく現在使用出来ない武器を何度もタッチしていると、再び機体の説明が始まった。
≪ランスロット・アルビオン、
実績…?つまり何かしらの行動をこの機体で起こさないと一生この二つは使えないという事か…。
若干気になるけど、完全に人の名前なんだよなぁ…まさかめっちゃ強い人が出てきて無双してくれるとか?そこも気になるが、俺の心を擽ったのはその下、【ナイトオブラウンズ】とか言う武器だ。まず名前が気に入った。それに特殊な状況下という所が、何か最終兵器って感じがして凄く良い!!
おっと年甲斐も無く燥いじまったぜ…。
≪不明の回線元から、通信が届いています。接続しますか?≫
一人でニヤニヤしていると、突然蜃気楼が業務連絡の様な事を言い出した。
不明な所から通信…?もしかして、保安部隊みたいな所からの通信だろうか…?取り敢えず出ておいて損は無いだろう。
「繋いでくれ」
≪了解しました。通信まで、3・2・1---≫
『もしもし~?行き成りだけど、勝手にルルーシュ様の蜃気楼を作成して、挙句に使ってるお馬鹿さんにちゃんと繋がってるかな?もし、ちゃんと繋がっているんだったら早急に、早急に!蜃気楼を降りてくれない?降りてくれないと、束さん何するか分からないよ…?』
なにこのウサ耳怖い
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
束side
「嫌になっちゃうなぁ~…何処の国も馬鹿ばっかでさ。」
束さんのISを解析して随分と好き勝手に、量産しているみたいだけど性能がダメダメ。
こんな性能のモノを何個も量産したって何の意味もない。
「はぁ…えいっ!」
何だか気分が晴れない時はベッドで横になるのがやっぱり一番!
そしてベッドに入ったら…じゃじゃーん!!【コードギアス lost colorsR2】前作のlost colorsから大分月日が経って発表された新作なのだ!
何て一人でテンションが上がっちゃうぐらい、コードギアスが大好きな束さんなんだけど~今作は既にネタバレを見ちゃったから一つのルートの最後はもう知ってるんだよね…。
あー!何で我慢できずにネタバレ見ちゃったんだろ…勿体ない!
「さて早速…ルル君に会いに行かないとね!」
ルル君とは、コードギアスの主人公ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア君の愛称(束名称)である。
『束様!束様!未確認機が出現、出現!!』
「なんだよぉ~もう!こんな時に空気が読めないお馬鹿さんだねっ!!」
いざ、とlost colorsR2をセットした瞬間机の上に置いてある世界各地の状況を知らせる、ミニ探査機の一つが煩く騒ぎ出す。
軽い口調で愚痴を零したけどこれでも結構、束さん頭にきちゃってるからね?
未確認機だか何だか知らないけど、どうせ下品な代物な事は間違いない、折角だしとっておきの機体を向かわせて墜落させてあげようかなぁ。…うん!相手の態度次第では撃ち落とす方向で行こう。
『束様!!束様!!未確認機が出現!!』
「うんうん、分かったから少し静かにしててね~」
ガチャリと探査機を停止させて、問題の未確認機が出現したポイントを映すモニターへと目を向ける…と。
「…え?」
其処には何度も何度もアニメで見た、最強の防御力を持つ小型要塞
「え、えええぇぇぇぇッ!?!!??」
何で!?蜃気楼が何で現実にあるのっ!?!?これは夢、もしかしたら何処かの国が完全再現したのかも?いやいや有りえないでしょ!!
束さんでも完全に再現するのは不可能だったのに…一体誰が?
でも流石に武器までは再現出来ていないはず、ていうか出来てたら束さん以上の天才だね…。
それにしても、蜃気楼を完全再現できたのは褒めてあげるけど操縦者がルル君じゃないのは許せないかな~?
ていうか何処の馬の骨とも知らない奴が蜃気楼に乗るなっ!っていう話だよね。
「通信を、っと」
試しに蜃気楼の内部機構にハッキングを試みると、完全に遮断されてしまう。
流石だね…でも何としても通信には出てもらうよ。
『接続完了しました。』
おろ?普通に出てくれた。
普通怪しいとか考えて出ない筈なんだけど…ま、いっか!今は誰が操縦してるのか顔を見て、後々痛い目見てもらうっていう事に全力を注ぎたいからね。
「もしもし~?行き成りだけど、勝手にルルーシュ様の蜃気楼を作成して、挙句に使ってるお馬鹿さんにちゃんと繋がってるかな?ちゃんと繋がっているんだったら早急に、早急にっ!蜃気楼を降りてくれない?降りてくれないと、束さん何するか分からないよ…?」
ついつい怒りで興奮して早口で捲し立てちゃったけど、ちゃんと聞こえてるよね?
聞こえてなかったらもっと大きい声で何度でも言ってやるけど。
それにしても、う~ん…相手からは束さんの顔が見えちゃってるけどコッチからは見えないなぁ。内部カメラの方に重点的に弄ってみないと駄目みたいだね。
束さんを少しだけ手こずらせる何て、蜃気楼の開発者はちょっとは出来るみたいかな?
「もしも~し!!蜃気楼の操縦者さん、聞こえてる?さっさと降りてくれないと、君の国籍から何から何まで全部消去しちゃうぞっ!」
相手も少しぐらい反応しても良いと思うんだけど、もしかして挑発されてる?
ていうか、多分そうだね。あーあ、知~らないっと。
「もう君、許さないから」
自分でもゾッとするような声が出た気がするけど、今はどうでもいい。
ルル君を侮辱する、蜃気楼の操縦者を消さないとこの怒りは収まらないよ。
まずは、ゴーレムでも送って撃墜してからジックリと操縦者を料理する事にしよう、では早速…。
『ちょ、まっ!』
向こうで何か話そうとしているような雰囲気は伝わってきたけど今更遅いよ。
もう束さん、絶対に許さないから。
ゴーレムの出撃命令を出しつつ、蜃気楼の内部カメラにハッキングすることも止めない。まぁ、顔さえ見れちゃえばゴーレムを出さなくてもいいしねぇ…。
「さて…ゴーレム、出撃ぃ♪」
『ちょっと待ってください!!先ほどは考え事していたので返答が出来なかったのです。私も自分の状況が理解できず情報が欲しかったところなので、貴方と話がしたい。』
ピタリと体の動きが止まる。
この声…る、ルル君?
蜃気楼を完全に再現したと思ったらルル君の声まで完全に再現した、の?
ルル君の声優さんは行方不明だし…。
そして内部カメラのハッキングが丁度終了し、蜃気楼の内部が映し出される。
そこには…
その顔を見て私の意識は脳の許容範囲を越える歓喜により、闇に落ちていったのだった---
急ピッチで書いたせいで訳ワカメ。
もう一度コードギアス全部見直そうかなぁ…