魔法科高校の劣等優等生   作:瑠禍

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第10話

雪華が自分のCADの調整を終えて、寝ようとしていると、妙な気配を感じた。すぐに[[rb:精霊の眼 > エレメンタルサイト]]を使用し、現場に向かう。

 

向かった先では、幹比古が侵入した3人の賊に魔法を放とうとCADを構えているところだった。

 

「(あれじゃ、間に合わないわね)」

 

雪華は、自己加速術式を使い一気に距離を詰め、格闘攻撃で3人を戦闘不能にした。

 

「誰だ!」

 

「私です。司波雪華です。幹比古くん大丈夫でしたか?」

 

「あ、あぁ司波さんか助けてくれてありがとう。」

 

「いえ、幹比古くんが時間を稼いでくれなかったら私も間に合ってなかったです。こちらこそ助かりました。とりあえず、この賊を警備担当に引き渡しますか。私が見張っているので呼んできてください」

 

 

雪華が幹比古が帰ってくるまでに、精神干渉魔法で尋問しようか迷っているとこえをかけてくるものがいた。

 

「大尉随分力を抑えて、取り押さえたな。流石だ。」

 

「こちらの賊はどこの所属の者なんですか?」

 

「最近、ちょっかいをかけてきている、ノーヘッドドラゴンだろう。詳しいことはまた明日はなそう。もう時間が時間だからな。」

 

「ではまた明日、よろしくお願いしますね」

 

そんな言葉をかわし二人は、別れた。

 

 

次の日

昨晩の事件など全く知らない生徒たちが、スピード・シューティングの試合に臨む

 

スピードシューティングのルールと九校戦のルールを軽く説明するとこうだ。

 

空中に設定された、一辺、十五メートルの立方体を、ポイント有効エリアとして

予選までは、制限時間5分以内に標的を破壊した数を競う、スコア型。

本戦からは、紅白の標的が百個ずつ用意され、自分の破壊した数を競う、対戦型となる。

 

尚、モノリスを除く全競技に共通のルールとして

九校の内、三つの学校は二人までしかエントリーできない。

数合わせのため、昨年の成績が悪い順に三つの学校が足切りに遭う。

 

だからどんなに選手が集まらない。つまり、6位までに入らないと……ということだ。勿論、6位滑り込みを狙うようでは、勝てるわけもないのだが。

 

 

九校戦初戦(本戦)スピードシューティングを男女ともにフ1位をとり好スタートをする1高

 

その後も、クラウドボール男子4位、女子1位の好成績となった

 

アイス・ピラーズブレイク予選が始まった。

 

アイス・ピラーズブレイクは

自陣営12本、相手陣営12本の氷柱を巡って魔法で競い合う競技である。先に相手陣営の12本の氷柱を全て倒すまたは破壊した方の勝利というルールだ。この競技には、雪華と花音が選手登録をしていた。

 

雪華は、フィールド脇の台に上がり一礼する。服装は、メイド服だった。

 

・・・・

 

九校戦前、四葉家本邸にて

 

「アイス・ピラーズブレイクとモノリスコードに参加が決定したって聞いたわ。」

 

「はい、お母様その2競技に参加することになりました。」

 

「そこで……お願いがあるのだけど」

 

雪華は、嫌な予感がして一歩下がった。

「この服でピラーズブレイクにでて欲しいの!!!!!」

 

出されたのは、四葉家でも使われている、メイド服だった。

 

「嫌です!なんでそんな恥ずかしい格好しなくてはいけないんですか!」

 

「かわいいからに決まっているじゃない!」

 

「絶対嫌です!」

 

そこで真夜が必殺技をつかう

 

「深雪に言いつけるわよ」

 

「すいません、やらせていただきます。」

 

「あと、決勝は相手が本気の勝負を持ちかけてきた場合に限るけど、マテリアル・バーストを使いなさい。」

 

「はい、わかりました。」

 

 

そんなことがあり、雪華はミニスカメイド服なのであった。

 

壇上に上がるとざわめきが起きる。

雪華が絶世の美女な事と、メイド服にさえも2科であることがわかるように、紋無しのエンブレムをつけているからだろう。

 

試合が始まった

 

初戦雪華vs9高女子

 

9高女子は、振動魔法を得意とする魔法師だった。

 

雪華は、自陣の氷柱に情報強化をかけつつ 基本中の基本の魔法 エア・ブリットで応戦する。

雪華は、圧縮に時間をかけることでエア・ブリットの威力を上げながら相手の氷柱を壊して行った。

 

お互いに、氷柱が一個 相手の氷柱は無傷、雪華の氷柱は半壊状態。誰しもが雪華の負け確信し、相手は勝利を確信した時に雪華は動いた。

 

CADを持ちかえ相手の氷柱に向けたのだ。皆、エアブリットのみで戦ってきた雪華のハッタリだと思っていた。

だがそうではなかった。

 

「(これでギリギリ、土壇場勝利ですね。圧勝しては意味がないんです。手を抜いてすいません。)」

 

振動高等魔法"フォノンメーザー"が相手の氷柱を貫いた。

相手の氷柱は粉々に砕け散り、1戦目第一高校司波雪華の勝利が決定した。

 

その後は、1戦目歴代最速勝利を収めた花音は、2戦目もやられる前にヤル戦法で勝利。雪華は、2科生でも頑張ってます戦法でギリギリ勝利し悠々と天幕に引き揚げて来た雪華たちだったが・・・

 

「……何があったんですか?」

 

何かあった様子であったので

鈴音に、雪華が訊ねる。 振り向いた鈴音の顔は、いつもより表情が固いように見える

 

「男子クラウド・ボールの結果が思わしくなかったので ポイントの見通しを計算し直しているんですよ」

 

「思わしくなかったといいますと……」

 

「一回戦敗退、二回戦敗退、三回戦敗退です。 来年度のエントリー枠は確保しましたが、計算外でしたね」

 

「(優勝が狙える実力の桐原先輩が負けてしまったのね) 」

 

「ポイントが半分とは言え、新人戦の結果が本戦のポイントに大きく関わってくるでしょう」

 

そう鈴音が言い切ると隣で聞いていた雫がいままで以上に気合が入っているのが、雪華には感じ取れた。

 

 

男女ピラーズ・ブレイクと男女バトル・ボードの各決勝が行われる此の三日目は

九校戦の前半のヤマと言われている。

 

本戦3日目

 

摩利が参加してるバトルボードが始まった。

 

レディ……一回目のブザーが鳴る。

観客席が静まりかえった。一拍の、間。二回目のブザー。

そして、スタートが告げられた。

 

先頭に躍り出たのは摩利。

だが予選とは違い、背後に二番手がピッタリついている。少し遅れて、三番手。

「やはり手強い……!」

「流石は『海の七高』」

「去年の決勝カードですよね、これ」

 

しかしカーブに差し掛かり問題が起きた。

 

「あっ!?」

「オーバースピード!?」

 

七高選手が大きく体勢を崩していた。

 

そこで摩利は魔法と体さばきでボードを反転させる。

七校選手に移動魔法をかけ、ボードを弾き飛ばし、相手選手を受け止める準備をした。

 

その同時期にキャッチミスをした際に二人が飛んでくるであろう場所に雪華は向かった。

 

摩利の体に相手の選手の体が触れる。摩利の技術があれば事故を回避できただろう。

不意に水面が、沈み込んだりしなければの、話だが。

 

雪華の保険が功を奏した。

 

雪華は、飛んでくる2人に対して減速魔法をかけようとする。その瞬間雪華の術式は、術式解体で飛ばされた。

そのままの勢いで雪華に向け二人が飛んでくる。

反射的に雪華は、摩利をできとめ 自分に硬化魔法をかけ、そのまま後ろの壁にぶつかった。

 

………

雪華と真由美は、競技終了後病院に向かっていた。

 

「すいませんでした。私が不甲斐ないばかりに」

 

「雪華さんは良くやってくれました。そのおかげで摩利は足首の捻挫だけで済んだ。だからありがとう」

 

病院に着き真由美が話しかける

 

「・・・んっ」

「摩利、気がついた? 私が誰だか分かる?」

「真由美、何を言っている? そんなことは訊くまでも………あ」

 

自分の言葉を言い終える前に、真由美の質問の意味、現在の状況に自分で思い至った。

「ここは病院か……」

「ええ、裾野基地の病院よ。良かった……意識に異常は無いようね」

 

「頭をうったわけではないけれど、揺さぶられた衝撃で気を失ったから気になってたの。怪我は雪華さんのおかげで捻挫で済んだわ」

 

真由美は一回言葉を切りいう

 

「全治3日。 一日寝てれば日常動作に支障はなくなるけど 念の為に、5日間は激しい運動を禁止」

 

「おい、それじゃあ!?」

 

「ミラージ・バットも棄権ね。仕方ないわ」

 

シーツを握る手に力が入る摩利。

 

「・・・・・・レースはどうなったんだ?」

 

「七高は危険走行で失格。

 決勝は三高と九高よ。

 三位決定戦はウチと二高。

 小早川さん、随分気合が入ってるから三位は取れるんじゃないかな」

 

 

 

「そうか・・・」

 

摩利は、ため息をついて目を閉じた。

 

「摩利……あの時、第三者から魔法による妨害を受けなかった?」

 

「………どういう意味だ?」

「七高選手を受け止める直前に摩利が体勢を崩したのは、第三者による不正な魔法で水面に干渉された所為じゃないのか? ということよ」

 

真由美の言っていることの意味を理解し答える

 

「……確かに、ボードが沈み込む直前、足元から不自然な揺らぎを感じたが・・・ 」

 

「そう、あの時、あなたの足元には

 魔法による事象改変に特有の不連続性があった。でもあの時、七高の選手も九高の選手も、そんな魔法は使っていなかった。 残る可能性は、第三者による魔法」

 

「そういえば、雪華はどうなった。私を受け止めて壁に当たったはずだ!それに雪華の魔法が解除されたようにも見えた。」

 

「雪華さんは大丈夫よ。雪華さんはいってきて。」

 

真由美はドアの外に向けて話かける。

 

「委員長、すいませんでした。」

 

「雪華、怪我はないのか?ピラーズブレイクはどうなった?」

 

「私は怪我はありません。自己硬化魔法身は守りピラーズブレイクは決勝リーグまで勝ち上がりました。」

 

よかった。と言いつつ摩利は雪華を抱きしめる。

 

「あと、あの大会の水面の波動解析もするつもりよ。じゃあ私はもう行かなくちゃいけないから、もう行くわよ」

 

「じゃあ、私も行きますね。」

 

3日目の夜となり

ピラーズブレイクの決勝が行われる

雪華vs花音戦だ。

 

台に上がり二人は、氷柱を挟みにらみ合う。

 

レディ………

 

 

………

 

「雪華、同じ1高同士だけど 本気でやりあおう。雪華も先輩だからなんて気を使わないで私に向かってきてね」

 

「はいわかりました。」

 

2回目のブザーがなる前は、とても長い時間に感じられた。

 

開始のブザーが鳴り響く

雪華はフラッシュキャストで作動させた戦略級魔法、マテリアル・バーストを放つ。

 

「(マテリアル・バースト始動)」

 

試合時間1秒弱

 

雪華の氷柱は無傷。花音の氷柱は全て消し去られた。

 

「雪華、本気で来てくれてありがとう」

 

本戦 アイス・ピラーズ・ブレイク 司波雪華 優勝 。花音の2位で幕を閉じた。

 

 

時は飛んで8日目 モノリスコード

 

メンバーは

 

森崎と雪華と1科男子生徒の宮城のメンバーでモノリスコードに臨んだ。

1戦目は、チームワークも何もなかったが勝利

問題は2戦目の1高vs4高の時だった

 

「お前はそこで動くな」

と森崎が雪華に言い放ち独断専行の突撃を始めた。

 

「司波さん、ディフェンダーお願い。駿を止めてくる。」

 

雪華は、気を集中させながらモノリスを守る。

一人の男子生徒が突っ込んで来た。

雪華は、エア・ブリットをで吹き飛ばし気を失わせた。

 

………

 

それと同時刻 観客席

 

真由美が大きな声をあげた

「森崎君!宮城くん!?」

 

「これはまずいことになりましたね。」

と鈴音

 

「お姉様…」

 

………

 

雪華がじっと待っていると今度は、二人男子生徒が攻撃をしてくる。

その時悟った、あの二人はやられたのかと。

 

一人は、陸津波(くがつなみ)

もう一人は、重力魔法で雪華を地面に固定する。

 

映像を見てる皆は試合終了を確信した。

しかし1高幹部は、この状況になっても負けるなんて、少しも思っていなかった。

 

雪華は、2丁拳銃スタイルになり術式解体で魔法を打ち砕き、自己加速術式を使い陸津波を使った男子生徒の後ろに回る。

そして共振で意識を刈り取り、陸津波をもう一人の選手にぶつけ戦闘不能にした。

 

WINNER 第一高校 の文字がディスプレイ表示され歓喜の声が広がった。

 

予選第三戦 1高vs2高

雪華は一人で戦場に足を運ぶ何故3人でないかと言うと

森崎と宮城が大怪我による理立ちを余儀無くされたからだ。

勿論、メンバーの補充も認められていない。

雪華はCADを抜き、相手がいると思われる方向に向ける

 

 

開始のブザーが鳴り響く

 

「(勝たせてもらうわ)」

 

 

 

 

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