3/21 晴れ(私の心は大嵐)
朝、カサカサっという音で目が覚めた。 目を開けた私の視界にはフナムシ達が、昨夜やけ食いに開けたポテーイトチップスに群がり食い散らかしているワンシーンが映った。
刹那、私の脳裏は過去にないほどに早く回転し、眼前の惨事についての対応を考え始めた。
1、悲鳴を上げパニックになる。
2、自分を落ち着かせる為にお経を唱える。
3、お母さんにテレホンし、対処策を求める。
4、無慈悲に、楽しい提督指南書で叩く。
5、小さき隣人達を受け入れ、愛でる。
って!?ないわー!!3は有りだけど、2、4、5ないわー!! フル回転する私の脳味噌。 しかし、私はミスをした。 とてつもないミス、音をたててしまったのだ。
それはちいさな、本当に小さな衣擦れの音。 しかし、微かに波音が聞こえるくらい静かな
そして次の瞬間、
そして、その暴れっぷりを見た私もまた、悲鳴を上げながらボロいプレハブのドアを蹴り破り外へと声にならない声を上げながら逃げ出した。
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午前8時 工廠(予定地)
草むしりをする間、アレに効くかは不明だがバ○サンを部屋に焚くことにした。 効くといいなぁ。
とりあえず、草むしりをと来たものの……あまりの荒地に心が挫けそうになった。 だって……草むらなんだもん。 そう、工廠建築予定地は見事な草むらと化していた。
土が見えないほどに草が生い茂り、萌える緑が、清々しさすら感じさせる。
「心が折れそうだよ……」
誰に言うでもなく、私はボソリと呟きを溢した。 まぁ……ぼやいた所で、草むらが消えるでも無しと奮起し、私は草むしりを始めた。
草→抜く、草→抜く、草→抜く、草→抜く。 以下ループ。
草むしりなんてする予定はなかったので、もちろん軍手や草むしりに適した服すらなかった。 仕方ないから、配給された提督用の制服と海軍学校を卒業した時に新米提督へと贈られた純白の手袋を使用している。 元々、提督実務用の手袋のため、草むしりなんかに使うにはほんとに勿体ない……、けど軍手がないから仕方がないの。
一心不乱に草をむしりつつ、今後の鎮守府運営について考える。 まず第一にやらないといけないのは、工廠を作ること。 工廠がなければ艦娘はおろか、武器も設備の拡張もできない。
後日、海軍学校時代の先輩提督から妖精さんを派遣してもらえる予定なのでそれまでには工廠を作らなければならない。 いくら妖精さんでも、工廠がなければなんにもできないから。
しかし、困った事にね。 工廠を作る為の技術も知識も私にはない、あるはずない! だって私、提督だもん! 作れるはずないの。
だったら、職人さんを雇って作ればいい……はずなのだけど、昨日の夜に早速、ここの鎮守府建築担当の提督に連絡をしてみたが、言われたのは驚くべき事だった。
「めんごめんご、大型建造やりすぎちゃってね〜。どうしても建造を成功させてたくてさ〜、君の鎮守府の予算をちょ〜っと使っちゃったのよ、ごめんね」
つまりは、この鎮守府の建築費は既に使い込んじゃったから無いとの事。 乳もげればいいのにな!! って割と本気で願った。
考えれば考えるほど、明るい未来が見えないの。
あー、草むしり、楽しい(泣)
本日の戦果
・鎮守府建築費、全部カット。
・執務室兼提督の部屋のドアの破損。
・食べかけのポテーイトチップス破棄。
・提督実務用新品手袋が泥まみれ+破けた。
・草草草草草草草草草草草草草草草草草草草草草草草草草草、たーくさん草。
総評
・提督辞めたい、お家帰りたい、フナムシ怖い。
新米提督の木乃香はどうなるのかな