モチベーションを上げるのに苦労しました。
本当に申し訳ございません。
「嘘・・・だろ?」
真耶が・・・落ちてる・・・
優しくて、ちょっとおっちょこちょいな所があっても、強くて前向きな真耶が落ちてる。
そのまま真耶は吸い込まれるかのようにグラウンドに衝突した。
「真耶!」
俺が立ち上がろうとした時、首に何かの力が働いた。
「織斑。突然席を立ちあがるんじゃない」
「千冬・・・姉・・・苦しい!苦しいから・・・」
「さて、試合観戦の続きだ」
「マドカは俺の手を握りつぶそうとするな!」
「織斑。お前は山田先生の事になると周りを気にせず行動を起こす悪い癖がある。それを止めてるだけだ」
「痛だだだだ!」
千冬姉の首絞めとマドカの握手が俺の動きを止める・・・ってか物凄く痛い!
「今出来ることは、この試合の結末を見届けるだけだ」
「だから、千冬・・・」
「おお、愛しの弟よ」
「何で棒読みなん・・・痛だだだだ!」
ちょっと意識が遠くなってきた。
・・・・・・
「あなた愛はそこまでなのですか?」
「くっ・・・」
オルコットさんの実力がこれ程なんて・・・
「ですが、あなたにかける慈悲などございません!わたくしの一夏さんへの愛を受けなさい!」
オルコットさんは間髪入れず、BT兵器での攻撃を始めた。物理シールドを1基失ったせいで、防御面での不安は残る。でも・・・
「一夏くんへの愛なら誰にも負けません!」
私はスラスターを吹かし、アリーナの上空へ舞い上がる。
「なら、見せてもらいましょう。一夏さんへの愛がどれ程のモノなのか!」
「来るっ・・・!」
オルコットさんのビット攻撃には必ず法則がある。そこを狙えば!
「前方に2基・・・後方、左方に1基ずつ」
私の動きを研究している。私の行動に対してビットを適切に設置している・・・私の動き?
「もしかして、オルコットさんのビットの動きは・・・」
私の過去の戦いを基に戦略パターンを練っている。確か、一夏君が入学するまでの戦闘データは記録されているはずだから・・・
「もしかして、一夏君との模擬戦のデータは知らない・・・なら!」
私はすぐに、武器をハンドガン二丁に変えてみたらオルコットさんの表情が目に見えて変わった。
「ハ、ハンドガン!?」
「はぁぁぁ!」
オルコットさんが油断している内に、その場で旋回し、左方と後方にあったビットに狙いを定めて引き金を引いた。ビットは動きを見せることなくハンドガンの弾を数発喰らい、爆発した。
「まさか、ハンドガンでの戦闘は予想外でしたわ」
オルコットさんが動揺している。やっぱりオルコットさんの戦い方は過去の戦闘データを基に作り上げたモノみたい。だからオルコットさんは、私の行動を難なく読めたんだ。だけど、一夏君が入学してからの戦闘データは知らなかったみたい。ましてや、私がハンドガン二丁で戦うなんて想像できないからね。
「ですが、わたくしがこの程度で引き下がりはいたしませんわ!」
すると、BT兵器の攻撃が激しくなった。標的を定めてから撃つ動作が無くなり、射線上と重なった瞬間に撃つという荒業に出た。この戦い方なら相手にビットの位置を悟られずに攻撃できるけど、相手が動いてると攻撃が当たることは・・・
「甘いですわ!」
「えっ!?」
青い閃光がラファールの物理シールドの接続部に直撃し、爆発を起こした。
「きゃあっ!」
私は何とか体制を立て直し、シールドエネルギーの残量を確認した。
残りシールドエネルギーは97
まさか、BT兵器とスターライトMk-Ⅲの同時攻撃ができるなんて・・・
「わたくしが、欠点を抱えたまま特訓をしていたと思っていたのですか?」
「いえ。ただ、オルコットさんがここまで成長してくれことが嬉しいだけです」
「教師と生徒の会話でしたら嬉しい事ですが、今は敵同士。情けを貰うつもりはありませんわ」
オルコットさんの目は本気だ。本気で私を倒そうとしている。
「この戦いは、わたくしの勝利とさせていただきます!」
スターライトMk-Ⅲを私に向けている。ビットはオルコットさんの横でただ浮かんでいる。
さっきの同時攻撃から察するに、BT兵器2基で足止めを行い狙撃し易いように誘導された。そうすれば、無駄に意識を使うことなく狙撃が出来る。そんな戦い方ができるようになるまで、オルコットさんの特訓は想像を絶するものだと思う。
「さあ!わたくしの愛の前にひれ伏しなさい!」
物理シールドは無い。残りシールドエネルギーも残り少ない。一か八かの賭けに出るしかない!
「はあっ!」
私はグレネードランチャーに切り替え、アリーナ上空へと急上昇した。その時、グラウンドからスターライトの着弾音が聞こえた。
「さあ、踊りなさい!」
BT兵器がオルコットさんの元を離れて、私に目がけて飛んできた。
「私だって、一夏君への想いは負けたくない!」
私はオルコットさんに
「撃ち落としてみせますわ!」
オルコットさんは躊躇わず、スターライトとビットの同時攻撃を行った。
「
みるみる減らされるシールドエネルギー。残りシールドエネルギーが50を切った時・・・
「うっ!」
ラファールの左腕と右足がスターライトとビットの同時攻撃で破壊された。ハイパーセンサーには機体損傷の警告音が鳴り響いている。だけど・・・
「これで
オルコットさんのスターライトは完全に私を狙い定めている。だけど・・・
「負けるわけにはいきません!」
私は迷わずオルコットさんの懐に潜り込み、グレネードランチャーの引き金を引いた。
「私の方が、一夏君を愛してるんだから!」
爆風と爆炎が私の視界を遮ったの同時に目の前が真っ暗になった。
・・・・・・
「ん・・・ん?」
目を覚ますとオレンジ色の天井が私を迎えに・・・え?医務室のベットで寝てる!?
「あれ!?私、夢でも・・・」
「夢ではない。現実だ」
「お、織斑せ・・・痛っ!」
私はふと自分の体を見てみたら、体のあちこちに包帯が巻かれている。
「山田君。全てのシールドエネルギーをスラスターに注いだそうだな。お陰でラファールはグレネードの爆風で大破。君は意識を失い、ラファールから放り出される形で落ちた」
「えっ!じゃ、じゃあ私は・・・」
「話を最後まで聞け。お前が落下してる時に私の弟が救ったんだ。ま、そのためにアリーナのシールドエネルギーを破壊して入ったのは問題だがな」
「えっと、試合の方は?」
「試合はオルコットが負けを認めた。山田君を救いに行った弟の姿を見て悟ったみたいだ。自分ではなく、山田先生を本当に愛しているんだと。笑顔で私にそう言っていたが、更衣室で大粒の涙を流していた」
オルコットさん・・・
「まあ、山田君が無事で何よりだ。愚弟はお前の事で随分焦心に駆けていたからな」
織斑先生は私の無事に安堵しながらも、一夏君の事で少し呆れていた。
「怪我が治るまで1週間は掛かるだろう。その間の仕事は私が引き受ける」
「あ、有難うございます」
「担任として当然の事をやるだけだ。別にお礼を言われる程ではない。では私は愚弟を少し懲らしめに行ってくる」
織斑先生はそう言い残し、病室を後にした。
「一夏君、大丈夫かな。私がいないせいで、荒れたりしないよね?」
・・・・・・
一夏とマドカの寮部屋
「ギブ!ギブ!ギブ!」
「う~ん?聞こえないなぁ兄さん」
「どうして俺がこんな目に遭うんだ!?」
「山田先生をお姫様抱っこしたまま、
「だからって、4の字固めはイダダダダダ!ギブアップ!」
「聞こえないなー」
「マドカぁぁぁ!」
マドカが荒れていた。
次回はお見舞いの話を執筆する予定です。
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