誰でもいいので、ISのモバゲーに山田先生をユニットとして登場させてください。
あの壮絶な
(なんだ、このプレッシャーは・・・)
周りの女子の目線がいつも以上にキツイ!
なんだか、我にチャンスありと言わんばかりのオーラが俺に襲ってくる。
隣にいる相川さんと谷本さんからも、オーラが漂ってるせいで日替わり定食の味が分からない。
でもそれ以上に・・・
「「「・・・・・・」」」
「どうした兄さん。具合でも悪いのか?」
そうだった。俺の隣にはマドカがいたんだ。どうすればこの事態を対処できるか聞いてみるか。
「いや、ただこの視線の中で昼食を食べるのがちょっと・・・」
「安心しろ。もし兄さんに襲い掛かってくる野盗共がいるなら、躊躇いも無く殺すだけだ」
それ事態をややこしくするだけだから。
「それに兄さんは山田先生に頼りすぎている部分がある。山田先生以外の人を頼ってくれ」
痛い所を突かないでくれマドカ。確かに真耶に頼りすぎてた所はあった。だけど、あの三人に振り回される毎日を過ごしたくなくて頼ってしまうんだ。・・・情けない兄だ。
「ところでマドカ。山田先生とはうまく生活できてるのか?」
これは兄として真耶の彼氏として気になるからな。
「問題はないが、寝言で兄さんの名前を言い続けてるのは困る。それにネグリジェやガーターベルト、一部の下着を隠すのはやめて欲しい」
ごめんねマドカ。その原因を作ったのは兄である俺だ。
「あ、織斑さん。ここにいたん・・・です・・・か・・・」
真耶がマドカに声を掛けようとした瞬間、視線が真耶に集中したけど・・・一部の方達の殺気が強すぎる。
「なんですか?」
「実は放課後、補習をしたいのですか・・・」
「安心しろ。補習などしなくても、テストは80点以上を叩きだす」
「そういえばマドカも専用機持ちだったよな」
確かセシリアと同じ武器を使うISだったけど、どうやって手に入れたんだ?
「ああ、そうだが」
「どうやって手に入ったんだ?セシリアと同じ武器を使うってことになると・・・」
「簡単な話だ。私がイギリスに旅行で言った時、ISに関して一番偉い人に妹キャラで褒めに褒めたら貰った」
「待てマドカ!何やってるんだ!?それって国際問題に・・・」
「安心しろ。その人は女だ」
そういう問題じゃなーい!見ろ!セシリアがものすごい嫌悪になってるぞ!
「その女は息を荒げながら、『後始末は私がするから、大切に扱ってね』と言われたから問題は無い」
問題ありすぎだろ!セシリアが笑ってるけど、目が笑ってないから!
「織斑さん。今すぐにでもそのISをイギリスに返却しませんか?」
「別に構わん」
素直に言うことを聞いてくれた。これは兄として・・・
「ISなど拘束具に過ぎん!」
心配するしかない。
その後千冬姉に鉄拳制裁を喰らったマドカは、セシリアを睨みながらも謝ってISを千冬姉に渡して事なきを得たけど・・・
「「「「「じー・・・」」」」」
皆の視線が未だに突き刺さる・・・
放課後を迎え、俺はシャルルと一緒にアリーナでISの訓練をしている。本当は真耶と一緒に訓練をしたかったけど・・・
「山田君以外の人と訓練をしろ。それが無理だと言うなら、箒と一緒の部屋にさせるぞ」
そんな千冬姉の脅迫が来そうだったので我慢することにした。
それにしてもシャルルの教え方もなかなか上手である。
手取り足取り銃の使い方を教えてくれるのは、実に有り難いけど・・・
実は銃のレクチャーは真耶からかなり教わったんだよな。
銃の特性や使い方など、真耶が教えてくれたおかげで銃はそれなりに扱えるけど・・・
イカンイカン。何を考えてるんだ俺は。シャルルがせっかく教えてくれてるんだ。そのご厚意を無駄にしてはいけない。それに真耶以外の人との交流を深める為にやってるんだ。俺も頑張らないと・・・ん?
「ねぇ、ちょっとアレ・・・」
「ウソっ!?ドイツの第三世代型だ!」
「まだトライアル段階って聞いたけど・・・」
アリーナのピットに立っていたのは、黒いISを纏ったラウラだった。
「おい」
「何だよ」
アイツの眼・・・似ている。
「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話は早い、私と戦え」
「嫌だ。理由はねえよ」
戦いたくない理由なら一つだけある。
「貴様に無くても、私にはある」
この威圧感、そして他者を寄せ付けない雰囲気、やっぱり・・・
「貴様がいなければ教官が大会二連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像できる。
だから、私は貴様を・・・貴様の存在を認めない!」
アイツは・・・昔の俺だ。力を追い求め、その力ですべてをひれ伏そうとした俺だ。
「そんな事をしても千冬姉は喜ばないぞ」
「ほう・・・なら、戦わざるを得ないようにしてやる!」
ラウラが言い終わると同時に左肩に装備された大型の実弾砲が放たれたが・・・
「しゃうっ!」
マドカが実弾を3分割にして、俺とシャルルは助かったけど・・・
「マドカ・・・指、大丈夫か?」
指先で切断するって、兄として不安しか無いんですが。
「ふん。ISの実弾など鉄の塊に過ぎん!」
それを生身で対応できる妹が怖いです。
「貴様、なぜ私の邪魔をする!?」
「お前には伝えなければならないことがあるからだ」
「何だそれは?」
「貴様が求めてる力は近くにあるということだ」
マドカ、そんな事を言ってもラウラが引っ掛かるとは・・・
「それは本当か!?」
引っ掛かった。あれで軍人として務まるのか・・・
「だが、その答えは自身の手で見つけ出すのだな」
そう言ってマドカは去ったけど、皆驚いてるから。
「す、凄いね。一夏の妹さんって・・・」
「あ、ああ・・・」
何でうちの姉妹は人間を辞めてるんだ・・・
「ふぅ・・・疲れたな」
シャルルとの練習を終えた俺は一人寮へと戻ろうとしていた。あの後、マドカは千冬姉と特別補習を賭けて対決したらしいが、見た人曰く・・・
「ISで二人に勝てる見込みがない」
と言わしめるほどの戦いだったらしい。もうあの二人に世界の平和を託しても問題なさそうな気がしてきた。そんなことより、早く帰って今日の復習を・・・
「なぜこんなところで教師など!」
あの声は?
「私には私の役目がある。ただそれを行っているに過ぎない」
「このような極東の地で何の役目があるというのですか!」
千冬姉とラウラだ。けどラウラからは、軍人としての雰囲気は無くまるで、無い物をすがっている子供に見えてしまった。
「お願いです、教官。我がドイツで再びご指導を。ここではあなたの能力は半分も生かされません!」
「・・・」
「大体、この学園の生徒など教官が教えるに足る人間ではありません!」
それは違う。ラウラ、千冬姉が教師をやってる理由は自分の罪と向き合うためにやってるんだ。たとえそれが自己満足であろうとも、自分が伝えられる物を自分なりに伝えてるんだ。
「意識が甘く、危機感に疎く、ISをファッションか何かと勘違いしている。そんな程度の低い者達に教官が時間を割かれるなど・・・」
「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」
「「!!」」
俺は我慢できずにラウラに抗議を仕掛けようとしたが、千冬姉の一声で止まってしまった。と言うより、怖くてこの場から動けないんですけど・・・
「貴様はどこの所属の人間だ?」
「わ、私はIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」隊長、ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐です!」
「貴様はISがどういう物なのか理解してるのか?」
「はい!理解しています!」
「では、答えろ。ISとは何だ?」
「はい!ISとはこの世界の最強の兵器であり、世界の抑止力の要になっているパワードスーツです!我々「シュヴァルツェ・ハーゼ」はそのISを使い、国家の安全、国民の平和を守るために結成された部隊です!」
何か、メチャクチャな部分があったような無いような・・・
「では、ラウラ・ボーデヴィッヒ。さっきまで貴様が行っていたのは何だ?」
「はい!我が教官の能力を最大限に発揮できる環境の提供です!」
「私は貴様に教える物は全て教えたはずだ。何故、ドイツに戻らなければならない?」
「はい!ここの者達はISの認識が甘く、このままでは教官の能力を発揮できないと考えたからです!」
「貴様の役割は、その者達のISに対する認識を変える事ではないのか?私の教えを一番理解しているなら、それを行うのも容易ではないのか?」
「そ・・・それは・・・」
今まで軍人としての振る舞いをしてたラウラが突然動揺し始めた。
「お前はISの特殊部隊の隊長だ。私の助けなしでも十分に人にモノを教えることは出来るはずだ」
「し、しかし・・・」
「それができないと言うのなら、私はお前を買いかぶりすぎたかもしれんな」
「・・・」
千冬姉・・・ラウラの事を心配してるんだ。
「教官・・・」
「どうした、ボーデヴィッヒ?」
「・・・何があったんですか?」
「日本に戻って自分というものを見つめ直した。そして、本当にやるべきことを見つけ教師を・・・」
「嘘だ!」
ラウラの溜めに溜めてた思いが爆発した。
「教官、あなたはそんな人じゃない。あなたは孤高の強さを持ち、私達の手の届かない所にいる神に近い存在でした。なのに今の教官は程度の低い者達と笑い合って、怒って、教壇に立っている・・・。あの時の教官はどこに行ったのですか!?」
「ボーデヴィッヒ。あの時の私は・・・」
「教官は私に言ってくれました。力の無い者は何一つ守れないと!」
「っ!!」
千冬姉の顔が突然固まった。まるで、心の古傷を掘り返されたかのような顔をしていた。
「私はその言葉に心打たれました、救われました。力が無ければ、誇りも仲間も未来を守れないと。今の私がこうしていられるのは、その言葉があってこそなんです。でも教官はそれを否定しようとした」
「・・・ああそうだ。あの時の私は全てに恐怖していた。その恐怖から目を背けるために力に固執した。だがボーデヴィッヒ、お前が・・・」
「これ以上言わないでください!」
ラウラが突然涙を流した。まるで、自分と言う存在がいなくなるのを恐れている子供の様に。
「教官は・・・私を否定するのですか?あの時の自分を否定するということは、今いる私という存在を否定するのですか!?」
「お前も気付いてるはずだ。闇雲に力を求めては・・・」
「織斑一夏ですか!」
何で俺の名前が・・・
「私達は知っています。織斑一夏がいるせいで教官が苦しんでいるのは・・・。教官が寝言で織斑一夏の名を呟きながら苦しんでいる姿を。私は己の無力さを呪いました。私が強ければ、教官は苦しまずに済むと。だから私は、織斑一夏を殺す事に躊躇いは・・・」
「いい加減にしろ!」
「貴様ぁ・・・」
もう我慢できない。これ以上千冬姉を苦しんでる姿なんか見たくない!
「分かってるはずだ!そんな事を千冬姉が・・・」
「黙れ!貴様の存在が私と教官を苦しめていることに何故気付かない?」
「ラウラ!お前は千冬姉の幻影に憑りつかれてるだけだ!尊敬しているなら、今の千冬姉の声に・・・」
「黙れ!教官が弱くなったのは織斑一夏!貴様がいるからだ!貴様さえいなければ、教官はより強くなっていた!貴様のせいで、教官は弱く・・・」
「そこまでにしておけよ、二人共」
「「あ・・・」」
議論に白熱してて千冬姉を忘れてた・・・
「今からお前達に私の特別レッスンをプレゼントしよう」
「「・・・え?」」
その後、俺とラウラは千冬姉にSHINOBIの真髄を味わう羽目になった。
次回の話は・・・未定です。
それより、真耶が一切登場してない・・・
真耶成分を入れなくては・・・俺が死んでしまう!
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