IS 一夏の彼女は副担任   作:陸のトリントン

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今回から、温泉旅行に入りますが・・・

デートの描写が難しい・・・

どうすれば、上手くイチャイチャ書けるんだ・・・


第6話

「一夏君。見えて来ましたよ」

 

「おお!綺麗な景色だな」

 

俺は今、真耶と新幹線から見える景色を堪能している最中である。

 

「真耶、あとどれくらいで着くんだ?」

 

「あと十分ぐらいで着くよ。一夏君、少し落ち着いたら?」

 

「ごめん。久しぶりのデートだから、つい・・・」

 

「私も久しぶりだから嬉しいけど、あんまりはしゃがないてね」

 

「ああ」

 

落ち着こう俺。ここには、箒もセシリアも千冬姉もクラスメイトもいない。俺と真耶しかいないんた。ここまで来るのにも苦労したんだ。せっかくのデートを台無しにしてはいけない。

 

 

 

俺と真耶が恋人だと知ってるのは、千冬姉だけ。周りには内緒にしてるから、新幹線に乗るのも一苦労である。二人別々の時間に外出届を出して、二人別々の時間に荷物を持って部屋を出て、二人別々のモノレールに乗って、駅のホームで周りを見渡しながら新幹線に乗る。ここまでで、俺と真耶の精神はかなり消耗した。

 

それに服装も気を使わなければならない。目立ってしまったら、クラスメイトに見つかりやすい。特に箒とセシリアには・・・

 

俺はジーパン、白のTシャツに薄い青の上着を着込んでいる。地味にしたけど、大丈夫かな?真耶の方は胸と肩が収まっている白のワンピースと黄色のリボンが付いた白のキャペリン・・・

 

「真耶、その服装・・・」

 

「今日の為に、オシャレをしました!」

 

「いや・・・その服装、ちょっと目立つかなあって」

 

可愛い服装なのは分かるけど。

 

「大丈夫。駅に着いてからこの服に着替えたの。それとも、似合ってない?」

 

「いや、似合ってるよ真耶」

 

「ありがとう、一夏君」

 

どうやら、俺の思い違いだったようだ。なら、このデートを思い切って楽しまないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ山田先生とあんなに仲睦まじいんだ・・・一夏、私では不満だと言うのか?」

 

「きっと山田先生は自身の色気で、一夏さんを懐柔したに違いありませんわ・・・」

 

「なら・・・山田先生から一夏を救出しなければ・・・」

 

「そうですわね・・・織斑先生もお仕事でいらっしゃらないことですし・・・」

 

「これは・・・好機・・・」

 

「山田先生・・・倒すべし・・・」

 

「慈悲は・・・ない・・・」

 

「「ふふふふふ・・・」」

 

一夏と真耶の背後に、SHINOBIの影が潜んでいることを二人が気付く事は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新幹線から降りた俺と真耶は、これからの予定を確認していた。

 

「ちょうどお昼の時間ですし、昼食を摂りましょう」

 

「ああ。ここの名物ってなんだろう?」

 

「確か、ここのお店が出してるカツ定食が名物だそうです」

 

「駅から近いし、行こうか」

 

「はい!」

 

俺は真耶と一緒に名物の定食を出してるお店へ向かった。

 

ただなんだろう・・・誰かがついて来てるような・・・気のせいか。

 

 

 

 

 

 

「ふう、ごちそうさま」

 

「かなりの量でしたね・・・」

 

俺と真耶は名物のカツ定食を食べ終えたが、結構なボリュームだった。普通のカツ定食の1.5倍のボリュームにポテトサラダ、味噌汁、ご飯、さらに一人前のヒレカツも付いて、値段が普通のカツ定食の100円増し。

 

俺はともかく、真耶は少しつらそうな顔をしている。確かにあのボリュームは、男一人が食べるには十分すぎるボリュームだけど、女性にはキツイかな。

 

「真耶、大丈夫?」

 

「うん、大丈夫よ。ただ、ちょっと・・・」

 

やっぱり真耶にもこのボリュームはつらいか。

 

「次は、どうするんだっけ?」

 

「次は旅館に行って荷物を置いて、温泉街を散策する予定ですけど・・・」

 

「分かった。旅館に着くまでの間、俺が真耶の荷物を持ってるよ」

 

「え!?そんなことしなくても、私大丈夫ですから」

 

「真耶がつらい顔をしてるのに何もしないなんて、俺は嫌だからさ」

 

「じゃ、じゃあ。お言葉に甘えて」

 

真耶の了承を得て俺は真耶の荷物を持ち、宿泊する旅館に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旅館へ向かうか・・・」

 

「なら・・・わたくし達も行きましょう・・・」

 

二人の後を追うSHINOBI。はっきり言ってストーカーの類である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と真耶がたどり着いたのは、山林の中にある古い旅館であった。築五十年以上の歴史ある建物で、知る人ぞ知る旅館だとか言われてる。豊かな自然を堪能しながら露天風呂を満喫するのが、この旅館の醍醐味だそうだ。

 

「ふう、着いた」

 

「ごめんね、一夏君。私の荷物を持たせるようなことをして」

 

「いや、俺が好きでやってる事だし気にしなくていいよ。それにしても広いなぁ」

 

「確かに広いですね」

 

俺と真耶は旅館の部屋の広さに驚いていた。なんせ部屋の広さは20畳、設備は64インチの4Kテレビに世界トップクラスのセキュリティーを誇る金庫と最新の冷蔵庫、さらには露天風呂がついている。真耶・・・本当はものすごい幸運の持ち主なのかな?

 

「一夏君、夕食まで時間がありますし、温泉街の方を散策しましょう」

 

「ああ、行こうか」

 

俺は真耶と指を絡めながら手をつなぎ、温泉街へ向かった。

 

 

 

 

 

 

「真耶、俺の手から離れないでね」

 

「一夏君、私子供じゃないんですから」

 

俺と真耶は、土産コーナーで会話に華を咲かせていた。名物から珍妙な物まで、様々な商品が売られている中、俺は真耶とはぐれない様にシッカリと手を握っていた。

 

「一夏君、そのカメラは?」

 

「千冬姉に、過去に側に誰がいたのかちゃんと覚えろって言われて、それから写真を撮るようにしてるんです」

 

その時の千冬姉が、何故か寂しい顔をしていたけど・・・

 

「どんなのを撮ってきたんですか?」

 

「学校行事とか、その時のクラスの写真とかですかね」

 

「私のは無いんですか?」

 

「ちゃんと撮ってますから大丈夫ですよ。料理をしている真耶、昼寝をしている真耶、仕事をしている真耶、猫を見てうっとりしている真耶、急な出来事に慌ててる真耶、ホラー映像を見て涙目になってる真耶、初めて・・・」

 

「もう言わなくていいよ一夏君!」

 

顔を赤くしながら真耶は俺の言葉を遮った。

 

「俺は真耶の全てが好きなんだけど」

 

「気持ちは分かるけど、恥ずかしい・・・」

 

恥ずかしがる真耶って、可愛い・・・

 

ダメだ、俺。今日は真耶と一緒にデートをしてるんだ。真耶を困らせるために来てるんじゃない。

 

「真耶。せっかくだし、一緒に記念撮影でもしよう」

 

「は、はい!」

 

「すみません。写真を撮っていただけませんか?」

 

近くにいた観光客に頼んで、俺と真耶のツーショット写真を撮ってもらった。

 

写真を見た時、どこか見覚えのあるような二人が写っていたが、気のせいだ。二人がこんなところに来るはずがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう・・・一夏は山田先生と恋仲なのか・・・」

 

「箒さん・・・まだ決まったわけではありませんわ・・・決定的証拠を取らねばなりませんわ・・・」

 

「そうだな・・・恋人つなぎも写真に収めたしな・・・決定的証拠を取らねばな・・・」

 

SHINOBI(ストーカー)の二人を止めるNINJA「KUNOICHI(織斑千冬)」はいない。このチャンスを最大限に生かすべく、SHINOBI(ストーカー)の二人はある行動に出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と真耶は二人で露天風呂に浸かってるんだが・・・誰かに観られてる感じがする。

 

今まで周りを見渡しても見知らぬ人ばかりだし、写真に写ってた二人は髪型がそれっぽいだけだからなあ・・・

 

「一夏君、どうしたの?」

 

「いや、誰かに付け回されてる気がして・・・」

 

「きっと疲れてるだけよ。だから、この旅行でいっぱい羽を伸ばそうね」

 

「そうだな。疲れてるに違いないよ」

 

そうさ。真耶が俺のために仕事を先倒ししてくれたおかげで、この旅行ができたんだ。思いっきり羽を伸ばさないとな。

 

「真耶。そろそろ、夕食の時間だから一緒に上がろ」

 

「はい」

 

俺と真耶は互いの体を拭きあい、旅館の浴衣を着込み食堂へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏・・・山田先生の・・・悪魔の体の前で・・・平然としている!」

 

「懐柔ではなく・・・奴隷の間違いでしたわ・・・」

 

「おのれ・・・山田真耶ぁ!・・・一夏を・・・一夏をぉ!」

 

「箒さん・・・今日、収集できる物は収集しましょう」

 

「ああ・・・明日が決戦だ・・・待っていろ山田・・・明日が貴様の・・・命日だ・・・」

 

「そして・・・一夏さんの・・・救済の日・・・」

 

「「ふふふふふ・・・」」

 

一夏と真耶の隣の部屋にいる二人のSHINOBI(ストーカー)は、ドリル(セシリア)のブルーティアーズ(後付けカメラ搭載)で、一夏と真耶の会話の一部始終を盗み撮りをしていた。もはや、ISの風紀がこの二人によって歪み始まって・・・いるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう。夕食、美味しかったな」

 

「はい。あんなに新鮮な魚介類を食べたのは初めてです」

 

俺と真耶は、今日食べた夕食を満喫した。伊勢海老、本マグロ、天然黒アワビなど、高級食材のフルコースと言わんばかりの豪華な盛り付けに、俺と真耶も食べるのをためらうほどであった。だけど作った人に申し訳ないと思い食べてみると・・・やっぱりうまい。

 

「寝るまで時間はあるし、どうしようか?」

 

「一夏君。私、実は久しぶりにアレをやりたいけどいい?」

 

「ん?アレってなんだ?」

 

そう言い、真耶はバッグからある物を取り出した。

 

「一夏君の耳かきです!」

 

「ああ!それか!」

 

「そんなに嬉しいの?」

 

「ああ。真耶の耳かき、すごく気持ちいいから楽しみだな」

 

「ふふっ。そう言われると嬉しいな。じゃあ始めるから、私の膝枕に頭を乗せてね」

 

俺は真耶の膝枕に頭を乗せ、今か今かと待っていた。

 

真耶は耳かきを手に取り、優しく俺の耳の中を掃除し始めた。

 

「どうですか?痛くないですか?」

 

「・・・気持ちいいです」

 

「良かった」

 

俺は真耶の優しい声と優しい耳かきに、至福の時を満喫していた。

 

真耶は俺の気持ちいいところを知っているのか、耳かきをしつつ俺の耳の中のツボ(?)を優しく刺激してくれる。強すぎず、弱すぎず、気持ちいいところを的確に当てるテクニックは、俺には到底出来っこない。さらには柔らかい膝と、頭がとろけるような優しい声掛けが来るから、俺の思考は停止寸前まで追い込まれる。

 

「真耶の耳かきをここで受けれるなんて、俺は幸せ者だな」

 

「大袈裟ですよ。学園に戻っても、頼まれたら一夏君のために頑張りますから。」

 

「分かった。耳かきされたくなったら頼むよ、真耶」

 

「ふふっ。じゃあ、息を吹きかけますね」

 

 

 

あ・・・一番の至福が来る・・・

 

 

 

「ふぅー」

 

「あっ・・・!」

 

実は耳かきで一番好きなのは、真耶に息を吹きかけられることなんだ。他の人が息を吹きかけても何とも感じないんだが、真耶だけ息を吹きかけられると喘ぎ声を出しちゃうんだ。真耶が俺の耳元で優しく息を吹きかけられたら、さすがの俺も感じちゃう。・・・マゾとかじゃないからね。

 

「ふふっ。気持ちいいみたいですね」

 

「真耶が上手だからさ。真耶の耳かきは、さすがの俺も真似できないしね。もう片方の耳もお願いできる?」

 

「はい。じゃあ、もう片方の耳もお掃除します」

 

俺は真耶の耳かきに、心も体も満喫していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏は、耳かきが・・・一番の至福である・・・」

 

「さて・・・十分揃いましたわ・・・」

 

「覚悟しろ・・・山田・・・貴様のハイクを・・・詠ませてやる」

 

「慈悲など・・・ありませんわ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺は温泉旅行史上最大のピンチを迎えることになる。




次回は、二日目を執筆する予定です。






オマケ

※二人が温泉旅行してる間、IS学園で起こったちょっとした事件を執筆しました。読まなくても、次の話を読むのに支障はありません。



織斑千冬の一日(温泉旅行一日目の裏で・・・)






「どうした。貴様の腕はそんなものなのか、更識楯無?」

「はあ、はあ、はあ」

私は今、第一アリーナでIS学園最強の異名を持つロシア代表の「更識楯無」と、ISで戦っている。

何故戦ってるかって?簡単だ。あいつは私の弟「織斑一夏」を落とそうと画策していたからだ。あの女の事だ。ハニートラップを仕掛け、一夏を誘惑するに違いない。プロポーションも抜群だからな、それを使って一夏との既成事実を作るのも容易いだろうな。

だが、貴様如きの女に一夏を渡さん。いや、守って見せる!理由なき侵略(寝取られ)に潰されてたまるか!

一夏の彼女は山田真耶だ!依然!変わりなく!



・・・そういえば、楯無の奴は自身の専用機「ミステリアス・レイディ」で戦いを挑んでるが、なんだあの動きは?

動きに無駄がありすぎる。蒼流旋(そうりゅうせん)のマシンガンの弾なんぞ止まって見える。しかもなんだ、ミストルテインの槍という脆すぎる剣は?これでは、本気を出す必要はないな。やはり、アクア・クリスタルに頼った戦い方をしている。これは教師として、一つ教育しなければならないな。

ちなみに、私はドイツの知り合いに頼んで改造した「ラファール・リヴァイブ」で戦っているが、こいつの性能を十分に発揮せずに終わるのは惜しいな。仕方がないが、頼んでいた新武装を試して終わるか。打鉄を使うほどの相手ではなかったな。使わせたければ、それ相応の実力を持つことだな楯無。









あれが、ブリュンヒルデの実力というの!?

私の攻撃はすべて当たらない。当たったと思ったら、瞬間移動で避けられる。消えたと思ったら、二人に分身して攻撃をする。蛇腹剣(ラスティーネイル)は引きちぎられる、蒼流旋(そうりゅうせん)は踏みつぶされる。一体どんな訓練をすれば、あそこまでの力が得られるの!?

「これで終わりか?更識楯無」

「いえ、勝負はこれからよ!」

落ち着くのよ、更識楯無。私は17代目更識当主でIS学園最強の生徒会長なのよ。ここで諦めたら駄目よ!

「ほう・・・根性だけは一人前の様だな」

織斑先生は慢心している・・・なら!

「はぁ!」

私は織斑先生が慢心している隙に清き熱情(クリア・パッション)を喰らわせた。

「ブリュンヒルデの異名を持つ元日本代表と言えど、この至近距離からの清き熱情(クリア・パッション)ではひとたまりも・・・なにっ!?」

そこには、無傷のラファール・リヴァイブが佇んでいた。

どんな真改造をしたんですか!?

「なんなんだぁ、今のは?」

「あ・・・」

ブリュンヒルデの名は伊達ではない・・・

「では、こちらの反撃と行こうか・・・」

織斑先生が構えた瞬間、ラファールの両腕と両足が変化し、何かのエネルギー発射孔になった。

なんか・・・ヤバい

「楯無。これは、ドイツが開発した試作型反物質砲を改造し、全方位に発射できるよう改良した物だ・・・」

「アラスカ条約に違反してるんじゃ・・・」

「残念だが、アラスカ条約が制定されたのは反物質砲誕生以前だ。だからこいつを使っても、問題ない・・・」

「いえ!問題あります!私がどうなるのか分かってるんですよね!?」

「ああ・・・お前は対消滅する」

「駄目ですよ!そんなものを撃ったら学園の安全は・・・」

「安心しろ・・・この学園の事は先生たちに任せろ・・・」

「安心できない先生が目の前にいますけど!・・・あれ?」

なんだか、アリーナから地響きが響いてるんですけど・・・

「どうやら、発射準備ができたようだな・・・簪にも感謝しなければな」

「えええええ!?」

簪ちゃん、何手伝ってるの!?というより、地面が割れて浮かんでますけど!?

「・・・更識楯無」

「は、はい!」

「仮面の下の涙を拭え・・・」

拭いたいですよぉぉぉぉぉ!






その直後、第一アリーナから光の柱が立ち上がった。
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