『プレシア・テスタロッサ』
私は娘アリシアの為に、ここまでしてきた。
そして探した、娘を生き返らせる『唯一の方法』
それは、次元世界の狭間に存在し、今は失われた秘術の眠る地『アルハザード』にあるかもしれない、人を生き返らせる秘術
もう少し・・・もう少しで全てが上手くいくのに・・・
ここで時空管理局の奴らに、ここを『時の庭園』を発見されるなんて、なんとも間が悪い。
「起きなさいフェイト」
私は娘に似せた、人形フェイトを起こす。
先程のお仕置きで、あちらこちらに傷や痣ができているが、そんなことはどうでもいい。
「母さんの邪魔者を始末してちょうだい、お願いよフェイト」
フェイトは少しづつ体を動かして立ち。
「はい・・・母さん」
フラフラと歩きながら、フェイトは私のお願いを叶えに行った。
フェイトが広間から消えると体から違和感を覚えた。
私はそれを口から吐き出した。
赤黒い粘液が広間のタイルに飛び散った。
それは『血』だった。
この体を病で蝕まれていて、私の限界ももうソコまで来ている・・・
だから急がなくては『アルハザード』に・・・
あの頃の幸せの時間を全て取り戻すために・・・
『ユーノ・スクライア』
沢山の傀儡兵に囲まれて僕達はピンチであった。
だが、この2人は違った。
1人は僕が直々に魔法を教えていた、なのはの幼なじみの『東条如斗』
もう1人はなのはクラスメイト『風見悠』
この2人はと言うと・・・
「準備するから少し時間を稼いでくれ」
「わかった、わかった」
大量の傀儡兵を風見悠、彼1人で相手を任せたのだ。
しかも
「あ、なのはと師匠はそこで大人しくしてて」
と如斗は僕らに念を押してだ。
馬鹿か!と言おうとしたら・・・。
「よし、やるか!」
自信満々に悠は両手からは黒と白の剣を作り出し、それを振るった。
・・・ただのひと振りで近づく傀儡兵達を切り裂き、そして次の獲物へと跳躍し襲う。
その凄まじい戦い方を僕は『獲物を狩る獣』と感じてしまった。
如斗は彼の強さを信じて任せたのだろうか?
『東条如斗』
激しい攻防の中、風見悠たった1人が時間を稼ぐ間に、俺はマルチ頭脳達に声を掛けた。
おい、誰かいるだろ?
・(*゚∀゚)*。_。)ウンウン
あれ? 顔さんだけ? 他は?
・┐(´д`)┌
いないの? まぁいいや 顔さん大役頼める?
・(`・ω・´)キリッ
彼は『顔さん』俺が勝手に呼んでいるが変態マルチの中では、唯一まともな人だと思う。
何故か、『顔文字でコミュニケーション』しか、しないのが謎だけど。
じゃあ、召喚するよ?
俺はガンブレードのトリガーを引いた。
体に駆け巡る魔力が一気に活性化したのを感じながらガンブレードを上に掲げる。
「来い」
ただその『一言』を呟いた。
・・・いつの間にか、空に大きな魔方陣が現われていた。
「風見、準備が出来たから下がれ」
用意できた、後は来るだけだ。
『風見悠』
東条の忠告を素直に聞き、俺は、なのは達がいる所まで下がった。
「悠君大丈夫?」
なのは心配するように顔を覗きこんだ。
「あぁ、この程度、平気さ」
腕を回し余裕なポーズをする。
「で? アイツは何をするんだ?」
空に浮かぶ魔方陣を監察するが、残念ながら理解することは出来なかった。
『東条如斗』
『今』は仲間の風見に忠告を言いながら敵を見る。
ほんの僅かな時間で、約3分の1は彼1人が倒していたが、この後のことを考えると風見の戦力は温存したい。
だから、残りは俺が片付けることにした。
ここに来る前・・・つまり迷子の時にマルチ頭脳会議で『ある提案』が出された。
それは・・・
『召喚獣』を召喚することだ。
魔法はある程度、唱えることは可能だが、召喚獣はどうかと議題に出てきた。
まぁ、実戦の中での実験である。
空に浮かび上がる魔方陣から咆哮が聞こえた。
そして、魔方陣から6本のカギ爪が魔方陣の左右を掴む。
ゆっくりと魔方陣から顔を出したのは・・・
有名な召喚獣『バハムート』だった。
魔力をブーストし、頭の中で『創造』した最強のドラゴン
だが、これはまだ『未完成』でマルチ頭脳に力を貸してもらっても『体』全部は出来ないが、コレだけでも十分だった。
バハムートは首を動かし回りの獲物を確認する。
どうやら、まとめて葬るらしい。
口を大きく開け、そこに高エネルギーが溜っていく。
これが有名な・・・
「メガ・・・フレア」
おっと呟いてしまった。
『ユーノ・スクライア』
僕は夢を見てるのであろうか?
悠の戦い方も凄かったが・・・
如斗の『アレ』も凄かった。
彼がしたことは『ドラゴン』を呼び出しそれを使役した。
そして、そのドラゴンの一撃で、残りの傀儡兵、全てを焼き払った。
そのドラゴンを使役してた彼はと言うと
「よし、行くか」
何も無かったように、悠と二人で『時の庭園』に入っていった。
この2人は確かに最強だけど、それと同じぐらい危険だと・・・僕の本能は告げていた。
『風見悠』
流石に、アレには流石の俺も圧倒されたわ。
だってこっちは、武器を使って敵を潰してるのに、東条はドラゴンを呼び出し、一発で残りを滅殺
実力の差がありすぎるだろ・・・
いや本当、東条が仲間で良かった。
もし、アイツが敵だったら、俺もあの傀儡兵の様に滅殺されてただろうなぁ。
「で? この後はどうすればいい?」
何も無かったようにしれっと東条がこれからの行動をユーノと相談していた。
「そうだね、僕達はこれから二手に別れて『プレシア・テスタロッサ』の逮捕と、ここ『時の庭園』の最上階にある動力炉の封印だね」
「なら封印は、なのはと師匠の方がいいな」
東条が続けて言う。
「んで、俺はコイツらの相手だな」
東条は目の前の新たな傀儡兵を睨んだ。
「なら、俺は『プレシア・テスタロッサ』の逮捕をするぜ」
原作ではクロノが向かったが・・・今はいない。
だから・・・
俺は剣を作り出して、剣を握り直した。
「よし、それじゃ・・・散開!」
ユーノの合図で俺達はそれぞれの行動を開始した。