親方妖精さんは額の汗を拭うと、脈動している結晶に手を当てはじめた。 どうやら、仕上がり具合を確認しているのだろうと思い、見ていると弟子妖精さんが鉄製の棺みたいなモノを端末で操作しだした。
ピッピッと操作する音が響く、そして暫くするとガチャと音を立てて開きはじめる。
完全に開くのを確認した親方妖精さんが、何やら液体を棺状の箱に流し込み、弟子妖精さんも別の何かわからないが固形物のモノをポチャポチャと中に追加していく。
ある一定まで液体と何かの固形物を入れ終えた二人の妖精さんは、先ほど打ち終えた脈動する結晶を二人で持つと、丁寧に棺状の箱の中へと沈めた。 すると、棺状の箱の中から淡い光がユラユラと出始め、親方妖精さんは棒で軽く数回かき混ぜると、更に淡い光が強さを増し心なしかキラキラとした粒らしきモノが辺りに漂いだした。
親方妖精さんは満足げに頷くと、工具でカーンと棺状の箱を叩いた。 それが合図だったのか、弟子妖精さんがまた端末を操作すると棺状の箱の蓋が閉じた。
「終わった……のかな?」
様子を伺っていると、妖精さん達はトコトコと私の足元に歩いてきて、私を見上げグッと親指を立てニッコリと笑った。
○○○○
あの後、親方妖精さんからまだ完成には時間が掛かると言われたので、妖精さん達が汗を流しにお風呂に入っている間に、私は一仕事を終えた妖精さん達を労うため、おにぎりと冷凍の唐揚げにキンキンに冷えた麦茶を用意した。
先に戻ってきた弟子妖精さんに、親方妖精さんは長風呂だからと教えられたので、先にご飯を食べる事にし二人で食べる事にした。 しばらくすると親方妖精さんも戻ってきたので、すぐに親方妖精さんの分も用意してあげた。
それから食事中ではあったが、妖精さん二人に感謝の言葉を伝えると、親方妖精さんは豪快にニカッと笑い、弟子妖精さんは照れ臭そうにはにかんだ。
昔、研修先で見た妖精さんはあまり人間とは仲は良さそうにはなかったし、どこか淡白な印象しかなかったけれど、ウチの妖精さんはとってもフレンドリーで優しいなぁ、などと思いながら楽しいひと時を過ごした。
数時間後。
突如として、ビィーとけたたましいアラームが鳴り響きだした。 妖精さんを見ると、親方妖精さんがギュッと鉢巻きを締め直し、弟子妖精さんを引き連れ工廠へと走って行った。
私も慌てて後を追う事にし、姿見で服装を正してから後を追い走りだした。
「ハァ、ハァ……妖精さんって、意外と足速いな」
私が工廠に着いた頃にはすでに、二人は作業を開始していて、親方妖精さんが私に気づきこいこいと手で合図をしてきた。
慌てて親方妖精さんの元へ行くと、親方妖精さんがピョンと私の足にしがみ付くと凄い勢いで、私の左肩まで這い上ってきた。 そして、左肩にたどり着くと腰を下ろし、弟子妖精さんに向かい合図を出した。
合図を受けた弟子妖精さんはコクリと頷くと、端末を操作し始めしばらくすると私に向かいこいこいと手を振り出した。
え?と思っていると、親方妖精さんがペシペシと私の頬を叩き早く行けと催促する。 何をさせる気なのわからないけど、恐る恐る近寄って行った。
弟子妖精さんの側に着くと、弟子妖精さんも親方妖精さんと同じく私の右肩まで這い上ってくると、端末の光っている大きめのボタンを指差した。
ーー押せ、ってことかな?
言われるがままにボタンを押すと、ガチャリとロックが外れる音がした後に棺状の箱の蓋が開きだした。
ギィィと音を立ててゆっくりと開き、全開になる頃にいつの間に肩から降りたのか親方妖精さんが棺状の箱の蓋部分に立っており。 これもいつの間にか取り出し持っていた大きめのハンマーを持ち、箱の中へと飛び込んだ。 そしてそのすぐ後に、カァァンと澄み渡った音が鳴り響いとおもったら、箱の中から人影が起き上がってた。
建造の描写がイマイチ掴めず難しいです。