IS 一夏の彼女は副担任   作:陸のトリントン

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皆さん、お待たせしました。

プールデート回です。

スランプみたいなものがまた来ましたので、更新ペースが遅くなります。

どうしてやって来るんだスランプは・・・


第36話

弾の告白から一週間経ちました。弾曰く、

 

「蘭が俺をゴミみたいな目で見る様になって辛い」

 

蘭との関係は悪化の一途を辿っています。はっきり言って俺では対処できないし、それを対価にマドカと虚さんと付き合う事ができたんだ。腹を括ってくれ。男なんだから・・・

 

で、俺はと言うと・・・

 

 

 

「一夏君。こっち!」

 

「真耶。子供みたいにはしゃがない」

 

「だって、二人きりのデートなんて久しぶりだから」

 

「俺だって二人きりのデートは久しぶりさ。だから目一杯楽しもう」

 

真耶と久々のデート。しかもプールデートだ。マドカは空気を読んで留守番してくれたから、後でお土産でも買わないとな。

 

最近、二人きりになれなかったから真耶が喜ぶのも納得はする。

 

「ここのプールは初めてだけど、真耶は行ったことあるの?」

 

「はい。良い男を捕まえると言って同僚の方に無理矢理連れて行かされたから楽しめなかったけど、今は一夏君と一緒だから楽しみたいの」

 

「そうか。俺も真耶と楽しみたいよ」

 

俺は真耶との想いを確かめ合い、受付へと向かった。

 

 

 

「えっと、更衣室はこっちか」

 

受付を終えた俺と真耶は互いの更衣室に向かって行た。

 

「一夏君、プールサイドで会おうね」

 

「ああ。待ってるよ」

 

そういえば、真耶の水着は・・・何だっけ?色々とありすぎたせいで肝心な所を忘れてしまった。

 

「真耶は何を着ても似合うからな。大丈夫だ」

 

俺は自分を納得させて水着に着替え、プールサイドへ向かった。

 

 

 

「うわぁ。人が多いな」

 

プールサイドを埋め尽くす人、人、人。プールを埋め尽くす人、人、人。

 

プールサイドで会おうって真耶と約束したけど・・・

 

「見つかるかな?」

 

この人ごみの中で真耶を見つけるのは・・・

 

「一夏くーん!」

 

容易だった。

 

「どう?似合ってる?」

 

真耶は緑と白のチェックのビキニで俺に歩み寄ってくる姿に胸の高まりが収まらない。

 

「どうしたの?」

 

「いや、真耶の水着姿が可愛くて・・・」

 

「ふーん」

 

あれ?真耶がちょっと不機嫌になってしまった。

 

「一夏君。最近、それしか言ってないよ」

 

「そうなの?」

 

「そうよ。可愛いのは嬉しいけど、他に褒める所があってもいいと思うよ」

 

言われてみればそうかもしれない。もっと他の褒め言葉を探さないと・・・

 

「えっと・・・凄く豊麗で似合ってるよ」

 

セクハラ発言じゃねえか・・・

 

「一夏君のエッチ!」

 

「いや!その!なんと言いますか・・・」

 

焦るあまりに丁寧語を使ってるよ俺。

 

「ふふっ、冗談だよ。少しからかってみたかっただけだから」

 

「なんだ。驚いたよ」

 

「でも、同じセリフで褒めてるのは本当よ」

 

「次からは気を付けるよ」

 

真耶からの警告を貰い、改めて真耶の魅力を考え・・・

 

「ねえ一夏君。私、ウォータースライダーに行きたいけどいいかな?」

 

る暇は無いようだ。

 

 

 

「それでは女性の方は前へ男性の方は後ろに座ってください」

 

スタート台に辿り着き係員の指示の元、真耶が前で俺が後ろに座り準備が完了した。

 

「真耶、大丈夫?」

 

「一夏君が私を後ろから抱きしめてるから大丈夫」

 

俺は係員の指示に従って後ろから真耶のお腹に抱きついてるが、真耶は凄く安心している。

 

「じゃあ、好きな時に言ってくれればこういうことをしてあげるから」

 

俺は思わず真耶の耳元で囁いた。あんなことを言われて何も反応しないわけがない。むしろ反応しない鈍感がいるのか?

 

「それではお客様。ウォータースライダーをお楽しみください」

 

係員は俺と真耶を押して、ウォータースライダーを始めさせた。

 

「きゃあぁぁぁ!」

 

「うおぉぉぉ!」

 

これは思ってた以上に速い!浮き輪がコースアウトするのではないのかと思うぐらい体が左右に動く。

 

「ま、真耶!だ、大丈夫!?」

 

「大丈夫だけど!一夏君!私を抱きしめてぇ!」

 

俺は真耶のお腹を強く抱きしめた。後ろからでも分かる真耶の温もりを感じながら・・・

 

「「うわっ!」」

 

着水した。

 

「ぷはっ!真耶、大丈夫?」

 

「大丈夫だけど、水着が取れそう。一夏君、水着の紐を結んでくれない?」

 

「あ、ああ・・・」

 

「どうしたの?」

 

「いや・・・なんでもない。紐を結ぶから、じっとしてて」

 

真耶は両腕で胸元を抑えてるけど、自分の魅力を増大させている事に気付いていない。そんな事を気にしつつも俺は真耶の水着の紐を結んだ。

 

「これでよしと」

 

「ごめんね。私がちゃんと結べばよかったのに」

 

「これぐらい大丈夫だよ」

 

真耶は何故か謝ってるけど、俺は別に気にしてなどいない。なぜなら・・・

 

 

 

『一夏・・・その・・・結んでくれないか。二度と離れないように・・・』

 

『一夏!早く紐を結んでよ!アタシの目で見える範囲で!』

 

『一夏さん!早く私の紐を!』

 

『一夏・・・紐を結んで・・・強く・・・どんなことがあっても・・・離れないように・・・』

 

 

 

四人の姿が頭をよぎったせいである。流石にいないよな・・・

 

その後、真耶とプールではしゃいでお腹が空いたので近くの「海の家」というフードショップで焼きそばを食べている。

 

「この焼きそば、結構おいしいな」

 

「確かにおいしいね。そういえば、一夏君が焼きそばを作ってる所見た事がないね」

 

「市販の麺が大体同じものだったから、作ってもあまり味が変わらなかったんだ」

 

「じゃあ、今度一緒に私と一緒に焼きそばを作ろう」

 

「え?麺から作るの?」

 

そうなると、まずは小麦粉の選別をしないと・・・

 

「そうじゃなくて、一緒に焼きそばのソースを作るの」

 

「ああ、そうか。そうすれば、味に変化があるということか」

 

「ダメ・・・かな?」

 

「ダメじゃないよ。真耶と一緒に料理するのが嫌なわけないじゃないか」

 

「よかった」

 

真耶は笑顔で喜んでくれた。俺はそれだけでも十分満足だ。

 

「さて、真耶は先にプールサイドに行ってて。俺はゴミ捨てに行くから」

 

「分かった」

 

俺はゴミをゴミ箱に捨て、すぐに真耶の待つプールサイドに向かったら・・・

 

 

 

「なあ姉ちゃん。俺と少し遊ぼうぜ」

 

「い、いえ!私は・・・」

 

「そんなかしこまらなくていいからさ。俺と遊んだ方が楽しいぜ」

 

 

 

一人の男にナンパされてた。なに呆然としてるんだ!早く真耶に声を掛けてナンパしてる男から離れさせないと!

 

「真耶!」

 

「一夏君!」

 

真耶は俺の声を聴いた瞬間、猛スピードで俺に抱きついてきた。

 

「ちっ・・・男がいたのかよ」

 

男は諦めやすい人なのか、すぐに真耶の所から去って行った。

 

「真耶、大丈夫?」

 

「大丈夫。一夏君がすぐに来てくれたお陰で助かった」

 

真耶は体の震えを抑えながらも俺が来たことに安堵している。

 

「ごめん。俺が真耶と離れたばかりに」

 

「ううん。一夏君のせいじゃないから大丈夫」

 

俺は真耶が狙われる事を考慮して、早めにプールから上がる事にした。

 

 

 

「真耶、プールはどうだった?」

 

「ウォータースライダーがすごく楽しかった。一夏君が強く抱きしめてくれ時は特に」

 

「そうか。俺も真耶と一緒に楽しめてよかったよ」

 

「でも、水着の感想はちゃんとして欲しかったな」

 

「ごめん。次からは気を付けるよ」

 

俺は真耶と手を繋ぎ、帰りの道を歩いていた。

 

「一夏君。頼みたいことがあるの」

 

「何?」

 

「それはね・・・」

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

織斑宅

 

「兄さん、聞きたいことがある」

 

「どうした?」

 

「兄さんは山田先生とプールに行ったのか?」

 

「ああ」

 

「楽しんだのか?」

 

「ああ」

 

「では・・・」

 

 

 

「どうして、山田先生を後ろから抱いているんだ?私の目の前で」

 

 

 

「真耶がやって欲しいって言うからさ」

 

「はぁ・・・」




次回は夏休み編最終回「夏祭り」を執筆する予定です。

ご意見、ご感想、お待ちしております。
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