IS 一夏の彼女は副担任   作:陸のトリントン

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お待たせしました。

頑張って執筆して、2500字程度が限界でした。

そんな弾の修羅場 後編です。


第34話

「弾くん・・・大丈夫かな?」

 

「無事に・・・済みそうにない」

 

俺は親友の弾を見守っているが状況は最悪だ。

 

 

 

「学園生活どう過ごしていたんだ?俺さ、IS学園での生活が良く分かんなくてさ」

 

「「・・・」」

 

「二人は学園内では顔は会わせてるのか?」

 

「「・・・」」

 

 

 

弾が何とか場を盛り上げようと会話を始めても、二人は沈黙。

 

 

 

「弾くん。結構、頑張っているね」

 

「だけど、二人の反応が無いのはちょっと・・・」

 

「何か二人が話しやすい話題はないかしら・・・」

 

 

 

俺と真耶は休憩所から眺めているが、弾のいる場所には行きたくないな。生きて帰れる自信がない。

 

「それにしても、昔の俺ってあんな感じだったのかな?」

 

「一夏君はあまり話をせずに外へ出かけてたけど」

 

「そうだったな。心を開いてからも、どうやって話せばいいのかオドオドしてたなぁ」

 

「今の一夏君からは想像できない程無口だもんね」

 

「そう言うな。真耶だって昔は結構ドジが多かったじゃないか。眼鏡を掛けてるのに眼鏡を探したりして」

 

「あれは、遅刻しそうになって慌ててただけだから」

 

「でも、そういう所も俺は好きだよ」

 

「私だって、一夏君がオドオドしてる所も好きだよ」

 

「お互い、色んな所が好きなんだな」

 

「ええ・・・」

 

俺と真耶が会話に花を咲かしている間に弾は二人を連れてどこかに向かって行った。

 

「あっ、弾くんがレストランに入って行った」

 

「俺達も入るか。昼食を兼ねて」

 

俺と真耶は弾と二人が入ったレストランで昼食をとることにした。

 

 

 

「二人とも、好きなの頼んでいいよ。俺が奢るからさ」

 

「「・・・」」

 

 

 

弾の周りを漂う重い空気がレストランを支配しているのか、やけに静かだ。

 

「随分・・・静かだな」

 

「でも静かに食事ができるから、私はいいかな」

 

「そうか。真耶、あーん」

 

「あーん」

 

「おいしい?」

 

「うん。ここのナポリタン、一度食べてみたかったの。でも・・・」

 

「でも?」

 

「一夏君のナポリタンの方がもっとおいしい」

 

「ありがとう」

 

俺と真耶が食事を堪能してる中、弾は会計を済んでレストランから出て行った。三人が座っていたテーブルを見ると、何かを食べていたのが分かる。

 

「おっと、弾がどこかへ行ったから俺達も行くか」

 

「はい」

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

「どうすればいいんだ・・・」

 

俺、五反田弾は窮地に立たされている。二人に話を持ち掛けても、食事をしてもノーリアクション。

 

・・・最悪だ。このままだと、俺は二人に振られるのか!

 

「あ、あのさ、二人の趣味は何だい?」

 

「「・・・・・・」」

 

「黙ってたら、何にも分かんないいだけどなぁ」

 

「「・・・・・・」」

 

ああ・・・完全に俺が調子に乗った罰だ。

 

「五反田、行きたい所がある」

 

「どこだい?」

 

マドカちゃんが俺に頼み事を!

 

「レゾナンスの裏に行きたい」

 

・・・処刑確定だ。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

俺と真耶はレゾナンスの裏に行った三人を追ってるが・・・

 

「弾・・・完全にマドカに処刑されるぞ」

 

「止めに行った方がいいかしら?」

 

「行かない方が良いと思う」

 

これは弾の問題だ。弾自身でケリを付けなければ意味がない。

 

 

 

「何だ、話って?」

 

「言わなくても分かってるはずだ」

 

「一応聞かないとさ、誤解を招くというか・・・」

 

弾、冷や汗が滝の如く出てるぞ。

 

「では、私から言いましょう」

 

虚さんが口を開いた。というより、凄く怖いんだが・・・

 

「私とマドカさん、どちらを選ぶのですか?」

 

この言葉を聞いた弾は覚悟を決め・・・

 

「二人のどちらかを選ぶかなんて、俺にはできない」

 

 

 

はあぁぁぁぁぁ!?

 

 

 

「どういう意味ですか?」

 

「だって、二人にはそれぞれ違った魅力あって、違った考えを持って、俺にはその違いに惹かれたんだ」

 

それが原因で・・・・・・って、開き直りかよ!

 

「つまり、二人とも愛していると言いたいんだな」

 

「ああ!俺は二人を愛してる!」

 

最悪の告白じゃねぇか!

 

「そう言うと思っていたよ」

 

マドカは感づいていたのか!虚さんは・・・

 

「・・・責任取ってくれますか?」

 

何で顔を赤くしてるんだ!

 

「ああ!責任を持って二人を幸せにする!」

 

もう・・・何が何だか分からん。

 

「一夏君・・・あれ」

 

「ん?」

 

真耶は顔を真っ青にしながら指差してる方を見ると・・・

 

 

 

「お兄・・・」

 

「・・・あ」

 

 

 

妹の蘭だ・・・

 

「真耶、帰ろう」

 

「え!?いいの?」

 

「ああ。これから起こる事を考えると、俺たちはここを離れた方が良い」

 

俺は真耶と一緒にレゾナンスに入った。その直後、弾の悲鳴が聞こえたが俺は何事もなかったように真耶と買い物をした。

 

弾・・・二人を幸せにしろよ。その代償はあまりにも大きいけど。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

「マドカ。思いを寄せてた男とはどうなったんだ?」

 

「付き合うことになった」

 

「そうか。ちゃんと、お付き合いするんだぞ」

 

俺と真耶は先に帰り、後から帰って来たマドカから結果を聞いたが・・・弾の安否が気になる。

 

夕食を食べた後、弾に電話をしたら・・・

 

 

 

「今、家族総出で俺の処刑が始まるんだ。一夏・・・短い間だったけど、楽しかったぜ」

 

 

 

とりあえず、弾のご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

「弾くん・・・大丈夫かな?」

 

「多分、一週間は寝たきりの生活をしてると思う」

 

マドカが珍しく早く寝てので、俺は真耶と一緒に風呂に入っている。この頃、真耶と二人きりになることがなかったからこういう所でちゃんと二人の思い出を作らないと。

 

「ちゃんと責任取って二人と付きあうって言ったから、大丈夫だよきっと」

 

「その前に千冬姉の鉄槌が下されると思う」

 

弾に二ヶ月の入院生活が待っているのを忘れてた。

 

「でも、弾くんならどうにかすると思うよ」

 

「まあな。なんだかんだで、どうにかしそうで怖いよ」

 

と、ぼやきながら風呂から上がり真耶の背後に回った。

 

「それじゃ、背中を洗うから」

 

「優しくしてね」

 

俺は真耶の背中をタオルで優しく拭き始めた。

 

「一夏君、私とお風呂に入れたのが嬉しかったの?」

 

「ああ。最近、二人きりでいられなかったからさ」

 

「そうだね。じゃあ、一緒に向き合ってお風呂に入ろう」

 

「いいよ」

 

その後、俺と真耶はお風呂という狭い空間の中で二人きりの時間を過ごした。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

ヨーロッパのどこか

 

「五反田弾・・・あいつにもハイクを詠ませなければ・・・」

 

織斑千冬は教会で一時の休息をとり、弾にハイクを詠ませる事を決意する。

 

因みに弾が二股をしてる事を知ったのは・・・

 

 

 

「剣狼の導きだ」




次回は様々な人達の夏休みを執筆する予定です。

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