『東条如斗』
俺の朝は早い。
朝早く起きると着替えをして左目にカラーコンタクトを付けてから、早朝ランニングに朝ミロと・・・つまり、自分の体作りに大忙しだからだ。
何故? そんなことをする様になったと言うと。
きっかけは『半年前』の、自分の姿を見たからだ。
ジュエルシードを取り込み、体を成長させた姿。
推定年齢、約20代の、身長190センチほど、腹筋6パックボディ!! あの姿になれば、人生も明るい・・・はず!
前回は、アースラのリンディさんの部屋に訪れた時に誤って、ドアに小指を強打しバランスを崩し鉢植えに頭からダイブしてしまって、理由も分からずに元の姿に戻ってしまったが・・・
あの姿がなれたのだ、『エターナルショタ』何てものは無かったんだ!!
『エターナルショタ』なんて女神の小粋なジョークなんだ!!
そんな現実逃避しながら今日も、体作りに励む。
午前7時ぐらいになると高町家は全員集合して朝食を食べることになっている。
士朗さんの奥さんであり、なのはの母親『高町桃子』さんが用意してくれた朝食に舌鼓しながら回りを見る。
絵に描いた様な仲良し家族、 いいものだ・・・羨ましい。
「? どうしたんだい? 如斗君」
士朗さんが気にかけて話しかけてきた。
「い、いえこの後、何をしようかなって考えてて・・・」
今日は休日、特にすることが無く、ガンブレードさんはまだ預けてまだ返ってきてない・・・
「なら、久し振りに俺と鍛練をするか?」
俺の隣の席に座っている、なのはのお兄さん『高町恭也』さんが誘ってくる・・・
「遠慮します・・・死ぬほど痛いんだもん」
最初は優しくしてくれるが、段々ヒートアップして最後は殺す気で挑んで来るから、嫌なんだよね・・・
「今日はちょっと出かけますよ・・・ご馳走さまです」
曖昧な答えを出して食べ終わった食器を片づけて、ささっとリビングから出てった。
『高町なのは』
今日の如斗君は何か様子が違った。
お父さんもお母さんもそれに気付いてたらしい。
「別に・・・他人行儀にならなくてもいいのにな」
お父さんが困った顔で呟く。
「まぁまぁ、それも今だけですよ、その内・・・ね?」
お母さんは笑顔でお父さんをなだめる。
「それもそうだな・・・なのははどうするんだ?」
お父さんが急に話し掛けてきた。
「私はフェイトちゃんと会う予定だよ」
そう、魔力の元である『リンカーコア』から魔力が吸い取られた、私とフェイトちゃんは魔力を取り戻す特訓をすることになっていた。
「そうか、今日は早めに帰ってくるんだぞ?」
お父さんは何か、言いたげな顔をしていたが何も言わなかった。
私はそれが気になっていて仕方が無かった。
『東条如斗』
高町家から逃げるように外に走り出した。
とりあえず宛もないランニングをして、気がつくと自分の家の前に帰ってきてた。
季節は冬、流石に家の回りを多い尽くすツタや雑草は枯れ果て、更にホラー感を漂う、東条家になっていた。
家の鍵を使い中に入る。
半年も人が手を着けて無いと埃まみれになってると思ったら・・・意外と綺麗だった。
この綺麗さ・・・大体予測がつく、士朗さんと桃子さんだ。
あの二人はきっと良心的な心でこの家を掃除してくれたんだろう。
「良心的過ぎるだろ」
思わず呟いてしまった。
その後、俺は沢山の本がある書斎に向かった。
書斎には『秘密』がある、それを士朗さんや桃子さんに見られては困るのだ。
書斎の本棚中にはスイッチがありそれを探す。
「えっと・・・『淫らな人妻』の裏っと」
一言言っとくが自分の趣味ではないぞ?
スイッチを押し本棚は横にスライドし隠し階段が現れる。
階段を下って行くと・・・
『東条如斗』が生まれた研究室に着くのであった。
・・・・・・・・・・・・・・・
・昔話をしようか・・・
・彼は物心つく前から円形状のガラスポットにいた
・誰も存在せず、ただ独り
・暇潰しにガラスポット越しに机にある書類に目を通したね
・確か『人工⚫⚫⚫⚫の製造方』だっかな?
・まぁ、転生している本人は自分の体が作り物なんてどうでもよかったらしいけどな
・生まれてから5年程たった時かな?
・システムがエラーを起こし
・ガラスポットから解き放たれた彼
・一度も歩いたことが無かったから歩くのに相当苦労したね
・あれを生まれたての小鹿って言うのかな?
・足がプルプルと震えていたからね
・必死に外に出ようとして
・階段を一歩また一歩と歩き
・ようやく自由になった
・それが今の彼
・そう言えば名前は『あの人』が付けてくれたね
・あぁ、身内とか父親的なことを言ってたね~
・それが今はね・・・
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