今回の話はセシリア戦の話ですが、
戦闘描写が一切ありません!
というより、書いても駄文になる事が分かったからです!
戦闘を期待していた方には誠に申し訳ございせん。
なので、今回は甘々だけです!
時は流れセシリアとの決闘当日。
俺、織斑一夏は放課後の第三アリーナのピットで絶賛自己嫌悪中である。
理由はいたって簡単だ。
俺は真耶を愛しているのか?
セシリアとの決闘までの間、俺は真耶と一緒にISの特訓を行っていた。だけどそれに比例するかの如く、真耶との夜戦が激しくなっていく一方であった。まるで獣の如く、熱く、激しく、強く、夜戦を行っていたのだが、そんな俺が嫌になってきた。
真耶は時間を割いて、俺とのIS訓練をしてくれてるのに、俺といったら、ただの欲求不満を解消するために真耶を道具のように使っている。本当は真耶の体目当てじゃないのかと思い始めた。二、三日前から真耶が痛がってる顔をしてるにも関わらず、夜戦を続行してしまったからな。
「俺・・・最低じゃないか」
道具のように扱われて喜ぶ女性なんているものか。
俺は本当に真耶を愛しているのか?本当に・・・
「一夏君?」
「・・・真耶」
「どうしたの?そんな暗い顔をして・・・」
真耶、来ないでくれ。また、お前を襲いそうで怖いんだ。
「いや・・・なんでもないです」
「一夏君、本当は何か隠してるんじゃない?」
「隠してなんか・・・」
「一夏君・・・私を見て」
真耶は真剣な顔つきで俺を見つめてきた。
「一夏君、私に何を隠してるの?教えて」
これ以上隠しても、駄目だな・・・
「俺、本当に真耶を愛してるのか・・・分からないんだ。真耶は俺のために特訓の相手をしてくれてるのに、俺は真耶を道具のように使ってるんじゃないかって。本当に真耶を愛しているのか?本当は真耶の体で、欲求不満を解消したいだけじゃないのか。そんな俺が嫌で、嫌で・・・」
「一夏君・・・」
これで、真耶に嫌われても仕方がない。因果応報みたいなものだ・・・
「良かった」
「え?」
なんで良かったの?だって、道具のように扱ってたんだよ・・・
「一夏君、そこまで私の事を・・・」
「何言ってるんだ真耶!俺は・・・俺は真耶を!」
「だって、昔の一夏君と違って、ちゃんと誰かの事を考えるようになってくれたから・・・」
確かに昔の俺は、強さを求めるあまりに誰かが傷ついても気にする事なんかなかった。むしろ、そいつが弱いから傷ついているんだって思った。けど真耶、俺が言いたいのは・・・
「それに、一夏君は本当に私を愛してるんだって」
「真耶を道具のように使ってても・・・」
「体だけでしょ」
「体だけ?」
・・・言ってる意味が分からない。
「一夏君。本当は私の体じゃなくて、私自身を愛してるの。だけどIS学園に入学してから、一夏君は自分の心を無理に抑え込んでるの。部屋にいても、私にいっぱい甘えても、他の生徒達に目移りしないように、自分の心をどこかに無理矢理押さえつけているだけなの。それが限界に来て、そのはけ口を私の体にぶつけてるだけなの」
「でも・・・俺は真耶の体で」
「それに気付いたなら、少しずつ変わろう。一人じゃなくて、私と一緒に」
そう言い、真耶は俺を優しく抱きしめた。
「それに、そう考えてるってことは体の付き合いじゃなくて、私と本当に付き合いたいだけなの。でも、もう大丈夫だから。ゴールデンウィークにデートができるように、仕事を全部終わらせるから。だから、これ以上自分を責めないで」
「真耶・・・」
真耶の言う通りかもしれない。俺は真耶以外の女性が怖かったんだ。普通にクラスメイトと会話してても、心のどこかで真耶を見捨てるんじゃないかって怖かったんだ。そんな俺を真耶は見捨てなかった。真耶・・・俺は好きだ。
『織斑、お前の専用機が届いたぞ。後、二人ともいい加減離れろ。他の連中に見られても助けないぞ』
「「は、はい!」」
千冬姉の声で正気に戻った俺と真耶は慌てて離れた。よかった、箒がここにいなくて・・・
そして、ピット搬入口から現れてのは、白いISであった。
『これがお前の専用機「
「俺の・・・専用機・・・」
『織斑、時間がないから
「分かった」
俺は白式を装着し、カタパルトへ向かった。
「一夏君・・・」
「どうしたの真耶?」
「自分に負けないで!」
「分かった」
自分に負けるな・・・か。もしかしたら、今の俺にはそれが一番重要なことかもしれない。
そして俺はゲートをくぐり、セシリアとの勝負へ挑んだ。
あ・・・ありのまま、今起こった事を話すぜ!
「俺はセシリアとの勝負に負けたのに、クラス代表になってるんだ」
な・・・何を言っているのか分からないと思うが。俺も何が起こったのか分からなかった。
頭がどうにかなりそうだった・・・催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなものじゃない。
もっと恐ろしいものの片鱗を・・・
「わたくしが辞退したからですわ。まぁ、勝負はあなたの負けでしたが、それも当然。わたくしが相手だったのですから。それに、まぁ、わたくしも大人気なく怒ったことを反省しまして、一夏・・・さんにクラス代表を譲ることにしました」
・・・味わっている。しかも、セシリアが惚れてる。あの戦いでどうやったら俺に惚れるんだ!
俺は真耶一筋なのに・・・
オマケにもう一つ問題が起こった。
俺が欲情し始めた・・・
「最低じゃないか・・・俺」
部屋のベットに座り、落ち込む俺。
こんな俺を慰めてくれたのに、真耶になんて言葉を返したらいいんだよ。
「一夏君?」
「うわっ!」
「だ、大丈夫!?」
「大丈夫・・・じゃない」
もう、限界なんだ・・・
「真耶・・・その・・・」
「一夏君。無理して自分を抑え込まないで・・・」
真耶・・・それだと変わらないんじゃ・・・
「だから・・・今日は・・・」
そう言い、真耶は服を脱ぎ、下着を外した。
「あることをしたいと思います!」
「あること・・・?」
そう言い、真耶は俺の耳元で「あること」を囁いた。それを聞いた俺は服を脱ぎ、その「あること」を実践してみた。
それは・・・
獣の如く
熱く
激しく
強く
やらず、
人を思いやり
温かく
緩やかに
優しく
体を重ねる、だそうだ。
初めのうちは凶暴な犬のように息を荒げ、真耶を襲いかけてたが、時間が経つにつれ互いに余裕ができ、気付いた時には日付を跨いでも体を重ね続けていた。互いに互いを気持ちよくさせ、互いに確認しあい、互いを思いやり、キスをしつつも、体を重ね続けた。
案外・・・良いかもしれない。
事後
俺は真耶の胸に顔を埋め、眠りに着こうとしていた。
「真耶・・・俺、大丈夫かな?自分をコントロールすること」
「大丈夫。今日をきっかけに頑張ればいいの」
「そうか・・・真耶は優しいんだな」
「ううん。一夏君が苦しむ所を見たくないだけなの」
それでも俺は十分に嬉しいよ。千冬姉以外に俺を心配してくれてる人がいるだけで・・・
そして時は流れ、ゴールデンウィーク前日。
あの日をきっかけに、俺は少し変わったかもしれない。
クラスメイトとは距離を置くことも無く楽しい会話ができて、学校生活を心から楽しんでる。
千冬姉もなんだか、安心した顔をしていて良かった。
真耶と体を重ねる事もめっきり減って、二人だけの時間をより純粋に楽しむことができてるし、真耶にはいろいろと助かってる。
ただ、箒が相変わらず俺に付きまとってるのにも関わらず、それにセシリアが加わってきた。
セシリアよ、あの戦いで俺の何に惚れたんだ?
そんなある時、俺は真耶に大事な話があると言われ、部屋で待っている。
「なんなんだろう。話って?」
成績不良のための補習?それともIS関連の重要な話かな?
そんな疑問が浮かぶ中、真耶は少し疲れた顔をして部屋に入ってきた。
「真耶、大丈夫か?少し疲れてるように見えるが」
「大丈夫。一夏君のために、少し頑張りすぎたかな・・・」
「あんまり無理しないでね。真耶が倒れたら、俺は悲しいよ」
「ありがとう、一夏君」
真耶のおかげで、俺はいろいろと助かってるからな。あまり無理はしないで欲しい。
「ところで、真耶。話って・・・」
「はい。そうでしたね」
そう言い、真耶はバックからあるチケットを取り出した。
「実は私、福引で旅行チケットを当てました!」
そのチケットには、「二泊三日 温泉旅行チケット」と書かれていた。
「もしかして、このために!?」
「はい。このためにゴールデンウィーク最終日までのお仕事を、すべて終わらせました!」
凄いよ!凄すぎるよ!ゴールデンウィークを迎える前に仕事を終わらせるなんて凄すぎ!
「で、いつから旅行に行きます?」
「ゴールデンウィーク二日目に行こうかなって」
それなら最初の一日で準備をして、最後の一日で体を学園生活に戻すことができるから大賛成だ。
「一夏君。もしかして、楽しみにしてる?」
「ああ。真耶と久しぶりのデートだから、楽しみで仕方がないよ!」
「ふふっ。良かった」
そう言い、真耶は俺の唇にキスをした。
「真耶・・・」
「キスって、こういう時にやると何で心がときめくんだろ?」
「それは真耶も嬉しいんじゃない?俺との久しぶりのデート」
「そうかもしれないね。ねえ、もう一度・・・やさしいキスをしていい?」
「ああ、していいよ」
そして俺と真耶は、もう一度やさしいキスをした。
「一夏が・・・山田先生と旅行・・・」
「これは・・・真意を突き止めなければなりませんわ・・・」
だが、この温泉旅行にポニーテールとドリルの魔の手が伸びて来ていることに、二人が気付くことはなかった。
さて、次回は温泉旅行の話です。何話分執筆するんだろう・・・
後、原作やアニメだとどういう風に過ごしてたんだ・・・
今更ですが、作者は原作未読です。