『クロノ・ハラオウン』
「なるほど・・・つまり、その、『ベルカの騎士』って奴らが襲ってきて、ソイツらは、デバイスにドーピングして脳筋ブンブン丸になってメチャクチャ強くなるんだな?」
僕が丁寧に1時間かけて説明しても如斗の理解力はとてつもなかった・・・悪い意味で。
「ま、まぁそんな感じかな」
「成る程な・・・俺も対策を考えないとな・・・」
如斗は自分のデバイス『ガンブレード』を取り出し、シリンダー部分を開けた。
「その、ドーピングシステムってさコイツに使える?」
如斗はシリンダーの穴を見せてきた。
「カートリッジシステムな・・・すまないがデバイスを貸してくれないか?」
僕はツッコミを入れてからデバイスを借りる。
銀で統一された銃剣『ガンブレード リボルバー』をマジマジと見る。
「確かにこれはベルカ式と同じ様な物だね・・・何処で手に入れたんだっけ?」
「露店で見つけたんだ」
これを聞くのは2度目だが本当に眉唾な話である。
推測だが、誰かこれを見つけて、お土産屋に流れ流れを繰り返して彼の所に渡ったのであろう・・・多分。
「で? ガンブレードさんはドーピングできるの?」
「出来るかも知れないが『カートリッジシステム』は凄く危険何だぞ? 下手をしたら自爆する可能性もある」
「多分大丈夫さ、『これ』と一緒で何とかなるさ」
如斗は左目を指差して笑って答えた。
「はぁ、分かったよ申請するから、デバイスは預かるよ?」
もう、ここまで言われると諦めるしかない、半年も友達付き合いをしてればわかってしまうことだ。
「おう! 頼むぜクロのん!」
僕はアイツに渾身のストレートを殴り付けてから、部屋を出た。
・・・・・・・・・・・・・・・
・ベルカの騎士ね・・・
・クッ! 殺せ!
・オーク⚫⚫⚫何かに屈したりはしない!
・やっぱり⚫⚫⚫には勝てなかったよ・・・
・(´・ω・`)
・あれ? 顔さん調子悪いのです?
・フル(・_・ 三・_・)フルフル
・・・・・・・・・・・・・・・
数日後
「おはよう如斗」
学校登校日、半年ぶりのマイホームから出ると玄関口でフェイトが待っていた。
「おぉ、おはようフェイトどうしたんだ? こんな所で待ってるなんて」
想定外の出会いに素直にびっくりする。
「うん、如斗と一緒に行こうかなぁ、って思って」
「あー そうか、フェイトは通学路がまだ分からないからな、いいぜ、なのはも一緒に連れていこうぜ」
そんな、平凡な話をしながら、なのはの家まで進んで行く、何かラブコメをやってる気分でちょっと嬉しい。
「如斗は怪我の方は大丈夫なの?」
歩きながらフェイトは俺の顔を覗きこむ様なしぐさをする。
「あぁ、平気だよ、こんなのいつものことだろ?」
本当はまだ、完全回復してないので、自分自身に自動回復魔法『リジェネ』発動していた。
フェイトは直ぐに自分自身を責める癖があるから、余り心配をさせたくは無いのだ。
「そう・・・よかった」
未発達の胸を撫で下ろしのしぐさをする・・・きっとフェイトが大人になったら『天然の男たらし』なるだろうな。
こう・・・保護欲が刺激をされて・・・
「如斗? 寝癖があるよ」
フェイトがクスクス笑いながら、俺のはねている髪を優しく触れる。
はっ!? フェイトからいい匂いが・・・
「お・は・よ・う・ふ・た・り・と・も」
「きゃあ!?」 「うお!?」
いい感じのムードで気が付かなかったが、幼馴染みの高町なのはさんが不機嫌顔で仁王立ちしてた。
「よ、よぉう? ななななななななななのはさん久しぶりだな、あはははははははははは」
「な、なのはいつからそこに!?」
「ふーん・・・二人とも『いつの間に』そんなに仲良くなったの・・・かな?」
「そ、それは・・・」
フェイトが仲良くなったはやっぱりミッドガルに行った時だったけど。
お互いに修行してご飯食べて二人で遊びに行って・・・
「私がいない時にな・か・よ・く・なったのかな~?」
始めて幼馴染み様が怖く感じたこの日であった。
・・・・・・・・・・・・・・・
「いや~本当に久しぶりの学校だったわ」
放課後、なのは、フェイト、俺の3人は同じ帰り道を歩いていた。
どうやらフェイトはリンディさんが今、住んでいるマンションから通ってるらしく通学路に俺の家があるから寄ってたらしい。
「でも如斗君と一緒に帰るなんて本当に久しぶりだね♪」
朝の様子から180度回転してご機嫌ですね、なのはさん
「まぁ、半年ぶりだからね」
「でも、何で夏には帰ってこなかったの?」
そう、夏にはフェイトは一時的にこっちに遊びに行ってたらしく、その時にすずかとアリサ達と友達なってレターテープも送ってたらしい。
「本当は帰りたかった、だけどね、色々あってな・・・」
目、魔力、リンディ、プレシア、アリシアなどなど。
「そっか・・・で、もう如斗君はずっとこっちにいるの?」
「まぁ、そうだなその為にリンディさんとフェイト達が移り住んで来たのもあるのさ」
リンディさんの監視と休暇を合わせて消化してるらしいけど。
「結局、目の色も治せなかったから、カラーコンタクトを付ける羽目になっちまったしなぁ」
色々あったけど、もう見慣れてしまったが碧く染まった左目には後悔はしていない。
そして、フェイトと別れた後、俺は高町家に泊まることになった。