IS 一夏の彼女は副担任   作:陸のトリントン

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TGS2015で「スターウォーズ・バトルフロント」の試遊ができず、傷心のまま執筆したが・・・

山田先生はカワイイ


第35話

篠ノ之箒視点

 

 

 

「一夏・・・どうしてお前は私を必要としないんだ・・・」

 

私は風呂で考え事をしていた。

 

昔は私を助けてくれた一夏が今では私を邪魔者扱いする。

 

今まで私は一夏を助けるためにと思い、強くなろうと努力した。

 

なのに・・・

 

 

 

『俺が戦わなきゃ、誰が真耶を守れるんだ!』

 

 

 

あいつは私ではなく、山田先生を選んだ。

 

一夏・・・山田先生のどこが良いんだ?

 

おっちょこちょいで、胸など無駄にデカく、天然で、芯がしっかりしていない女のどこが良いんだ?

 

それとも・・・

 

「私の魅力に気付いてないからか?」

 

それは一理あるかもしれない。もし私の魅力に気付いたなら、山田先生と一緒にいたがらないからな。

 

「一夏・・・私はお前を必ず惚れ直しみせるぞ!」

 

二学期・・・それは私にとっての正念場だ。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

鳳鈴音視点

 

 

 

「一夏・・・何があったのよ・・・」

 

アタシは寮のベットで寝そべり、一夏の変化を考えていた。

 

昔の一夏はいつも強さを求めていた。私は一夏が強くなれる様にあいつの無茶を止めつつも、特訓に付き合ったのに・・・

 

「どうしてアタシを必要としないの?」

 

アタシがいれば確実に強くなれるのに、どうして山田先生と一緒にいるの?

 

あんな、無駄に胸と尻がデカくて、どこか間が抜けてて、天然な女のどこが良いの?

 

しかも一介の教師だよ。教師と生徒が付き合ってることに、問題が無いと感じてるの?

 

もしかして・・・

 

「一夏は私の代わりを探してたに違いない!」

 

そうよ!でなかったら、私の前で平気で嘘を言うわけないじゃん!

 

「一夏・・・あんたはアタシが必要だってのを隠しても無駄だからね」

 

二学期・・・それはアタシが一夏を救える最後のチャンスだ。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

セシリア・オルコット視点

 

 

 

「はぁ・・・」

 

わたくしは実家に戻り、夜風を浴びておりますが・・・

 

「この気持ちは一体・・・」

 

わたくしは一夏さんに対する気持ちが分からなくなっています。

 

最初は恋心だと信じ、幾度も一夏さんにアプローチを掛けてきたんですが・・・

 

「本当に・・・わたくしは一夏さんを愛しているのでしょうか・・・」

 

一夏さんには山田先生がいる。彼女の存在が一夏さんをより強くさせてるに違いありません。

 

わたくしは、まだ夢を見ているのかもしれません。

 

「なら・・・この気持ちにケジメを付けましょう!」

 

一夏さんに対する思い、山田先生の一夏さんへの愛を確かめなければなりません。

 

もし、山田先生の愛が偽りであるとするなら・・・

 

「一夏さんはわたくしに振り向いてくれるはずです!」

 

二学期・・・それはわたくしの本当の気持ちを確かめる事であります。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

シャルロット・デュノア視点

 

 

 

「一夏・・・僕は諦めないよ・・・」

 

僕は寮のシャワールームで一夏に対する思いを確認した。

 

一夏のお陰で僕はいる。

 

でも一夏は、山田先生しか見ていない。

 

「僕って、そんなに魅力が無いのかな・・・」

 

体つきは山田先生が上だし、ISの操縦技術も天と地の差がある。

 

「ダメダメ!そんなんで諦めちゃダメだよ!」

 

そうだよ。それ以外の所を頑張ればきっと一夏は振り向いてくれるはず。

 

女は体型の良さが全てじゃない事を一夏に教えなきゃ。

 

「僕が一夏を変えるんだ・・・」

 

山田先生のせいで一夏は変わるべき所が変わってないんだ。だったら早くしないと、取り返しのつかないことになる。

 

「待っててね一夏。今度は僕が助けるから」

 

二学期・・・それは一夏を変える事が出来る最後のチャンス。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ視点

 

 

 

「結婚は一年待って欲しいと?」

 

「一年経って、その想いが変わらなければ結婚は認めよう」

 

私は簪の実家でご両親にお付き合いの報告を正式に行っているが、様子がおかしい。

 

「分かりました」

 

「ボーデヴィッヒ君。君から何か言いたいことはあるのかね?」

 

教官の情報だと、ご両親は私と簪のお付き合いには全面的に賛同してるはずだ。なのに言動が控えめだ。まるで実が熟してるにも関わらず、そのまま放置しているかのように。

 

「はい。失礼ながらお聞きしたいのですが、私と簪のお付き合いを認めた理由は何ですか?」

 

真意を確かめるにも手荒な手段は避けなければ。

 

「君には、人を導く素質があると思ったからだ」

 

「人を導く素質?」

 

「君の知っての通り、我が家系は常にこの国を陰で守る事を生業として生きて来た。君の愛した女性はその生業を行うにはあまりにも弱すぎる」

 

親である者が簪を除け者扱いするだと!?

 

「だが、彼女は人を導く者を支える素質は十二分ある。君は彼女の支えがあってこそ、今の自分がいると思わないか?」

 

「そう思っていますが、簪に対しての評価は厳しすぎではありませんか?」

 

幸い簪はこの部屋にはいないが、何故両親は簪に対して厳しすぎるんだ?

 

「いや、彼女はこの家系に生きる事はできない。だからだ。だからこそ、君が簪を守り導いて欲しいのだ」

 

「それは親の務めではないのですか?」

 

「私達は導くことができなかった。精々できたのは家系の宿命を簪に背負わせないのが限界だ。そんな不甲斐ない親が最後に出来る事は簪を幸せにさせることだ」

 

更識家の宿命・・・それは呪いと言っても過言でもない。簪にはその呪いに苦しむことなく幸せに送って欲しいのか。

 

「このことは楯無にも話しておく。君は簪といつも通り過ごしてくれ」

 

「分かりました」

 

二学期・・・それは簪との想いを確かめ合い、深め合うチャンスだ。

 

 

 

 

 

 

「ちょっとお父さん!何、重い雰囲気にしてるの!」

 

「更識楯無!貴様、盗み聞きしてたのか!」

 

「呼び捨てしない!」

 

こんな時に楯無が!

 

「言っておくけど、私の家系はそんな重苦しいものじゃないし、簪ちゃんなら当主になっても問題はありません!」

 

「目の前の現実を見れない女がよく言うものだ!」

 

「それはそっちでしょ!デパートや旅館で破廉恥な事をして!」

 

「愛を知らないからすべてが破廉恥に見えるのだ!」

 

「知ってても破廉恥でしょ!」

 

「そこまでだ二人とも!」

 

私は簪の両親の前で失態を犯して・・・

 

「楯無。お前は、何故簪の付き合いに否定的だ?」

 

「まだ付き合って一年ぐらいで結婚は早すぎるわよ!」

 

「少なくとも、彼女は良いのかと・・・」

 

「法的に無理でしょ!」

 

 

 

・・・どうやら、簪の父上はユーモアセンスのあるお方だ。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

山田真耶視点

 

「ふふっ。一夏君の寝顔はかわいいな」

 

私は今、ベットで一夏君と一緒に寝ています。

 

明日は一夏君と一緒にプールデートすると思うと、ワクワクして寝れません。

 

「寝てるから・・・」

 

ちょぴりイタズラしちゃおう。

 

「ん・・・ちゅっ!」

 

私は寝てる一夏君に長めのキスをしたけど・・・

 

「ちゃんと起きてる時にキスをしよう」

 

やっぱり一夏君とのキスはちゃんとしないとね。

 

「じゃあ、おやすみなさい一夏君」

 

私は睡魔に身を委ね、そのまま眠りについた。

 

 

 

そして、早朝・・・

 

「おはよう・・・一夏君」

 

「おはよう。真耶」

 

私と一夏君はタイミングよく同時に起きた。恋人だから、こんなこともできるのかな?

 

「真耶・・・」

 

「はーい」

 

私は一夏君の顔を自分の胸に押し当て、頭を撫でた。いつもやってることだけど、今日はプールデートだから特別に・・・

 

「一夏君・・・キスしたい」

 

「いいのか?キスなんてしたら、プールデートが出来なくなるよ」

 

「デートで他の女性に目移りさせないためだから」

 

本当は一夏君とキスしたいだけなんだけどね。

 

「分かった。じゃあ真耶・・・んっ」

 

「ん・・・んふっ・・・ふぅ・・・ちゅぱ・・・れろ・・・んんっ・・・ぷはぁ!」

 

私は一夏君の唇に溢れんばかりの想いを注ぎ込んだ。

 

「おはよう一夏君」

 

「おはよう真耶。それより、今日はいつもよキスが強かったな」

 

「今日はプールデートだから、張り切っちゃった!」

 

「だったら、真耶を喜ばせないとな」

 

「期待してるよ」

 

こうして、プールデートは始まりました。




次回は、一夏と山田先生のプールデート回の予定です。

ご意見、ご感想、お待ちしております。
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